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3/3イレネー記念回顧

2019年3月 3日(日)

メムロボブサップが3歳馬の頂点に!

 3日(日)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。ナナカマド以来となる重賞2勝目を挙げ、現3歳世代の頂点に君臨しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ハイトップフーガ 84.3
  2.ジェイカトレア 24.6
  3.ギンノダイマオー 3.6
  4.ジェイエース 5.4
  5.アオノゴッド 102.0
  6.エースモリウチ 83.0
  7.インビクタ 70.7
  8.アオノブラック 8.9
  9.サクラドリーマー 3.9
 10.メムロボブサップ 2.9

 上位人気馬のオッズは拮抗しましたが、1番人気はナナカマド賞馬のメムロボブサップ。ナナカマド賞とヤングチャンピオンシップでともに2着のギンノダイマオー、目下5連続連対中のサクラドリーマーと続き、以下ジェイエース、アオノブラックと、5頭が単勝ひと桁台のオッズとなりました。力関係がまだはっきりとしていない3歳のこの時期だけに、割れた戦前予想となりました。

 馬場水分は1.0%、全馬未知の690キロ(牝馬670キロ)だけに、道中はゆったりとしたペース。わずかにインビクタが先行し、エースモリウチ、ギンノダイマオーが追走。さらにメムロボブサップ、アオノブラックあたりも前々で運びます。ただ、各馬とも慎重に進んだことで隊列は大きく崩れず、接近した状態で第2障害を迎えました。
 ひと息入れて、最初に仕掛けたのはインビクタ。続けてジェイカトレアも動き、ギンノダイマオーも登坂を開始します。なかでも抜群のかかりを見せたのはギンノダイマオーで、ひと腰で障害を突破。じっくりためていたメムロボブサップもひと腰でクリアし、以下アオノブラック、インビクタ、ジェイエースなど、続々と最後の平坦路へ向かいました。
 障害後に勢いよく脚を伸ばしたのはメムロボブサップ。ギンノダイマオーとの差を一気に詰め、残り20メートル付近で並ぶ間もなく先頭に立ちます。そして、ギンノダイマオーが残り10メートル付近で脚を止めて勝負あり。最後までしっかり歩ききったメムロボブサップが、世代チャンプに輝きました。5秒3差の2着にギンノダイマオーが入り、さらに9秒5差の3着にはアオノブラックが入線しました。

 障害下でじっくりためたのが功を奏し、抜群の末脚を発揮したメムロボブサップ。14年前のこのレースで1番人気ながら6着に敗れた父ナリタボブサップの雪辱を、見事に果たしました。落ち着き払った阿部武臣騎手の手綱さばきも、さすがといったところ。今後もこのコンビに要注目です。
 ギンノダイマオーはしまいに甘くなり、ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップに続く3度目の重賞2着。ただ、切れのある登坂には目をみはるものがあり、今後の成長や馬場次第で、タイトル奪取のチャンスも十分です。
 近況がひと息だったアオノブラックが、復調を示す3着。やはりこの世代では地力上位の存在で、今後も重賞戦線を沸かせてくれるに違いありません。

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阿部武臣騎手「全頭が初めて背負う重量で、この馬にとって未知の世界でしたが、イレネー記念に焦点を合わせて調教し、馬の調子も良かったので、あとは馬を信じて騎乗するだけでした。先行力のある馬ですが、道中は重量が重いぶん、ゆっくりと息を多く入れながら、どこまでもってくれるかと思い騎乗しました。最後はすばらしい脚を使ってくれました。ゆくゆくは、ばんえい記念に出走できるような馬に成長してほしいと思っています」

3/3イレネー記念予想 山崎エリカ

ジェイエースの素質開花に期待

 明け3歳のチャンピオン決定戦となるイレネー記念は、ナナカマド賞やヤングチャンピオンシップなど、重賞実績も重要ですが、それ以上に近走の勢いが重要。昨年のこのレースの上位のカネサダイマオー、キタノユウジロウともに、近3走以内に3歳A1クラス勝ちの実績があった馬。一昨年のこのレース上位のホクショウムゲン、ジェイワン、ゴールドインパクトともに、近3走以内に3歳A1クラスで連対実績のある馬でした。

 よって、◎には、前走の3歳A1クラスでは、サクラドリーマー、メムロボブサップ、ギンノダイマオーとの接戦の3着だったジェイエースを推します。この馬は、十勝産駒特別直前の2歳A1クラスで前記メンバーを撃破しながらも、十勝産駒特別では無念の3着で、ヤングCSの出走権を逃しました。そのため今回が初重賞挑戦となりますが、バテずに堅実駆けするのが魅力。

 障害は得意とは言えませんが、これまで崩れずに乗り越えているだけに、高重量戦のここも崩れないはず。重馬場の高重量で時計が掛かれば、障害の遅れを直線で挽回できるでしょう。能力試験1番時計の素質馬が、ここで開花するストーリーに期待します。

 ○は、果敢に大逃げを打ったヤングCSこそ9着と崩れたものの、2~5走前は強豪相手に4着と善戦しているインビクタ。前走は軽量の牝馬に先に行かれて、ペースが厳し過ぎたのが一番の敗因。今回は、前走、近走よりも楽にハナを主張できるメンバー構成だけに、大勢逆転に期待しました。

 ▲は、ナナカマド賞の優勝馬で、ヤングCS・3着のメムロボブサップ。近3走とも小差の2着、3着に敗れていますが、トップハンデの影響もあったはず。定量戦のここなら近3走の上位馬との逆転も可能なはず。

 あとは△にヤングCSの優勝馬アオノブラック。この馬は馬格があり、障害が得意。近2走はやや物足りない内容ですが、高重量戦でこそのタイプだけに、巻き返しに期待。

 他ではここへ来て一気に地力をつけて、3歳A1クラスを2連勝のサクラドリーマー。ただし、メムロボブサップやアオノブラック、ギンノダイマオーらと比べると、ハンデに恵まれた面もあるだけに割引が必要でしょう。

 最後に同厩舎インビクタの大逃げにより、前崩れの展開に恵まれたとはいえ、ヤングCS・2着の実績馬ギンノダイマオー。この馬は前半で置かれる面があり、しばしばインビクタのペースの引き上げに助けられたこともあり、個人的にはそこまで高い評価はしていません。しかし、今回もヤングCSのパターンが怖いので、無印にはできません。

◎4 ジェイエース
○7 インビクタ
▲10 メムロボブサップ
△8 アオノブラック
△9 サクラドリーマー
△3 ギンノダイマオー

馬複
4-7,10,8,9,3 各1200円 計6000円

3/3イレネー記念予想 目黒貴子

安定感魅力のメムロボブサップ

 チャンピオンカップはオレノココロから勝負したものの、残念ながら2着。勝ったメジロゴーリキを讃えるととともに、最重量ハンデと端枠のマイナス要素があっても、最後までメジロゴーリキを追って一歩一歩差を詰めたオレノココロにも感服しました。ばんえい記念ではどんな強さを見せるのか楽しみです。

 さて、イレネー記念。3歳の定量戦です。ナナカマド賞を勝って以来、負担重量でハンデを背負うことになっていた◎メムロボブサップ。なかなか勝ち切ることはできないまでも、ほぼ馬券に絡んでいるのは実力の証拠。今回は他の馬とも同斤量で戦えるのは大きなチャンス。前回と同様端枠となりましたが、勝ち馬と1.0秒差の2着と不安材料ではありません。さらにその勝ち馬とは10Kの斤量差があったことを考えれば当然の◎とも言えます。

 ◯はギンノダイマオー。ナナカマド賞2着、ヤングチャンピオンシップを2着と勝てないまでも常に存在感を発揮しています。そして近走も常に僅差の戦いを続けていて、3冠目の今回はなんとしても!の陣営の思いも強いでしょう。

 ▲はアオノブラック。こちらはヤングチャンピオンシップの勝ち馬。ここ2走は着順を落としていますが、斤量を背負ってのもので仕方ないとも言えます。しかし実績のある馬はビッグレースに強い印象があります。

 斤量差があるとはいえ勢いを感じるのは△サクラドリーマー。近走は◎や◯の馬に先着しており侮れません。他に△ジェイエース、アオノゴッド。

◎10 メムロボブサップ
◯3 ギンノダイマオー
▲8 アオノブラック
△4 ジェイエース
△5 アオノゴッド
△9 サクラドリーマー

3連単
10→3,8→3,5,8,9 600円
3連単ボックス
3,8,10 400円 計6000円

3/3イレネー記念予想 斎藤修

2019年3月 2日(土)

充実一途サクラドリーマー

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

 ◎9サクラドリーマー
 ○10メムロボブサップ
 ▲8アオノブラック
 △3ギンノダイマオー
 △4ジェイエース

 3連単
 9→3,4,8,10→3,4,8,10 300円 計3600円
 3,4,8,10→9→3,4,8,10 200円 計2400円

3/3イレネー記念予想 荘司典子

定量戦でチャンス到来、メムロボブサップが2冠馬に

 明治43年にフランスから日本にやってきたイレネー。昭和3年20歳で亡くなるまでの間、数多くの産駒を残し、現代に繋がるばん馬の礎を築いた偉大な"ばん馬の父"。その馬名が冠された「イレネー記念」は歴史の重みを感じるとともに、初心に帰ってばんえい競馬と対峙する気持ちになる、心が引き締まる一戦です。

 というわけで気合いを入れてぜひとも当てたい重賞。本命はメムロボブサップ。2歳シーズンの3冠レース、1冠目のナナカマド賞を制したのちは他馬より重い重量で、なかなか1着がとれないレースが続いていましたが、それでも11月のレース(4着)以外はすべて3着以内。3冠2戦目のヤングチャンピオンシップも3着。年明けに勝利を挙げたあとの3戦もすべて馬券圏内。ここまでの戦いでの他馬との斤量差を考えれば、定量戦となる今回は待ちに待ったチャンス到来。馬体も徐々に成長し、信頼性も増していると思われ、2冠目獲得を期待します。

 同じ理由でここ2戦6着が続いていたアオノブラックも定量戦で巻き返しの可能性大。ギンノダイマオーはヤングチャンピオンシップ2着以降も安定した成績でこちらも怖い存在。連勝中の上がり馬・サクラドリーマー、図太いタイプのジェイエースまで印を打ちましたが、馬券はメムロボブサップから相手はアオノブラックとギンノダイマオーへ馬複2点に絞ってしまいます。競馬の神様、イレネー様、どうかよろしくお願いします(祈)。

◎10 メムロボブサップ
○8 アオノブラック
▲3 ギンノダイマオー
△9 サクラドリーマー
△4 ジェイエース

馬複
10-3,8 3000円 計6000円

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