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8/12ばんえいグランプリ予想 矢野吉彦

2007年8月10日(金)

中心馬不在のここはボックスで

 ばんえい競馬ファンのみなさん、残暑お見舞い申し上げます。7月に川崎、大井競馬場で行われた重賞レースの場外発売に多数ご来場いただき、ありがとうございました。北斗賞、ばんえい大賞典ともに、私が本来得意とするはずの波乱のレースとなったにもかかわらず、的中させることができず、大変悔しい気持ちで一杯です。今回のばんえいグランプリで捲土重来を目指します!

 ここは、ミサイルテンリュウが欠場。格で言えば、トモエパワー、アンローズ、サダエリコ、シンエイキンカイが上。5歳勢やエビスオウジャ、フクイズミがどこまで迫れるか、といったメンバー構成です。
 ただし、ここ数戦の内容からは、トモエパワー、シンエイキンカイには手を出しづらい状況。さらに、フクイズミにも、牝馬に必要な勢いが感じられません。北斗賞で復活したサダエリコも前走を見るとまだ完全復調とは言えず、アンローズは苦手の帯広を克服できるかどうか、未だに疑問。エビスオウジャがこの重量では不安ですし、カネサブラックも荷物を積むと苦戦するタイプ(?)。どの馬も、自信を持って中心に推すのは難しいと思いますね。
 となると、1頭を軸にして流す作戦は危険。そこそこの馬を何頭か選んで、ボックスで勝負するのが無難でしょう。私は、サダエリコ、ナリタボブサップ、スーパークリントン、アンローズの4頭馬単ボックスにします。連勝中のエビスオウジャと810キロのハンデ頭カネサブラックは思い切って消し。一番期待しているのは、アンローズの苦手コース克服で、あとはカネサブラックより荷物が10キロ軽い5歳勢2頭の躍進。それに、北斗賞の障害越えにやっと兆しの出てきたサダエリコの復活。これを絡めて馬券をまとめようという訳です。
 トモエパワーやシンエイキンカイが変わり身を見せちゃったらゴメンナサイ。どちらも高重量戦には実績がありますから、近走は不振でも怖い存在なんですけどね。

 今回も、当日の天候や馬場状態はあまり気にせず、メンバーを見渡しただけで予想してみました。これが吉と出るか凶と出るか。猛暑の続く首都圏に比べて、今年はやや天候に恵まれていない感じのする北海道なので、微妙なところではありますが。では、お盆興行恒例のオールスター戦、大いにお楽しみください。今回はこのへんで。

8/12ばんえいグランプリ予想 斎藤修

思い切ってアンローズを連軸

 前回のばんえい大賞典。牝馬からの狙いで○プリンセスモモが勝ったのはよかったが、コーネルフジはさすがに買えなかった。
 ばんえい大賞典は、これで5年連続牝馬が連対。ばんえい競馬では、牝馬は常に20キロ減となっているが、これは2歳馬でも古馬になっても変わらない。サラブレッドでは、たとえば先日の函館2歳Sなどは牡・牝で同斤量。2歳の暮れでも1キロ差で、明け3歳でようやく2キロ差となる。
 サラブレッドと比較するのは正しくないのかもしれないが、ばんえい競馬で、2歳や3歳のこの時期に、牝馬が20キロの恩恵を受けられるのは相当に有利だと思うのだがどうだろう。

 さて、ばんえいグランプリ。
 ファン投票1位のミサイルテンリュウの出走がないのは残念だが、さすがにこの暑い時期だけに、一線級がすべて顔をそろえるのは難しい。
 で、今回はいきなり印から。
 ◎アンローズ
 ○サダエリコ
 ▲トモエパワー
 △フクイズミ
 △スーパークリントン
 △シンエイキンカイ
 デビュー以来帯広で一度も勝っていないアンローズを本命と、ちょっと思い切ってみた。
 前々走の北斗賞は4着だったが、第2障害であとひと腰があれば連対していたのではないかという惜しいレースだった。
 帯広は不得意ということになっているが、これまでは冬にしか開催がなかったわけで、夏の重い馬場ならわからない。ただ先週などはどうにもならないくらい馬場が軽かったので、それが心配だが、ピンポイント予報によると土曜日は曇り、日曜日は晴れるらしいので、馬場が乾いてくれと願うことにする。一長一短のメンバー構成なので、穴をあけるならこの馬だろう。
 不調が続いていたサダエリコも北斗賞の2着で驚かされたが、完全復調なら勝ってもおかしくない。
 近走まったくいいところがないトモエパワーだが、800キロのレースになれば変わってくるだろう。
 フクイズミはここ2走、まったく障害がこなせていないが、障害さえクリアできれば圧勝の可能性もある。
 カネサブラックのみ賞金別定でプラス10キロを課された。どうもこの馬は、地道に賞金を稼いでいるばかりに、肝心の重賞では重量を課されてしまって勝てないことが多い。それゆえ、実力のわりには獲ったタイトルが少ないように感じるのだが。
 アンローズ本命なら総流しでもいいかもしれない。馬単ではなく、あくまでも連軸ということで。

 ところで、8歳シーズンも現役を続ける牝馬は20キロ減の恩恵がなくなり、牡馬と同じ基礎重量になるはずなのに、なんでアンローズは20キロ減のままなんだろう、と、ふと気づいた。前走のオープンや前々走の北斗賞でも20キロ減になってるんだから、今頃気づくなよという話だが……。
 で、聞いてみたところ、今シーズンから8歳を過ぎた牝馬でもずっと20キロ減のままになったんだそうな。
 というより、そもそも今シーズンからは定年制が廃止されたとのこと。これにはちょっと驚いた。
 今までは、牡馬は10歳シーズン(明け11歳)、牝馬は7歳シーズン(明け8歳)になると引退となっていた(牝馬の場合は20キロ減の特典を受けないことで現役が続けられた)のだが、これからは何歳になっても現役を続けられるのだそうだ。
 スーパーペガサスのばんえい記念4連覇は不滅の記録かとも思えたが、定年がなくなったのなら、もしかしてそれを越えるような記録も可能かもしれない。

8/12ばんえいグランプリプレビュー

 ファン投票の上位7頭と、賞金上位の3頭の計10頭が争う、第19回ばんえいグランプリ(3歳以上)が、8月12日(日)のメイン第11レースに行われます。出走してくれば1番人気に推されたであろう、ファン投票1位ミサイルテンリュウの回避は残念ですが、それでも重賞勝ち馬7頭が出走して好レースが期待されます。
 中心はスーパークリントン(ファン投票12位)。旭川記念、北斗賞ともに障害2番手から3着を確保。いずれの重賞も制しているミサイルテンリュウ不在の今回はチャンスです。
 北斗賞で8番人気の低評価を覆し2着に追い込んだサダエリコ(ファン投票4位)は、北斗賞2着からサマーカップを挟んで3着に入った昨季と同じローテーションでこのレースに挑みます。暑い季節は得意にしており、スーパークリントンが障害に苦戦するようなら逆転もあるかもしれません。
 旭川記念2着のフクイズミ(ファン投票2位)は今年3月のチャンピオンカップを制するなど、ここも勝てるだけの力は十分。しかし北斗賞、サマーカップと、ここ2走続けて障害に手こずり最下位だけに、今回は手を出しにくいところです。
 シンエイキンカイ(ファン投票3位)は平場戦よりは荷物を積まれる重賞のほうが好走することの多いタイプ。ばんえい十勝オッズパーク杯(4着)以来いまひとつのレースが続きますが、いずれも負担重量680~720キロでのレース。800キロの今回は好勝負が可能でしょう。
 高重量戦は望むところのトモエパワー(ファン投票5位)はハンデ差なしで負担重量が800キロに加増されるのは有利。しかしまだ他馬がそれほど苦しむ負担重量ではないだけに勝ちきるまではどうか。
 岩見沢で行われた昨年のこのレースの覇者アンローズ(ファン投票6位)は今季初戦だった北斗賞は障害4、5番手からしぶとく歩きとおして4着。前走オープンも前3頭には離されたものの4着に追い込むなど、見どころのあるレースを続けています。現在帯広は未勝利ですが、ひょっとしたら夏の帯広は合うのかもしれず、なんとも不気味な存在。管理する大友栄人調教師はこのレースを現在3連覇中です。
 重賞初挑戦のホシマツリ(ファン投票7位)と、混合戦を含むオープンでここ5戦4勝、3着1回と勢いのあるエビスオウジャ(ファン投票8位)の2頭は未知の魅力があるもののオープンの一線級を相手にしての実績に乏しく、強調材料に欠けます。
 メンバー中最高となる今季163万円の収得賞金額を誇るカネサブラック(ファン投票9位)は“今季の収得賞金額120万円ごとに負担重量10キロプラス”という別定重量のため、今回トップハンデ810キロが課せられます。実績のない負担重量でもあり、苦しい戦いが予想されます。また近2走のオープンをともに2着と好走しているナリタボブサップ(ファン投票10位)は世代限定戦ではない重賞ではやや力不足な感。あっても掲示板まででしょう。

出走表はこちら

【参考レース】
4/30 ばんえい十勝オッズパーク杯(勝ち馬:カネサブラック)
6/24 旭川記念(2着:フクイズミ)
7/22 北斗賞(2着:サダエリコ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(8/11~8/13)

 12日(日)に、真夏の大一番・ばんえいグランプリが行われるばんえい帯広ナイトレース。13日(月)は、北海道最大の花火大会・第57回勝毎花火大会が行われるため発走時間が通常より繰り上がり、第1レースが13:40、メインの第12レースが19:25発走となりますのでご注意ください。

 8月11日(土)のメイン第11レースは十勝川温泉第一ホテル豆陽亭杯(500万円未満)です。
 今回が昇級戦となるキョクシンオーは、馬場水分5.0%だった前開催(8月5日)の共和かかし祭杯(混合500万円未満)を逃げ切りました。昨季は混合800万円条件で勝利した実績もあり、2連勝なるかに注目です。
 ライジングサンは今季このクラスで9戦して5連対。共和かかし祭杯は7着に敗れましたが、これは軽い馬場での速い流れが同馬に向かなかったものと推測できます。今週末は雨の心配もないため、巻き返したいところです。
 共和かかし祭杯には不出走でしたが、フクノカミカゼも今季同条件で7戦4連対と堅実。存在感では前述2頭には負けていません。
 これらに、前走混合500万円未満を制したオホーツクブルー、前開催(7月30日)のオーシャン特別(500万円未満)でゴール前ライジングサン(2着)と馬体を併せての大接戦の末、3着に好走したユウセイマーチらが続きます。

 8月12日(日)のメイン第11レースは重賞・第19回ばんえいグランプリ(3歳以上)。このレースは別掲のばんえいグランプリプレビューをご覧ください

 8月13日(月)のメイン第12レースは勝毎花火大会記念(混合700万円未満・19:25発走予定)。頭数的に少ない700万円条件馬は混合戦への出走が多く、今回のメンバーも多くを600万円条件馬が占めています。
 それら混合戦で成績的にも劣勢だった700万円条件勢ですが、前開催のシーサイド特別(混合700万円未満)でグレートサンデーヤマノミントの2頭が、残り30メートル付近から一騎打ちに持ち込み、今季このクラス初のワンツーを決めました。今回も同レースとメンバー的にほとんど変わらないことから健闘を期待したいところです。
 600万円条件勢からは、まず、そのシーサイド特別で障害5、6番手から追い込んで3着のホクショウダイヤ。今季このクラスで複勝圏を1度も外さない走りをしており、また4歳馬の10キロ減量も魅力があります。
 バンゼンは、同レースで1番人気に推されたものの障害で苦戦し9着に敗れましたが、今回は巻き返してくるでしょう。
 今季オープン混合で2着2回のあるハマナカキング、昇級戦ですがハヤテショウリキらも侮れない存在です。

レース回顧(8/4~8/6)

2007年8月 7日(火)

 4日(土)に行われたのはシーサイド特別(3歳以上混合700万円未満)。ここを制したのはグレートサンデーで、5月のつつじ特別に続く、今季2勝目を挙げました。
 馬場水分が高めだったこともあり、各馬第2障害の仕掛けは早め。そのなかから真っ先に抜け出たのはヤマノミントで、以下トウリュウ、グレートサンデーが差なく続きました。残り30メートル付近で、ヤマノミントとグレートサンデーが馬体を並べて一騎打ちに。ヤマノミントもよく粘りましたが、結局残り10メートル付近でグレートサンデーが前に出て、そのままの態勢でゴールしました。2着ヤマノミントで、障害6番手から追い込んだホクショウダイヤが3着。

 5日(日)はサマーカップ(3歳以上オープン)が行われ、カネサブラックが優勝。持ち前のスピードを存分に発揮して、今季3勝目を飾りました。
 第2障害を真っ先に抜けたのは、障害巧者ナリタボブサップ。これにカネサブラック、タケタカラニシキが続き、三つどもえの様相を呈しました。しかし、残り30メートルを切ってカネサブラックが一気に加速。残り20メートル付近で先頭に躍り出ると、軽い脚取りのままゴールへ飛び込みました。食い下がったナリタボブサップが2着で、障害後に置いていかれたタケタカラニシキが、かろうじて3着を確保。1番人気に推されたフクイズミは、障害に取り残されて最下位で入線しました。

 6日(月)はアクア特別(3歳以上360万円未満)が行われ、ミスターセンプーが優勝。単勝1.3倍の圧倒的人気にこたえました。
 第2障害をひと腰で上がったミスターセンプーが、軽快に脚を伸ばす展開。これを追走したツジノコウフクとヒロノドラゴンも必至の追い込みを見せましたが差はいっこうに縮まらず、結局ミスターセンプーが逃げ切ってゴール。ツジノコウフクとヒロノドラゴンの差も変わらず2、3着で入線しました。

映像はこちら。またこれらを含めた4月以降の映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

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