ファン投票の上位7頭と、賞金上位の3頭の計10頭が争う、第19回ばんえいグランプリ(3歳以上)が、8月12日(日)のメイン第11レースに行われます。出走してくれば1番人気に推されたであろう、ファン投票1位ミサイルテンリュウの回避は残念ですが、それでも重賞勝ち馬7頭が出走して好レースが期待されます。
中心はスーパークリントン(ファン投票12位)。旭川記念、北斗賞ともに障害2番手から3着を確保。いずれの重賞も制しているミサイルテンリュウ不在の今回はチャンスです。
北斗賞で8番人気の低評価を覆し2着に追い込んだサダエリコ(ファン投票4位)は、北斗賞2着からサマーカップを挟んで3着に入った昨季と同じローテーションでこのレースに挑みます。暑い季節は得意にしており、スーパークリントンが障害に苦戦するようなら逆転もあるかもしれません。
旭川記念2着のフクイズミ(ファン投票2位)は今年3月のチャンピオンカップを制するなど、ここも勝てるだけの力は十分。しかし北斗賞、サマーカップと、ここ2走続けて障害に手こずり最下位だけに、今回は手を出しにくいところです。
シンエイキンカイ(ファン投票3位)は平場戦よりは荷物を積まれる重賞のほうが好走することの多いタイプ。ばんえい十勝オッズパーク杯(4着)以来いまひとつのレースが続きますが、いずれも負担重量680~720キロでのレース。800キロの今回は好勝負が可能でしょう。
高重量戦は望むところのトモエパワー(ファン投票5位)はハンデ差なしで負担重量が800キロに加増されるのは有利。しかしまだ他馬がそれほど苦しむ負担重量ではないだけに勝ちきるまではどうか。
岩見沢で行われた昨年のこのレースの覇者アンローズ(ファン投票6位)は今季初戦だった北斗賞は障害4、5番手からしぶとく歩きとおして4着。前走オープンも前3頭には離されたものの4着に追い込むなど、見どころのあるレースを続けています。現在帯広は未勝利ですが、ひょっとしたら夏の帯広は合うのかもしれず、なんとも不気味な存在。管理する大友栄人調教師はこのレースを現在3連覇中です。
重賞初挑戦のホシマツリ(ファン投票7位)と、混合戦を含むオープンでここ5戦4勝、3着1回と勢いのあるエビスオウジャ(ファン投票8位)の2頭は未知の魅力があるもののオープンの一線級を相手にしての実績に乏しく、強調材料に欠けます。
メンバー中最高となる今季163万円の収得賞金額を誇るカネサブラック(ファン投票9位)は“今季の収得賞金額120万円ごとに負担重量10キロプラス”という別定重量のため、今回トップハンデ810キロが課せられます。実績のない負担重量でもあり、苦しい戦いが予想されます。また近2走のオープンをともに2着と好走しているナリタボブサップ(ファン投票10位)は世代限定戦ではない重賞ではやや力不足な感。あっても掲示板まででしょう。
出走表はこちら
【参考レース】
4/30 ばんえい十勝オッズパーク杯(勝ち馬:カネサブラック)
6/24 旭川記念(2着:フクイズミ)
7/22 北斗賞(2着:サダエリコ)