思い切ってアンローズを連軸
前回のばんえい大賞典。牝馬からの狙いで○プリンセスモモが勝ったのはよかったが、コーネルフジはさすがに買えなかった。
ばんえい大賞典は、これで5年連続牝馬が連対。ばんえい競馬では、牝馬は常に20キロ減となっているが、これは2歳馬でも古馬になっても変わらない。サラブレッドでは、たとえば先日の函館2歳Sなどは牡・牝で同斤量。2歳の暮れでも1キロ差で、明け3歳でようやく2キロ差となる。
サラブレッドと比較するのは正しくないのかもしれないが、ばんえい競馬で、2歳や3歳のこの時期に、牝馬が20キロの恩恵を受けられるのは相当に有利だと思うのだがどうだろう。
さて、ばんえいグランプリ。
ファン投票1位のミサイルテンリュウの出走がないのは残念だが、さすがにこの暑い時期だけに、一線級がすべて顔をそろえるのは難しい。
で、今回はいきなり印から。
◎アンローズ
○サダエリコ
▲トモエパワー
△フクイズミ
△スーパークリントン
△シンエイキンカイ
デビュー以来帯広で一度も勝っていないアンローズを本命と、ちょっと思い切ってみた。
前々走の北斗賞は4着だったが、第2障害であとひと腰があれば連対していたのではないかという惜しいレースだった。
帯広は不得意ということになっているが、これまでは冬にしか開催がなかったわけで、夏の重い馬場ならわからない。ただ先週などはどうにもならないくらい馬場が軽かったので、それが心配だが、ピンポイント予報によると土曜日は曇り、日曜日は晴れるらしいので、馬場が乾いてくれと願うことにする。一長一短のメンバー構成なので、穴をあけるならこの馬だろう。
不調が続いていたサダエリコも北斗賞の2着で驚かされたが、完全復調なら勝ってもおかしくない。
近走まったくいいところがないトモエパワーだが、800キロのレースになれば変わってくるだろう。
フクイズミはここ2走、まったく障害がこなせていないが、障害さえクリアできれば圧勝の可能性もある。
カネサブラックのみ賞金別定でプラス10キロを課された。どうもこの馬は、地道に賞金を稼いでいるばかりに、肝心の重賞では重量を課されてしまって勝てないことが多い。それゆえ、実力のわりには獲ったタイトルが少ないように感じるのだが。
アンローズ本命なら総流しでもいいかもしれない。馬単ではなく、あくまでも連軸ということで。
ところで、8歳シーズンも現役を続ける牝馬は20キロ減の恩恵がなくなり、牡馬と同じ基礎重量になるはずなのに、なんでアンローズは20キロ減のままなんだろう、と、ふと気づいた。前走のオープンや前々走の北斗賞でも20キロ減になってるんだから、今頃気づくなよという話だが……。
で、聞いてみたところ、今シーズンから8歳を過ぎた牝馬でもずっと20キロ減のままになったんだそうな。
というより、そもそも今シーズンからは定年制が廃止されたとのこと。これにはちょっと驚いた。
今までは、牡馬は10歳シーズン(明け11歳)、牝馬は7歳シーズン(明け8歳)になると引退となっていた(牝馬の場合は20キロ減の特典を受けないことで現役が続けられた)のだが、これからは何歳になっても現役を続けられるのだそうだ。
スーパーペガサスのばんえい記念4連覇は不滅の記録かとも思えたが、定年がなくなったのなら、もしかしてそれを越えるような記録も可能かもしれない。