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今週の見どころ(9/22~9/24)

2007年9月21日(金)

 今週から再び昼間開催へと舞台を移したばんえい帯広競馬。第1レースが11:00発走、メイン第11レース(12レース制の場合)が16:25発走となりますのでご注意ください。
 ところで騎手リーディング争いでは、現在、ベテラン鈴木勝堤騎手が68勝を挙げトップに立っています。
 鈴木騎手といって思い起こされるのは、やはりばんえい記念で3年連続(04~06年)2着などの記録を持つミサキスーパーとのコンビではないでしょうか。そのミサキスーパーは今年3月のばんえい記念(7着)以来休養に入っていますが、得意の高重量でのレースが多くなる秋・冬シーズンを迎えぜひとも早期の復帰を願いたいところです。

 9月22日(土)のメイン第11レースききょう特別(360万円未満)は、前開催の秋天特別の再戦模様です。
 その秋天特別は、第2障害を先頭でクリアしたアローファイター(1着)に、差なく続いたメダマ(3着)、ホクショウドラゴン(2着)の2頭が加わってデッドヒートを繰り広げました。4着以下は離していることから、今回もこの三つ巴の争いでしょう。
 末脚切れるキングシャープや、今季混合360万円未満で3戦1勝、3着2回と堅実なシベチャタイガーも好走が期待できます。

 9月23日(祝・日)のメイン第11レースはマロニエ賞(オープン)です。
 8月12日のばんえいグランプリを制しているエビスオウジャ。前走金杯(オープン)は4.9%と軽い馬場で、先行各馬が止まらない流れになったことが響き末脚不発の6着でした。今回はメンバー的に楽になっており巻き返しに注目です。
 前開催のポテト特別(オープン)でナリタボブサップとの一騎打ちを制したヤマノミントは、オープン入り3走目でさらなる良化を期待。同3着のスターエンジェルも近走障害が安定しており上位をうかがいます。
 また今季初勝利となった9月2日のオープンでスターエンジェル以下、今回のメンバーを一蹴しているニシキダイジンも侮れません。

 この日の第10レースに2歳牝馬による白菊賞が行われます。
 スーパーシャトルは前走南北海道産駒特別まで3連勝。いずれも好位追走からギャロップで抜け出す強い内容だけに、今回も期待できるでしょう。
 デビューから1度も掲示板を外していない南北海道産駒特別4着のタカユリ、牝馬同士ならカネヅルにも好走の期待がかかります。

 9月24日(振・月)のメイン第11レースは山鳩賞(混合700万円未満)です。
 ギャンブラークインはいずれも逃げ切りで、この条件を3連勝中です。前開催の長月特別も5キロの加増をまったく意に介さない強いレースだっただけに、その再戦となる今回も注目でしょう。
 今季開幕から凡走と好走を1戦ごとに繰り返しているのがグレートサンデー。長月特別が8着と凡走だったことから、今回は好走の順番。4走前(8月4日)の同条件戦・シーサイド特別ではギャンブラークインを負かしており実力的には上位の存在です。
 追い込み強烈なホクショウダイヤや、堅実な差し脚を持つハヤテショウリキも争覇圏。また長月特別は障害に手こずり9着のハマナカキングも、今季はオープン混合2着2回などの実績があり好勝負が期待できます。

やっぱり馬が好き(第39回) 旋丸 巴

2007年9月20日(木)

アベケンさんの活躍

 6月から始まったナイトレースも終わり、いよいよ今週末からは後半戦に突入。ということで、前半戦を振り返ってみると……。

 勿論、出来事は様々あったけれど、私個人としては、安部憲二騎手の活躍! これに一番注目していて、何しろ、6月24日の旭川記念では落馬負傷した鈴木恵介騎手に代わってミサイルテンリュウを繰り、見事、優勝。7月29日の、ばんえい大賞典でも、初めて手綱を取ったプリンセスモモで制覇。リーディング争いでは、ベテラン名手が居並ぶ10位以内に食い込む快進撃を続けているのだから、凄いじゃないですか。

 という訳で、過日、安部憲二騎手=アベケンさんに突撃インタビューを試みたのだが……。
 
 お会いした最初に、「凄いですね」と正直に感想を申し上げたら、「いや、旭川記念の時は勝堤さんがヒントをくれたから」とのこと。

 「勝堤さん」とは、言わずと知れたリーディングジョッキー鈴木勝堤騎手のことだけど、アベケンさんの話によると、以前、ミサイルテンリュウに乗ったことのある勝堤さんが、急遽代打を頼まれたアベケンさんに、こう言ったそうである。

 「ミサイルは、××を、うんと強くしたような馬だよ」と。××というのは、アベケンさんも乗ったことのある馬のこと。

 「そう言われたから、俺も作戦を立てやすかったんだ」と、アベケンさんは笑ったけど、そういう「謎かけ」みたいな、しかし、的確なヒントをくれる勝堤さんもさすがだし、それを解読してキッチリ優勝に繋げるアベケンさんも、あっぱれ。これぞ「プロの会話」だと、陶然してしまった。

 他にも、馬の扱い方、レースでの騎手間の心理戦など色々なお話を聞いたけど、日頃はヤンチャな笑顔で冗談ばかり言っているアベケンさんが、実は、誠に精緻な計算の上に立ってレースをする「頭脳派騎手」であることに、今更ながら気が付いた。

 そう言えば、カニ汁サービスや餅つき大会など、調騎会が行うファンサービスの時には必ず顔を出し、忙しく立ち働くアベケンさんである。人一倍「真面目」な性格であることは、これを見ても分かったはずなんだけど、あの人懐っこい笑顔と豪胆な話し振りで、すっかり騙されていたわけですね。

 ナイトレース後半、少しナリを潜めていたアベケンさんだけれど、9月16日には3勝をあげたりと油断は禁物。

 「忘れた頃の安部憲二」という格言もあるくらいで、後半戦も、この「ヤンチャな笑顔の策略家」から目が離せないのである。

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精緻な計算で勝負する安部憲二騎手(photo by YUKA.S)

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ふれあい動物園で、服部調教師と共に「ハムスターレース」で子供たちを楽しませるアベケンさん

レース回顧(9/15~9/17)

2007年9月18日(火)

 15日(土)はメインレースに初秋特別(3歳以上430万円未満)が行われ、7番人気のストロングペガサスが優勝。1分30秒を切る高速決着を制しました。
 障害下で息を入れたのも一瞬、各馬いっせいに障害を駆け上がり、ストロングペガサス、ツジノコウフク、ヒロノドラゴン、ミスターセンプーが一団となってこれをクリア。ストロングペガサスが終始1馬身ほどのリードを保ち、そのうしろに3頭が並んだまま残り10メートル。逃げるストロングペガサスの脚いろは快調で、うしろ3頭からはわずかにヒロノドラゴンが脱落。結局そのまま入線してストロングペガサスが勝利。びっしり馬体を併せたままの2着争いは、コンマ2秒差ミスターセンプーが先着し、ツジノコウフクが3着入線という結果になりました。

  16日(日)に行われたのはポテト特別(3歳以上オープン)。ここは3番人気のヤマノミントが制し、今季2勝目を挙げました。
 第2障害はヤマノミントとナリタボブサップが並ぶようにして先頭クリア。この2頭が後続を引き離し、ゴールまで一騎打ちを演じました。結果、終始クビほどのリードを保っていたヤマノミントが先着。2着にナリタボブサップで、障害3番手から流れ込んだスターエンジェルが3着。

 この日の第10レースは南北海道産駒特別(2歳産地限定)が行われ、牝馬のスーパーシャトルが優勝。これで通算成績を5戦4勝とし、新勢力の1頭として名乗りを上げました。

 17日(祝・月)のメインレースは重賞のばんえいプリンセス賞(3歳牝馬オープン)。このレースはペガサスプリティーが重賞初制覇を果たしました。詳細については別掲のばんえいプリンセス賞回顧をご覧ください。

 この日の最終レースに行われたのは秋天特別(3歳以上360万円未満)。ここは世代重賞で活躍している3歳馬アローファイターが、8番人気の低評価を覆して優勝しました。
 第2障害はホクショウドラゴンが早めに仕掛けましたが、ひと呼吸置いて仕掛けたアローファイターが先頭で越え、ホクショウドラゴン、メダマが続く展開。そこからホクショウドラゴンが脚を伸ばして先頭をうかがう勢いでしたが、アローファイターも必死に脚を伸ばし、2頭が並んでゴール。わずかにコンマ1秒、アローファイターが先着しました。ホクショウドラゴンからコンマ2秒差の3着にはメダマが入線しました。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

9/17ばんえいプリンセス賞回顧

ペガサスプリティー重賞初制覇!

 17日(祝・月)は重賞のばんえいプリンセス賞(3歳牝馬オープン)が行われ、1番人気のペガサスプリティーが優勝。これまで100万~200万クラスで好成績を残してきましたが、今回の勝利で3歳牝馬のトップクラスであることを強く印象づけました。

 道中は軽馬場ということあって淀みない流れ。各馬まったく脚を止めず、横一線のまま第2障害を迎えました。
 ペガサスプリティーとアグリタカラが早めに仕掛けると、それを合図としたように他馬も登坂開始。しかし、先に仕掛けた2頭がひと腰でこれをクリアし、逃げ切り態勢を築きました。各馬も差なく越えて追撃しましたが、前を行く2頭、特にペガサスプリティーの脚いろは確か。残り20メートルを切ってから、さらに脚を伸ばし、井馬アナウンサーの「ペガサスだ、ペガサスだ!」の声とともに、先頭でゴールを果たしました。5、6頭が入り乱れた2着争いは、しぶとく粘ったアグリタカラに軍配。3着にはトモエマツノが入線しました。

 勝ったペガサスプリティーは、これが重賞初制覇。新馬戦で失格となってから、およそ半年後の北見で2戦目を迎えるという変わった経歴の持ち主。そうしたこともあって2歳シーズンは目立たない存在でしたが、3歳5月に牝馬オープンで勝利を挙げて一目置かれるようになりました。重賞初挑戦の黒ユリ賞(6月)では6着と精彩を欠いたものの、その後、このレースを含めて8戦6勝の好成績。今回は好調キープが最大の要因といえるでしょう。今後重量が積まれるうえ、馬場が重くなってどうかですが、父コトブキフウカー(170戦18勝、03年引退)産駒唯一の現役(17日現在)だけに、さらなる活躍を期待したいと思います。
 アグリタカラはバテそうでバテず、2着に健闘。2歳時は牡馬トップクラスと好レースを演じた実績もあり、素質の高さは折り紙付きでした。今回は黒ユリ賞(6月)3着に続く好走で、牝馬戦線では上位の力の持ち主であることを証明しました。

成績はこちら
映像はこちら

9/17ばんえいプリンセス賞予想 矢野吉彦

2007年9月16日(日)

ペガサス、ダイヤ、ヒカルの3頭に魅力

 いよいよ夏のナイター開催もオーラス。3歳牝馬の重賞、ばんえいプリンセス賞がラストを飾ります。ズバッと当てて、秋の競馬に勢いをつけたいですね。

 2月の黒ユリ賞馬ニシキガールと6月の黒ユリ賞馬エリザベスライデン、ばんえい大賞典馬プリンセスモモが格上でしょうが、クラス別にハンデがつけられているここは、そのほかの馬にもチャンスがありそうです。
 なかでも、ここ2戦を連勝してきているペガサスプリティーと、安定した内容のレースを続けているダイヤローズ、さらに6月の黒ユリ賞で2着に健闘、今回は最軽量=620キロの荷物を引くヒカルアサヒあたりがおもしろそう。このうちの1頭を軸にしようと思うんですが、どの馬にも魅力があるので絞りきれずに悩んでいます。どうしましょう?
 ここは、ペガサスプリティーにしてみますか。最近の成績に加え、通算勝利数、騎手との相性などを考えると、3頭の中ではこの馬が一番頼りになりそうなので。馬券は馬複。相手は、エリザベスライデン、トモエマツノ、ヒカルアサヒ、アグリタカラ、プリンセスモモ、ダイヤローズ、ノリノメイチャンの7頭。格より調子の牝馬戦ということで、ここ2戦を大敗している馬を思い切って消しちゃいます。まぁオッズ次第では、前回と同様、枠複総流しでもいいかもしれません。あるいは、名前を挙げた7頭への馬単流しで勝負して、枠複総流しを押さえにするという手もあります。これもオッズとの相談になりますが。
 これでダイヤローズかヒカルアサヒが連に絡んでペガサスプリティーが飛んじゃったら悔しいですね。でも、それはそれで、「いいとこ見てた」ってことであきらめます!
 では、今回はこのへんで。

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