重量有利なキタノパワーから
岩見沢記念は、結果的にまったくかすりもしない予想であった。
大井競馬場の予想トークのしゃべりで当たっていたことといえば、ミサイルテンリュウが先に抜けて、この重量だとゴール前で差されるという展開のみ。差してくるのがフクイズミかと思ったのだが、それがぜんぜん違っていた。この重量ならトモエパワーに来られてしまえば、納得せざるをえないが、レース後に伝わってきた「夏負けから回復していた」とかいう情報は現地で取材してないとわかりません。
ともかく、新王者トモエパワーの復活は、シーズン後半の高重量戦へ向けて明るい材料ではある。
さて、4歳牝馬によるクインカップ。
500万クラスが670キロで、クラスがひとつ下がるごとに5キロずつ減となる別定戦。
ばんえい大賞典の勝ち馬ニシキユウと、ばんえい菊花賞の勝ち馬エメラルドがトップハンデの670キロで、そこからクラスが3つ下のサクラガサイタ、キタノパワーが655キロ。そのひとつ下の250万クラス=650キロが5頭いて、モリノソニックが最軽量645キロという相手関係。
まずぼくのセオリーとして、同世代同士での別定戦ではトップハンデはまず来ないということ。したがってニシキユウとエメラルドは中心にはしない。
とはいうものの、目に見えての好調馬は430万、500万と連勝しているエメラルドくらいしかなく迷うところだが、ここはキタノパワーから。前走は1番人気で9着に敗れたものの、それまでは300万クラスで常に勝ち負けのレースをしている。
相手はセンコウラブリイ。近走は200万から250万のクラスで掲示板を外さない堅実な走りが魅力。
キタノパワーともう1頭の300万クラス、サクラガサイタも十分に争覇圏。そしてトップハンデだが前々走の混合600万クラスで2着があるニシキユウを押さえる。
とはいえ、矢野さんも書いているとおり、どの馬が勝ってもまったく不思議のないレースだけに自信のほどは……。キタノパワーに人気がなければ矢野さん流で(って、ぼくもよくやるけど)総流しも。
◎キタノパワー
○センコウラブリイ
▲サクラガサイタ
△ニシキユウ