今週の10日(土)・11日(日)に帯広競馬場にて「ばん馬まつり」と「馬耕まつり」が開催されます。
「ばん馬まつり」(実行委員会主催)の目玉は、11日にばんえいの本コースを使って行われる「とかち人間ばん馬」。十勝管内の市町村対抗戦で、1チーム7人(うち1名は女性で騎手役)が、180キロの鉄ソリを第2障害前からゴールまで引っ張ります。ほかにも、お笑いライブや、物産展など盛りだくさんのイベントが行われます。
「馬耕まつり」は、NPO法人とかち馬文化を支える会を中心に運営されるもので、実際に馬の世話、蹄鉄づくりなどを体験することにより、馬と人との暮らし(馬文化)を検証・継承していこうという取り組み。11日には、流鏑馬(やぶさめ)や、乗馬体験会も予定されているとのことです。
なお10日・11日の2日間は、帯広競馬場への入場料が無料となりますので、まだばんえい未体験という方もぜひこの機会に競馬場へお越しください。
11月10日(土)のメイン第11レース霜柱特別(混合700万円未満)は、前開催のWRカー特別の再戦模様となりました。
そのWRカー特別は、4番人気のグレートサンデーが障害先頭からそのままゴール、10番人気のハヤテショウリキが2着で、馬単万馬券の波乱となりました。
この勝利で今季同条件2勝目を挙げたグレートサンデーは、力はあるものの成績にムラがありイマイチ信頼感を欠く現状。3着のホクショウダイヤは近2走でともに3着と好調ですが、今回は昇級で10キロ増とやや不安もあるため確固たる中心とは言いがたいところです。
そこで注目したいのは、同レース5着のトウリュウ。最近の混合700万円未満での5戦は、珍しく障害に苦戦し9着だった2走前を除けばすべて掲示板を確保しています。勝ち切れないところはありますが、メンバー中上位の登坂力を生かして台頭してくる可能性は十分でしょう。
同6着のシンザンウィークは、3走前、前々走と同条件で連続連対した実力馬だけに今回は巻き返しも期待できます。障害さえまともなら同7着コマタイショウ、同9着カツテンリュウも差はありません。
11月11日(日)のメイン第11レースはレディースカップ(4歳以上7歳以下牝馬オープン)です。
オープンから360万円条件まで幅広いメンバーが集結しましたが、期待したいのは500万円条件のエメラルド。前々走の4歳牝馬重賞・クインカップでは、ニシキユウとともにトップハンデを課せられながらも3着と力のあるところを見せました。古馬牝馬の一線級とは今回が初対戦となりますが、近走の充実度ではメンバー中随一。ハンデ差を生かして上位進出を狙います。
強敵はやはり歴戦のオープン勢。なかでも中団追走から末脚勝負にかけるフクイズミ、障害2、3番手から粘り込むトカチプリテイーの2頭は、戦法は正反対ですが、ともに近走好調だけに期待できそうです。
混合700万円未満で好勝負を続けているトミサトクイーンも軽視できない存在でしょう。
この日の第10レースに、いちい賞(2歳牝馬オープン)が行われます。
9月23日に行われた白菊賞(2歳牝馬オープン)は、逃げるカネヅルが、2番手で障害を越えたスーパーシャトルに残り30メートルで並ばれましたが、そこから突き放し快勝。2着スーパーシャトルは、その前走・南北海道産駒特別まで圧巻の3連勝で、それを破ったカネヅルは相当の器といえるでしょう。3着以下は大きく離しているだけに今回もこの2頭による一騎打ちムードです。
焦点は、デビューから10戦して掲示板を外したのが1回だけと堅実なタカユリ、10月1日の2歳牝馬戦で1、2着のプリンセスビジン、ニシキエースらによる3着争いです。
11月12日(月)のメイン第11レースは初雪特別(430万円未満)です。
注目は出走取消を挟んで2連勝中のヒロノドラゴン。前開催の帯広スーパーSS特別では、2着ヤマトチカラとはわずかコンマ4秒差でしたが、早め障害クリアから押し切る、まさに完勝といえるレース内容。いまの勢いなら5キロ加増されても問題はなく、今回も勝ち負けが期待できるでしょう。
徐々に先行力が蘇ってきたヒカルヨシウメや、この条件で5戦連続3着以内と安定感抜群のミスターセンプー、前走好走のヤマトチカラらが相手。360万円未満を連勝して今回が昇級初戦のコーネルも侮れません。