12月9日(日)に、第32回ばんえいオークスが行われます。これまでの二冠はいずれも別定重量での争いでしたが、今回は660キロの定量戦で争われます。
ニシキガールは今年2月の黒ユリ賞を制した実績馬。他馬より10キロ重い620キロを課せられながら、2着を10秒以上も離す圧巻の逃げ切り勝ちでした。しかしそこで賞金を稼いだためここまでの二冠では他馬より最大30キロも加増され苦戦が続きましたが、今回は定量戦だけに巻き返しに期待がかかります。
ニシキガールと同じことがいえるのがプリンセスモモ。一冠目・6月の黒ユリ賞はニシキガール以外の馬より20キロ、二冠目・9月のばんえいプリンセス賞ではニシキガールと同じトップハンデ650キロで、7、8着に敗れています。しかし牡馬混合のばんえい大賞典を制するなど、世代トップ級の実力は間違いのないところで、今回は上位進出が期待できます。
この2頭に対抗するのがペガサスプリティー。3連勝でばんえいプリンセス賞を逃げ切り、その後の6戦も4勝、2着1回と飛ぶ鳥を落とす勢いです。ばんえいプリンセス賞は630キロとやや恵まれての好走でしたが、前走の300万円未満では同重量のプリンセスモモ(5着)の追い上げを退け2着に入っており、能力的には引けをとりません。逃げ・差し自在の脚質も魅力です。
今回はこの3頭による争いが濃厚でしょう。
軽ハンデ600キロを利して一冠目を制したエリザベスライデンは、ばんえいプリンセス賞は640キロに加増されましたが、それでも5着と健闘しました。しかし10月7日のオッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン)では同重量のプリンセスモモに10秒近くも離されており、重賞勝ち馬でも上位3頭とは差がある印象です。
ばんえいプリンセス賞でエリザベスライデンより軽量で出走し、かつ同馬より下位の着順に敗れているノリノメイチャン、ミスダイヤ、ダイヤローズは、今回は厳しい戦いが予想されます。
面白そうなのはプリンセスミント。100万円、150万円未満と下級条件ですが、ここ13戦連続で3着以内をキープと堅実な走りを見せており、一発を狙うならこの馬かもしれません。
出走表はこちら
【参考レース】
2/ 4 18年度黒ユリ賞(勝ち馬:ニシキガール)
6/17 黒ユリ賞(勝ち馬:エリザベスラスイデン)
9/17 ばんえいプリンセス賞(勝ち馬:ペガサスプリティー)