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レース回顧(11/23~11/25)

2007年11月26日(月)

 23日(祝・金)に行われたオッズパーク賞(3歳以上混合700万円未満)は、2番人気のホクショウダイヤが優勝。勝ちきれなかった近3走のうっぷんを晴らしました。
 第2障害はハマナカキングが先頭でクリアしたものの、ハヤテショウリキとホクショウダイヤも差なく続く展開。そこから自慢の末脚を繰り出したのがホクショウダイヤ。みるみるうちにハマナカキングとの差を詰めると、残り10メートル付近でこれを交わし、先頭でゴールに飛び込みました。粘ったハマナカキングが2着を確保。ハヤテショウリキも接戦に持ち込みましたが、3着までが精一杯でした。

 この日の第10レースは北見産駒特別(2歳産地限定)が行われ、リードムサシが優勝。2、3番手の追走から残り20メートル付近で抜け出し、単勝1.8倍の断然人気に応えました。

 24日(土)はメインレースに網走湖特別(3歳以上500万円未満)が行われました。ここを制したのはテンカ。前走の深秋特別に続く勝利で2連勝としました。
 エメラルドが第2障害を先頭で越えたものの、6頭が横並びで続く大混戦。しかしその中からテンカが抜け出すと、徐々にエメラルドとの差を詰めはじめ、残り10メートルで先頭へ。その余勢を駆ったまま一気に突き抜け、先頭ゴールを果たしました。2着はエメラルドで、しぶとく脚を伸ばしたキョクシンオーが3着。

 25日(日)は重賞の北見記念(3歳以上オープン)が行われ、ナリタボブサップが優勝しました。このレースの詳細については、別掲の北見記念回顧をご覧ください。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

11/25北見記念回顧

2007年11月25日(日)

5歳世代3頭が上位を独占!

 25日(日)に行われた重賞・北見記念(3歳以上オープン)は、5歳馬ナリタボブサップが優勝。2歳時のホクレン賞(2着)以来、14回目の挑戦で重賞初制覇を果たしました。

 高重量戦とはいえ、馬場水分5.4%ということもあって道中はやや速めのペース。トモエパワーが積極策で馬群を引っ張り、サダエリコ、タケタカラニシキらも前々でレースを進めました。
 第2障害はタケタカラニシキが真っ先に挑戦し、それを合図とするように各馬も登坂開始。最初に登り切ったのはナリタボブサップで、やや遅れてミサイルテンリュウ、スーパークリントン、カネサブラックが続いていきました。残り30メートル付近で、いったんミサイルテンリュウが差を詰めましたが、ナリタボブサップの逃げ脚も軽快。差が詰まりそうで詰まらない展開が繰り広げられ、あれよあれよという間に残り10メートル。結局そのままナリタボブサップが逃げ切り、初タイトルをゲットしました。
 追ってきたミサイルテンリュウは、残り10メートル付近で微妙に脚いろが鈍り、これを追走していたカネサブラック、スーパークリントンの2頭がゴール寸前で交わして2、3着。障害8番手クリアからゴール直前で飛んできたフクイズミが、これらと差のない5着で入線しています。

 前述のとおり、ナリタボブサップは重賞初制覇。障害の巧さには定評がありましたが、しまいにこらえきれず惜敗といったシーンが多々ありました。今回の勝利は、軽めの馬場が味方しての逃げ切りという面も否定はできません。しかし860キロという自身の最高負担重量での勝利は、力をつけている証拠。まだまだ伸びしろがある5歳馬だけに、今後の活躍が十分に期待できそうです。
 カネサブラックは岩見沢記念に続いて2着。高重量でも力を発揮できるようになり、天性のレースセンスの持ち主がいよいよ本格化を迎えたように思われます。それを印象づけるためにも、今後はばんえい十勝オッズパーク杯に続く古馬重賞タイトルがほしいところでしょう。
 スーパークリントンは自身6回目の重賞3着。名バイプレーヤーを名乗るにはまだまだ若く、今後のさらなる成長を期待したいと思います。
 終わってみれば5歳世代3頭が上位を独占。ばんえいの未来図をかいま見た一戦と言えます。

成績はこちら
映像はこちら

11/25北見記念予想 矢野吉彦

2007年11月24日(土)

逃げるミサイルをカネサが捕えるか

 今週は北見記念。思えばちょうど1年前、北見記念の翌日にいったんは廃止濃厚という状況に至ったばんえい競馬ですが、おかげさまで存続、今年もこのレースを迎えることになりました。トモエパワーもサダエリコもアンローズもミサイルテンリュウもシンエイキンカイも、みんなまだまだ頑張っています。ばんえい競馬が続けられているからこそ、そういう馬たちの勇姿を、晩秋恒例の大一番で今年も見られるわけですよ。今年の北見記念には、とくに感慨深いものがありますね。

 4月以降ここまでの古馬重賞戦線を振り返ると、旭川記念と北斗賞はミサイルテンリュウが連勝。ところが、同馬が欠場したばんえいグランプリでエビスオウジャが勝って、岩見沢記念ではトモエパワーが復活。ちょっと風向きが変わってきました。
 でも、ミサイルテンリュウは出走した重賞レースでは常に先頭で第2障害を越えています。この登坂力は抜群。岩見沢記念ではゴール前で止まって惜敗しましたが、これはある意味“時の運”。その後の特別で勝ちきれないのも、荷物が軽くてこの馬と他の馬との登坂力に際立った差が表れにくくなっているからで、心配する必要はないでしょう。岩見沢記念では、勝ったトモエパワーのほうがこの馬より10キロ恵まれていたのが、今回は同量。目標にされても押し切れると思いますので、まずはミサイルテンリュウから買うのが順当でしょう。
 とはいうものの、ここで狙いたいのはカネサブラックですね。厩舎が変わり、松田騎手に手替わりしてからの4戦は、勝てないながらも至って堅実。岩見沢記念を見る限り、それまで苦手と思われた重い荷物もこなせそうな兆しがあります。こちらも、そのレースではトモエパワーより荷物が10キロ重かったんですから、同重量になったここは絶好のチャンス。そろそろこういう若馬に出てきてもらって、オープン戦線をおもしろくしてほしい、という願いも込めて、この馬を狙ってみることにします。
 問題はフクイズミ。夏井騎手には申し訳ありませんが、尾ヶ瀬騎手が乗ったほうが成績が安定していますね。でも、あくまで軽量の特別戦でのこと。岩見沢記念は夏井騎手が高重量を意識したのか、第2障害手前で十分すぎるほど息を貯めたにもかかわらず二腰目が上がらず、そこでつけられた上位との差を詰められないまま敗れました。今度、尾ヶ瀬騎手がどういうタイミングで第2障害を仕掛けるかわかりませんが、この馬らしい切れ味は高重量戦では発揮しにくくなるはず。貯めすぎれば届かない、貯めなければ障害で引っ掛かるという不安がつきまといます。馬券を買うにしても、押さえまででしょう。
 では結論。逃げるミサイルテンリュウを好調カネサブラックが捕まえるかどうか、というレースと見て、両馬の馬単折り返し。あとは両馬を頭、2着にトモエパワー、フクイズミ、シンエイキンカイの馬単。たぶんここまでで手一杯になっちゃうでしょうから、サダエリコとアンローズは買いません。オッズ次第ではフクイズミも消しちゃうかも。来ちゃったら悔しいけど、仕方ないですね。

 来年度の存続が決まったばんえい競馬ですが、課題は山積。とくに、近頃の原油高騰は、冬場のロードヒーティング代や厩舎、スタンドの暖房費などに大きな影響を与えるはずです。ファンのみなさんのさらなるご支援をお願いします。では、今回はこのへんで。

11/25北見記念予想 斎藤修

軽い馬場でミサイルテンリュウ

 旋丸文豪のこのコラムを読んでいて、佐藤希世子騎手の弁当箱でアッと思った。
 最初、単に女性だから「希世姫」としているのかとそのまま見過ごしそうになったのだが、一瞬ののち、もしかしてこれは79、81、82年と農林水産大臣賞典(現・ばんえい記念)を3勝した牝馬のキヨヒメにあやかっているのではないかと気づいた。いや、きっとそうに違いない。機会があったら聞いてみたいものだが。

 さて、北見記念なのだが、ここのところ馬場がだいぶ軽くなってるようで、23日(金)の水分量も1Rが7.6%で、最終Rでも6.6%。2歳の北見産駒特別は1:13.5、メインの700万は730キロのホクショウダイヤが1:33.1というタイムで勝ち、たいへん速い決着となっている。
 この馬場なら迷わずミサイルテンリュウの出番でしょう。
 岩見沢記念と同じ今シーズン120万円につき10キロ増という別定(基礎重量は840キロから860キロに増えた)で、その岩見沢記念で稼いだ賞金で今回別定10キロ増となったトモエパワーとの比較でも格段に有利。
 相手筆頭にはフクイズミ。この重量になると障害に苦戦してどこにもないという場面も考えられるが、障害さえクリアできればこの馬場なら確実に差してくる。
 高重量で結果を出せるようになってきたカネサブラックも、馬場が軽くなるのは歓迎。
 ナリタボブサップは、このメンバーに入るとさすがに力不足は否めないが、軽い馬場はプラス材料。
 根拠と言えるものはなく、たぶんダメだと思うが、そろそろ穴をあけそうなアンローズも押さえる。840キロという重量は去年の北見記念を勝ったときと同じなので、それは問題にならないはず。
 パワータイプのトモエパワー、シンエイキンカイは、今回は見送る。
 ◎ミサイルテンリュウ
 ○フクイズミ
 ▲カネサブラック
 △ナリタボブサップ
 △アンローズ
 ミサイルテンリュウ頭の馬単流しと、押さえで同じ馬連複流し。

11/25北見記念プレビュー

2007年11月23日(金)

 11月25日(日)のメインに第28回北見記念が行われます。9月に行われた岩見沢記念同様、今季の獲得賞金による別定重量で争われます。今回のメンバー10頭中8頭がその岩見沢記念に出走と、ほぼ再戦となりました。
 トモエパワーは岩見沢記念の覇者。障害先頭から粘り込みを図るミサイルテンリュウが一杯になった隙に差し切りました。昨季のばんえい記念勝利の実績が示すとおり高重量戦は望むところ。今回は、ほとんどの馬が岩見沢記念から20キロの加増なのに対し、この馬は30キロのプラスとなりますが、ミサイルテンリュウカネサブラックと同じ870キロだけに、さほど不利にはならないでしょう。重賞連勝の可能性もあります。
 岩見沢記念では、最後はカネサブラックにも交わされ惜しい3着のミサイルテンリュウ。当時10キロ軽かったトモエパワーと今回は同重量になることから、俄然巻き返しの期待がかかります。
 フクイズミは、未経験の820キロを課せられた岩見沢記念は追い込み届かず5着。同レースを除いた近6走のオープンは4勝、2着2回と好調ですが、700キロ台前半の負担重量がほとんど。これまで連対時の最大重量は800キロであり、岩見沢記念の敗因は重量にあるとも考えられます。今回はトモエパワー同様、さらに30キロ加増された850キロでもあり見送りが妥当でしょう。
 カネサブラックは850キロを課せられた岩見沢記念で2着。それまで760キロが連対時の最大重量だっただけに大健闘でした。しかしフロックだった可能性も否定できず、当時からさらに20キロ増の今回は、期待より不安のほうが上回ります。
 岩見沢記念で4着タケタカラニシキ、6着シンエイキンカイは、前開催の霜月特別はともに740キロで、1、3着に好走しています。今回のような高重量戦ならさらに走りに安定感が増し、穴に一考できるでしょう。
 昨年の優勝馬・アンローズは、帯広コースはいまだ未勝利。変わり身が期待された夏の帯広でも1度も連対できませんでした。帯広で行われる北見記念では評価を下げざるをえません。
 ほか、岩見沢記念10着ながら前走混合オープンで今季初勝利のナリタボブサップ、岩見沢記念不出走で霜月特別は6着スーパークリントン、岩見沢記念8着のサダエリコが出走します。

出走表はこちら

【参考レース】

9/30岩見沢記念(勝ち馬:トモエパワー)
11/3霜月特別(勝ち馬:タケタカラニシキ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

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