10月8日(祝・月)のメイン第11レースに4歳牝馬による第32回クインカップが行われます。
この世代牝馬限定のオープン戦は昨年12月のばんえいオークスにまでさかのぼることから、久々や、初めての対戦も多く難解な一戦となりました。
格からいえば、ともに重賞勝ちがあり、500万円条件のエメラルド(06年ばんえい菊花賞優勝)と、ニシキユウ(06年ばんえい大賞典優勝)ということになりますが、やはりトップハンデの670キロが心配です。
そこで期待したいのが、こちらも重賞勝ち馬であるキキリンドウ。最低人気のばんえいオークスで、エメラルドとのマッチレースを制したものの、次走の3歳条件戦では力なく最下位に沈むなど、ムラ駆けが目立つ馬で、昨季までは人気薄での好走が目立ちました。しかし、今季に入ってからの2勝はいずれも2番人気でもので、走りに安定感が出てきた印象です。最大の武器は勝負根性で、勝ちパターンは先行勢と離されずに障害を越え併せ馬に持ち込むかたち。250万円条件で650キロとハンデも手ごろだけに、今回もあっと言わせる可能性も十分でしょう。
ほかの250万円条件馬では、センコウラブリイに注目です。同条件を2連勝中で現在は300万円条件のサクラガサイタに、前走の勝入250万円未満で先着(2着)しています。
300万円条件のキタノパワーは、障害に詰まった前走(9着)までは、5戦連続で3着以内に好走していました。06年の黒ユリ賞を圧勝、ばんえいオークスでも3着の実績があり侮れないところでしょう。
もちろんエメラルド、ニシキユウが底力を見せる場面も否定できず、ここを難なく突破するようなら、来年1月の新設BG1・天馬賞へ向け楽しみが広がります。
ほか、今季200万円条件で4勝を挙げているキタノスズランと、同条件で9月に3連勝した実績のあるタカラコンドル、ばんえいオークス4着のヒメカワキタ、最軽量ハンデを生かしたいモリノソニックが出走します。
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