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今週のみどころ(10/13〜10/16)

2006年10月12日(木)

 8日(日)に開催取り止めとなった関係で、今週13日(金)に代替開催が行われます。通常の土~月開催と合わせての4日間連続開催となりますので、ご注意ください。
 13日(金)は、8日の開催分がそのまま移行します。従って、この日のレースについては前回の記事を再掲いたします。

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■13日(金)開催分

 8日(日)はイオンカップ(3歳以上オープン)が行われます。アンローズを筆頭にオープン馬10頭がエントリーしてきました。もちろん好調のアンローズに注目したいところですが、北見競馬場は[5-2-2-12]と岩見沢ほどの信頼を置けない成績。ただ岩見沢記念のレースぶりを見る限り好調なのは確かですし、そこは勢いで押し切ってくれるのではないでしょうか。コース実績で特筆すべきはサダエリコ(※回避しました)で、北見競馬場[7-2-4-1]の好成績。近走、らしさが見られないだけに狙いづらいと思いますが、一発の可能性は十分に秘めているといえましょう。今季この路線で安定しているトモエパワーも[6-7-3-5]と、北見でなかなかの成績を残しており、他馬に強調材料が見られない今回はチャンスです。ほか多数の実力馬が名を連ねており、楽しみな一戦となりそうです。
 この日の第10レース、3歳以上470万円未満の一戦には、現在10連勝中のハイタワーが出走を予定しています。7月以来およそ3カ月ぶりの出走だけに、当日の状態をよく見極めたいところ。

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 14日(土)はメインレースに阿寒湖特別(3歳以上650万円未満)が行われます。中心視したいのはユウセイマーチで、8月以降5戦して4連対。昇級戦となりますが、そもそも800万クラスで勝ち負けを演じていた実力の持ち主だけに、ここも主役を演じられるのではないでしょうか。また、ここ2戦2、3着と復調気配を見せているミスターセンプーも争覇圏。こちらもナナカマド賞制覇をはじめ、オープンで勝ち負けを演じていただけに、実力は上位といえます。ここでまた復活を印象づけたいところ。ほか、イケダガッツやトカチタカラも虎視眈々。プリティブライトの一発にも期待できそうです。
 15日(日)は北見えぞまつ特別(3歳以上800万円未満)が行われます。フクイズミとカネサブラックがオープンに上がったため混戦模様を呈してきた800万クラス上位組ですが、ここも難解なメンバー構成となりました。そのなかで安定したレースを見せているのはライジングサン。岩見沢開催は5着以下がない好成績で、その勢いを北見に持ち込んできています。状態のよさを生かせば、ここも中心視できるでしょう。破竹の勢いで昇級初戦を迎えたカツテンリュウも注目。昨季の800万クラスでの戦いぶりを見る限り、ここを一気に突き抜けるような印象はありませんが、この馬もやはり状態のよさを生かしたいところでしょう。ほかではツルマキシンザン、エビスオウジャ、調子の上向いたアオノキセキあたりも争覇圏。スミヨシセンショーやキングシャープなどの既存勢力の一発も考えられ、手広く攻めたいところ。
 なおこの日は第6レースに2歳オープンが組まれています。コーネルフジやアローファイターなどの2歳トップクラスが出走する予定で、楽しみな一戦となりそうです。
 16日(月)のメインレースは屈斜路湖特別(3歳以上650万円未満)。800万クラスとの混合戦で、ここには昨年の3歳牝馬2強、ウィナーサマーとエンジュダイヤがエントリーしています。そのエンジュダイヤは今季6月までに3戦しましたが、6、7、10着と精彩を欠いていました。今回は、その10着に敗れた旭川記念以来となるので、当日の気配に注目したいと思います。中心視したいのはウィナーサマーで、今季大敗したのは世代限定戦のみ。古馬混合戦では3戦して1、2、1着と好成績を残しています。北見コース特有の上り勾配が気になるところですが、そこは実力で押し切ってほしいと思います。ほか、ナリタボブサップやスーパークリントンの4歳牡馬勢、安定感あるバレットドラゴンあたりまでが争覇圏でしょう。

レース回顧(10/7~10/9)

2006年10月 9日(月)

 今週8日(日)の北見開催は、大雨によりコースが冠水した影響で開催取り止めとなりました。この日はメインレースにイオンカップ、また第10レースには連勝中のハイタワーがエントリー。好メンバーが揃っていただけに取り止めは残念でしたが、これに伴う代替開催が13日(金)に行われるので、それを楽しみにしましょう。
 7日(土)に行われた石北特別(3歳以上オープン混合)は、2番人気に推されたプリンセスサクラコが優勝しました。第2障害は1番人気のカネサブラックが先頭でクリアし、プリンセスサクラコは2番手。しかし残り20メートル付近でプリンセスサクラコが並び掛けると、最後までしっかりした脚取りで歩き続け、ゴールではきっちり半馬身先着しました。カネサブラックもよく粘りましたが、この馬どうこうよりも、プリンセスサクラコの終いの脚をほめるべきで、カネサブラック自身のレースはできていたのではないかと思います。なお3着は、ヒカルセンプーが障害3番手からそのまま粘り込みました。
 9日(祝・月)のメインレースは白馬賞(3歳以上芦毛選抜)。ここはトップハンデながらフクイズミがオープン馬の貫禄を見せつけました。道中後方を進んでいたフクイズミは、障害をひと腰、3番手で越えるとジワジワ差を詰め、残り10メートルほどで交わして完勝。トップハンデが影響したか、いつもの飛ぶような末脚は見られませんでしたが、やはり末脚は確実ですし、見た目以上の完勝といえるでしょう。2着のキョウワテンリュウは、障害2番手から前を行くトウリュウをきっちり捉えましたが、さすがに相手が悪かった印象。前走競走中止の影響もなく、しっかりと立て直してきました。まだまだ中位クラスの台風の目として注目できそうです。3着のトウリュウも見事な障害の切れを見せ、好調をキープしています。

映像はこちら

今週のみどころ(10/7〜10/9)

2006年10月 6日(金)

 今週からばんえいの舞台は北見競馬場に移されます。開催は11月27日までの24日間で、重賞レースは11月19日にばんえい菊花賞、11月26日に北見記念が行われます。
 イベント関係では、今週8日(日)に轟轟戦隊ボウケンジャーショー(2ステージ:観覧無料)、9日(祝・月)にバンジートランポリン乗り放題などが開催されます。お近くのかたは、ぜひご家族一緒に競馬場へお越しください。
 7日(土)のメインレースに行われるのは石北特別(3歳以上オープン混合)。オープン5頭、800万クラス3頭による混合戦です。中心となるのはカネサブラック。北見は[3-0-3-2]とまずまずの成績、負担重量も740キロと重めで、外的要因では強調できません。しかし、トップハンデを背負いながら快勝した岩見沢最終日の勝ちっぷりを考えると、今回も十分に期待できそうです。プリンセスサクラコも争覇圏で、さすがに岩見沢記念では7着に敗れたものの、今回のメンバーなら実力上位。前々走の圧勝から考えれば、ここも勝ち負けを演じることができるでしょう。ほか近走好調のイッスンボウシも一角崩しが狙えそうです。
 8日(日)はイオンカップ(3歳以上オープン)が行われます。アンローズを筆頭にオープン馬10頭がエントリーしてきました。もちろん好調のアンローズに注目したいところですが、北見競馬場は[5-2-2-12]と岩見沢ほどの信頼を置けない成績。ただ岩見沢記念のレースぶりを見る限り好調なのは確かですし、そこは勢いで押し切ってくれるのではないでしょうか。コース実績で特筆すべきはサダエリコで、北見競馬場[7-2-4-1]の好成績。近走、らしさが見られないだけに狙いづらいと思いますが、一発の可能性は十分に秘めているといえましょう。今季この路線で安定しているトモエパワーも[6-7-3-5]と、北見でなかなかの成績を残しており、他馬に強調材料が見られない今回はチャンスです。ほか多数の実力馬が名を連ねており、楽しみな一戦となりそうです。
 この日の第10レース、3歳以上470万円未満の一戦には、現在10連勝中のハイタワーが出走を予定しています。7月以来およそ3カ月ぶりの出走だけに、当日の状態をよく見極めたいところ。
 9日(祝・月)は、3歳以上芦毛選抜による白馬賞が行われます。ここにはフクイズミが登録しており、前走で6着に敗れたとはいえ、出走してくれば人気を集めるでしょう。[6-2-1-2]と競馬場成績も申し分なく、あとは重量次第といったところ。また、ここにはキョウワテンリュウもエントリー。前走クリスタル特別は競走中止となりましたが、今季の岩見沢は10戦して5勝2着3回と好成績。重量次第で、今回も浮上してくるでしょう。

やっぱり馬が好き(第25回)  旋丸 巴

マツノコトブキの忘れ形見 アンローズ

 先週末は矢野さんも斎藤さんもロンシャンにお出かけ……だって、いいわねっ! 私なんか暴れ馬やら暴れ娘相手に平々凡々の週末だったのにっ。ふ~んだ。

 と羨望に悶絶しつつも、しっかりパリ在住の義兄にメールして、凱旋門賞の馬券は買ってもらったけどね。ふふふ

 でも、しかし、凱旋門賞ばかりが競馬じゃない。10月1日、その日は我らがばんえい競馬にとっても重大な日であって、そう、言わずと知れた「愛しのアンローズが岩見沢記念に挑んだ日」。このレースに勝てばアンローズは岩見沢記念3連覇。ばんえい史上初の「牝馬による同一重賞3連覇」ということになるのだけれど……。

 ご案内の通り、結果は堂々の優勝! 終始馬群をリードする完勝だった訳で……偉いぞ、アンローズ!

 トモエパワーとの連を買っていた私は馬券で撃沈。それでも、アンローズの走りっぷりの良さに大満足したのでありました。

 これでアンローズは、前述の記録を達成した上に、8月の、ばんえいグランプリから4連勝。いやはや、凄い勢い。

 昨年度末ばんえい記念で競走中止した時には、「アンローズもそろそろ引退かな」などと予想し、覚悟した私の、そんな感傷なんか木っ端微塵の岩見沢での大活躍。こういうことで予想が外れるのは嬉しいね。

 はてさて、そんな凄いアンローズだけれど、こんな女傑でありながら、美形である。その点に私はいたく感動するものであって、天は二物を与えるんですねぇ。

 アンローズを初めて見たのは、忘れもしない2002年1月1日の黒ユリ賞。つまり、この年も私は元日から競馬に出かけていた訳で……というような感慨はさておき、この、アンローズを初めて見た時のことは生涯忘れられない。何しろ、一目見た瞬間に背中に電撃が走った。それほどの美形で……と書くと、読者各位は、「そんな大袈裟な」と思われるかもしれない。けれど、これホント。ただし、単に美形であるだけなら、こんなに衝撃は受けなかったのであって、私が驚いたのは、あまりにも彼女が父マツノコトブキに似ていたから、である。

 マツノコトブキが大種牡馬であることは、本欄読者には釈迦に説法。今更説明する必要もないだろうし、平成6年から5年連続リーディングサイヤーに輝いた伝説的名種牡馬ということは、読者諸氏のよくよく知るところ。

 ではあるけれど、そのマツノコトブキが稀に見る美男子であることは存外、知られていない。何しろマツノコトブキは蹄葉炎のために未出走のまま引退してしまったから、その姿を公にすることはなかった訳で……。

 そんなマツノコトブキに会いに行ったのは、更に溯って、15年ほど前のこと。当時、ばんえい競馬について、ほとんど知識のなかった私が、知人に「馬好きなら絶対に見ておきなさい」と連れて行かれたのが、マツノコトブキが繋養されていた池田町の中村牧場。

 そこで対面したマツノコトブキは……!

 気品。まずもって、この言葉が私の貧相な脳みそを直撃した。小柄ながらバランスの取れた体型も素晴しかったけれど、何と言っても驚愕すべきは彼の顔。固く絞られた耳といい、黒々と見開かれた大きな瞳といい、これほど「気品」を感じさせる馬は稀有。ポニーから重種まで、豪州から欧州、中国まで、星の数ほど馬を見て来たつもりだったけれど、これほど「気品溢れる馬相」は5頭と知らなかった。という訳で、一瞬にしてマツノコトブキに魂を奪われてしまった私。以降、この大種牡馬の産駒を応援して、随分、財布も暖かくしてもらったから、コトブキに対する思慕は益々深くなったという次第。

 そんな大大だ~い好きなマツノコトブキに、瓜二つ、いや、割らずそのまんま、というほど容貌の似ているアンローズに、だから、私が電撃ショックを受けたのも、むべなるかな。

Photo_53  私の言ってることが嘘でない証拠に、ここに貴重な「マツノコトブキ当歳時の写真」を掲げるから、アンローズとの酷似を、読者自身が体感していただきたい。

 コトブキは、私が初めてアンローズに会った黒ユリ賞から僅か2カ月後、この世を去ったから、私にとってアンローズこそがコトブキの「忘れ形見」。どんなに負けても応援しようと心に誓ったのだけれど、負けるどころか、アンローズは勝ち続けて、今や、ばんえい界を代表する、いや、ばんえい競馬史に名を刻む名牝に成長した。

 今年も秋の色が深まって、短い北見開催が終われば、また、帯広で彼女に会える。それが、今から、とっても楽しみな私なんである。

 もっとも、アンローズにしてみれば、「私、あんまり帯広の馬場とは相性が良くないんだけど」と、得意の岩見沢競馬を去り難く思っているのかもしれないけれど。

レース回顧(9/30~10/2)

2006年10月 2日(月)

 30日(土)に行われた秋桜特別(3歳以上390万円未満)は、1番人気のカネサテンリュウが優勝。ばんえい大賞典2着に続く好成績で、岩見沢開催を締めくくりました。各馬障害で苦戦するなか、先頭で越えたのはオーザンビューティ。カネサテンリュウがやや遅れてこれを追走するかたちとなりました。ジワジワ差を詰めたカネサテンリュウは、残り20メートル付近で先頭に立つと、追いすがるオーザンビューティを振り切ってゴール。僅差とはいえ好内容のレースを演じ、昇級戦を見事に勝利で飾りました。3着には、障害4番手から追い込んだムソウリキが入線しています。
 1日(日)のメインレースは岩見沢記念(3歳以上オープン)。このレースについては、別掲の岩見沢記念回顧をご覧ください。
 第10レースに行われた神無月特別(3歳以上550万円未満)は、ハヤテショウリキが回避して9頭立て。1番人気に推されたユウセイマーチが快勝を収め、前走7着から巻き返しました。第2障害はタカラテンクウ、ユウセイマーチ、キョウエイボーイが並んで下り、やや遅れてヨコハマイサム、プランドルドラゴンが続く展開。残り10メートル付近でユウセイマーチが抜け出しそのままゴールしたものの、2番手以下は横並びとなる大混戦となりました。その中から1馬身ほど抜けたキョウエイボーイが2着。1秒以内に3頭が並んだ3着争いは、プランドルドラゴンが制しました。
 第9レースの北央産駒特別(2歳産地限定)は、5番人気のカネサリュウが優勝。障害3番手から追い込み、通算3勝目を挙げました。なおカネサリュウは、活躍馬カネサブラック、カネサテンリュウの弟にあたり、今後の活躍が大いに期待できそうです。
 2日(月)に行われた注目の一戦クリスタル特別(4歳オープン)は、実績馬カネサブラックが優勝。30日の秋桜特別をカネサテンリュウが、1日の北央産駒特別をカネサリュウ、そしてこのクリスタル特別をカネサブラックが制し、3兄弟でこの3日間の特別戦をそれぞれ制しました。障害4番手とやや苦戦したカネサブラックは、そこから逃げる3頭を猛追。先頭のナリタボブサップが残り10メートル付近で詰まると先頭に躍り出て、そのままゴールまで押し切りました。ゴール寸前で少し甘くなったとはいえ、重量差を考えれば完勝。さらにパワーアップした印象を受けました。2着は、ナリタボブサップと並んで障害を先頭クリアしたスーパーロイヤル。今季の世代限定戦はこのレースを含め[0-1-2-1]と安定しており、今後もチャンス十分といえましょう。ナリタボブサップはいったん突き放しながら、課題の末の甘さが出てしまいました。さらなる成長を望みたいところ。

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