タイトルに手が届くかトモエパワー
さぁ、北見記念です。と書いてはみたものの、ばんえい競馬の存続がいよいよ危うくなってしまったとあっては、そのことのほうが気になって予想に集中できないですよ。でも、現場の方たちは歯を食いしばって頑張っているんですから、こちらも気を抜くわけにはいきませんね。
まず、高重量戦の常連シンエイキンカイがいい雰囲気のようです。岩見沢記念、知床賞での2着は、古豪健在の証し。勝ち味に遅く、高速馬場になったときの不安は大きい馬ですが、ここなら勝負になるでしょう。
知床賞でシンエイキンカイを破ったトモエパワーも視界良好。岩見沢記念で830kgを引いて3着。勝ち馬とは差がありましたが、シンエイキンカイとは5秒ほどの差。高重量にも慣れてきたはずですし、そろそろタイトルに手が届いてもおかしくありません。
あとはアンローズ、タケタカラニシキ、サダエリコを買えば当たると思うんですが。問題はシンエイキンカイとトモエパワーのどっちを軸にするか。ここは、トモエパワーにしましょう。この馬からの馬単と馬複流しで行きます。
さて、ばんえい競馬の存廃問題、この期に及んでは奇跡を祈るしかないんでしょうか。中津競馬が廃止になって以来、もう何年もたっているというのに、負の連鎖が断ち切れないのは、中途半端で付け焼き刃の法改正しかしていないからだと思います。文化としてのばんえい競馬を残すのであれば、草ばんばでもなんでもいいかもしれません。でも、ばんえい競馬は、いまだに1日6000万円から1億円の収入がある、れっきとした産業です。それが危機的状況に陥ったのなら、法改正も含めた、様々な振興策、改善策を検討し実行に移すべきであるはずです。廃止やむなしというなら、今、現実に存在する負の遺産を後世に残さないようにするために、これまでの負債を、地方市民の税負担をなるべく少なくしながら解消していくことも、あわせて考える必要があります。なにはともあれ、負の連鎖を断ち切らなければ、最終的には今は安泰に見える中央競馬も、衰退の一途をたどることになるでしょう。
はっきり言えば、もう公営事業としての地方競馬を続けるのは無理。中央との統合、中央も含めた民営化、馬券発売だけに頼らない収入源の確保は絶対必要です。それにはリストラが避けられませんが、競馬産業の壊滅は防げると思います。負の連鎖を断ち切るための妙案になるかどうかはわかりませんが、議論してもらってもいい案は、私もいくらか持ち合わせています。
日本競馬の大改革は緊急の課題。とにかく早く何とかしなければ。事は急を要します。