アンローズ、トモエパワー中心
ばんえい菊花賞は、あらためてばんえい競馬の難しさを痛感させられた。とはいうものの、その難しさがばんえい競馬の面白いところでもあるのだが。
定量戦なのに格上3頭は連対できず。格よりもコース適性がモノをいったようで、エメラルド陣営は湿った馬場になって期待していたのだそうだ。さらに細川騎手によると、コーネルトップ産駒は北見コースで走る馬が多いそうだ。
さて、北見記念。
狙いはアンローズから。前走明らかに勝ち目のないような重量となったレディースカップ(6着)は参考外として、前々走イオンカップを制したときの重量差と、今回の重量差をタケタカラニシキ、トモエパワー、ミサイルテンリュウ、シンエイキンカイなどと比較すれば勝って当然の相手関係。ひとつ不安なのは岩見沢でほとんど完璧な成績を続けていて、さすがに牝馬でここまで好調を維持できるのかということ。岩見沢に良績が集中しているからか、北見コースは決して得意なコースではない。
ということでもう1頭、アンローズとどっちを本命にしようかと迷ったのがトモエパワー。今シーズン、フクイズミとともに注目の上がり馬で、近走の成績云々より、そろそろ重賞を勝ってもおかしくないだろう。
この2頭を中心に連下には、そろそろ重量が重くなってきて力を発揮しそうなシンエイキンカイと、復調が待たれるミサイルテンリュウ。
北見で重賞4勝を挙げているサダエリコだが近走の調子では厳しそう。
◎アンローズ
○トモエパワー
▲シンエイキンカイ
△ミサイルテンリュウ
北見競馬場での開催は、ほんとうにこの月曜日で最後になってしまうのだろうか。先週、ばんえい菊花賞のときに北見競馬場を訪れたのだが、場内はとてもそんな雰囲気は感じられなかった。
たしかに市民に財政的な負担をかける可能性も否定できず、ましてや北海道では夕張市の例を目の当たりにしているだけに、単に文化だからと安易に存続を訴えるべきではないのかもしれないが、それでも公営競技として半世紀ほどの歴史の中で出来上がってきたものがなくなってしまうのはいかにも寂しい。