ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2005年 | メイン | 2007年 »

2006年 アーカイブ

<<前へ 1234567891011

12/24ばんえいダービープレビュー

2006年12月22日(金)

 24日(日)に3歳三冠の最終関門、ばんえいダービー(3歳オープン)が行われます。ばんえい大賞典はニシキユウ、ばんえい菊花賞はエメラルドと、ここまでの三冠戦線はいずれも牝馬が優勝しています。振り返れば昨年まで4年連続牝馬が優勝しているこのばんえいダービー。今年は果たしてどういった結果になるでしょうか。
 まず注目馬として挙げたいのは、ホクレン賞馬ニシキセンプー。今季は格付けの問題もあって目立った活躍ができませんでしたが、ばんえい菊花賞で3着に食い込むと、その後2連勝。いずれのレースでも、世代の中心と見られていたホクショウダイヤを同斤量で下しており、ここへきて一気に上昇気流に乗った印象です。帯広コースは[4-3-2-2]と相性もよく、このままの勢いを保てれば頂点奪取も十分に期待できるでしょう。トカチプリティーの全弟としての底力にも期待したいと思います。
 対するホクショウダイヤ。三冠戦線は4、7着と精彩を欠きましたが、トップクラスの実力を持っているのは証明済み。イレネー記念2着など、帯広コースでの実績も十分です。しかしばんえい菊花賞後の2戦は、ともにニシキセンプーの2着。対戦成績で考えれば分が悪いといえるでしょう。その空気を振り払うことができるか、また名実ともに世代の頂点に立てるか、ホクショウダイヤにとっては正念場の一戦といえます。
 特に注目してみたいのはナカゼンスピード。ホクレン賞4着、イレネー記念3着、ばんえい大賞典3着、そしてばんえい菊花賞2着と、重賞レースでつねに上位争いを演じており、近走もばんえい菊花賞を含め4戦連続連対を果たしています。確かに勝ち味に遅い印象はありますが、今回のような混戦時にはひょっこり顔を出してきそうなタイプ。単穴としておもしろい存在だと思います。
 ばんえい大賞典2着のカネサテンリュウは、前走の勝入混合別定390万円未満で、ニシキセンプーとホクショウダイヤに屈して4着。安定度はありますが、兄カネサブラックに見られるような、突き抜ける迫力を感じられません。しかし有力馬の1頭であるには違いなく、もしここを勝って一皮むければ、のちのオープン戦線でも楽しみでしょう。
 ばんえい菊花賞馬エメラルドは真価を問われる一戦。前走ばんえいオークスは最低人気のキキリンドウに屈しての2着で、あまり評価できる内容ではありませんでした。帯広コースは未勝利ということもあり、越えなければならない壁は、かなり高いといえます。
 ほかメジロショウリキツジノコウフクあたりが好勝負を演じられそう。ニシキユウはばんえい大賞典勝ちがフロックと言われないためにも、ここが正念場となります。

出馬表はこちら

【参考レース】
9/17 ばんえい大賞典(勝ち馬:ニシキユウ)
11/19 ばんえい菊花賞(勝ち馬:エメラルド)
12/9 勝入混合別定470万円未満(勝ち馬:ニシキセンプー)
12/10 ばんえいオークス(2着:エメラルド)
※ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞、ばんえいオークスの映像はこちら

今週のみどころ(12/23〜12/25)

 先週のレースをご覧になって、おそらくみなさんもお気づきのことかと思いますが、18日の後半5レースですべて大外枠の馬が勝利。さらに第9~11レースは外枠2頭、すなわち枠連複(8-8)での決着となったのです。冬の帯広は外枠が来やすい傾向にありますが、これだけ顕著に出たのは珍しいでしょう。もちろん3日間のなかでも馬場は刻々と変わるわけで、今週もこの傾向が当てはまるとは言い切れません。力比較を慎重に行いつつ、馬場状態も併せて考えていただければと思います。
 23日(祝・土)はサホロ特別(3歳以上オープン)が行われます。ここは、オープン1組に入ってもヒケを取らないトカチプリティーが中心となるでしょう。前走は3着も、勝ったのはカネサブラック、2着ミサイルテンリュウといった相手。そうしたなかで単勝1番人気に支持された実力は、ここに入ればズバ抜けているといえます。8月以来、3着を外していない堅実さも強調材料。1月の重賞戦線へ向けて、勝っておきたい一戦でしょう。ほか、前走4着と気を吐いたスターエンジェルも争覇圏。ヒカルセンプーの一発駆けにも期待したいと思います。
 この日の第10レースはヤングクラウンズカップ(2歳産地限定)。これは秋シーズンに行われた南北海道・北央・北見・釧路・十勝の各産駒特別戦の上位2頭ずつ、計10頭で争われる一戦です。中心は釧路産駒特別からの2頭、アローファイターシベチャタイガー。釧路・根室管内産駒のみならず、今季の2歳勢を牽引する2頭だけに、やはりここも争覇圏です。もちろん3連勝中の牝馬ニシキガールも好勝負できるでしょう。
 また、この日の第7レースに行われる3歳以上650万円未満の一戦には、カネタマルやエンジュダイヤがエントリーしており、見逃せない一戦となりそうです。
 24日(日)のメインレースには重賞のばんえいダービー(3歳オープン)が行われます。こちらは別掲のばんえいダービープレビューをご覧ください。
 この日の第10レースは2歳オープンによるクリスマス特別。シベチャタイガーをはじめとする2歳トップクラスが前日のヤングクラウンズカップにまわったため、コーネルフジプリンセスモモにチャンスが巡ってきました。またサムライキングにも注目で、おおよそ3頭による主役争いと見られるでしょう。
 第9レースは3歳以上混合別定800万円未満。16日のグリーンパーク特別、18日のオリオン特別出走組による2度使い勝抜戦です。ホクリュウイチやエビスオウジャ、スーパーロイヤルが出走してくれば争覇圏、スーパークリントンなども注目です。
 25日(月)はサンタクロース特別(3歳以上550万円未満)が行われます。中心は帯広得意のコブライチで、近2走も2、1着。世代限定戦を除けば、9月の岩見沢から馬券圏内を確保し続けています。確実な末脚は信頼性抜群で、ここも連軸として十分期待できるでしょう。前走は障害で詰まって7着に崩れたコマタイショウですが、力比較でいえばここも上位争いは必至です。ほか、一発あるチヨノキング、キョウエイボーイに注目。またヤマサンダンサーやタカラテンクウといった面々も侮れません。

レース回顧(12/16~12/18)

2006年12月19日(火)

 16日(土)はグリーンパーク特別(3歳以上650万円未満)が行われ、4番人気のトカチタカラが優勝しました。障害をひと腰、3番手でクリアすると、逃げるトカチタカラを残り20メートルほどで捉えて先頭へ。そのままゴールまでしっかり脚を伸ばして後続を完封しました。2着は3頭の争いとなりましたが、これを制したのは近走まったく精彩を欠いていたコブラタイガー。実に5月以来の連対で、今後も得意の帯広コースでの活躍が期待されます。3着にレオユウホー、4着スーパーロイヤル。
 17日(日)のメインレースは師走特別(3歳以上オープン)。ここは帯広コースを得意とする障害巧者ミサイルテンリュウが優勝し、帯広記念(1月2日)連覇へ向けて万全のレースを見せました。第2障害をホクショウファイトと並んで越えたミサイルテンリュウは、一瞬でこれを突き放すと、あとは差を保ったままゴールまで。復調気配を見せていただけに、これで完全復活といえるような快勝。帯広記念に照準をきっちり合わせてきた印象を受けました。2着は最低人気のホクショウファイトでしたが、近走も4、5、6着と大きく負けているわけではなく、好走も納得できます。3着カネサブラックはもう少し走っていい印象ですが、重い帯広コースとはいえ3.6%の軽馬場が影響したように見受けられます。2番人気フクイズミは6着に敗れましたが、これは障害で手間取ったのがすべて。前が止まらなかった馬場も、この馬にとっては不運でした。またアンローズは最下位入線で、コース実績が如実に表れてしまいました。
 18日(月)に行われたオリオン特別(3歳以上800万円未満)は、好調ナリタボブサップが快勝しました。障害巧者らしく、真っ先に障害を越えると、そのままひとり旅。他馬を寄せ付けないレースぶりとはまさにこのことで、この冬の活躍も十分期待できそうです。2着はホクリュウイチ。障害をひと腰で越えると、いったんはエビスオウジャに交わされましたが、再度並び掛けたところでゴール。0秒2差の接戦を制しました。3着エビスオウジャで、離れた4着に2番人気のスーパークリントンが入線しました。

映像はこちら

馬券おやじは今日も行く(第28回)  古林英一

2006年12月15日(金)

ばんえい再生へ

 全国津々浦々のばんえいファンのみなさん、なにはともあれ、まずは万歳を三唱いたしましょう。ご唱和、お願いいたします。よろしいでしょうか?では……

 \(^^)/ \(^^)/ \(^^)/

 いやあ、奇跡は起きました。9回裏ツーアウトランナーなしという状況から、逆転サヨナラ勝ちというところだろうか。神はわれらを見放さなかった。

 11月下旬、廃止報道が大々的になされるなか、帯広から伝えられた情報は「帯広市長はまだ廃止を決断したわけではない」というものだった。正直なところ、小生、くらーい気持ちながらも、このまま座して死を待つわけにはいかないと思ってたところ、帯広で存続に向けた署名活動が始まったということで、ほんじゃワシらもやるべということで、ささやかな署名活動を札幌でやったのである。今回はそのお話である。

 そもそも、この札幌での署名活動、小生がやったというよりも、「ばんばのいる風景」で、きれいな写真を見せてくれているユカさんと、わが「北海学園大学競馬サークルVIP!」の学生諸君がやったというほうが正しい。最初、Aiba札幌駅前で署名活動をさせてもらったのだが、そのとき、とりあえず何か団体名があったほうが体裁いいわなあということだけで、突然誕生したのが「ばんばを愛する札幌市民の会」という団体である。名前も既に帯広で「ばんばを愛する十勝の会」が発足していたので、これをちょいとパクらせてもらったという、まことにもって安直な団体なのである。

 まず、Aiba札幌駅前で12月2~4日のばんえい開催日に署名活動をやった。3日は小生帯広に行っていたので現場にはいなかったのだが、ユカさんの交遊関係から、ホッカイドウ競馬所属の日本一の美人ジョッキー(小生、ほんとに日本一だと思っているからね)笹木美典騎手も来てくれたりした。

 「ばんえいなんか無くなった方がワシの懐具合のためにはいいかもしれんがなあ」といいつつも存続嘆願の署名をしてくれたおっちゃん達、本当にありがとう! これで、おっちゃん達の楽しみが減らなくて済んだなあ。また、Aiba札幌駅前で「○○の馬鹿たれがあっ!」と一緒に騒ごうな(○○には適当な騎手の名前を入れて読んでください)。

 続いて6・7日と大通公園での街頭署名。これには調騎会から服部会長をはじめ、鈴木勝堤騎手ら10人ばかりの騎手が勝負服で参戦。雪は降るし、ほんとに寒かった。実はこの街頭署名では本物の馬を連れてくるプランがあったのだ。それがなぜ実現しなかったのか? その責任は偏に小生にある。話が長くなるので、この話は次回にということで。

 実は、小生、この街頭署名では腹黒い陰謀を秘めておったのだ。なんせ、寒い。小生、一人だけ寒さから逃れてぬくぬくと活動する秘策を持っていたのである。名付けて「リッキー作戦」。今回、お馴染みリッキーの着ぐるみが登場した。そこで、「まあ、しゃあないなあ、ほんじゃワシがはいることにしよう」なんぞと勿体付けて、リッキーに入って一人寒さから逃れるつもりだったのである。2日目、チャンス到来。リッキー交替という場面で「それではワシが……」と入ろうとしたそのとき、「○×新聞なんですけど、代表ということでお話を」なんぞという記者が。報道ステーションで放映された翌日でもあり、まあ、取材が続く続く。なんせ、とりあえずの団体で、代表といっても単に小生が年くってるからという理由だけの代表だからねえ(^^;)。かくしてリッキーにはいって一人寒さから逃れようという野望は潰えてしまった。人間ズルはできないもんである。

 街頭署名こぼれ話その2である。

 さすがは勝負師。誰のことか。鈴木勝堤騎手のことである。署名集めるのがうまいっ! その秘訣は位置取りにあると小生はみた。たくみな位置取りで次々と署名を獲得していく。うーん、さすがである。「報道ステーション」で「わしらウマのことしか知らんから」なんぞと謙遜していた勝堤さんだが、なんのなんの、セールスマンになってもリーディングを争えると思いますよ、きっと。とはいえ、わしらが見たいのはセールスマン勝堤ではなく、ジョッキー勝堤である。来年も勝堤さんたちの勇姿を競馬場で見ることができるのはまことにもって慶賀すべきことである。

 とりあえず、来年もばんえいを楽しむことができる。でも、楽観はできない。どうすれば、子々孫々ばんえいを楽しめるのか、みんな一緒に考え、行動しようね。

今週のみどころ(12/16〜12/18)

 前回のレース回顧で速報的にお伝えしたとおり、10日(日)の第4レースで鈴木勝堤騎手が勝利を挙げ、1981年4月の初騎乗以来、通算2000勝を達成しました。これまで帯広記念3回、北見記念4回など数々のビッグタイトルを獲得してきた鈴木騎手に、新たな勲章が加わったことになります。ちなみに2000勝達成はばんえい史上9人目、現役では6人目。今後のさらなる活躍に期待したいと思います。
 16日(土)のメインレースはグリーンパーク特別(3歳以上650万円未満)。ここは近走好調のスーパーロイヤルが中心視されるでしょう。帯広コースは全25戦で5勝2着10回と好成績。近5走も2、1、1、3、3着と馬券圏内をキープしており、絶好の軸馬といえます。ほかトミサトクイーンも争覇圏で、レオユウホー、トカチタカラの巻き返し、プランドルドラゴンの激走も期待できそうです。
 17日(日)は師走特別(3歳以上オープン)が行われます。オープン一線級が揃い、楽しみな一戦となりました。注目したいのはカネサブラックで、前走の狩勝特別は2着ミサイルテンリュウ以下を完封。それなりの重量だったにもかかわらず完勝したのは、素直に評価できます。飛ぶ鳥を落とす勢いですし、ここも中心視できるでしょう。勢いという点ではフクイズミも十分争覇圏。二世ロッシーニ記念特別での勝ちっぷりから考えれば、実力的にも見劣ることはありません。冬の重賞戦線へ向けて、ここが試金石といえます。また、アンローズは帯広初勝利を狙っての一戦。復調気配を見せているミサイルテンリュウも、帯広記念連覇へ向けて重要な一戦といえます。
 18日(月)のオリオン特別(3歳以上800万円未満)も、なかなかの好メンバーが揃いました。注目は4歳馬2頭、スーパークリントンとナリタボブサップ。ともに帯広に移った前走で勝利を挙げており、コースへの適性を示しています。うちナリタボブサップは近走1、2、1着と安定した力を発揮しており、ここも早めの障害クリアからの粘り込みが期待できそうです。ほか、ともに前走2着のエビスオウジャとライジングサン、一発あるホクリュウイチの好走もありそうです。

<<前へ 1234567891011
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.