今年、念願の兵庫ダービーを制覇した杉浦健太騎手(兵庫)。新型コロナウイルス感染拡大の影響により無観客開催中で、「ウイニングランをしたかった」と残念そうでしたが、それでもダービージョッキーになった実感は得られたといいます。園田競馬場では9月30日からファンの入場が再開。兵庫ダービー初制覇と、「力になる」というファンの存在についてうかがいました。
兵庫ダービーをディアタイザンで制覇、おめでとうございます!西日本ダービーは2016年にマイタイザンで制しましたが、地元のダービー制覇はこれが初めてでした。
ダービーはその競馬場の中でも特別で、園田の一番を決めるレースということで、勝ちたいと思っていました。みんなから「あれ、初めてやったっけ?マイタイザンで勝ってなかった?」って言われたのがグサグサ刺さっていました(苦笑)。マイタイザンの時は周りからも「勝てる」って言われていましたけど、全然ダメで(7着)、勝ちたい気持ちが強くなりました。ディアタイザンは、ずっとお世話になっている平野ご夫妻の所有馬で、デビューの時からずっと乗せてもらっている碇清次郎先生の管理馬だったのでダブルで嬉しかったです。ほんのちょっとですけど、恩返しはできたかなと。
ディアタイザンで兵庫ダービー制覇(写真:兵庫県競馬組合)
兵庫ダービーからチークピーシズを着用したんですよね?
何走か前から4コーナーでふわっとする面があって、前走後から調教でいろんな馬具を試しました。その中で一番雰囲気が良くなったのがチークピーシズだったんです。ステラモナークや他の逃げ・先行馬よりも絶対に内枠がほしくて、綺麗にその枠順になって「これなら!」っていう感覚はありました。スタートが決まって逃げられて、一番力を発揮できる形になりましたし、チークピーシズの効果も出て、集中力も切らさずに運べて、何もかもが上手くいっての勝利でした。
無観客開催で、ウイニングランをできなかったのが残念ですね。
無観客が一番寂しかったですね。お客さんがいたら、僕、絶対にウイニングランをしていたと思います。あの雰囲気を味わいたかったです。
兵庫ダービーを勝った実感はいつ湧きましたか?
勝って1週間くらいが一番周りから「おめでとう」とか「よかったね」って言われて実感しました。いまはそんなに「ダービージョッキー」って感覚はないですけど、1カ月くらい前にディアタイザンが休養から帰ってきて、調教でダービーのことを思い出しながら乗っていました。「あ、ダービー馬に乗っている!」って。
10月7日のB1戦は休養明けながらきっちり勝ちました。
休養明け初戦からドーンと走るというより、使いつつ良くなっていく気性なんです。レース前の能検の動きがもう一つで、上がりもバタバタだったので、そこから追い切りを2本ほどいって、だいぶガラッと変わりました。それでも状態としては7分くらいじゃないですかね。勝てたのはポテンシャルだと思います。本番は楠賞なので、いい状態にもってこられると思います。逃げられたらいいですけど、遠征馬もいてメンバーも強くなるんで、逃げにこだわらず、どんな競馬ができるか楽しみな面もあります。あ、ちなみに楠賞が行われる11月4日は僕の誕生日なんです。がんばります!
休養明け復帰戦を制したディアタイザン
園田競馬場では3月3日から始まった無観客開催ですが、ついに9月30日からはファンの入場が再開されました。初日のメインレースをユウキラフェールで勝ちましたね。
無観客開催が始まった頃は違和感というか、なんだか寂しかったですし、活気がなくなった感じがしました。それが、ユウキラフェールで勝った時は歓声も聞こえましたし、入場再開の初日だったので嬉しかったですし、乗っていても楽しかったです。あとは表彰式があればもっと良かったですね。今はお客さんに見られて競馬ができることが楽しいです。ジョッキーって、基本的に目立ちたがり屋が多いんで、見られている方がやる気も出るし、「よっしゃ!」と気合も入ると思います。
ユウキラフェールは園田オータムトロフィーでは2着でしたけど、今後の活躍が楽しみです。
素直で、レースの操縦性もすごく高くて、反応もいいし、本当にいい馬になりました。入厩当初は細くて非力な馬やなって印象やったんですけど、どんどん体重が増えてガシッとしたいい体になって、成長を感じます。「あー、この馬成長していっているな」っていう感覚度合いではベスト5に入ります。
ディアタイザンと同じ碇厩舎の馬ですね。
担当しているのも同じ大山文吉厩務員なんです。崇拝していて、ディアタイザンが兵庫ダービーを制覇した記念に制作したキャップのツバの裏側には「文」って刺繍を入れたんです。遊び心で、文吉さんの「文」って。
10月15日には兵庫若駒賞をツムタイザンで勝って、ウイニングランもできましたね。
レースに乗っていても声援があると力になりますね。ツムタイザンは折り合いも問題ないので、距離が伸びてもしっかり走ってくれると思います。まだまだ奥がありそうで、来年の兵庫ダービーを目標に頑張っていきたいです。
兵庫若駒賞を制したツムタイザンでウイニングラン
杉浦騎手ご自身は昨年85勝を挙げてキャリアハイを更新しました。
一応、クリアはしましたけど、目標は100勝なので、満足はできていません。もう4~5年、ずっと「100勝したい」と言っているのでね。いま68勝(10月7日時点)なので、頑張ってゾーンに入れて100勝目指したいですね。
プライベートでは外出できない時期も長かったと思いますが、どんな風に過ごしていましたか?
子供と公園で遊ぶくらいでした。いま2歳で、足で蹴って漕ぐ自転車に乗る練習をずっと公園でしていました。あとは最近、園田のジョッキーはゴルフにハマっていて、僕も始めました。練習が嫌いなんで、コース一本でがんばってます。そんな奴は上手くならないですけど(笑)。スコアは100ちょっとなので、レースは100勝以上を目指して、ゴルフは100切りを目指します。
最後に、オッズパーク会員のみなさんにメッセージをお願いします。
いつもありがとうございます。無観客開催の間でも売り上げが良かったのはみなさんのおかげで、本当に感謝しかないです。途切れさせることなく、ずっとレースをすることもできました。競馬場にも入れるようになったので、ネット観戦もいいですけど、ぜひ現地でも楽しんでください。これからも園田競馬をお願いします。
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※インタビュー・写真 / 大恵陽子
今春、デビュー10年目を迎える杉浦健太騎手は重賞通算9勝(1月21日現在)。特にマイタイザンとのコンビでは重賞6勝を挙げ、同馬は2018年兵庫県競馬の年度代表馬に選出されました。この馬に巡り会えたことで自信がつき、周囲からの評価も変わったといいます。節目を前に、マイタイザンとのことやご自身の目標について語っていただきました。
前回こちらにご登場いただいてから約4年が経ちました。その間にマイタイザンとのコンビで2015年兵庫若駒賞を勝利し重賞初制覇。ゴール手前で喜びのガッツポーズが出ましたね。
そうでしたね(笑)。嬉しすぎて自然と出ちゃいました。その1カ月前の園田プリンセスカップに3戦無敗で1番人気のスマイルプロバイドと挑んだんですが、8着に惨敗。重賞初勝利を期待していたので、「まだまだ早いのかな」って感じていたところだったんです。兵庫若駒賞は周りから「絶対勝つやろう」オーラがすごくて、人生で一番緊張しました。マイタイザンはもともと掛かる馬で、兵庫若駒賞でも持ちきれないくらいの手応えで2番手でレースを進めました。4コーナーで後ろから他馬が来る気配が一気に近づいてきたんで一瞬ヤバいと思いましたが、途中からは「大丈夫かな」と思えました。喜びよりもホッとしたのが一番でした。初めて重賞を勝たせていただいて、自信にもなりましたし、いい勢いがつきました。当時、験担ぎであごヒゲを伸ばしていたんです。僕、結構そういうのを気にして、「このパンツ!」とか「流れが悪いから髪の毛を切ろう」ってなるんです。あごヒゲは役割を果たしてくれたので「重賞勝てました。ありがとう」ってすぐに剃りました。
その後、マイタイザンとは中距離戦線でお馴染みのコンビとなり、2018年は新春賞、兵庫大賞典、園田金盃を制覇されました。すべて逃げ切り勝ちで、自分の形に持ち込むと本当に強いですよね。
こんな馬に巡り会えたのはすごいことですよね。最近は馬自身が抜くところは抜いて、パッと走るところは走るっていう気合いのオンオフがつけられるようになってきました。若い時は行きたがってなだめるのが大変だったんですが、最近はレースに向けて仕上げやすくなりました。それもいい結果につながっているんじゃないかなと思います。2018年は年明け最初の重賞・新春賞をマイタイザンで勝って、12月の園田金盃も勝利。マイで始まってマイで終わった1年でした。
マイタイザンで制した園田金盃(2018年12月13日/写真:兵庫県競馬組合)
マイタイザン自身は2018年は6戦5勝。それだけに、東海菊花賞でカツゲキキトキト相手に持ち前の逃げの手に出て3着に敗れたのは悔しかったのではないかなと想像します。
強い馬から逃げてもダメなんでね。強い相手と戦えば、どんどん強くなっていくと思っていますし、もっともっと強いステージでやっていきたいと思っている馬です。キトキトに真っ向勝負を挑んで負けたことは、結果的には園田金盃の勝ちにつながったと思っています。今年も遠征プランもあります。まだ先着できていないので、なんとかキトキトを目標にがんばりたいですね。
マイタイザンには杉浦騎手の特別な思いもありますしね。
レースもですが、調教でもずーっと乗っています。この馬と大きいところをたくさん勝たせてもらってすごく自信にもなりましたし、この馬のおかげで周りからの評価も変わりました。めちゃくちゃ感謝しています。それと、「タイザン」はオーナーの冠名なのですが、「マイ」は僕の妻の名前なんです。妻も喜んでいますが、レースで走る度に「私が一番緊張する」って言っています(笑)。
同じオーナーのノブタイザンでも2018年は六甲盃を後方から差し切り勝ちされました。どんな1年でしたか?
ノブタイザンらしい気持ちいい勝ち方をしてくれて、すごく嬉しかったです。重賞もいっぱい勝たせてもらって、そういう面ではよかったですが、2018年は勝ち星が伸び悩みました。2016・17年はキャリアハイの82勝だったのですが、74勝に落ちちゃって不甲斐ないです。2着が飛びぬけて多い(98回)んですよ。納得の2着と「ああしとけばよかったな」っていう2着もありました。それをきっちり1着に持ってこられたら、もっと勝ち星も増えるので、「2着を1着に」って気持ちを強く持って今年は乗っています。
六甲盃をノブタイザンで勝利(2018年3月1日/写真:兵庫県競馬組合)
なにか最近、取り入れたことや変えたことはありますか?
以前より自分の中で気持ちに余裕ができて乗れているなって感じます。馬のリズムを大切に、馬の邪魔をしないことをすごく考えています。木村さん(木村健元騎手・現調教師)がすごい憧れで目標にしているんですが、桁違いに上手いので、自分でちょこちょこアレンジしながらやっていたら、馬に合わせてっていう方向になってきたんだと思います。
2019年に入って、現在の調子はいかがですか?
良くもなく悪くもなく、ですね。毎年、どこかで勝てない時期が1~2カ月単位で入るんですが、今年はトンネルをなくして平均ペースで勝ちたいです。
身近なところでは、吉村智洋騎手が2018年地方競馬全国リーディングに輝きました。毎晩、調整ルームでお鍋を囲んでいるそうですね。
ずっとレースのことを喋ったり、身近で見ている方なので刺激になります。僕ももっとがんばらなあかんなって思っています。
春にはデビュー10年目を迎えます。今後の目標を教えてください。
早いですね~、そんなに経つんですね。まだ自分では若手だと思っているので、フレッシュにもっとがんばりたいです。目標は、3年連続で言っているんですが、年間100勝です。上位の騎手から勝ち星をとっていかないと上っていけないですが、10年目の節目になんとかがんばりたいです。
最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
みなさんが馬券をいっぱい買ってくれたら、僕らもすごくやる気が出ますし、刺激にもなってもっとがんばれます。ぜひ応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 大恵陽子
杉浦健太騎手は、昨年の勝ち鞍が62。2013年の39勝から一気に増加して、兵庫リーディング8位に食い込みました。今年はデビュー6年目。成績が上昇してきた理由はどのあたりにあるのでしょうか?
2014年は勝ち星がかなり増えましたね。
だんだんと成績が上がってきたことで、依頼の声をかけてもらえるケースが増えたように思います。声をかけていただいた馬には、攻め馬から乗せてもらうようにしています。
成績が上がってきた要因はなんでしょう?
どうなんでしょう? 経験を積んで、落ち着いて乗れるようになってきたという点が大きいのかなあ。なるべく前の位置を狙っていくことと、思い切ったレースをすることを心がけているところは、以前と変わりないです。園田ではみんな前を狙いますが、でもそこで譲るとかして、消極的な騎手だと思われたくないですし、デビューのころ所属の先生に「引くな、強気で行け」と言われていました。レースで競って先輩に怒られることはありますが、それでビビッていたら成績なんか上がらないですからね。
もともと強気な性格だったんですか?
いや、そういうわけではなかったですね。どちらかというと、流されやすいタイプというか......。周りからは「思い切りがいいな」とよく言われますが、僕としては力が下の馬に乗ったとしても、見せ場は作りたいと思っているんですよ。観ている人にどこかで「おっ?」と思ってほしいといいますか、そういうことを心掛けとして持っています。
そして杉浦騎手は金髪も定着してきた印象があります。
昔から目立ちたがり屋なんです。中学のときは応援団長でしたし、野球部ではキャプテン。学校などでの集合写真をみると、たいてい最前列のセンターで写っているんです(笑)。髪の毛の色はなんというか、昔の反動もあるのかなあ。小学校のころからずっと坊主頭で、騎手になってからもしばらくは坊主。髪の毛が伸びてうれしいという気分がまだあるんです。これからもいろんなスタイルを試したいですね。
杉浦騎手は前向きな性格でもあるようですが、レースへはどういう心構えで臨んでいますか?
新聞は見ますけれども、それは参考にするぐらい。基本的には感性で乗るタイプになるのかなと思います。動物的な感覚を大切にしたいといいますか、乗ったときの雰囲気とか、ゲートを出たときに馬から伝わってくる手ごたえとか、そういうところをポイントにしています。
ただ、距離ロスが少なくなるように、というのは心がけていますね。もっと勝ち鞍を増やすためにはどうすればいいかと考えると、やっぱりいわゆる"ソツのない騎乗"をしていかないと。その上で、木村(健)さんのようなダイナミックな騎乗ができるようになりたいです。
となると、杉浦騎手のセールスポイントは?
うーん、そう聞かれると、まだよくわかりません、という感じになりますね。ただ、去年の成績を下回りたくないとはいつも思っていますし、自分よりキャリアが下の騎手には絶対に負けたくないです。
そのために以前と変えたところなどはありますか?
ときどきですが、トレーニングジムに通うようになりました。攻め馬には20頭ぐらい乗っていますから、筋肉はついていると思うんですが、ジムでは下半身を中心に鍛えています。
昨年はリーディング8位。今年の目標はどうでしょう。
上位の先輩方は強力ですが、そのなかに食い込める余地は出てきているのかなと思います。もっと乗り鞍を増やしたいですし、勝ち星を増やしたい。重賞も勝ちたいですね。あと、今はケガで休んでいますが、同期の田野(豊三騎手)には負けたくないですね。ライバルがいるとそれが張り合いになりますから、早く戻ってきてほしいです。
1月3日の新春賞ではニシノイーグルに騎乗して、懸命なアクションで差を詰めて2着に入線。杉浦騎手らしさが見えた一戦でした。兵庫の上位陣の壁は厚いですが、そこに食い込んでいく活躍を期待したいものです。
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※インタビュー・写真 / 浅野靖典
デビュー4年目の杉浦健太騎手。20歳の元気な若手ジョッキーは、話してみるととても丁寧に質問に応えてくれる好青年でした。今年は順調に勝ち鞍を伸ばしていて流れがいいようです。
秋田:まずは騎手になるきっかけから教えてください。
杉浦:実家が園田競馬場と近くて、小さい時から親に連れて行ってもらったんです。それで、たくさんの人に注目される騎手になりたいと思って。小学校から中学までは野球を一生懸命やっていたんですが、小学5、6年の頃から騎手になりたいとずっと思っていました。
秋田:勝負服はどのように決めたのですか? 男性騎手でピンクを使うって珍しいですよね。
杉浦:目立ちたがり屋なので、あまり人とかぶらず、パッと見て分かりやすい色にしました。縦縞は、阪神ファンなので譲れませんでした(笑)
秋田:デビューした2010年は、21勝をあげました。新人ではなかなか勝てる数ではないですよね。
杉浦:1年目は、レースに乗っていても自分に余裕がなくて馬の力に助けられたと思います。減量があったので、前に前にという気持ちで乗っていました。21勝することはできましたが、とりこぼしもありましたから...。
秋田:今年はデビュー4年目、新人の時と今と比べると自分ではどこが成長したと思いますか?
杉浦:レース中に周りが見られるようになってきたのと、少しは馬を動かせるようになってきていると思います。でも、いざという時の反応が遅れたり、人気馬に乗ると少し焦ってし まう部分があるのでまだまだです。いつもレース前にいろんなシチュエーションを考えて、力を出し切れるようにと、全力で元気よく騎乗をするようにしています。
秋田:今までで、印象に残っているレースや馬を教えてください。
杉浦:やはり、初騎乗、初勝利させてもらったデビュー戦のホッカイパルニです。先生からは、逃げたらいいところがあるからと言われていて、ちゃんと逃げることができて勝てました。緊張しましたね。レースの後はみんな声をかけてくれましたし、嬉しかったです。いい馬に乗せてもらえてありがたかったです。
秋田:尊敬している騎手は?
杉浦:園田リーディングの木村健騎手は憧れます。迫力のある追い込みや、見ていて気持ちのいいレースができるところがすごいです。見せ場を作るというか、魅せるレースをしているんですよね。自分にはまだ難しい。一緒に乗って勉強させてもらっています。
秋田:今年は、すでに去年の勝ち鞍に並んでいますよね(7月25日現在19勝)。調子やリズムはどうですか?
杉浦:前に比べて、決めたいと思っているレースできちんと決められる数が増えてきたので良くなってきていると思います。
秋田:何か、きっかけみたいなことがあったんですか?
杉浦:1月の全日本新人王争覇戦(高知)に乗って、帰ってきてからリズムが良くなった気がするんですよね。
秋田:そうなんですか!? では、新人王争覇戦について伺います。どんな意気込みで臨みましたか?
杉浦:優勝したろ!って思って行きましたよ。もちろん、みんなも勝つつもりで来ていますが。
秋田:1戦目が7着で2戦目が2着、総合3位でした。実際のレースを振り返ってください。
杉浦:1戦目は、人気もあったしいい馬が当たったなぁと思って期待していたんですが...。2番手でレースはできましたが、最後は止まってずるずると下がってしまいました。
2戦目は、先生がじっくり行ったらいいと言っていたので、後ろからのレース。前がやり合ってくれて、自分にとっては良い流れになりましたね。最後はいい脚を使ってくれました。
秋田:終わってみての感想は?
杉浦:優勝するつもりで来たから悔しかったですけど、いつもと違う競馬場で乗っていろいろ勉強になりましたし、いい経験になりましたね。
秋田:(7月25日)現在、地方通算74勝、100勝も見えてきましたね。
杉浦:今年の目標は通算100勝なんです。あと半年弱で26勝ですよね。もう少しがんばれば届くかなとは思っているんですが。
秋田:現在20歳ですが、10年後、30歳の自分はどうなっていると思いますか?
杉浦:今よりもっと高いレベルで、上位で競えていたらいいと思います。欲を言えば、リーディングになっときたいです(笑)
秋田:今後の目標を教えてください。
杉浦:もっともっと勝ち星をあげて、園田競馬の中心でいられるようがんばりたいです。それで、騎手としてトップになって、なおかつ関係者からもファンのみなさんからも信頼してもらえる騎手になりたいですね。
秋田:では、最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
杉浦:これからも、積極的にパワフルに、元気いっぱいに騎乗するので応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 秋田奈津子