今年4月にデビューした山田義貴騎手(佐賀)は、すでに53勝(2022年11月13日現在)を挙げる活躍を見せています。デビューからここまでのことを振り返っていただきました。
4月デビューですでに50勝超えと、大活躍ですね。
ありがとうございます。たくさんいい馬に乗せていただいて、勝たせていただいて周りの方々のサポートのお陰です。デビューする前から勝ちたいとは思っていましたが、ここまで勝てるとは思っていなかったです。本当に感謝しています。
山田騎手はお父様が山田徹調教師ということで、小さい頃から騎手を目指していたんですか?
そうですね。小さい頃から騎手を近くで見て来て憧れていて、小学校6年生の頃から乗馬を習っていました。南関東や他の競馬場も考えましたが、やはり父がいますし、佐賀の環境がやりやすいだろうと考えて佐賀所属を選びました。
デビューしてから、お父様との関係は変わりましたか?
いえ、特に変わらないですね。今も優しい父親です。競馬についてはレース前後でいろいろとアドバイスもくれるので、もっと上手くなってもっと勝ちたいと思っています。
現状の課題をあげるとしたら?
やはりメンタル面ですね。もっと落ち着いて、気持ちに余裕を持って乗りたいです。実際にデビューしてみて、自分なりにいろいろ考えて乗るわけですが、思い通りにならないことばかりです。先輩たちを見ていると、展開の読みがすごいので、そういうところを自分も勉強していきたいです。
ヤングジョッキーズシリーズにも出場して、他場では園田で騎乗していましたね。
他の競馬場は馬場の形やレースの流れも全然違って難しかったですが、とてもいい経験になりました。昨年は飛田愛斗さんが総合優勝しましたし、今年のファイナルには金山昇馬さんと加茂飛翔さんが出場するので、来年こそ自分もファイナルに行けるように頑張ります。
ヤングジョッキーズシリーズ佐賀第2戦・2着
10月16日には現在の佐賀中距離路線ナンバー1といえるリュウノシンゲン(韓国岳特別・1着)に騎乗していました。乗ってみていかがでしたか?
調教でも乗ったことがなくて、あれだけの馬ですから一度乗ってみたいなと思っていました。騎乗依頼をいただいた時はとても嬉しかったです。もちろんプレッシャーもあって緊張しましたが、強い馬なので自信を持って乗りました。道中はとにかく外に出したいなと思っていたんですけど、3コーナー辺りでは手ごたえが全然違って、その辺りでもう「勝てる」と思いました。内でドゥラリュールも粘っていましたが、着差以上に強かったと思います。
性格はどうでしたか?
調教では最近うるさくなってきたと聞きましたが、レースでは大人しくてとても乗りやすかったです。背中に乗っていて安心感がありました。走る馬に乗せていただいて、とてもいい経験でした。
10月30日には、浦和からの移籍初戦となった重賞(門別・栄冠賞)勝ち馬サイダイゲンカイにも騎乗(SAGAリベンジャーズA2・1着)していましたね。
移籍初戦の休み明けで手探りな面があったんですけど、終わってみれば強かったですね。向正面でペースが上がって少し置いていかれた時に、一瞬やばいかと思ったんですけど、直線でじわじわ伸びてくれて、3頭大接戦の追い比べで勝ち切ってくれました。すごくおとなしくて乗りやすい馬ですし、まだ4歳ですから今後が楽しみです。
現在53勝ですが、今年目標としている数字はありますか?
あと2か月で70勝はしたいです。
では先々の目標は?
来年はリーディング上位に入れるようにしたいですし、重賞も勝ちたいです。
佐賀は今若手が多いですが、意識している人はいますか?
特にいないです。同期の中山蓮王もライバルというよりも一緒に切磋琢磨していければという感じで、普段も仲がいいですから。騎乗のことでアドバイスをいただくのは石川慎将さんが多いです。レースが終わって、今のああいう風にしたらよかったよねとか、細かいことを色々と教えていただいています。
では、オッズパーク会員の皆さまにメッセージをお願いします。
いつも佐賀競馬を応援していただき、ありがとうございます。もっと上手くなれるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
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※インタビュー / 赤見千尋(写真:佐賀県競馬組合)