ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

メイン

ばんえいコラム アーカイブ

<<前へ 1213141516171819202122

やっぱり馬が好き(第29回)  旋丸 巴

2006年12月29日(金)

思いがけず出会った幸せ

 全国の皆さん、本当に、本当に、本当に、有難うございました! もう既に、矢野さん、斉藤さん、古林先生が喜びのコメントを載せているので、今更、私がコメントするのもオマヌな話だけど、本気で「九割九分ダメ」と思っていた存続がかなって、しみじみ嬉しいのですよ。そして、皆さんへの感謝の気持ちが後から後から沸きあがるのですよ。

 なので、まずは何をさておいても、全国の皆々様に心より御礼申し上げるのである。

 いや、しかし、それにしても、である。本情報局の執筆人の活躍は素晴しかった。手弁当で東京から幾度も帯広競馬場に駆けつけて活動してくれた矢野さん。札幌で署名活動を繰り広げた古林先生。海外出張に飛び回りながら徹夜で提案書をまとめてくれた斉藤さん。いやいや、御三方共、他にも、もっと色々な活動をされていたのだけれど、そのバイタリティーには恐れ入るしかなかったし、それだけ、ばんえい競馬を愛して下さっているということを再確認できて、本当に心強かった。

 この御三方を始め、全国の皆さんに後押しされる勢いで、私も10月下旬以来、無闇に走り回っていたけれど、そんな中で思いもかけない「幸せ」にも出会えて、やっぱり「情けは人のためならず」よね~。

 その「幸せ」というのが、色々な人々と出会えたこと。その一人一人を掲げていたら、それでなくても長い拙文がエンドレスになってしまうので、断腸の思いで、お一人だけに絞れば……。

 西弘美騎手! この方とお知り合いになれたことが、この上なく、素晴しく、メッチャ、嬉しかったのである。だって、ですよ。西弘美騎手と言えば常にリーディングの上位で活躍する名手。そんな方と近しくお話できるなんて、これを僥倖と言わずして何という。

Nishi  西騎手と会ったのは、12月4日、帯広市内での街頭署名の場で。そこで、あの御馴染みのトリコロールの勝負服に身を包んだ姿を見つけたから、矢も立てもたまらず声をかけさせてもらった。

 何と言っても一流騎手の西さんであるから、最初はこわごわ挨拶をさせてもらったのだけれど、話してみれば西さんの何と優しいこと。坂本騎手も紳士だけれど、西さんは更にソフトで、数分もしないうちに旧知の友達と話しているような気分になった。

 けれど、私が驚いたのは、その人当たりの良さだけではない。この名手、何たって背が高いのである。

 「そうだね、騎手と名の付く人間の中では、ばんえいの騎手が一番背が高いだろうね」と、微笑む西さんの顔を背の低い私は仰ぎ見ながら、知り合いの新聞記者にねだって写真を撮ってもらった。

 12月4日と言えば、「ばんえい競馬廃止」の大々的に報道されていた最中。そんな危機的状況で、こんなミーハー写真を撮ってもらっていたのだから、自分ながらどうかと思うけど、逆を返せば、こんな一幕でもなければ、とてもやりきれなかった。それほど辛い時期でもあったのである。

 寒風吹きすさぶ帯広市内での署名活動も終わり、別れ際、私は西さんに声をかけた。

 「明日からのレース頑張って下さいね。西さんの馬券買いますから儲けさせて下さいね」

     *      *     *

 翌日、帯広開催第1日目。競馬場に駆けつけて第2レースのパドックにかじりつけば、昨日、記念写真を撮らせてもらった西さんが……。約束通り、西さんの馬の馬券を買おう、と決心して、しかし、そこで魔がさした。パドックから本馬場に向かう馬達の中に、尾花栗毛の可愛い馬が悠然と歩いて行く。

 「む、私好みの馬」

 そのままフラフラと窓口に向かった私が買った馬券は……、西さん騎乗の2番ではなく、「私好みの8番」の単勝。

 賢明な読者諸氏なら、もう結果はご推察されただろう。そう、西さんの完勝。お約束のように私は馬券を外した。

 「でも、次のレースにも西さん出てますよ」と慰めてくれたのは、昨日、前掲の写真を撮ってくれた記者氏。それなのに私ったら、「いや、いかに名手でも、まさか2レース続けて勝たないでしょう。次は人気薄だし」と、またまた、西さんを裏切って、他馬の馬券を勝ったのである。

 ま、ここまで書いたら結果は言うまでもないでしょ。はいはい、ご明察。西さんは、人気薄の馬で見事1着。単勝1500円ほどもつけたのだから、嗚呼!!!

 「そういう不義理なことをするから。ははは」と古林先生に笑われ、しかし、言われるまでもない。私のバカバカバカ~!!

     *      *     *

 それにしても、である。パドックでの西騎手は前日の柔和な印象とは一変。実に実に凛々しく、厳しく、精悍であった。そうそう、この顔が競馬場での西さんのお顔、と、ひとりごちて、柔和な日常と、気迫の勝負当日と、そのメリハリの付け方の厳しさに、改めて、一流騎手の「凄さ」を実感させられた。

     *      *     *

 西さんのご子息が騎手試験に合格した、というニュースを聞いたのは、それから間もなく。20歳の西ジュニアが、どんな方なのか、私は知らないけれど、きっとお父さん同様、優しさと厳しさを兼ね備えた名手になられることだろう。

 名人の域に達した父と、その血を受け継ぐ若鷹、二人の競演は来年度から。

 そんな素敵な対決が見られるのも、ばんえい競馬が存続したからこそ。いや~、改めて、ばんえい競馬が存続して良かった。本当に良かったね、皆さん。

馬券おやじは今日も行く(第28回)  古林英一

2006年12月15日(金)

ばんえい再生へ

 全国津々浦々のばんえいファンのみなさん、なにはともあれ、まずは万歳を三唱いたしましょう。ご唱和、お願いいたします。よろしいでしょうか?では……

 \(^^)/ \(^^)/ \(^^)/

 いやあ、奇跡は起きました。9回裏ツーアウトランナーなしという状況から、逆転サヨナラ勝ちというところだろうか。神はわれらを見放さなかった。

 11月下旬、廃止報道が大々的になされるなか、帯広から伝えられた情報は「帯広市長はまだ廃止を決断したわけではない」というものだった。正直なところ、小生、くらーい気持ちながらも、このまま座して死を待つわけにはいかないと思ってたところ、帯広で存続に向けた署名活動が始まったということで、ほんじゃワシらもやるべということで、ささやかな署名活動を札幌でやったのである。今回はそのお話である。

 そもそも、この札幌での署名活動、小生がやったというよりも、「ばんばのいる風景」で、きれいな写真を見せてくれているユカさんと、わが「北海学園大学競馬サークルVIP!」の学生諸君がやったというほうが正しい。最初、Aiba札幌駅前で署名活動をさせてもらったのだが、そのとき、とりあえず何か団体名があったほうが体裁いいわなあということだけで、突然誕生したのが「ばんばを愛する札幌市民の会」という団体である。名前も既に帯広で「ばんばを愛する十勝の会」が発足していたので、これをちょいとパクらせてもらったという、まことにもって安直な団体なのである。

 まず、Aiba札幌駅前で12月2~4日のばんえい開催日に署名活動をやった。3日は小生帯広に行っていたので現場にはいなかったのだが、ユカさんの交遊関係から、ホッカイドウ競馬所属の日本一の美人ジョッキー(小生、ほんとに日本一だと思っているからね)笹木美典騎手も来てくれたりした。

 「ばんえいなんか無くなった方がワシの懐具合のためにはいいかもしれんがなあ」といいつつも存続嘆願の署名をしてくれたおっちゃん達、本当にありがとう! これで、おっちゃん達の楽しみが減らなくて済んだなあ。また、Aiba札幌駅前で「○○の馬鹿たれがあっ!」と一緒に騒ごうな(○○には適当な騎手の名前を入れて読んでください)。

 続いて6・7日と大通公園での街頭署名。これには調騎会から服部会長をはじめ、鈴木勝堤騎手ら10人ばかりの騎手が勝負服で参戦。雪は降るし、ほんとに寒かった。実はこの街頭署名では本物の馬を連れてくるプランがあったのだ。それがなぜ実現しなかったのか? その責任は偏に小生にある。話が長くなるので、この話は次回にということで。

 実は、小生、この街頭署名では腹黒い陰謀を秘めておったのだ。なんせ、寒い。小生、一人だけ寒さから逃れてぬくぬくと活動する秘策を持っていたのである。名付けて「リッキー作戦」。今回、お馴染みリッキーの着ぐるみが登場した。そこで、「まあ、しゃあないなあ、ほんじゃワシがはいることにしよう」なんぞと勿体付けて、リッキーに入って一人寒さから逃れるつもりだったのである。2日目、チャンス到来。リッキー交替という場面で「それではワシが……」と入ろうとしたそのとき、「○×新聞なんですけど、代表ということでお話を」なんぞという記者が。報道ステーションで放映された翌日でもあり、まあ、取材が続く続く。なんせ、とりあえずの団体で、代表といっても単に小生が年くってるからという理由だけの代表だからねえ(^^;)。かくしてリッキーにはいって一人寒さから逃れようという野望は潰えてしまった。人間ズルはできないもんである。

 街頭署名こぼれ話その2である。

 さすがは勝負師。誰のことか。鈴木勝堤騎手のことである。署名集めるのがうまいっ! その秘訣は位置取りにあると小生はみた。たくみな位置取りで次々と署名を獲得していく。うーん、さすがである。「報道ステーション」で「わしらウマのことしか知らんから」なんぞと謙遜していた勝堤さんだが、なんのなんの、セールスマンになってもリーディングを争えると思いますよ、きっと。とはいえ、わしらが見たいのはセールスマン勝堤ではなく、ジョッキー勝堤である。来年も勝堤さんたちの勇姿を競馬場で見ることができるのはまことにもって慶賀すべきことである。

 とりあえず、来年もばんえいを楽しむことができる。でも、楽観はできない。どうすれば、子々孫々ばんえいを楽しめるのか、みんな一緒に考え、行動しようね。

ばんえい特別講座 by矢野吉彦

2006年12月 9日(土)

ばんえい競馬の考え方

 競馬の世界に「テンよし、中よし、終いよし」という言葉がありますね。スタートのセンス、道中の折り合い、末脚の確かさ、などなど、そういうものが揃っている馬は名馬だ、というたとえです。

 ばんえいでは、“テン”を第2障害まで、“中”を第2障害のクリア、“終い”を、第2障害を降りてからゴールまで、と考えればいいでしょう。

 まずは“テン”。常に先行して、レースの主導権を握ることが理想です。第2障害に早めに到着できれば、その分だけ息を整える時間を長く作れますし。当然、逃げ馬が主導権を握るわけですが、たとえハイペースで逃げる馬がいても、遅れず付いていける馬、というのが「テンよし」ですね。

 次に“中”。これはもう、第2障害をいかにスムーズに越えられるかにかかっています。確実な登坂力に加え、障害に向かっていく気合い、騎手の指示に忠実にこたえる素直さ、なども要求されます。障害の上手な馬、「中よし」の馬は成績もいいはず。だからこそ、第2障害はばんえいの勝負どころ、実況の井馬サンの言う「ばんえいポイント」なのです。

 そして“終い”。“テン”や“中”で無理をしたり、手間取ったりしていたら、“終い”は必ず甘くなります。第2障害を降りてからもしっかり歩ける馬、“終いよし”でなければいけません。

 でも、この3つの条件をすべて兼ね備えている馬なんて、なかなかいません。全盛期のスーパーペガサスはそうでした。どんな馬場状態、どんなソリの重さでも、常に先行できる脚があり、障害は先頭、あるいは2、3番手で必ずクリア。降りてからもしっかりゴールまで歩き通す。強い馬でしたよ。何とかもう一度復活してほしいですね。

 それはさておき、3拍子揃わない馬はどうするか。とにかく、障害はスムーズに越えなければ話になりません。“中悪し”は勝負にならないと考えておきましょう。“テンよし、中よし、終い今イチ”という馬は、第2障害をクリアするところまでに貯金を作ること。先手先手の走りで第2障害を迎え、他の馬が追いついてきたところで、先に障害へ挑みます。なるべくスムーズに越えて差を広げておくのです。他の馬が障害で手間取ってくれれば大チャンス。これが、逃げ馬のパターンです。

 次に“テン今イチ、中よし、終いよし”の馬。これはもう、第2障害まではマイペースを守り、それで障害をスムーズに越えて、前の馬が末を甘くして失速したところをとらえるしかありません。こういう馬が第2障害まで無理に先行集団に付いていこうとすると、たいがい障害で手間取ります。あくまで、こういう馬の存在を先行馬が怖がって、ちょっとオーバーペースになってくれることを期待する。フツウの競馬にもいる、レースを自分で作れない追い込み馬は、こういうタイプの馬です。ただ、差し馬の中には、先行馬を突っつくことができる馬もいます。そういう馬を、“テン今イチ”と言っていいかどうか。それができれば、かなり強い馬ってことになるでしょう。

 ここまでのことを考えながら、レースを見てください。きっと、ばんえい競馬が見えてくるはずです。北海道で発売されている専門紙「馬」と「競馬ブック」には、第1障害、第2障害手前、第2障害越えの時の位置取りと、第2障害まで、第2障害越え、第2障害を降りてからゴールまでの所要タイムが載っています。これを見れば、各馬の「テン、中、終い」が一目瞭然。レース検討には大いに参考になります。残念ながら地方競馬全国協会のホームページで見られる出馬表には、これらの数字が入っていません。これは改善すべき点ではありますが。

 で、馬場水分とソリの重さでタイムが早くなったり遅くなったりすることを加味しながら、予想を組み立てていくのです。考えることが平地の競馬よりたくさんある、と言えるかもしれませんが、芝、ダート、距離、競馬場など、様々に条件が変化する中央競馬を予想されているみなさんだったら、どうってことないファクターの数だと思いますよ。

 そうそう、騎手の腕はレースに大きな影響を及ぼしますね。あるジョッキーに聞いたのですが、出走メンバーの中に目標にできる軸馬がいると、レースを組み立てるのが楽になる、とのこと。その馬を負かすにはどうすればいいか、となるからだそうです。その馬の“テン”、“中”、“終い”にはどういう特徴があるのか。“終い”がちょっと甘ければ、じっくり付いていけば交わせる、とか、“テン”は今イチでも“終い”はピカ一という馬を封じるには、“テン”を心持ち速いペースに持っていって、そこまでに相手になし崩しに脚を使わせ、“終い”のキレを鈍らせる、とか。このレースで、どういう駆け引きが展開されるのか、それを考えるのが、ばんえい競馬の楽しさでもあるわけです。駆け引きに長けた、あるいはそういう揺さぶりに動じない、冷静な騎乗ができるジョッキーが名手と言えるでしょう。

 軽種競馬を血統で予想しているみなさん、ばんえい競馬には、血統作戦を突き詰め、それを披露した人がいません。人知れずやっている人はいるかもしれませんが、まだ公になっていないようです。無責任な言い方ですが、みなさんがそれぞれに調べてみてはいかがでしょう。種牡馬別、馬場水分別、コース別に統計を取ってみれば、何か特徴的なものが浮かび上がってくるかもしれませんから。どなたか、その結果をご披露いただければ、それは他の血統派の方にも、大いに参考になると思いますよ。スミマセン、今のところ私はそこまでの研究をしていませんので。

 ということで、まだまだ書き足りないことは多いのですが、今回はこのくらいにしておきます。折りを見て、この続きを書こうと思います。ではまた。

やっぱり馬が好き(第28回)  旋丸 巴

2006年11月30日(木)

最良の結果を信じて…

 誰が、ばんえい競馬廃止なんて言ってるんだ~!

  このところ連日、さも廃止が決定したような報道が続いているけど、皆さん、未だ、ばんえい競馬存続の可能性は残っていますよ!

 実際、30日(木)の時点で砂川敏文・帯広市長も、「状況は厳しい」と言いながら「やりたい気持ちはある」とも発言した……とはNHKのニュースで伝えられたこと。

Photo_73  余談だけれど、今春、帯広で行われた食のイベントで、私は砂川市長にお会いしたけれど、数回しか会ったことの無い私にも気さくに応対、イベントで売られていたソーセージを自ら購入して撮影に協力して下さった。そういう砂川市長であれば、ばんえい関係者に対しても、きっと心痛めておられるのだろうと思う(写真)。

 ただし、そういう市民思いの市長であればこそ、確固たる黒字転換の見通しが立たなければ、ばんえい存続にGOサインを出すわけにはいかないのだろう、とも思う。
     *     *     *
 そういう状況だから、勿論、厩舎関係者も生産者も馬主協会も、みんな必死に走り回っているわけで、けど、この関係者の奔走が全国には全然伝わっていないのが、私としては実に悲しくて……。しくしく。

 と泣いている場合ではないから、とにかく、私も、あらん限りの力を振り絞って、全国の馬好きの人々や関係各団体にアピールしている。もっとも、貧乏物書きのしていることだから、象に豆鉄砲を打っているが如きで、手応えは実に怪しいけど、それでも、やらないよりはマシと思って走り回っていたら……。

 「そんなら力になりましょう!」と声をかけて下さったのが、他ならぬ当情報局連載のお二人、古林英一先生と矢野吉彦アナウンサー(50音順、または年齢順)。

 お二人とも、超多忙の中、あの手この手を考えて下さって、いい加減、豆鉄砲打ちに疲れていた私を、今やリードして下さる勢い。おお! 我が友よ!
     *     *     *
 そして、また、当情報局・斉藤編集長さんまでが尽力して下さって実現したのが、「つづけよう!ばんえい競馬」というホームページ。

 ここには、皆さんからの、ばんえい競馬に対する提言を集約する「掲示板」が設けられていて、全国からの声を帯広市に届けられるようになっている。

 ただし、である。この掲示板は、あくまでも、ばんえい競馬を黒字転換するためにはどうしたら良いか、という提言を書き込むもの。「廃止しないで」といったメッセージは募集していない。

 前述のように、帯広市としても具体的な再建策がなければ存続を認めることは難しい。従って、今回は「存続のお願い」から、もう一歩踏み込んで、より具体的に、「馬券の売り上げを増やす方法は?」「企業協賛を募るには、どんな方法があるか」「主催者として馬券、入場料以外に副収入を得るにはどんな方法があるか」という、前向きな提案を書き込んで欲しいのである。

 って言うと、ちょっと難しそうだけど、何のことはない、「全国の地方競馬でエキシビジョンレースを行ってみては?」とか「スーパーペガサスなんかの歴代名馬のDVDを作って販売してみたら?」みたいな、各自の夢、ばんえい競馬に対する希望なんかを書き込んでいただいてもいい訳で、あっ、勿論、もっとロジカルな正統派「ばんえい競馬経営論」も大歓迎ですけどね。

 とにかく、硬軟併せて、とにかく、ばんえい競馬が健全に生きていくための「前向きな」、いいですか、あくまでも前向きな意見、提案をお待ちしているのですよ。
     *     *     *
 と、声を限りに叫び続けて、ああ、さすがに、ちょっと疲れましたわ。

 なので、12月1日の午後は帯広開催に戻ってきた谷さんと、おデート……って、本当は、開催宣伝パレードと併せて行われる街頭署名(午後2時半から藤丸デパート前で)のお手伝いに行くだけなんだけどね。寒空の下に立って、どれだけ署名が集まるか想像もつかないけど、それでも、ばんえい存続を願う人達と繋がって運動できることは、それだけでも私にとっては嬉しいし、心温まる。

 いや、街頭署名だけではなく、今まで、色々な運動に対して、私のところに寄せられた好意、励まし、協力は、私の予想を遥かに超えて大きく、また暖かかった。

 この人々の暖かさに触れられただけでも、存続運動をやってて良かった。

 ……って、ふり返って、しみじみしてる場合じゃないぞ、私!

 この混乱した原稿を見てもわかるように、電池切れかけの私。けど、泣いても笑ってもタイムリミットまで後僅か。『宇宙戦艦ヤマト』の乗員になった気分で、しかし、最良の結果を信じてゴールまで歯を食いしばってでも頑張らねば!!

11/19ばんえい菊花賞予想 古林英一

2006年11月18日(土)

北見は得意!……のはずなのだが

 斎藤さんもおっしゃるように、ばんえいの重賞は久々である。すなわち、小生の両巨匠へのチャレンジも久々である。
 北海道は今週になって急に冷え込んできた。小生の電投口座は夏から冷えっぱなしなので、今さらちょっとやそっと冷え込んだとてどうということもない。すっかりパンチドランカーになっている小生であるが、本来、北見は得意コースである。昨年も一昨年も北見開催だけは収支はプラスになっていた記憶がある。全国津々浦々どこの競馬場も相性の良くない小生ではあるが、北見と船橋だけはなぜか相性がいいのである。
 船橋はともかくとして、なぜ北見と相性がいいのか。それははっきりしている。北見コース得意の馬を重点的に狙うという作戦(名付けて「北見大好き作戦」)が結構はまるのである。その馬が人気薄になればさらに良し。ご承知のように、北見はゴール前がちょいと上り坂になっている。直線での逆転が頻繁に見られる面白いコースである。
 ということで、近走成績にとらわれることなく、菊花賞の面子を眺むれば、ホクショウダイヤ3-1-1-1、ツジノコウフク3-2-2-3、エメラルドが3-2-0-4とこのあたりが北見と好相性。だが、それよりもはるかにいいのが、メジロショウリキで、なんと、北見は5-0-0-2という好成績である。全9勝のうち5勝が北見である。前走も390万下で見事勝利をおさめている。
 こうなりゃ、メジロショウリキからねらい打つしかない。相手は北見3勝の上記3頭。である。これを強いもの順に並べると、390万下を勝ったホクショウダイヤ、220万下を勝ったエメラルド、そしてこのレースでエメラルドの後塵を拝したツジノコウフクという順になる。まとめると
 ◎メジロショウリキ
 ○ホクショウダイヤ
 ▲エメラルド
 △ツジノコウフク
 あとは、北見との相性が悪そうなので評価を落とした大賞典馬ニシキユウに×ということになる。
 馬券はメジロショウリキとホクショウダイヤの馬単裏表。メジロショウリキからエメラルド、ツジノコウフク、ニシキユウに馬単流し。以上5点。いやあ、簡単、簡単、競馬なんて簡単さ。強いて難を言えば、今シーズン、小生の北見大好き作戦が失敗続きなことである。

<<前へ 1213141516171819202122
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.