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今週の見どころ(1/14~1/16)

2012年1月13日(金)

 NARグランプリ2011の表彰馬・表彰者が発表され、優秀新人騎手賞に島津新騎手が選ばれました。デビューした昨年は86勝を挙げ、10月のクインカップでは重賞初制覇も成し遂げています。
 そして先週日曜日(8日)には、新人の舘澤直央(たてさわ・なおひさ)騎手がデビュー。初騎乗となった第3レースは7着でした。その週はほかに2レースに騎乗し、初勝利とはなりませんでしたが、島津騎手に続く活躍を期待したいところです。

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 1月14日(土)のメイン第11レースは屈斜路湖特別(オープン-2組・17:05発走予定)です。
 出走9頭中8頭が1月5日のばんえい十勝金杯(A1級-1組)のメンバーという一戦。その勝ち馬クロフネオーザンの連勝に期待します。2番手で第2障害を降りすぐに先頭に立つと、みるみる後続を突き放す圧勝劇でした。今回は前走から別定5キロ増となりますが、勝ちっぷりには余裕があり、しかも障害巧者だけに苦にしないでしょう。
 焦点は相手探しで、その筆頭は同じ前走で2着のシベチャタイガー。第2障害を先頭で越え、クロフネオーザンに交わされ10秒近く離されたものの、2着に踏ん張りました。同重量で臨む今回はどこまで迫れるでしょうか。
 自慢の決め手を披露し3着まで押し上げたミサキスペシャルや、前走4着など近走大崩れのない走りが魅力のマルモスペシャルらが続きます。

 1月15日(日)のメイン第11レースは白馬賞(4歳以上芦毛馬選抜・17:05発走予定)。夏の白夜賞とともに、年に2回行われている芦毛馬選抜特別です。
 オープンから120万円未満までクラス差が大きく、負担重量もトップハンデ740キロのアオノレクサスから、最軽量670キロのワタシハアグネスまで最大70キロ差がつきました。
 昨年の白馬賞と白夜賞をともに制したフクイズミが回避して混戦模様ですが、両レースとも2着に入ったトウリュウ(730キロ)に期待。近況は冴えませんが、芦毛馬限定戦では変わり身を見せるタイプだけに心配ないでしょう。十勝地方は好天続きで、重馬場での力勝負になりそうなのも好都合といえます。
 目下4連勝中と勢いに乗るキョウエイトップ(700キロ)や、障害巧者のベテラン牝馬ニシキユウ(700キロ)も有力。740キロとハンデは厳しいですが地力強化中のアオノレクサスも侮れないところです。

  1月16日(月)のメイン第11レースはアルデバラン特別(A2・B1級決勝混合・17:10発走予定)。1月7日第9レース(B1級-1組)、8日第10レース(A2級-1組)の上位馬による一戦です。
 8日第10レースの勝ち馬ニュータカラコマに期待します。ばんえいダービー3着を挟んで、年長馬に混じって4戦連続連対と絶好調。特に元日の前々走は、明け4歳となり若馬の減量特典が20キロから10キロに減らされたなかでのA2級-1組特別勝ちだけに価値があります。今回は当時より別定5キロを課せられますが、まだまだ勢いは止まりそうにありません。
 相手も8日第10レース組が有力。なかでも2戦続けてニュータカラコマの僅差2着に入っているフジカチドキが筆頭格でしょう。障害巧者ぶりを見せつけ、走りに安定感があります。
 7日第9レース組は勝ち馬が不在。1番人気を裏切り4着も勝ち馬とはわずか1秒0差だったホクショウシャネル、逃げ切りならず惜しくも5着だったカネサローズら軽量馬の前残りには警戒が必要かもしれません。

今週の見どころ(1/7~1/9)

2012年1月 6日(金)

 年始の連続開催を終え、今回からばんえい十勝は、通常通り、土曜・日曜・月曜の週3日間開催となります。1月7日(土)には、川崎競馬場(ジョイホース横浜・SPAT4)にて全レースの場外発売が行われます。当日、川崎競馬場では、赤見千尋さん、山崎エリカさんによる場立ち予想、十勝物産展(いずれもパドック前旧A1投票所にて)などのイベントが実施されます。お近くの方はぜひお立ち寄りください。

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 1月7日(土)のメイン第11レースは雌阿寒岳特別(B2級-1組・16:50発走予定)。1月1日のB2級-1組平場戦の再戦です。
 前走で楽勝した5歳馬フェイが中心でしょう。障害を2番手で降りてすぐに先頭のヒロノヤマトをとらえると、あとは一人旅でした。
 前走2着を含め3戦連続連対中の5歳馬ヒロノヤマトが相手筆頭。近走、障害のキレも申し分なく、今回も大崩れは考えられません。この2頭が3着以下を引き離しており、一騎打ちといえそうです。
 今回の出走10頭中8頭が4歳または5歳馬。歴戦の6歳以上古馬の筆頭はハヤテショウリキでしょう。前走は大きく離された6着でしたが、最後方で障害を越えてからの末脚は見どころがありました。展開が緩くなりそうな今回は一発の可能性も見込めそうです。
 前走4着など安定した走りが続く障害巧者ホンベツイチバン、前々走のばんえいダービー2着で前走は5着のレットフジなども争覇圏といえます。

 1月8日(日)のメイン第11レースは睦月特別(オープン-1組・17:05発走予定)
 5頭いる帯広記念組(上位では1、2、4着馬が不在)が優勢でしょう。なかでも5着エンジュオウカンに注目。明け11歳ですが、オープン-1組で大崩れの少ない成績を残しています。前走は880キロを課せられましたが、船山蔵人騎手が第2障害をひと腰で上げました。5回コンビを組んで4回が掲示板と、この馬と相性のいい同騎手が引き続き手綱をとるここも期待が持てそうです。
 ホッカイヒカルも900キロの前走は6着でしたが、それまでオープン特別(混合戦含む)で3連勝していた実績が光ります。得意の条件に戻るここは巻き返し濃厚といえます。
 7着と敗れたギンガリュウセイも巻き返しを期す1頭。トップハンデで3着のニシキダイジンも引き続きハンデは厳しいですが力量上位だけに侮れません。

  1月9日(祝・月)のメイン第11レースはベテルギウス特別(オープン-3組混合・17:05発走予定)。オープン2頭、準オープン(360万円未満)8頭により争われます。
 絶好調キンノカミに注目します。前走のA1級-2組は、切れ味自慢ユーファンタジーとの末脚勝負に敗れて2着でしたが、連続連対は7へと伸ばしました。今回はそのユーファンタジーもいますが、特別での実績ならこちらの方が上だけに、勝利で決めてくれるでしょう。
 前走の新雪特別(オープン混合)が圧巻の逃げ切りだったアオノレクサスが差なく続きます。近5戦では、前走を除く4戦でキンノカミと対戦し、いずれも先着を許していますが、僅差がほとんど。展開が向けばこちらが上の着順という可能性も十分といえます。
 前述のユーファンタジーや、前走の5歳重賞・天馬賞3着で障害巧者のミスタートカチらにもチャンスがありそうです。

今週の見どころ(1/1~1/5)

2011年12月31日(土)

 年始のばんえい十勝は、1月1日(祝・日)から9日(祝・月)までの期間、6日(金)を除く毎日開催します。2日(振・月)に帯広記念、3日(火)には天馬賞と、ビッグレースが目白押しです。
 なお、1日から5日までと7日は、川崎競馬場で全レース場外発売(5日以外はジョイホース横浜・SPAT4でも全レース発売)。2日の帯広記念は、南関東地区をはじめ全国各地の地方競馬場、場外で発売があります。お近くの施設で年明け最初のBG1競走をお楽しみください。

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 1月1日(祝・日)のメイン第11レースはニューイヤーカップ(A2級-1組・16:50発走予定)
 ヒロノドラゴンの巻き返しに期待します。前走オリオン特別はB1級との混合で、最大40キロ差のトップハンデを課せられ6着。とはいえ、障害はふた腰でまとめており崩れたわけではありません。今回はA2級-1組同士で、ハンデ差も最大20キロに縮んでいます。前々走までの14戦連続3着以内の成績も考えれば、2戦続けての凡走は考えられません。
 前走ばんえいダービーで3着のニュータカラコマは、前々走のA2級-1組で2着。明け4歳となり、若馬の減量が10キロに減りますが、今回の730キロは前走と同じ負担重量。しぶとい末脚で上位争いに持ち込みます。
 最軽量ハンデの牝馬ニシキユウ、A2級-1組の上位常連コーネルフジタケタカラニシキらも争覇圏です。
 前走を勝って昇級したエメラルドブランドボーイは格上げによる負担重量増に加え、賞金別定重量も課せられており、試金石といえそうです。

 1月2日(振・月)のメイン第10レースは重賞・第34回帯広記念(16:15発走予定)ニシキダイジンが別定30キロ、カネサブラックが同20キロ、フクイズミギンガリュウセイホクショウダイヤエンジュオウカンホッカイヒカルが同10キロを課せられています。
 08年のこのレースの覇者で10、11年は2着に敗れているナリタボブサップに注目。昨年3月のばんえい記念(5着)のあと休養入り。11月の戦線復帰後は、700キロ台前半のレースのみ6戦して1勝、3着1回、4着3回と堅実な走りをみせています。とはいえ、この馬の障害力が生かせるのはやはり高重量の舞台。体重が戻りきらないのは不安ですが、別定重量の加増がないのは有利。さらに、当日雪予報が出ているのも好材料だけに、ゴール前での踏ん張りもきくはずです。
 こちらも障害巧者のギンガリュウセイは目下6戦連続連対と絶好調。10月30日の北見記念で逃げ切り勝ちを収めて以来の出走ですが、もともとレースを選んで使われているタイプなので心配ないでしょう。4着だった昨年を上回る着順が期待できそうです。
 オープン特別(混合戦含む)で3連勝の勢いを駆るのがホッカイヒカル。850キロの北見記念では、第2障害でやや体勢を崩しながらもひと腰でクリアし、5着に好走しました。900キロは昨年のこのレースで経験し9着でしたが、充実度では今年のほうが断然上。軽馬場なら障害もスムーズにこなせそうで、バテない強みを生かして上位争いに加わりそうです。
 昨年のこのレースの勝ち馬ニシキダイジン、4年連続3着以内のカネサブラックの両馬はハンデを課せられましたが、地力上位だけに、当然マークしておきたいところです。

 1月3日(火)のメイン第11レースは、明け5歳馬による重賞・第5回天馬賞(16:50発走予定)。4歳路線三冠の最終戦で、定量760キロ(牝馬740キロ)で争われます。
 ホクショウバトルを除く9頭が、トライアル・イルミネーションカップ(12月17日・別定重量)に出走。各馬、同レースから負担重量を40~70キロ積まれています。
 中心に期待は、イルミネーションカップ3着のミスタートカチ。先頭で第2障害を越え、差されるレースが続いていますが、その抜群の登坂力は高重量戦では、なによりの武器。イルミネーションカップ1、2着のタケノビジンホクショウシャネルがともに当時から70キロ増なのに対し、ミスタートカチは50キロ増と負担重量面で有利です。3歳時には同じく定量戦のばんえいダービーを制覇。過去3回のこのレースでは、ダービー馬が2勝、3着1回と好成績を残していることも心強いです。
 相手筆頭は、同じくイルミネーションカップから50キロ増のトレジャーハンター。障害4番手から2番手争いに加わる勢いでしたが、最後に息切れし7着でした。しかし、今回は定量戦だけに巻き返しが見込めます。昨年3月には、ポプラ賞(4歳・5歳混合)で重賞制覇を果たした実績もあります。
 イルミネーションカップ(5着)を含む近4走すべてで掲示板内を確保のファーストスターも侮れないところ。9月に行われた二冠目・銀河賞では2位入線寸前で転倒し無念の競走中止。三冠目で雪辱を期します。
 銀河賞2着でイルミネーションカップ4着の新鋭リキエイや、軽馬場なら銀河賞の勝ち馬ホクショウバトルも侮れません。

  1月4日(水)のメイン第11レースは新雪特別(オープン混合・16:50発走予定)。オープン8頭、準オープン(360万円未満)2頭による一戦です。
 近2戦、僅差の3、4着と好走しているニシキセンプーに期待。障害にやや不安を残しますが、いざ越えてからは、しぶとい末脚で差を詰めています。近走より相手関係はさほど強化した感もなく、実績的には上位なので、久々騎乗の鈴木恵介騎手が障害をうまく上げれば、差し切る場面があるかもしれません。
 格で最上位なのがフクドリ。2日の帯広記念に出走しても上位争いに食い込めたであろう力量があります。トップハンデですが、実力どおりなら連は外さないでしょう。
 最軽量ハンデ魅力の牝馬ニシキエースや、障害巧者のウメノタイショウ、近走充実しているアオノレクサスホクショウバンクらも争覇圏です。

  1月5日(木)のメイン第10レースは、ばんえい十勝金杯(A1級-1組・16:35発走予定)。好調馬が揃い、どの馬にも勝機ありといえます。
 なかでもシベチャタイガーに期待します。近5戦が1、1、1、5、1着。唯一敗れた2走前は、ホッカイヒカル、ニシキダイジン、フクイズミらオープンの強豪が相手。しかし第2障害はひと腰先頭クリアと見せ場は十分ありました。今回のメンバーの半数は前走のオープン・A1級決勝混合で破っており、連勝が期待されます。
 相手筆頭は馬場状態で変わりそう。重くなるようならマルモスペシャル、逆に軽くなるようならオレワスゴイが有力です。
 先行力のあるインフィニティー、流れに乗れれば末脚切れるミサキスペシャル、障害巧者クロフネオーザンらも差はありません。

今週の見どころ(12/29~12/30)

2011年12月28日(水)

 年末のばんえい十勝は、12月29日(木)・30日(金)の開催。この2日間の発走予定時刻は、第1レースが11:40、メイン第11レースが17:20となっていますのでご注意ください。30日のメインには、ばんえい甲子園の決勝戦である2歳重賞・ヤングチャンピオンシップが行われます。10月から11月にかけて実施された産地別予選5レースの上位2頭ずつが集結しました。重賞に格上げとなった過去3回では、いずれも十勝産駒と北見産駒の組み合わせで決着。今年は強力な十勝産駒2頭が参戦していますが、どのような結果になるのでしょうか。

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大井競馬場(ふるさとコーナー)では、毎年恒例の場立ち予想が行われます
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 12月29日(木)のメイン第11レースは地吹雪賞(3歳以上オープン・17:20発走予定)。来年2月27日に行われるスピードスター賞の予選第4弾で、500キロの定量(牝馬=20キロ減、4歳=10キロ減)で争われます。
 カネサテンリュウに注目します。今季は開幕から11戦連続連対など快進撃を続けていましたが、7月25日以来、勝利から遠ざかっています。障害に不安があるタイプで、その勝利以降、特別では別定15キロを課せられていることが大きそうですが、大崩れが少ないのは地力の証明といえます。今回は定量戦で、500キロの軽量もスピードタイプのこの馬には有利な条件。一気の逃げ切りを期待します。
 同じくスピード自慢のフクドリ、調子上向きのホクショウバンクや、軽量の4歳馬2頭、ワタシハアグネスホクショウバトルらが相手候補です。

 12月30日(金)のメイン第11レースは、2歳世代三冠の第2弾・第13回ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜・17:20発走予定)です。
 重賞として行われている近3回では、メンバー中で通算勝利数がいちばん多い馬と、2番目に多い馬との組み合わせで決着と、実力馬が順当に力を発揮しています。今年は、十勝産駒特別1、2着のニシキエーカン(8勝)、ブラックボス(6勝)がこれに当てはまります。三冠初戦のナナカマド賞でも着順を入れ替えワンツーを決めていることを考えれば、今回、ともに別定10キロを課せられても、苦にしないでしょう。近況では、十勝産駒特別を含め4連勝中のニシキエーカンが優位かもしれませんが、同重量のときはブラックボスも僅差の戦いをしており、一騎打ちといえそうです。
 ナナカマド賞3着で、南北海道産駒特別2着のオメガグレートや、釧路産駒特別で2着に踏ん張ったタカラハヤヒメ、北央産駒特別で逃げ切ったカネサマドカらによる3着争いが焦点といえそうです。

今週の見どころ(12/23~12/26)

2011年12月22日(木)

 今週のばんえい十勝は、12月23日(祝・金)~26日(月)の変則4日間開催。25日(日)のメインには、日本でいちばん遅い時期に行われるダービー・ばんえいダービー(BG1)が組まれています。当日は、プチナイターとして、発走予定時刻が第1レースは12:00、メイン第11レース・ばんえいダービーが17:25など、時間を繰り下げて開催が行われますのでご注意ください。

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 12月23日(祝・金)のメイン第11レースはサンタランド特別(オープン・A1級-2組混合・17:10発走予定)。オープン2頭、準オープン(360万円未満)7頭による一戦です。
 負担重量面で有利な準オープン勢からキタノダイチに注目。なんといっても3走前の狩勝賞(オープン-1組混合)でのホッカイヒカルの2着が光ります。その後の2走、師走特別(A1級-1組)とオープン・A1級決勝混合ではやや追走に苦労していますが、障害はしっかりまとめ、ともに僅差の4着に差しています。近3走と比べ相手関係は強化しておらず、引き続き好走が望めるでしょう。
 キタノダイチと同じ近3走を使われ3、2、1着なのがクロフネオーザン。こちらも障害のキレもよく、詰めの甘さを感じさせない近況です。今回も上位争いに加わるでしょう。
 師走特別で逃げ切って目下2連勝中のマルモスペシャルも有力。師走特別で7着(3番人気)だったオレワスゴイの巻き返しにも期待がかかります。

 12月24日(土)のメイン第11レースはホワイトクリスマス賞(オープン・A1級混合-1組・17:05発走予定)。前日のメイン同様、オープンと準オープンの混合戦ですが、こちらはオープン勢が強力布陣です。
 ホッカイヒカルは前々走の狩勝賞(オープン-1組混合)、前走の知床賞(オープン-1組)と差し切って連勝。前走で破った2、3着馬がカネサブラック、ニシキダイジンですから、価値ある勝利でした。今回はカネサブラックが不在で、格下の準オープン馬が4頭いる組み合わせだけに、中心は譲れません。
 ただ、同馬は人気薄での一発屋タイプ。上位人気が予想される今回は、他馬からプレッシャーをかけられそうで、あっさり凡走というケースも。知床賞3着を含め今季大崩れのないニシキダイジンや、知床賞でもしっかり差し脚を伸ばし5着に入ったホクショウダイヤ、同レースこそ6着だったフクドリらがつけ入る隙も十分ありそうです。

  12月25日(日)のメイン第11レースは、3歳三冠の最終戦・第40回ばんえいダービー(17:25発走予定)。牝馬の出走はなく、全馬730キロの定量で争われます。
 格付で最上位の280万円未満の2頭、オイドンニュータカラコマに注目。ともに2歳路線で賞金を稼いだため、3歳路線では常にハンデを課せられましたが、オイドンはトップハンデで4月のとかち皐月賞優勝、6月のとかちダービー2着と特別で好走。ニュータカラコマも一冠目・ばんえい大賞典3着、トップハンデだった二冠目・ばんえい菊花賞でも僅差5着など、地力を見せていました。同じ前走のA2級-1組では古馬相手にワンツーを決めるなど状態もよく、負担重量差のつかないここは、一騎打ちの可能性が高いといえそうです。
 フナノコーネルは2歳路線では、前述2頭と差のない戦いをしていた馬。今年の夏場はイマイチで、ばんえい菊花賞でも6着。しかし、大口泰史騎手に乗替わった続くレースから5戦連続連対と復活。前走こそ7着でしたが、引き続き、相性のいい大口騎手だけに、割って入るシーンがあるかもしれません。
 3歳になって力をつけた馬ではイワキに期待。ばんえい菊花賞は馬場水分7.9%の超軽馬場でしたが、第2障害3番手からそのまま3着に踏ん張りました。その後7戦すべて3着以内と好調を持続。定量戦のここでも上位に入れれば、4歳路線では有力馬の一角を担いそうです。

  12月26日(月)のメイン第11レースはオリオン特別(A2・B1級-1組混合・17:05発走予定)
 軸はヒロノドラゴンで堅そうです。14戦連続3着以内で、しかも7戦連続連対中と抜群の安定感を誇ります。障害のキレもよく、ここも勝てないまでも連は確保するでしょう。
 相手は好調な4歳の快速牝馬2頭、タケノビジンホクショウシャネル。前走12月17日のイルミネーションカップ(4歳オープン)ではコンマ6秒差で1、2着を分けています。負担重量的にはホクショウシャネルが有利ですが、豪快に差し切ったタケノビジンの前走の末脚はみどころがありました。ヒロノドラゴンが決め手を欠くタイプなので、どちらかが頭という可能性は十分です。
 前走B1・B2級決勝混合特別で快勝したエメラルドも怖い存在。基礎重量が増える特別でもしっかり腰が入るようになっており、地力強化がうかがえます。

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