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今週の見どころ(3/24~3/26)

2012年3月23日(金)

 今季のばんえい十勝も、いよいよラスト3日間。3月25日(日)のメインには年度末の総決算・ばんえい記念が行われます。長年にわたり一線級で活躍してきたニシキダイジンフクイズミトモエパワーもこのレースでラストランを迎えます。
 32年間にわたり、ばんえいの実況アナウンサーとして活躍してきた井馬博さんも、26日(月)の開催を最後に勇退。数々の伝説を残してきた名実況が聴けるのも残り3日間。ぜひ競馬場へお越しください。

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 3月24日(土)のメイン第11レースは、じゃらんカップ(A2級決勝・17:05発走予定)。3月17日第10レース(A2級-2組)、19日第10レース(A1級-3組混合)の上位馬による一戦です。
 19日第10レースの上位4頭による争いとなりそう。なかでも1番人気で4着のキタノドリーマーに期待します。一旦は単独2番手に抜け出しましたが、第2障害でのロスが響いたのか、最後にやや脚を失くした格好でした。それでも勝ったハマカツから3秒1差、2着ギャンブラーキング、同タイムの3着スーパークリントンから1秒1差なら、十分、巻き返しが可能でしょう。3走前にオープン-3・4組決勝混合特別で圧勝している実績もあります。
 19日第10レースでも障害巧者ぶりを見せつけたギャンブラーキング、鈴木恵介騎手への乗替わりとなるハマカツ、実績上位のスーパークリントンらが続きます。
 17日第10レース組では2着スーパーオーサンに注目します。目下7戦連続連対と絶好調。今回は相手強化となりますが、その勢いを見せつけるかもしれません。

 3月25日(日)のメイン第11レースは重賞・第44回ばんえい記念(17:15発走予定)。定量1トン(牝馬980キロ)で争われるばんえいの古馬頂上決戦です。
 カネサブラック、ギンガリュウセイらは回避しましたが、昨年のこのレースの2~6着馬が出走してきました。
 なかでも注目は昨年の5着馬ナリタボブサップ。今季初戦が11月と使い出しが遅れましたが、減っていた馬体が戻るにつれ成績も上向き目下3連勝中です。正月の帯広記念でも見せ場たっぷりの4着に善戦しており、障害巧者が完全復活といった印象です。安部憲二騎手はこのレースでは2年連続最下位ですが、今年は一気の制覇となるでしょうか。
 現役ジョッキーとしてばんえい記念で最多の5勝を誇る藤野俊一騎手は、昨年の6着馬ホクショウダイヤで参戦。このコンビではチャンピオンカップで7番人気を覆し勝利をモノにしています。1トンは堪える重量ですが、馬場状態が軽くなるようなら一発の可能性もあるでしょう。
 ここが引退レースとなるニシキダイジンフクイズミトモエパワーの3頭ではニシキダイジンに注目。2010年の覇者で昨年は2着でした。ライバルのカネサブラックが不在だけに、順当ならこの馬が1番人気でしょうか。鈴木恵介騎手の手綱で引退レースを飾れるか注目です。

  3月26日(月)の最終第12レースは蛍の光賞(A1・A2級決勝混合・17:40発走予定)。3月18日第10レース(A1級-2組)、18日第12レース(A2級-1組)の上位馬による一戦です。
 今季を締めくくるこのレースの主役はコーネルでしょう。18日第12レースを含め9連勝中と破竹の進撃。近2戦では、ともに逃げ粘るエメラルドをゴール前で捕まえています。今回は特別に舞台を移して両馬が争いますが、三たび、ゴール前は激戦となりそうです。
 相手筆頭はもちろんエメラルド。大崩れの少ない近走の成績が、ゴール前でも踏ん張りが利くようになったことを物語ります。ここも逃げの一手でしょう。
 割って入るとすれば18日第10レースの勝ち馬キンノカミ。年が明けてから2走前まで10走連続して惜敗続きでしたが、前走でそのうっ憤を晴らしました。連勝を決め今季を終えることができるでしょうか。

 2012年度のばんえい十勝は、4月14日(土)に開幕となります。

今週の見どころ(3/17~3/19)

2012年3月16日(金)

 3月18日(日)のメインは、4歳・5歳混合重賞・ポプラ賞。4歳トライアル・白雪賞、5歳トライアル・ダイヤモンドダスト賞の上位馬を含む8頭が争います。
 さて、2007~09年のばんえい記念を3連覇したトモエパワーの引退が発表されました。ラストランは、来週25日(日)のばんえい記念の予定。同レースには、すでに同じく今季限りでの引退を表明しているニシキダイジンフクイズミも参戦を予定しています。今季残り2週となったばんえい十勝ですが、最後まで目が離せません。

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 3月17日(土)のメイン第11レースはアクアマリン特別(A1級-1組・17:05発走予定)。目下絶好調といえるホリセンショウマルモスペシャルの対決に注目です。
 ホリセンショウは、3月10日のとかちえぞまつ特別(オープン-1・2組決勝混合)で逃げ切って勝利。連続連対を7へと伸ばしました。障害の安定感も文句なしの近況だけに、ここも好走は間違いのないところです。
 対するマルモスペシャルは、とかちえぞまつ特別の予選である3月3日のオープン-1組混合で2番手から差し切り勝ち。障害巧者ぶりを見せつけ3連勝中です。とかちえぞまつ特別は回避し、余裕のあるローテーションでここに参戦してきました。
 一角を崩すとしたら、とかちえぞまつ特別3着ユーファンタジー、同4着フジカチドキでしょう。ともに障害次第の面はありますが、前走もしっかり追い込んで2着争いに加わってきました。
 末脚勝負といって忘れてならないのがミサキスペシャル。とかちえぞまつ特別は2番人気で7着でしたが、さすがに道中の位置取りがうしろ過ぎました。追走がスムーズなら2強をまとめて負かす力量がありそうです。

 3月18日(日)のメイン第11レースは4歳・5歳混合による重賞・第33回ポプラ賞(17:10発走予定)。4歳馬3頭、5歳馬5頭による争い。5歳馬トレジャーハンター、4歳馬オイドンがトップハンデで770キロ、5歳牝馬タケノビジンが720キロで最軽量ハンデとなりました。
 ここは740キロの5歳馬リキエイに期待。昨年9月以降勝ち星から見放されていますが、世代限定戦では、銀河賞、天馬賞、トライアルのダイヤンドダスト賞といずれも2着など堅実な成績を収めています。トライアルで先着されたタケノビジンと、斤量差が5キロ縮まるのは好材料といえます。
 タケノビジンは、今回と同じ720キロで前走のA2級-1組特別を快勝。障害力と軽量を生かして、ここも押し切りを狙います。
 昨年のこのレースの覇者トレジャーハンターも侮れません。ハンデに恵まれた昨年と違い、今年はトップハンデですが、オープン-1組でも勝ち負けしている実力は確かです。

  3月19日(月)のメイン第11レースは白樺賞(オープン-1組・17:05発走予定)
 キタノタイショウが主役を譲れません。オープン-1組では苦戦が続いていましたが、2月26日の重賞・チャンピオンカップでのコンマ8秒差2着は見事でした。前走ウィナーズカップはやや障害で崩れ6着でしたが、一枚落ちのこのメンバーなら巻き返しが濃厚でしょう。
 そのウィナーズカップで2着だったのがアオノレクサス。逃げ切り勝ちを収めたギンガリュウセイに最後は突き放されましたが、第2障害2番手クリアから、8番人気を覆す激走でした。前走で自身の最高馬体重を更新と状態もよさそうです。
 成績に波がありますが、フクドリはチャンピオンカップ3着馬。スピードの生かせる軽馬場が向いていますが、この相手関係なら力量上位の存在といえます。
 ニシキセンプーは、1月にはオープン-1組で2、3着に好走しています。近走不振ですが、前走500キロの超軽量戦を使われたことで、行きっぷりが変わってくれば、侮れない存在になりそうです。

今週の見どころ(3/10~3/12)

2012年3月 9日(金)

 今週から今季最終週の再来週まで3週連続で重賞が組まれています。今週は11日(日)のメインに明け3歳ナンバー1決定戦・イレネー記念が行われます。
 12日(月)には、船橋競馬場、新橋場外、SPAT4などでメインを含む2レースの発売が行われます。それに合わせて、船橋競馬場、新橋場外では様々なイベントが予定されています。お近くの方はぜひお越しください。

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 3月10日(土)のメイン第11レースは、とかちえぞまつ特別(オープン-1・2組決勝混合・17:05発走予定)。3月3日第10レース(オープン-1組混合)、4日第10レース(オープン-2組混合)の上位馬による一戦ですが、両予選の勝ち馬が回避しました。
 4日第10レースの2着馬ホリセンショウに期待します。3連勝後の近3戦はいずれも2着に敗れていますが、その3戦とも勝ち馬はナリタボブサップ。同馬が不在のここは巻き返し必至といえます。
 ホリセンショウと同じ近5走を使われ5秒差前後の勝負をしているキンノカミも有力でしょう。
 4日第10レース4着フジカチドキ、3日第10レース4着ミサキスペシャルの両馬も決め手が生きる展開になれば侮れません。
 カネサブラックは3日第10レースでは1番人気を裏切り5着でした。当時別定30キロだったのが、今回は35キロに増えており、力量上位とはいえ厳しい戦いが予想されます。

 3月11日(日)のメイン第11レースは重賞・第43回イレネー記念(3歳・17:10発走予定)。2歳世代三冠の最終戦で、定量670キロ(牝馬650キロ)で争われます。
 一冠目・ナナカマド賞(10月9日)、二冠目・ヤングチャンピオンシップ(12月30日)とも、1着ブラックボス、2着ニシキエーカンという結果。一冠目はハンデ差のつかない戦いでしたが、二冠目ではともにトップハンデを課せられながら、再びワンツーを決めています。はたして三冠最終戦もブラックボスが勝ち、史上初の2歳三冠を達成するのか、はたまたニシキエーカンがそれを阻むのか。注目の対決といえそうです。
 3番手も、一冠、二冠目とも3着のオメガグレートが有力。障害巧者で、デビューから24戦して掲示板外1回という堅実さが魅力です。
 目下6戦連続連対と勢いに乗るアサヒリュウセイも侮れません。手綱を取るのは昨年1月初騎乗の西将太騎手。人馬ともに重賞初挑戦での制覇を目指します。
 牝馬重賞・黒ユリ賞で3着と敗れたニシキウンカイの巻き返しにも期待したいところです。

 3月12日(月)のメイン第10レースはスピードスター賞(4歳以上選抜・16:30発走予定)。サマーダッシュ、稲妻賞、疾風賞、地吹雪賞の各予選の上位馬が集結。予選同様、500キロの定量(牝馬20キロ減、4歳・5歳10キロ減)で争われる、ばんえいのスピード王決定戦です。
 昨年2月に行われた同条件のスピードスターファイナルを制しているフクドリ、同2着トレジャーハンターに注目が集まります。今回は、昨年と同じ490キロで出走できるトレジャーハンターのほうが上位と見ます。
 地吹雪賞でフクドリを破っているホクショウバトルや、稲妻賞の勝ち馬で決め手鋭いニシキセンプー、疾風賞2着で最軽量470キロが魅力のダイリンビューティ、疾風賞1着で障害巧者のオイドンなど多くの馬にチャンスがありそうです。

今週の見どころ(3/3~3/5)

2012年3月 2日(金)

 今年度のばんえい十勝の開催も残すところ4週・12日間。来週からは、3月11日(日)・イレネー記念、18日(日)・ポプラ賞、25日(日)・ばんえい記念と3週連続で重賞が組まれています。今週も熱いレースをお楽しみください。

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 3月3日(土)のメイン第11レースは、ひな祭り特別(A2級-1組・17:05発走予定)
 前開催のアメジスト特別(A2級-1組)を制したヒロノドラゴンに引き続き期待します。第2障害を先頭でクリアし、キョウエイボーイに一旦は交わされながらも、ゴール前差し返しての快勝。詰めの甘さが課題のこの馬がこの勝ち方をしたことには、大きな価値があるといえます。善戦マン返上で連勝の期待がかかります。
 同じレースで1番人気を裏切り4着が5歳牝馬のタケノビジン。障害でやや苦戦しましたが、ヒロノドラゴンから4秒3差なら悪くはありません。前走A2・B1級決勝混合は9着でしたが、後方追走のまま一杯とこの馬らしさがまったく出ませんでした。今回は巻き返しを期します。
 同じく5歳のリキエイは、A2級-1組特別初挑戦ですが、世代限定戦ではタケノビジン以上の実績を残しています。いきなり勝ち負けという可能性もありそうです。
 アメジスト特別で2着惜敗のキョウエイボーイは、前走A2・B1級決勝混合では8着でしたが、ペースの落ち着く特別のほうが合うはず。ここは再び上位をうかがいます。

 3月4日(日)のメイン第11レースは然別賞(オープン-3組混合・17:05発走予定)。オープンはニシキエース1頭で、残り9頭は準オープン(360万円未満)です。
 勝ち切れない近況の馬が多い組み合わせですが、ワタシハキレイズキに期待します。前走オーロラ特別(オープン-3・4組決勝混合)は2着。キタノドリーマーに差されたものの、第2障害先頭クリアから踏ん張りました。前回の勝利が10年7月末と、長い間、勝ち星から見放されていますが、相変わらず障害は安定。そろそろなんとかしたいところです。
 スギノハリアーにとって、前走うお座特別(オープン-2組混合)での5着は健闘といえるでしょう。相手関係が楽になる今回は、上位進出が期待できます。同じ前走4着で障害巧者のミスタートカチにも同じことがいえます。
 トカチタカラはオーロラ特別で3着。11歳でさすがに上がり目はなさそうですが、この馬なりの走りは見せています。流れ次第では食い込む可能性もあるでしょう。

  3月5日(月)のメイン第11レースはウィナーズカップ(4歳以上指定特別競走優勝馬・17:05発走予定)
 中心はホッカイヒカルでしょう。前走の重賞・チャンピオンカップでも、勝ったホクショウダイヤから5秒4差(6着)と健闘していますが、特別・平場では、昨年11月下旬以降、8戦して6連対と安定感が増します。ここも一気の末脚で勝ち負けが期待されます。
 チャンピオンカップで重賞初制覇を遂げたホクショウダイヤにも引き続き注目が必要。軽めの馬場に助けられた面はありますが、810キロを最後まで運び切ったのは見事でした。
 このところ勝ち星に恵まれないものの着順ほどは負けていない印象のギンガリュウセイも侮れないところ。エンジュオウカンの最軽量ハンデを利しての逃げ残りにも警戒が必要でしょう。
 ニシキダイジンフクイズミの名前もありますが、大目標ばんえい記念を控えており、強くは推せません。

今週の見どころ(2/25~2/27)

2012年2月24日(金)

 2月26日(日)のメインには、チャンピオンカップが組まれています。10月の北見記念、正月の帯広記念が800キロ台後半から900キロ台前半の負担重量だったのに比べ、基礎重量800キロというこの時期にしては軽い重量で争われる重賞。カネサブラックが4連覇なるのかにも注目が集まります。

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 2月25日(土)のメイン第11レースは、うお座特別(オープン-2組混合・17:05発走予定)
 前開催フリージア特別(オープン・A1級決勝混合)のほぼ再戦。その1着馬ナリタボブサップ、2着馬ホリセンショウに引き続き期待します。残り30メートルを切って先頭に立ったホリセンショウに、外からナリタボブサップが馬体を併せ、競ったままゴール。その差はコンマ2秒という激戦でした。今回、ナリタボブサップが別定5キロ増となるのに対し、ホリセンショウは据え置き。着順が入れ替わる可能性も十分です。
 同じ前走で3着に踏ん張ったキンノカミも有力。ウメノタイショウは同6着でしたが、障害の安定感が戻ってきており、侮れないところがあります。

 2月26日(日)のメイン第11レースは、重賞・第33回チャンピオンカップ(4歳以上重賞競走優勝馬・17:10発走予定)
 今季の重賞優勝馬6頭に、2月20日に行われたチャレンジカップの着上位馬4頭を加えた10頭立てです。
 今季重賞未勝利ですがホクショウダイヤ(810キロ)に注目します。9歳にしてチャンピオンカップ初参戦となりますが、800キロだった昨年7月の北斗賞4着、820キロだった8月のばんえいグランプリ3着など、このくらいの負担重量では比較的安定した走りを披露しています。近2走はともに770キロで、障害に不安も見せず2、3着と健闘していることから調子もよさそう。当日が雪予報で軽い馬場になりそうなのも、スピードと決め手があるこの馬に好材料といえます。
 このレース4連覇に挑むカネサブラックもスピードがあります。830キロのトップハンデですが、まず大崩れは考えられません。
 軽馬場なら注目なのがフクドリ(810キロ)。雪で馬場水分5.8%だった3走前では、7番人気を覆す逃げ切り勝ちを収めています。
 古馬重賞では苦戦が続くキタノタイショウも、軽馬場で、800キロでの出走なら見直しが必要。人気薄での一発が魅力のホッカイヒカル(810キロ)もうまく追走できれば侮れません。

  2月27日(月)のメイン第11レースはオーロラ特別(オープン-3・4組決勝混合・17:05発走予定)。2月18日第10レース(オープン-3組混合)、20日第10レース(オープン-4組混合)の上位馬による一戦です。
 18日第10レースで圧勝を収めたホクショウバンクに注目します。大崩れは少ないものの勝ちみに遅いという近況でしたが、久々に騎乗した鈴木恵介騎手に導かれ、約11カ月ぶりの勝利となりました。引き続き同騎手が手綱をとる今回は連勝の期待が高まります。
 20日第10レース4着で最軽量ハンデ魅力のヒマワリカツヒメは、障害さえスムーズなら侮れないところ。
 18日第10レースで5着で安定感ある走りのワタシハキレイズキ、同4着で障害巧者のトカチタカラ、基礎重量が増える特別でなら変わり身が見込める20日第10レースの5着馬スーパークリントンなども争覇圏です。

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