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8/2ばんえい大賞典予想 矢野吉彦

奇をてらわずにキョウエイリュウ

 旭川記念は大幅な"トリガミ"でした。まぁこれは仕方のないところ。釣り上げようとしているのは"大物"ですが、その途中には別の魚もつれちゃいますからね。何にも釣れないよりはマシでしょう。

 さて、ばんえい大賞典。これはちょっと難しいんじゃないですか?圧倒的に強かったキョウエイリュウも他馬との重量差のせいなどで連戦連勝とはいかなくなっていますし、ようやくここへ来て成長してきた馬もいるでしょうし・・・。さぁ、どの馬を軸にしましょうか?

 いろいろ悩みましたが、奇をてらわず、キョウエイリュウを選んでおきます。とかちダービーからここまでの間、何があったかわかりませんが、休んでいたのはここに照準を合わせていたから、と考えました。

 次の問題はその相手。これをちょっとヒネってみることにします。とかちダービー2、3着馬に重い印を打ちましたが、これはあくまで押さえ。期待しているのは△の3頭です。上位クラスの馬との重量差を生かせないものかと思って選んだ次第です。

 キョウエイリュウには失礼ですが、相手に選んだ馬が1、2着に来て、キョウエイリュウが3着というのが理想的なんですけどね。では、今回はこのへんで。

◎3 キョウエイリュウ
○7 コマサンダイヤ
▲10 カイセドクター
△4 エンゼルフクヒメ
△5 ダイナマイト
△9 ブラックサファイア

3連単軸1頭マルチ
3→4,5,7,9,10 各100円 計6000円

8/2ばんえい大賞典予想 須田鷹雄

イレネー記念馬コマサンダイヤに注目

 本来なら○キョウエイリュウを信じてあげたいところだが、690キロのイレネー記念で障害を失敗している点が少し気がかり。他馬とのハンデ差というよりは絶対値の問題だ。特にペースが意外と早くなった場合がどうか。

 ここはイレネー記念の覇者◎コマサンダイヤのほうを1着固定する。騎乗停止の影響で島津騎手に乗り替わりとなったが、同騎手とのコンビでも(2.2.3.2)と崩れていないし、なにより障害の安心感がある。

 相手は5頭取って、○が3着以下になった場合に配当が伸びるかたちも意識したい。

◎7 コマサンダイヤ
○3 キョウエイリュウ
▲6 ゴールドハンター
☆9 ブラックサファイア
△10 カイセドクター
△5 ダイナマイト

3連単1着固定
7→3,5,6,9,10 各300円 計6000円

今週の見どころ(8/1~8/3)

2020年7月30日(木)

帯広競馬場の開場について

 8月2日(日)のメインには、BG3・ばんえい大賞典が組まれています。ばんえい菊花賞、ばんえいダービーと続く3歳三冠の初戦で、昨季12戦して二冠を含め11勝を挙げたキョウエイリュウをめぐる争いが予想されます。
 また、BG2・ばんえいグランプリファン投票結果が、7月25日に発表され、オレノココロが4年連続でトップの票数を獲得しました。2位シンザンボーイ、3位カンシャノココロらファン選出の上位7頭に、番組賞金順上位3頭を加えた10頭に出走権が与えられます。2週間後、8月16日(日)に実施される重賞にもご期待ください。

※今週のイベントはこちら
※開催日程/時刻についてはこちら

【第8回開催4日目】
 8月1日(土)のメイン第10レースは、オッズパーク賞サマーカップ(オープン・20:05発走予定)。前開催の重賞・旭川記念上位3頭が不在で、やや混戦といえるメンバー構成になっています。
 注目は5歳馬3頭で、なかでも牝馬◎ミスタカシマに期待します。メンバー中、今季オープン限定の特別戦で連対しているのはこの馬だけ。しかも前走で白鳳賞(5歳牝馬オープン)を勝利し意気上がります。唯一、賞金別定重量の加増がありますが、これは好調であることの証。増えても5キロなら影響はないでしょう。
 ○コウシュハレガシーは、前走の瑞鳳賞(5歳牡馬オープン)では1番人気に推され、障害を3番手でクリアしたものの9着。トップハンデが末脚の伸びに影響したのなら、今回は巻き返してきそう。
 ▲キタノユウジロウは、瑞鳳賞を回避し臨んだ旭川記念で5着でしたが、当時より80キロも負担重量が軽くなれば見直せます。
 △センゴクエース△ホクショウマサルは、今季重賞やオープン特別戦で掲示板に載っています。本来の実力どおりなら勝ち負けして当然ですが、レースぶりにムラがあり、積極的に狙いにくい現状です。

【第8回開催5日目】
 8月2日(日)のメイン第10レースは、BG3・第45回ばんえい大賞典(3歳・20:10発走予定)
 出走メンバー10頭中7頭が6月15日のとかちダービー(3歳オープン)に出走。トップハンデ660キロのキョウエイリュウが障害5番手から鋭く追い込んで勝利し、10キロ差あったコマサンダイヤは逃げ粘れず2着。さらに10キロ軽いカイセドクター、ゴールドハンターが3、4着で、負担重量が重い順の入線となりました。今回は同レースから基礎重量が30キロ増えての争いです。
 ◎キョウエイリュウは、昨季ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップの二冠を制した実績馬。三冠目のイレネー記念こそ障害で転倒し競走中止でしたが、すぐに安定感ある走りを取り戻しています。とかちダービー以来の実戦でも、コマサンダイヤとは引き続き10キロ差。3歳も一冠目の奪取に期待です。
 ○コマサンダイヤは、昨季イレネー記念を圧勝して世代の頂点に。最近2走はA2級の特別戦を連勝しています。今回は島津新騎手に乗替わりますが、9戦して3着以内7回と相性は悪くありません。
 ▲ゴールドハンターは、とかちダービーからキョウエイリュウとのハンデ差が10キロ広がります。目下3連勝と勢いに乗ることから出番はありそうです。
 △ブラックサファイアは、ヤングチャンピオンシップ2着馬。5月のとかち皐月賞(3歳オープン)を勝ち、続くレースで今季初めて掲示板に載れなかったものの、B2昇級でしかも特別戦と条件が厳しすぎました。イレネー記念(定量690キロ)、とかちダービーとも回避したため、初となる600キロ台後半の重量克服が課題といえます。

【第8回開催6日目】
 8月3日(月)のメイン第11レースは、しし座特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)
 ◎アフロディーテは、今年2月にヒロインズカップを勝っている古馬女王。今季は、牝馬限定戦の賞金半額加算ルールによりA2級で出走できる有利さを生かし、1開催1走を守り崩れの少ない成績を残しています。A2級の特別戦は6月6日の水無月特別(3着)以来となりますが、格下B1級との混合と相手に恵まれており今季初勝利のチャンスです。
 ○タカラシップは、前開催のわし座特別(A2級-1組)が昇級初戦で端の10コースでも流れに乗って7着。メンバー最先着の4着カネゾウと4秒2差なら悪くありません。連戦続きでも夏場に体重を増やしている(戻している)ことから好調ぶりがうかがえます。
 わし座特別4着▲カネゾウ、同5着△カネサスペシャルは、特別戦でおっつけていって障害をひと腰でまとめることは難しい現状。しかし前走の上位3頭が不在のぶん展開的には楽になりそう。△フクトクも他力本願的な面はありますが、3頭ともハマるとアッサリがあって不思議ない実力馬です。

今週の見どころ(7/25~7/27)

2020年7月23日(木)

帯広競馬場の開場について

 7月26日(日)のメインには、とかち桂冠賞が組まれています。今季1勝につき別定5キロが加増となる、珍しい条件で争われる新設の特別戦。重賞・旭川記念の上位3頭も出走を予定しており、好メンバーでの争いとなりそうです。
 また、7月25日(土)から8月3日(月)の期間、ばんえい十勝公式ホームページにて「十勝&ばんえい応援キャンペーン」が実施されます。詳細は、特設ページでご確認ください。

※開催日程/時刻についてはこちら

【第8回開催1日目】
 7月25日(土)のメイン第10レースは、ユリウス特別(B1級-1組・20:10発走予定)。前週のA2級-2組混合戦に出走し2着だったイズミクィーン、同4着ダイリンファイターに注目。ともにB1級の限定戦で巻き返しが期待できます。
 ◎ダイリンファイターは、逃げて詰めを欠く結果。今回から特別戦では賞金ハンデ5キロを課されるため、イズミクィーンとの重量差がさらに5キロ広がります。しかし前走同様、障害をひと腰先頭でクリアできれば押し切りも十分です。
 ○イズミクィーンは、2走前には同条件の層雲峡特別(B1級-1組)を勝利。前走は障害3番手から先頭に立ちましたがゴール線上でA2級のサクラドリーマーに惜しくも差されました。重量増でも障害さえスムーズにクリアできれば勝ち負けになるでしょう。
 ▲ハルトラは、メンバー中4頭が前走で出走していたさざなみ特別(B1級-1・2組決勝)を障害3番手クリアから抜け出して勝利。昇級2走目で、早くも白星を挙げています。相手強化となるここでも善戦以上に期待です。
 △オホーツクノタカラは、層雲峡特別(B1級-1組)で2着の実績があります。さざなみ特別(B1級-1・2組決勝)では障害で苦戦して8着に敗れましたが、このクラスで通用する力はあることから巻き返しが期待できます。

【第8回開催2日目】
 7月26日(日)のメイン第10レースは、とかち桂冠賞(オープン・A1・A2級混合・20:10発走予定)
 旭川記念1、2着馬が回避し、3着◎コウシュハウンカイが注目を集めます。今季1勝につき別定5キロが課される条件の特別戦。この馬は今季2勝で、通常の特別戦(今季の収得賞金別定)と同じく10キロ増で出られるのは恵まれています。トップハンデからも解放されることで負けられません。
 ○アオノブラックは、2走前のシルバーカップ(オープンとA1級の混合)で昨年11月のオープン昇級後、世代限定戦以外での初勝利をマークしています。前走の4歳重賞・柏林賞は2着争いまでで4着でしたが、今回は若馬10キロ減もあり巻き返し必至。連争い候補の筆頭格です。
 ▲ブチオ△ノエルブランは、障害をひと腰でクリアしていた前走より、ともに5キロ軽い重量で出走できます。コウシュハウンカイを除けば力差は大きくない印象だけに、格下A1級でも警戒は必要でしょう。
 紅一点の△ナカゼンガキタは、コウシュハウンカイと同様に賞金別定重量と同じ10キロ増で出走可能。シルバーカップ4着馬で、当時、同重量だったアオノブラックと10キロ差つくここでは穴馬の資格があります。

【第8回開催3日目】
 7月27日(月)のメイン第11レースは、ルビー特別(A1級混合・20:10発走予定)。インビクタらA1級馬が5頭、スーパータイトルらA2級馬が5頭と10頭立てで争われます。
 オープン馬との戦いだった前開催の文月特別で掲示板内を確保したハクタイホウ、インビクタが、A2級との混合で巻き返しを狙います。
 ◎インビクタは、A1昇級初戦でも障害をひと腰で越えると、残り20メートル付近まで先頭と見せ場を作るも4着まで。700キロだった2走前の柏林賞でも障害をひと腰で越えていることから基礎重量10キロ増にも対応可能。障害を先頭で越えられれば押し切りも可能です。
 ○ハクタイホウは、障害を3番手でクリアし3着。しかし一旦は先頭に立つ場面もあり、差し切り勝ちを収めたオープン馬ゴールデンフウジンから1秒2差という惜敗でした。昨季は準重賞で2着の実績があり、この条件なら好勝負が必至です。
 ▲ジェイコマンダーは、前走の瑞鳳賞(5歳牡馬オープン)で今季初勝利。障害ひと腰3番手から抜け出しました。大きく崩れた2走前と同じ670キロでも、見違えるような動きを披露しています。700キロに重量が増えても、引き続き切れ味発揮に期待したいです。
 △スーパータイトルは、前走のわし座特別(A2級-1組)3着など今季10戦すべて3着以内と安定感が魅力。今回は基礎重量ぶんの10キロが増え、格上相手ですが、差し脚は通用しそうです。

7/19旭川記念回顧

2020年7月20日(月)

ミノルシャープが充実ぶりをアピールする勝利

 7月19日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のミノルシャープが優勝。トップハンデを苦にせず、6月の北斗賞に続いて古馬重賞連勝を達成しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.オレノココロ(790) 1.7
 2.ソウクンボーイ(790) 99.6
 3.ミノルシャープ(800) 5.0
 4.メジロゴーリキ(790) 51.3
 5.ホクショウマサル(790) 7.7
 6.コウシュハウンカイ(800) 3.5
 7.キタノユウジロウ(790) 37.7

 今年は北斗賞と時期が入れ替わり、BG2へ格上げされての実施。前走を快勝し、旭川記念4連覇がかかるオレノココロが単勝1.7倍と高い支持を集めました。昨年まで同時期に行われていた北斗賞では4年連続で連対中のコウシュハウンカイが2番人気。北斗賞制覇など地力強化がうかがえるミノルシャープが3番人気で続きました。

 第1障害を最初に越えたのはメジロゴーリキでしたが、すぐにオレノココロが交わして先頭に。ホクショウマサル、ミノルシャープ、コウシュハウンカイらも加わります。各馬慎重に刻んで歩を進め、メジロゴーリキ、ソウクンボーイを除く5頭がほぼ横一線で第2障害に到達。ここまで77秒というペースでした。
 障害を最初に仕掛けたのはキタノユウジロウですが、天板に差しかかる手前でひと息。これを見るように仕掛けたミノルシャープが勢いよく障害をひと腰先頭でクリアします。オレノココロ、コウシュハウンカイと上位人気2頭も障害をひと腰でクリアし、メジロゴーリキがやや離れた4番手で続きました。
 ミノルシャープは、障害を越えた勢いで後続に差をつけると、脚色が衰えることなく押し切って勝利。トップハンデでしたが、完勝といえるレースぶりで重賞4勝目を挙げました。2番手でクリアしたオレノココロは差を詰められず、6秒4差の2着で旭川記念4連覇の偉業達成とはならず。コウシュハウンカイは3番手のまま粘り込み、上位人気3頭での決着となりました。

 勝ったミノルシャープは、古馬路線に本格参戦となった昨季重賞では旭川記念、北見記念で2度の2着が最高でしたが、今季は早くも重賞を2勝。ゴール前で脚色が鈍る面がありましたが、それが克服されつつあります。6歳で充実期を迎えているだけに、今後の活躍も大いに期待できるでしょう。

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島津新騎手「本当に馬が強くなって、正直びっくりしています。(北斗賞から1カ月ですが)障害を降りてから粘り強くなって、止まる気配がないなと思ってゴールに向かっていました。トップハンデは気にせず、挑戦者という気持ちで臨みました。(800キロは)重たいとは思っていましたが、去年経験していたので何とかなるかなと思って騎乗しました。このまま成長してひとつでも、ふたつでも壁を乗り越えていきたいと思います」

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