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8/16ばんえいグランプリ予想 赤見千尋

旭川記念1、3着馬の争いなるか

 今年からオープンの基礎重量が10キロ減で800キロとなったこのレース。同じ800キロの旭川記念で結果を出しているミノルシャープとコウシュハウンカイから行きたいと思います!

 ミノルシャープは北斗賞で古馬重賞初制覇。旭川記念では10キロ軽かったオレノココロ、同斤量だったコウシュハウンカイを抑えて勝ち、北斗賞がフロックではないことを証明しました。6歳を迎えていよいよ充実期に入った印象ですし、好調をキープしているという陣営のコメントもあり、引き続きいいレースをしてくれるのではないでしょうか。

 コウシュハウンカイは言わずと知れた実力馬。今シーズン最初の重賞、ばんえい十勝オッズパーク杯を勝ち、旭川記念は3着。10歳になってもまったく衰えは感じません。前走で体が減っていたので、当日はプラス体重で出て来てくれるとさらに心強いです。

 唯一の牝馬ミスタカシマは、5歳にしてすでに女傑という風格があります。牡馬一線級とも20キロの差があれば十分戦えるでしょう。前走久しぶりの勝利を挙げた実績馬センゴクエースまで。

◎9 ミノルシャープ
○8 コウシュハウンカイ
▲3 ミスタカシマ
△6 センゴクエース

馬連
8-9 4000円
馬単
9→3,6 各1000円 計6000円

8/16ばんえいグランプリ予想 矢野吉彦

鈴木恵介騎手とのコンビでセンゴクエース

 前回のことはもう忘れました。気持ちはすでに改まっていて、ばんえいグランプリの予想に向かっています。

 ここは勝負に出ますよ。3連単1頭軸マルチの軸馬は、ズバリ、センゴクエースです。同厩舎のオレノココロが不在で、鈴木恵介騎手がこの馬に乗れるわけでしょう?しかも前走、その鈴木騎手の手綱で快勝していますからね。これほど狙ってみておもしろそうな馬はいませんよ。

 たぶん、アッサリ勝っちゃうか着外に沈むかのどちらかだと思います。しかも、相手に選んだ馬の中で、△印の馬が勝つことはハッキリ言って想像できないんです。なので、馬券を買うならマルチにするより1着固定にしたほうがいいのかもしれません。でも、とにかく1年間、同じ買い方を貫き通すことを宣言した以上、マルチにするっきゃないでしょう。

 まぁ想像はしていないのですが、△印の馬が勝って馬券が的中しちゃうことも、ちょっとだけ祈っています。では、今回はこのへんで。

◎6 センゴクエース
○8 コウシュハウンカイ
▲9 ミノルシャープ
△2 キタノユウジロウ
△3 ミスタカシマ
△4 シンザンボーイ

3連単軸1頭マルチ
6→2,3,4,8,9 各100円 計6000円

今週の見どころ(8/15~8/17)

2020年8月13日(木)

帯広競馬場の開場について

 8月16日(日)のメインには、BG2・ばんえいグランプリが組まれています。暑い時期の重賞だけに体調の維持という面も重要。帯広単独開催となった2007年以降、連覇を達成したのは14、15年のフジダイビクトリー1頭だけとなっています。ファン投票により出走馬が選出されるというのは変わりませんが、今年は昨年までよりオープンの基礎重量が10キロ減って800キロに。BG1からBG2へと格付変更されています。15年から6年連続となるコウシュハウンカイ、オレノココロの常連2頭はもちろん、5歳のキタノユウジロウ、ミスタカシマ、9歳ホクショウマサルの3頭が初挑戦と、興味深いメンバー構成(登録段階)です。

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【第9回開催4日目】
 8月15日(土)のメイン第10レースは、デネブ特別(B2級-1組・20:10発走予定)
 B2級の特別戦は6月27日の拓成湖特別以来の実施。注目は同レースがB2昇級初戦で10着だった◎サクラユウシュンです。今季11戦して4勝、2着4回。3着以内を外したのはB4、B3、B2級の各クラス初戦のみ。B2級でも2戦目から2、2着で、前走の1・2組決勝戦は早め先頭から突き放し完勝しています。このクラスの特別戦も2度目なら前回のようなことはなく、勝って早くもB1昇級を決めそうです。
 ○カイセドクターはB3級を3連勝し、前走の3歳重賞・ばんえい大賞典ではゴール前の持久力比べの末、コマサンダイヤ(現オープン)からコンマ4秒差の2着に健闘しています。ただ、今開催から3歳の特別戦での減量が20キロから10キロに減らされている点が気になるところ。しかも昇級と条件は厳しいですが、充実度で突破してしまうかもしれません。
 ▲マオノダイマオーは、2走前(1組)にサクラユウシュンを同タイムながら、とらえきっています。それが昇級初戦ながら勝利と結果を出しており、底力がありそうです。

【第9回開催5日目】
 8月16日(日)のメイン第10レースは、BG2・第32回ばんえいグランプリ(20:05発走予定)。オレノココロが出走を回避。A1級のカンシャノココロが790キロ、オープン牝馬のミスタカシマが780キロで、それ以外のオープン7頭が800キロで争われます。
 ◎ミノルシャープは、北斗賞で古馬重賞を初制覇。続く、天の川特別(オープン)2着を挟んで臨んだ前走の旭川記念では、障害をひと腰先頭でクリアすると、その後は脚色衰えることなく押し切る快勝でした。甘さを見せず歩ききれるようになっていることから、据え置きの800キロなら連勝が期待できます。
 ○コウシュハウンカイは、前走のとかち桂冠賞(オープン・A1・A2級混合)を障害をひと腰から逃げ切る快勝。旭川記念では障害2番手から粘り切れずミノルシャープとは13秒3差の3着でしたが、同馬より先に障害を越えられれば連覇も可能でしょう。
 ▲センゴクエースは、前走のサマーカップ(オープン)で今季初勝利と意気上がります。苦戦続きだった障害をすんなりひと腰と、乗り替わった鈴木恵介騎手がさすがの技術を見せました。今回はオレノココロが回避しており、引き続きリーディングジョッキーに手綱が託されることに。19年のばんえい記念を制した実績は上位で、チャンスはありそうです。
 △シンザンボーイは、一昨年、昨年とこのレースで3着。前走のサマーカップ(オープン)で3着と好走しており、この時期から調子を上げてくるタイプだけに侮れません。

【第9回開催6日目】
 8月17日(月)のメイン第11レースは、ベガ特別(B1級-1組・20:05発走予定)
 ◎ホクトシンバは今季、B1級の特別戦で5戦して2着1回、3着3回と安定しています。前走のユリウス特別(7月25日)では障害をひと腰で越えて3着。前半から飛ばしていって逃げ切ったダイリンファイター、2着コマサンブラックなど柏林賞にも出走していた4歳が3頭もいたレベルの高いレースで、馬券圏内に押し上げたのは価値があります。今開催は4歳オープン特別戦が組まれたため、若馬は不在。メンバーも手ごろだけに勝機が十分あります。
 ○アアモンドロシアは、同じ前走が7着も、障害2番手からダイリンファイターを追いかけ終いがやや甘くなっただけ。積極的な走りはむしろ評価できます。上位2頭が不在なら前進あって後退なしといったところ。
 ▲ホクトウォーカーは、格上A2級が相手だった前走で5着に健闘。B1級同士の戦いに戻れば、さらに上の着順が狙えます。
 ユリウス特別4着△オホーツクノタカラは、前走で障害が立て直され好気配です。

今週の見どころ(8/8~8/10)

2020年8月 7日(金)

帯広競馬場の開場について

 8月2日に行われた3歳三冠の初戦・ばんえい大賞典は、コマサンダイヤが接戦をモノにして、3月のイレネー記念に続く2つめのタイトルを獲得しました。島津新騎手は昨季まで重賞2勝でしたが、今季ここまでに実施された6つの重賞のうち3つを勝利。ばんえいの騎手としては2番目に若い30歳で、キャリア10年目となる今季、ブレイクが期待されます。
 さて9日(日)のメインには、4歳オープンによる山鳩賞が組まれています。8月30日に実施される3歳・4歳の混合重賞はまなす賞へ向けてチェックが欠かせません。

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【第9回開催1日目】
 8月8日(土)のメイン第10レースは、とかちえぞまつ特別(オープン混合・20:10発走予定)
 前開催のとかち桂冠賞(オープン・A1・A2級混合)は『本年度勝利数1につき5キロ加増』という条件の一戦。1、2着馬が不在なら3着ゴールデンフウジン、4着ウンカイタイショウの巻き返しに期待がかかります。
 ◎ゴールデンフウジンは、障害をふた腰5番手でクリアすると、逃げ切り勝ちを収めたコウシュハウンカイの3秒6差に迫っています。前走では別定10キロ(今季2勝)を課されていたものの、今回は賞金別定のため5キロ増なのは有利。差し切りに期待です。
 ○ウンカイタイショウは、強豪コウシュハウンカイが相手では、逃げに持ち込むことは難しく4着。しかし相手が楽になるここなら見直せるはず。前走で15キロ(今季3勝)だった別定重量の加増が5キロに減るのも歓迎でしょう。
 ▲マツカゼウンカイは、前開催のサマーカップ(オープン)で4着と復調の兆し。障害ムラの近況から7番人気でしたが、ミスタカシマ(2着)に迫る場面もありました。相手が楽になって前進が期待できます。
 △ブチオは格下A1級ですが、7月12日の文月特別(A1級混合)では勝ったゴールデンフウジンと5キロ差で2着があります。6着だったとかち桂冠賞(オープン・A1・A2級混合)から障害の立て直しがポイントです。

 【第9回開催2日目】
 8月9日(日)のメイン第10レースは、山鳩賞(4歳オープン・20:10発走予定)
 9頭中8頭が重賞・柏林賞(7月5日)に出走。2着インビクタ、3着サクラドリーマーがその後1クラス昇級したことで、当時からオープン格付だった1、4着馬とのハンデ差が各10キロ縮まっています。
 ◎アオノブラックは、3頭ほぼ横一線の2着争いからわずかに後れて4着。しかし前述のとおり、ほか2頭とは、当時より重量面で有利になっています。同世代相手の重賞ではワンパンチ足りない印象も、特別戦は6勝、3着1回(着外2回)と得意。4歳オープン特別戦3勝目のチャンスといえます。
 ○コマサンブラックは、前開催のB1級特別戦では障害をひと腰で越え2着。昇級、特別戦替わり、さらには特別戦の基礎重量増もあり、2走前から40キロも重量が増えていましたが、さすがの登坂力を披露しました。柏林賞は10着でも、繰り上がり出走のため万全の態勢ではなかった可能性があり、今回は期待です。
 ▲インビクタは、柏林賞では後続の追い上げを振り切って2番手で辛抱しました。問題はハンデ差だけ。
 △メムロボブサップは、柏林賞を逃げ切って重賞6勝目と実力断然。しかし本番はまだ先でここは評価を下げます。

【第9回開催3日目】
 8月10日(祝・月)のメイン第11レースは、葉月特別(A2級-1組・20:10発走予定)
 ◎オレノタイショウは、前走のルビー特別(A1級混合)で5着と善戦。障害を6番手で越え、しぶとく脚を伸ばしています。A2級同士となる今回は、前走から据え置きの690キロと重量慣れも見込めることから今季3勝目のチャンスです。
 ○フクトクは、前走のしし座特別(A2級-1組混合)では、障害3番手から追い込んで1秒4差の2着と好走しています。今回は相手強化ですが、前走のように早めに障害を越え、差し脚を生かすことができれば、勝ち負けになるでしょう。
 ▲アアモンドヒューマは、ルビー特別(A1級混合)で2着と格上相手で健闘。特別戦でおっつけていくと障害が安定していませんが、相手が楽になるだけに侮れない存在です。
 △サクラダイチは、昇級初戦になりますが、ここ2戦は障害を先頭で越えている巧者。終いの踏ん張りが利けばここでも好勝負が可能です。

8/2ばんえい大賞典回顧

2020年8月 3日(月)

コマサンダイヤが3歳一冠目を制す

 8月2日(日)は重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のコマサンダイヤが優勝。ゴール前の接戦を制し、イレネー記念に続いて重賞2勝目を挙げました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.サロマタイショウ(670) 106.4
 2.コウテイ(670) 115.1
 3.キョウエイリュウ(700) 2.1
 4.エンゼルフクヒメ(650) 66.2
 5.ダイナマイト(670) 16.1
 6.ゴールドハンター(670) 11.9
 7.コマサンダイヤ(690) 2.6
 8.トワトラナノココロ(680) 49.0
 9.ブラックサファイア(680) 10.7
 10.カイセドクター(680) 8.6

 昨季ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップの二冠を制したキョウエイリュウは、6月のとかちダービーをトップハンデで制し、今回もトップハンデながら単勝1番人気に支持されました。イレネー記念馬コマサンダイヤはA2級で連勝中と好調で差のない2番人気。2頭の一騎打ちムードとなり、目下3連勝のカイセドクターが3番人気で続きました。

 第1障害を越えた勢いでキョウエイリュウが先行しますが、すぐにトワトラナノココロが交わして先頭に。コウテイ、コマサンダイヤが追走し、ブラックサファイアも徐々に位置取りを上げていきます。前はキョウエイリュウを除く4頭がほぼ横一線で第2障害に到達。ここまで62秒というペースでした。
 全馬が第2障害に到達する前にコマサンダイヤが最初に仕掛けますが、差なく続いたコウテイが先頭でクリア。ブラックサファイアが2番手で通過し、コマサンダイヤも止まりかけながらもひと腰で続きます。少し離れてトワトラナノココロ、カイセドクターも障害をクリアして、キョウエイリュウは6番手からという展開となりました。
 ブラックサファイアは障害を越えた勢いで先頭に立つと、続いたコマサンダイヤとの差を徐々に広げ、押し切りを図ります。しかし、残り10メートルで一杯になると、コマサンダイヤと脚を伸ばしてきたカイセドクターが差を詰めてきます。ブラックサファイアはすぐに立て直しますが、ゴール上でまたしても一杯に。3頭の接戦になりましたが、最後まで歩き切ったコマサンダイヤが勝利。カイセドクターがコンマ4秒差の2着で、なんとか立て直したブラックサファイアが3着。単勝1番人気のキョウエイリュウは持ち味の決め脚発揮とはならず、6着に敗れました。

 勝ったコマサンダイヤは、昨季のイレネー記念に続いて3歳一冠目を奪取。これで目下3連勝と確実に力をつけており、障害巧者といえるレースぶりから重量が課されても同世代同士では中心的存在となるでしょう。また、島津新騎手はミノルシャープでの北斗賞、旭川記念に続いて今季早くも重賞を3勝。人馬とも今後の活躍が楽しみになる一戦になりました。

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島津新騎手「(3月以来の騎乗でしたが)落ち着きも出てきて成長を感じました。この馬が一番強いと思って騎乗しました。折り合いも苦にすることなく、馬と一緒にリズムよく第2障害下まで行けました。(障害の)天板では苦労しましたが、その後はゴールまでしっかり頑張ってくれました。これからまだまだばんえい競馬は大きなレースが続きますので応援のほどよろしくお願いいたします」

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