ミノルシャープが充実ぶりをアピールする勝利
7月19日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のミノルシャープが優勝。トップハンデを苦にせず、6月の北斗賞に続いて古馬重賞連勝を達成しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.オレノココロ(790) 1.7
2.ソウクンボーイ(790) 99.6
3.ミノルシャープ(800) 5.0
4.メジロゴーリキ(790) 51.3
5.ホクショウマサル(790) 7.7
6.コウシュハウンカイ(800) 3.5
7.キタノユウジロウ(790) 37.7
今年は北斗賞と時期が入れ替わり、BG2へ格上げされての実施。前走を快勝し、旭川記念4連覇がかかるオレノココロが単勝1.7倍と高い支持を集めました。昨年まで同時期に行われていた北斗賞では4年連続で連対中のコウシュハウンカイが2番人気。北斗賞制覇など地力強化がうかがえるミノルシャープが3番人気で続きました。
第1障害を最初に越えたのはメジロゴーリキでしたが、すぐにオレノココロが交わして先頭に。ホクショウマサル、ミノルシャープ、コウシュハウンカイらも加わります。各馬慎重に刻んで歩を進め、メジロゴーリキ、ソウクンボーイを除く5頭がほぼ横一線で第2障害に到達。ここまで77秒というペースでした。
障害を最初に仕掛けたのはキタノユウジロウですが、天板に差しかかる手前でひと息。これを見るように仕掛けたミノルシャープが勢いよく障害をひと腰先頭でクリアします。オレノココロ、コウシュハウンカイと上位人気2頭も障害をひと腰でクリアし、メジロゴーリキがやや離れた4番手で続きました。
ミノルシャープは、障害を越えた勢いで後続に差をつけると、脚色が衰えることなく押し切って勝利。トップハンデでしたが、完勝といえるレースぶりで重賞4勝目を挙げました。2番手でクリアしたオレノココロは差を詰められず、6秒4差の2着で旭川記念4連覇の偉業達成とはならず。コウシュハウンカイは3番手のまま粘り込み、上位人気3頭での決着となりました。
勝ったミノルシャープは、古馬路線に本格参戦となった昨季重賞では旭川記念、北見記念で2度の2着が最高でしたが、今季は早くも重賞を2勝。ゴール前で脚色が鈍る面がありましたが、それが克服されつつあります。6歳で充実期を迎えているだけに、今後の活躍も大いに期待できるでしょう。
島津新騎手「本当に馬が強くなって、正直びっくりしています。(北斗賞から1カ月ですが)障害を降りてから粘り強くなって、止まる気配がないなと思ってゴールに向かっていました。トップハンデは気にせず、挑戦者という気持ちで臨みました。(800キロは)重たいとは思っていましたが、去年経験していたので何とかなるかなと思って騎乗しました。このまま成長してひとつでも、ふたつでも壁を乗り越えていきたいと思います」