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田中 守 調教師(高知)

黒船賞(JpnIII)で5着に健闘したサクラレグナム。同馬を管理するのは2010年全国リーディングに輝いた田中守調教師です。これまでコスモワッチミーやサクラシャイニーなどでは他地区に遠征するなど、その活躍は高知にとどまりません。田中調教師ご自身のこと、厩舎のこと、そしてサクラレグナムについて伺いました。

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騎手から34歳で厩舎を開業されて17年。どういった経緯で調教師に転身されたのでしょうか?

今はJRAにいる小牧太騎手や園田の尾林幸二調教師、門別の沼澤英知調教師と同期で、和歌山の紀三井寺競馬で騎手デビューしました。廃止後は益田競馬で半年ほど乗って、地元・宮崎に少し帰った後、紀三井寺時代の師匠からの紹介で高知競馬にやってきました。でも、減量続きで体も悪くなっていたので調教師試験を受験できる年齢になって割とすぐに受けました。当時は今よりも年齢制限が確か高かったんですよ。調教師になる時は、高知競馬が低迷していた時だったので、「調教師にならない方がいいんじゃないか」って声もありましたが、幸いにも僕はツラい思いをすることはそんなにありませんでした。開業当初は預託馬が集まったものの人手が足りなくて、調教も馬房掃除もいろいろ動いていましたね。

翌年にはナムラコクオーで建依別賞を勝って重賞初制覇。ここまで重賞44勝を挙げていますが、その間には他地区やJRAへも積極的に遠征しました。

県外に遠征に行きはじめたのはビッグフリートからでした。中西(達也騎手・当時)と東京盃やJRA京都競馬場でのプロキオンステークスにも行きましたね。プロキオンステークスに出走させたのは、一度中央を見てみたかったですし、ビッグフリートが中央でどれくらいのパフォーマンスを見せられるかというのも知りたかったんです。僕が調教していた馬で、レースは16頭立て11着でしたが、2番手からのレースで走破時計も着差も悪くないな、と。「これなら佐賀のサマーチャンピオンでいい勝負ができる」と思いました。結果は4着でしたけどね。

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ナムラコクオーで重賞初制覇となった建依別賞(2003年9月15日)

写真:『Furlong』2003年10月号より

JRAから移籍のビッグフリートは脚元に不安のある馬だったそうですが、田中厩舎の調教は基本的にどんなメニューですか?

だいたいは運動が長めです。馬も1頭ずつ性格が違うので同じようにはできませんが、馬場に入ったらまずは軽速歩をゆっくりしてからキャンターで4コーナーから1800メートルほど走らせます。長い距離を乗らないので、ピッチは速めです。行かない馬は行かせてあげて、ハミ掛かりのいい馬は抑えたままでスーッと、という感じですね。これがいいのか悪いのかって言われたら「どうなのかな?」と思いますが、どの馬も故障もなく現役生活を長く続けられているので、これでいいんだろうと思って変えずに今まできています。

2010年には全国リーディングに輝きました。

あの頃はそういうことに全く頓着していなかったので、全然知らなかったんです。大晦日くらいになって「1位よ」って言われて、「え?え?全国??何それ」って(笑)。そういうところは(赤岡)修次はよく知っているんでね。NARグランプリ授賞式には最優秀勝率騎手賞を受賞した修次と優秀女性騎手賞の(別府)真衣ちゃんと3人で行きました。

さて、先月は黒船賞にサクラレグナムが出走して5着。年末の兵庫ゴールドトロフィーでも4着の実績があり、地元代表として期待が寄せられました。当日の馬の状態などはいかがでしたか?

ずっと状態の良さを持続していたのですが、当日は少しボーっとしていて、「こんな感じの子じゃないのに」って思っていました。前走からちょっと間隔が開き過ぎたかもしれません。黒潮スプリンターズカップの後、どこかで使おうかなとも考えたのですが、変に使わない方がいいと思い、黒船賞に直行しました。遠征に行けばシャキッとするんですが、地元で使うには間隔が長すぎたのかもしれません。

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黒潮スプリンターズカップ(2019年2月3日)を制したサクラレグナム

写真:高知県競馬組合

レース当日はずっと「緊張する」とおっしゃっていましたね。地元での一戦だっただけに思いも強かったのではないですか?

サクラレグナムは輸送があまり得意な馬じゃないんです。修次も「地元だと馬の雰囲気が違って、蹴りもいい」と言っています。それでも遠征であれだけ走れるのは筋肉が柔らかいからなんでしょう。「輸送がなければもうちょっと走れる」っていうのもありましたし、メンバーを見て「今年は...!」と期待を持っていました。

その後、ほぼ連闘で重賞・御厨人窟賞に向かい、完勝。黒船賞は少し残念でしたが、地元馬同士だと負けないぞ!っていう強さを見せてくれて安心しました。

レースに申込みだけはしていたんです。黒船賞後にすぐに乗り始めて、調教に跨っている山頭(信義騎手)が「めちゃくちゃ元気です」と言うので、じゃあ行こうか、と。いい状態をずっと調教で維持するより、レースに使った方がいいと思いますし、黒船賞で負けた後だったので、勝ったらまた馬に自信を取り戻させられるかな、と考えました。勝ち時計はあの日の馬場にしたら速いですし、4コーナーは馬場の真ん中を走ってのものですから、よかったと思います。

サクラレグナムの今後の予定を教えてください。

5月1日かきつばた記念に向かう予定です。その後は地元では1400メートルの重賞が8月25日建依別賞までないので、去年と同じようなローテーションで南関東などへ遠征かな、と考えています。

tanaka_m_1905_04.jpg

サクラレグナム(2018年11月22日、笠松グランプリ出走時)

田中調教師ご自身は今後どのような目標を立ててらっしゃいますか?

やっぱりもう1回、NARグランプリ授賞式に行きたいなって思います。初めて行った時にカルチャーショックみたいな感じで、「うわ!すごい所だなぁ」と驚きました。だからもう1回、行けるようになったらいいなぁと思っています。

最後にオッズパーク会員のみなさんにメッセージをお願いします。

いつも応援ありがとうございます。またこれからも変わりなく応援していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

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※インタビュー / 大恵陽子

2019/05/10
高知

落合 玄太 騎手(北海道)

2018年、ホッカイドウ競馬から3季ぶりの新人としてデビューした落合玄太騎手は、 ルーキーイヤーから57勝でホッカイドウ競馬の新人騎手最多勝記録(1977年以降)を更新。その活躍ぶりが認められ、同年度の日本プロスポーツ大賞新人賞を受賞しました。昨年末に大井・中山競馬場で行われたヤングジョッキーズシリーズ(YJS)ファイナルラウンドでも全国各地のホープとしのぎを削りました。2年目のさらなる飛躍が期待されています。

ochiai_g_1905_01.jpg

1年目から57勝(北海道のみ)を挙げ、阿部龍騎手が持つホッカイドウ競馬新人騎手の最多勝記録(52勝)を塗り替えました。

阿部さんの記録を抜くことを目標に1年間やってきたので、達成できてよかったと思います。馬主さんや調教師さんをはじめとする関係者のみなさんが、いい馬に乗せていただいたおかげです。うちの先生(田中淳司調教師)も勝てる馬をたくさん用意してくださいましたし、他の厩舎でも1頭でも多くの馬に乗せていただけるよう、調教を手伝わせてもらったり、自分なりに努力してきたつもりです。

1年目で印象に残っているレースはありますか。

初勝利(2018年5月3日門別2R・クィーンアリス)ももちろんなんですけど、やっぱり初騎乗(2018年4月18日門別2R・エンジェルアイズ・3着)ですかね。スタートで立ち遅れてしまって、「そんなにうまくいかないな」とプロの厳しさを感じました。

アポロストロングとのコンビで1年目から道営記念にも出走しました。

6勝もさせてもらいましたが、先生とも「ここまで勝つようになるとは思わなかった」と話しています。レースでは結構トボけるところがあって、出だしはけっこう前に行けるんですけど、隊列が落ち着くと気を抜くんです。2番手の馬が追い付くとまたハミを噛んで、僕が離したらまた抜いて...というのを繰り返して。でも、道中抜いて走るぶん、逆に最後の脚が溜まったのが好結果につながったんでしょうね。

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昨年、落合騎手で6勝を挙げたアポロストロング

所属先がリーディングの田中淳司厩舎、兄弟子の服部茂史・岩橋勇二両騎手もリーディング獲得経験があるということで、身近なお手本にも恵まれていると思います。

1年目はレース後によく先生の家にお招きいただき、レースのVTRを見ながら「ここはこうだった」「ここはこうすればよかった」とアドバイスをいただいたのがとても助けになりました。レース前に乗り方を細かく指示されることは少ないですが、「落ち着いて乗れ」ということはよく言われますね。競馬が始まる前には、自分が乗る馬の過去のレースを観て、前回のことを思い出しながら「今回はこうしようかな」と考えたりします。あらかじめ馬の情報を入れておくことが、落ち着いて乗れることにもつながると思うので。

服部さんや岩橋さんは、ゲートを出るときから道中の運び方まで、もう自分とは全然違います。これまで前に行っていた馬でも後方から追い込んで結果を出したりするのは、なかなか真似できないですね。

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2018年10月9日、落合騎手騎乗のドラゴンハートで田中淳司調教師が通算1000勝達成

オフシーズンは浦和競馬場・野田トレセンでも調教に騎乗したとのことですが、門別との違いはありましたか。

門別の開催が終わってすぐに、「休みに入るから、少しでも多く馬に乗っていた方がいい」という先生からの勧めもあり、小久保智厩舎で1週間ほどお世話になりました。ちょうど浦和でのYJSトライアルラウンドも控えていたので、1頭でもエキストラ騎乗があれば、ということも考えてくださったみたいです。門別では基本的に坂路での調教が主体なので、馬場での調教とか、馬の抑え方を勉強することができたのかなと思います。

その浦和でも騎乗したYJSは、トライアルラウンドが東日本4位という成績でファイナルラウンドに進出しました。川崎(10月16日)で3、2着とポイントを加算できたのが大きかったと思います。

左回りコースの実戦自体が初めてだったのですが、当日エキストラで乗せていただいたのがプラスになりました。1レースでブースターという馬に騎乗して勝たせてもらったんですけど、1コーナーでうまく回り切れなかったんです。門別とコーナーの回り方が全然違うなと思って、YJSではなるべく膨らまないよう意識することができました。

そして年末のファイナルラウンドへ。JRAでの騎乗も初めてでしたね。GIデーということもあり、多くのファンの方が来ていたと思いますが。

楽しかったです。それほど緊張もしませんでしたし、自分ではあまりプレッシャーとかは感じない方なのかなと思います。元々仲が良かった同期の吉井(章・大井)や、学校ですごく良くしてくださった渡邊(竜也)さん(笠松)とも一緒に出られましたしね。あと、JRAの服部(寿希)君のお父さんとうちの父が同じ職場で、少し話しました。レースの合間とか表彰式の前とかもいい雰囲気で、みんなでワイワイしていましたね。

総合成績は10位でしたが、ファイナルラウンド中山・第2戦(ダート1800メートル)ではマルヨシャバーリーに騎乗し3着。あわやの場面もありました。

コーナーでちょっと外を回りすぎてしまいました。あれがなければ少なくとも2着はあったと思いますし、ちょっと悔いが残ります。今年もYJSに参加させていただきますが、またこの舞台に立って今度は1着を獲りたいですね。

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いよいよ2年目が始まりました。どのような目標をもってシーズンに臨みますか。

昨年はNARグランプリの優秀新人騎手賞を取ることができなかったので、今年はそれを目標にしています。今年までは受賞の対象になっているようなので。去年の渡邊竜也さんがシーズン64勝だったので、それくらいの勝ち星を目指したいです。

オフシーズンの門別競馬場で、初めて馴致に関わった2歳馬もデビューします。

それまで乗ってきた馬は全部「出来上がっている馬」で、そういうところを教えなくても動いてくれる馬だったので、まだ何もわからない馬に人が乗るところから教えて、1頭の競走馬を作っていく過程の難しさを感じました。ただ人を落とさずに乗るだけでは勝てませんし、扶助を使って前に行かせることを教えるのが特に苦労しました。全部が全部というわけにはいかないかもしれませんが、やっぱりそういったところから苦労してきた馬でフレッシュチャレンジを勝ちたいですよね。今シーズンは船橋での期間限定騎乗もあるので、門別で跨ってきた馬にも乗れるんじゃないかという楽しみもあります。

では、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。

これからも頑張ってホッカイドウ競馬を盛り上げられるようなレースをしたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

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※インタビュー・写真 / 山下広貴

2019/05/08
ホッカイドウ

吉村 智洋 騎手(兵庫)

昨年、初めて全国リーディングに輝いた吉村智洋騎手。パワフルさ溢れる34歳のジョッキーは地元・兵庫でリーディングに輝くのも初めてながら、兵庫の騎手としての地方競馬年間最多勝記録も更新しました。現在も全国リーディングを走る吉村騎手に初のリーディングを獲得した気持ちとこれからについて伺いました。

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2018年地方競馬全国リーディング、おめでとうございます!大晦日まで森泰斗騎手とのデットヒートが続きましたが、森騎手がJRAで挙げた7勝を加算したとしても最終的に4勝差の296勝でトップに輝きました。

ありがとうございます。途中からずっと追われる立場で、意識して数字は見ていました。ところが10月に自分のミスで騎乗停止になってしまい、ここで追い越されてしまいました。騎乗停止になったことはよくないことですが、それで気持ちが吹っ切れました。

前回、オッズパークのインタビューに出演いただいた時は地元リーディング4位。3年の間には師匠・橋本忠男調教師が引退されるなど様々な出来事がありました。

デビューからずっとがむしゃらにやってきて、それはこの3年間も同じです。師匠には競馬のイロハなどたくさん教えてもらうことがありました。競馬は生涯勉強なのでまだまだ学びきれていないこともありますが、師匠の最後の重賞レース(2017年1月3日新春賞)をエイシンニシパで勝ててよかったです。調教にも乗っていたのですが、渾身の仕上げで「負けへんな」とは思っていましたが、競馬は何があるか分からないので、今までで一番緊張しました。ゴール前で2着馬に迫られて、「勝ってくれ」と願いながら馬の首を前に押しましたが、残せたかどうか分からなかったです。検量委員が僕の番号を先に言って、「勝ったんやな」と分かりました。師匠が最後に重賞を勝てて、いい終わり方ができたかな、と思います。

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2017年新春賞。馬の右が橋本忠男調教師(写真:兵庫県競馬組合)

師匠の引退後は飯田良弘厩舎に所属。覚悟を決めて所属になったそうですね。

ちょうど飯田厩舎も成績が伸びている時期だったので、僕が所属することで勝利数が減ってはいけない、と思っていました。だから、前年からの順位は落とせないっていう使命感がありました。去年は飯田厩舎も地元リーディングをとれてよかったです。

兵庫の調教師リーディング争いも年末まで接戦でしたが、見事に振り切りましたね。年末は吉村騎手にいつも以上の気迫を感じました。最終的に兵庫の騎手として年間最多勝記録を更新(地方競馬の勝利に限る)した一方で、あと4勝で大台の300勝でした。意識していましたか?

本当は300勝超えをしたかったですね。以前、年間99勝で終わった時に「あと1勝でしたね」とインタビューで言われたんです。その時に返した言葉が「あと101勝足りませんでした。200勝を目標にしていました」って。目標は「届かないやろうな」ってくらいのところに設定しておかないと、常に上がって行けないんじゃないかなと思っています。そうして自分にプレッシャーを与えています。

年明けに東京都内で行われたNARグランプリ授賞式にはご両親の姿もありました。

一生に一度しか行けない場かもしれないので、大阪に住む両親の衣装を一緒に買いに行って、東京に連れて行きました。母は全国リーディングが決まった時、嬉しくて泣いたと言っていました。これまで親孝行なんてしたことがなくて、僕にはこういうことしかできません。

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NARグランプリ2018共同記者会見

2019年も4月22日時点で全国リーディングに立っています。ちなみに、2位はまたまた森泰斗騎手。今年も熱い戦いが見られそうですね。

すぐに追いつかれますし、抜かれる可能性もあると思っています。森泰斗さんとは昨年の秋、京都馬主協会会報誌の対談でお会いしました。南関東の方が開催日数は多いですが、4場ともコース形態が違いますし、馬も多いので、その中で勝つことってすごいことだと思います。

4月3日には地方通算1700勝も達成されました。通算2000勝以上の騎手が園田競馬場に集う『ゴールデンジョッキーカップ』への出場も見えてきましたね。

ホントですね。出たいですよね。ゴールデンばかりですから、「いつもはこんな馬やのに、違う感じに走っていた」とか学ぶべきものがたくさんあって、見ていて面白いです。そこに出てればもっと学べますから、来年出られたらいいですね。

今年の目標を教えてください。

ずっと心がけているのが、1年間フルで騎乗することです。怪我も騎乗停止もなく乗ることが一番の目標ですね。それで、300勝できればいいかなって思います。まだまだレースで雑な部分を自分自身で感じます。小回りで先手必勝なので、前で競馬を組み立てることを考えますが、それでも「この馬はそこまで前に行かなくてもよかったかな」と反省する時もあります。そういったたくさんある課題を少しずつ直していければと思います。

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所属する飯田良弘厩舎のナナヨンハーバーで兵庫クイーンカップを勝利(2018年11月15日、写真:兵庫県競馬組合)

最後にオッズパーク会員のみなさんにメッセージをお願いします。

いつもオッズパークで馬券を買っていただきありがとうございます。みなさんのおかげで地方競馬全体の売り上げが上がって、騎手一同モチベーションが上がっています。僕も、おかげさまで全国リーディングをとることができました。競馬場に来られない時はオッズパークで馬券を買っていただいて、時間に余裕がある時はぜひ競馬場に来て応援のほどよろしくお願いいたします。

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※インタビュー / 大恵陽子

2019/04/26
兵庫

鮫島 克也 騎手(佐賀)

地方競馬現役第3位の勝ち星を誇る、佐賀の鮫島克也騎手。キングシャークと呼ばれ、56歳になった今も活躍を続ける秘訣はどこにあるのでしょうか。

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地方競馬通算4855勝(2019/4/18現在)、現役第3位の勝ち星です。5000勝も射程圏内に入っていると思いますが、意識はしていますが?

周りからは「5000勝近いね」って言ってもらうんですけど、自分ではまったく意識していないというか、気になってないです(笑)。16歳でデビューして40年やってきて、本当にたくさんの馬たちに乗せていただきました。感謝の気持ちはありますが、数字自体にこだわりはないですね。今まで無事に乗ってこられて、本当にありがたいです。

デビューから40年。ここまで長かったですか?

長かったような気もするけれど、今になって思えば早かった気もします。本当にいろいろなことがありました。一番は?と聞かれたら、やっぱりワールドスーパージョッキーズシリーズ(以下WSJS)で優勝したことです。あの光景は一生忘れないですし、当時は「もう騎手を辞めてもいいかな」とまで思いました。そのくらいの達成感があったんです。その後、モチベーションを維持するのが難しい時期がありましたね。

WSJS優勝は2001年でした。そこからどうやって乗り越えたんですか?

モチベーションが下がったというより、どこを目標にしていったらいいんだろうという時期があって。もちろん1頭1頭の競馬が大事ですし、地元ですごくいい馬を任せていただけることもありがたい。それに、外の競馬場へ遠征に行ったり、今は地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップとして開催されているジョッキーレースに騎乗することが楽しくて。結局僕はレースがすごく好きなんですよ。馬に乗ってレースをしている時が一番楽しい。だから40年も続けて来られたんだなって思います。

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2014年、地元佐賀で行われたSJTワイルドカードで優勝

5月21日に金沢で行われるチャレンジステージに出場予定。2014年にはワイルドカード(現チャレンジステージ)を優勝し、本戦でも第2位の成績でした。

あと一歩のところまで行けたので2位は悔しかったですが、また結果を出してワールドオールスタージョッキーズに出場したいです。今年の舞台は金沢なのですごく楽しみですし、まずは本戦に出場出来るように頑張ります。

以前インタビューした時には、親子3人(JRAの良太騎手、克駿騎手)でレースに乗るのが夢だと仰っていましたが、今やその夢は現実になりました。実際に騎乗してみていかがでしたか?

そうですね、夢が叶った時は嬉しかったです。息子たちと3人で一緒のレースに乗れることなんてなかなかないことですから。ただ自分としては、ジョッキーの楽しさも知っているけれど、辛さも知っているので。頑張っている姿を見るのは嬉しいですけど、大変だろうなって思います。デビュー当初は多少アドバイスもしましたが、今は言いませんね。それに、忙しいみたいで全然帰って来ないんですよ。まぁ、元気で頑張っていることはわかりますから、陰ながら応援しています。

では、次の夢は5000勝ですか?

だから、そこは別に夢ではないです(笑)。数字は全然気にしていないので。

ここ数年は騎乗数を絞っているのかなという印象がありますけれども。

絞っているわけではないけれど、今56歳ですし、若い頃のようにたくさん騎乗するというのは体力的に厳しいかなと。ただね、最近佐賀はジョッキーが一気に少なくなってしまって、やたら乗せられるんですよ(苦笑)。レースもそうですし、調教も。こればっかりは、本当にキツイです。

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ケガで休んでいる方も多いですし、ジョッキー不足が深刻だと伺っています。

本当に深刻ですよ。みんな大変な状態で。調教もたくさん乗っているし、レースも騎乗制限ギリギリまで乗っているジョッキーが多いです。南関東や他地区から期間限定騎乗で来てくれるジョッキーもいるので助かります。もっとたくさんのジョッキーが来てくれたらありがたいですね。

船橋の岡村健司騎手は、約1年佐賀で騎乗して、地元に戻ってからも活躍していますね。

岡村君は上手くなりましたよね。本人も努力していたし、若手にとってたくさんレースに騎乗できるというのは成長できるチャンスですから。地元の若手はもちろん、他地区の子たちも成長していく姿を見るのは嬉しいですね。

でもまだ乗ったら若い子には負けない?

それは負けないですよ。馬乗りの技術ではまだまだ負けられないですね。でも体力的にはキツイので、早く若手に育って欲しい気持ちが強いです。ぜひ佐賀に乗りに来て、いいきっかけを掴んんで欲しいですね。

鮫島騎手といえば、名馬ウオッカの新馬戦でコンビを組んだことが有名ですが、残念ながら4月1日に天国へ旅立ってしまいました。

想い出の1頭なので淋しいです。僕はたまたま乗せていただいたんですけど、角居先生はじめ関係者に感謝しています。騎手として一生の財産になりましたから。

どんな印象が残っていますか?

もうパワーが違いましたね。返し馬からガーンと行かれて、「すっげえな」って。「押さえて行ってくれ」って言われたけどゲートがめちゃくちゃ速くて、抑えたけどもうとてもじゃないわという感じで。スッと手綱を緩めたら折り合って、本当に強かったです。ただ、ダービーを勝つとは思わなかったですね。だって道中あの掛かり方ですから、まさか2400mのダービーを勝つとは...。馬もものすごく強いし、角居厩舎の仕上げもすごいけれど、四位騎手が本当に上手く乗ったなと。そんなことも思い出したりしていました。

本当にたくさんの名馬とコンビを組んで来て、現在もグレイトパールというすごいお手馬がいますね。

最初の印象は「でっかいな」でした(笑)。JRAで重賞を連勝している実績馬で、佐賀に来ると聞いた時には驚きましたが嬉しかったです。あれだけの馬を任せてもらっているので、結果を出したいという気持ちが強いですね。

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佐賀記念JpnIII(2月11日)に出走したグレイトパールは4着

現在の様子はいかがですか?

今は4月25日(木)のオグリキャップ記念に向けて調整しています。脚元と相談しながらの調教になるので、負荷の掛け方がなかなか難しいんですが、出るからには注目されますし、しっかり仕上げて挑みたいと思っています。

では、オッズパーク会員の皆さんにメッセージをお願いします。

いつも佐賀競馬を応援していただき、ありがとうございます。今ジョッキーが少なくて大変な時期なのですが、みんなで頑張って盛り上げていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

ちなみに、キングシャークって呼ばれることはご自身ではいかがですか?

あれは佐賀の実況アナウンサーが勝手につけたので(笑)。でも別にイヤではないですよ。ファンの方にそう呼んでもらえたら嬉しいです。

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※インタビュー / 赤見千尋

2019/04/24
鮫島 克也 騎手

西 将太 騎手(ばんえい)

デビュー9年目を迎え、3年連続で年間100勝越え。2月には3歳牝馬重賞・黒ユリ賞をジェイカトレアで制するなど、伸び盛りの西将太騎手を紹介します。

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騎乗について、大事にしていることを教えてください。

周りの馬は見ずに、自分の馬が余裕あるところまで行かせる。馬が止まりたかったら止めて、馬のペースにまかせます。

馬が行きたがらないこともありますよね。

それは気合入れます。「しゃきっとすれ!」って。だらだらしないようにする。前向きな緊張感を与えます。

どのようにして、馬の意志を受け取るのでしょう。

耳の動きを見るのと、ちょっとしたハミ受けの感度ですね。自分は声を出す方なので、俺の声聞いてるのかな、って耳を見ます。

静内農業高時代、馬術部だったことがハミ使いにも生きているのでしょうか。

自分では気づいていないけど、そうだと思う。そう思いたいな。時間がなくて乗馬はしていません。パドックで乗っているだけ(笑)。パドックでは、馬をリラックスさせています。ゲートに入るまで、緊張感を持たせないように。だらーんと頭を下げて、落ち着いて静かに歩いてくれたら、と考えています。

最近、追うときのアクションが大きくなったように思います。

自分ではわからない。周りの見る目が変わったんじゃないかな。

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馬を追う時に、無意識に体が動いているのでしょうかね。

騎乗が、レースが楽しい。「こんなに(道中)止めてんのに(障害)上がれないのかー!」と思ったら、思わず笑ってしまうこともある。レースに乗るのが好きなんだと思う。

でも、他の人なら山(障害)を上げられるのに上がらない時は、どうしたらいいか、と思う。その時笑いはないよ。自分が乗って上がらないような時は、いつも藤野さん(俊一騎手)に聞く。新人の時から、ずっと騎乗を見ている。自分が持っていないものをいっぱい持っている。技術を少しでももらって、自分のものにできれば、と思っています。

まずは、(年間)100勝を自分の目標として頑張っている。それからは、前の年を抜くことを目標にしています。

西騎手は馬好きという印象がありますが、レースも好きなのですね。レースについてお聞きします。ジェイカトレアで勝った黒ユリ賞については。

調教を頑張った甲斐があった。2週前のレースの時に障害で止まったんです。黒ユリ賞は重量が重いし、道中も障害も、楽に行けるよう頑張ろう、と、そのためには基礎の調教(ズリ引き)を頑張ろう、と。体があるのにもったいないよな、と思っていた。調教はレースと違って、スパルタです(笑)。

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黒ユリ賞を制したジェイカトレア(2019年2月10日)

2017年には、ナカゼンガキタでばんえいオークスを勝利しました。

うれしかった。厩舎(所属する父の西康幸厩舎)初だったしね。真面目な馬。一生懸命引っ張ってくれる。普段もおとなしくて、お嬢様タイプ。ついてくる系。

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ナカゼンガキタでばんえいオークスを勝利(2017年12月3日)

セイコークインは。

最後のレース(2月で引退)まで面倒見よう(一緒に乗ろう)と思った馬でした。正直で素直。馬場が重いと行かない。軽いとどんどん行っちゃう。かわいかったね。

ばんえい菊花賞(2013年、ゴール前で止まって3着)は悔しかった。何センチだろう、って。どうにかならなかったかな、って思う。

スピードスター賞(軽量の特別戦・2018年2月12日)の優勝はうれしかったね。軽量戦は最高に気持ちいい。楽しい!何も考えなくていいから自分にぴったり。スタートから道中、さーっと走らせて、第2障害手前から直行!

タカラシップの天馬賞(思い切って先行し3着)も、最高のレースだったけどなんとかならなかったかな、と思う。

今は2歳馬の馴致が始まっていますね。

けがしないよう、楽しくやっています。レースと、馬を馴らしている時が一番楽しい。何するかわからない。飛び跳ねたら「馬らしいことしてるな」って思う。「よく笑いながらやってるな」と言われるけど、楽しくて。厩務員も減っているが、俺と仕事したら楽しいと思うんだけどな(笑)。

西騎手を中心に若手騎手は、クリスマスには厩舎内の子どものところにサンタの格好をして行くと聞きます。

節分やクリスマスにやっている。自分が楽しいし、周りも楽しんでくれればいいな、と。ファンも見られるかもしれない。見れたらラッキーと思って。

では、オッズパーク会員の方に一言お願いします。

ばんえいはいつも、自分が楽しんでいる。それを見て、一緒に楽しんでほしい。「将太頑張れよ」って、ファンの声援も聞こえています。馬券買ってるのかな、って思っている(笑)。

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※インタビュー・写真 / 小久保友香

2019/03/22
ばんえい

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