ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

メイン

ばんえいコラム アーカイブ

<<前へ 678910111213141516

馬券おやじは今日も行く(第43回) 古林英一

2008年1月25日(金)

雪やこんこん、狙った馬も来ん来ん?

 小生の住まいする札幌は雪でも十勝方面は十勝晴れということが多いのであります。今開催から第2障害が10センチ高くなり、もとの170センチに戻っています。真冬ですから、馬場水分は3%とか4%ですけど、夏の同じ馬場水分に比べると馬場はぐっと重くなっているようです。

 ということで、障害得意の馬が健闘している昨今ですが、昨日から北海道は大荒れ。全道的に雪マーク。念のために週間天気予報を確認したら、明日には雪はあがりそうで、21回後半(1/25~27)はどうやらあまり雪は降りそうにありません。

 悩むところですなあ。この大雪がどの程度馬場に影響しているのか。いずれにせよ、それなりに軽くはなっていそうなので、ここしばらくとは違った傾向のレースになるかもしれません。雪はコンコン、狙った馬は来ん来んとなりそうな気配がします。

     *     *     *

 話はがらっと変わります。一昨年まで、ばんえいは4場開催でした。かつては様々なローテーションでしたが、21世紀に入ってからは、旭川→岩見沢→北見→帯広というスケジュールになっていたように思います。

 なかでも岩見沢は、開催日数も多く、さらに札幌からも近いことから、小生が最も頻繁にでかけた競馬場でした。岩見沢競馬場の駐車場は丘の上にあり、駐車場から階段を下ったところに競馬場の入口があります。で、入口を入った右側に「競馬資料館」という建物があったのをみなさん覚えておられますでしょうか?

 今さら岩見沢市がばんえいを見捨てたことをつべこべ言う気はありません。言いたいこともありますが、ここではグッと堪えましょう。ただ、この資料館についてはかなり気になっておるのです。何が収蔵されていたのか、小生も何度か入ったのですが、恥ずかしながら何があったのかを正確に思い起こすことはできません。

 このたび岩見沢市は厩舎施設を取り壊しました。安全管理上の理由とのことでしたが、これはまあやむを得ないでしょう。残りの施設についてはどうなるのか? たいへん気になるところです。

 そこで、競馬場を管理している岩見沢市農政部に電話して尋ねてみました。担当者にとっては、さぞ迷惑な問い合わせだったろうと思います。できたらこっそり全部処分したかったんじゃないですかね。そうは問屋が卸さんぞと、「貴重な文化的資料もあろうかと思うので、資料館の収蔵物を確認させてもらいたい」と申し入れたところ、「今は閉鎖しており、見せることはできない。今後どうするかも決まってない」とのこと。では「新年度には決まるのか」と聞いたら、「そうなると思う」との返事。

 小生、岩見沢市当局は、収蔵品をこのままこっそり廃棄ということもやりかねないと思ってます。そうなる前に何とかせねばと思うのですが、全国のばんえいファンのみなさん、何かいいアイデアはないでしょうか?

やっぱり馬が好き(第44回) 旋丸 巴

2008年1月17日(木)

名手の引退

 名手・坂本東一騎手が本気で恐怖の表情を浮かべたのは、12月30日、「坂本東一騎手・千葉均騎手引退セレモニー」でのことである。

 千葉騎手は病気療養中で欠席されたものの、坂本騎手の登場に観客は大興奮。花束を持って駆けつけたファンで表彰サークルは満杯。柵の回りも観客が鈴なり。と熱気に包まれたセレモニーで、しかし、若手騎手達が「胴上げしましょう」と言った瞬間、坂本騎手の表情がこわばった。

 「いいよ、やらなくて! このメンバー、本当に危険だってばぁ!」

 抵抗する坂本さん。しかし、そこは、日頃、巨漢馬を自在に操る豪腕騎手さん達。坂本さんを、ひょいと持ち上げると、そのスリムな体躯を中空高く舞い上がらせた。

 帯広競馬場に響く、坂本騎手の悲鳴!

 「わ~! やめれ~!」

華麗なる「坂本ジャンプ」
坂本 東一

 蝶のように舞い、蜂の様に刺す。正に坂本騎手のレース振りは、この通り。直線、ここぞという勝負どころで見せる華麗な「坂本ジャンプ」は美技中の美技。現役最年長ながら、昨年度ばんえい記念を制覇するなど、まだまだ華麗なる坂本ジャンプは健在。2600勝を達成し、現役最多勝記録を更新中。

 これは、以前、某団体に頼まれて書いた騎手紹介だけど、かほど華やかな坂本東一騎手が昨年末をもって引退されてしまった。調教師試験に合格されての勇退だけれど、寂しいのである、心底。

 坂本さんについては、拙欄でも何回かご紹介したけれど、生涯勝利数2681勝は現役最多勝。歴代ランキングでも、「ミスターばんえい=金山騎手」に次ぐ史上2位の堂々たる成績なのである。

 いや、しかし、勝利数は、この偉大な騎手さんの魅力のほんの一部でしかない。前述「坂本ジャンプ」など、大きなアクションで馬を追う、その姿は、ばんえいファンは勿論、ばんえいを知らない人々にも強いインパクトを与えた。しかも、そうした果敢な勝負師である反面、勝負が終われば、にこやかな笑顔で観客の心を魅了。殊に子供に対する優しさは格別で、色白、面長、切れ長の目、という精悍な面立ちが、しかし、幼い子を見ると一瞬にして柔和な笑顔に変貌する。

 バックヤードツアーに参加した子供に、坂本さんが、わざわざ歩み寄って「応援してね」と握手しているところを間近で目撃したことがあるけれど、この名手から滲み出る自然な温かさは、一種独特の雰囲気を醸して、余人の真似できるものではなかった。

 昨年、念願のばんえい記念制覇を果たした坂本騎手。その時の勝利馬トモエパワーが、今季に入って長らくのスランプの後、9月30日、ようやく岩見沢記念を勝った時には、勝利騎手インタビューで曰く

 「いや、調教師が『いつ勝つんだ、いつ勝つんだ』って、うるさくてね」

 かような、お茶目なコメントでファンを爆笑させた。

 共に引退した千葉均騎手も、馬に頭部を蹴られるなどの大事故に遭い、近年は体調を崩しがちであったにも関わらず、通算2106勝を挙げた名手。派手ではなかったけれど、その職人芸とも言うべき騎乗は、正に「いぶし銀」の技であった。

 そんな、格好いい、優しい、時に、お茶目な坂本さんと、いぶし銀の職人=千葉さんが引退してしまうなんて……。
 
 明けてお正月、競馬場で出会った友人がポツリと一言。

 「本当に、坂本さんも千葉さんもいないんだね」

 そんなこと言われて、思わず目の奥が熱くなってしまったけれど、いやいや、リーディングジョッキー鈴木勝堤さんを初め、百戦錬磨の名手が居並び、NAR新人賞獲得の西謙一騎手など未来のスターも登場した、ばんえい界。坂本さんの華麗さを、千葉さんの渋さを、それぞれに継承してくれるだろう。

 だから、寂しくったって、悲しくったって、私は……、私は……、泣かないぞ~! ひっくひっく。

080117%E5%9D%82%E6%9C%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B91.jpg
坂本東一騎手引退記念レース

馬券おやじは今日も行く(第42回) 古林英一

2008年1月 3日(木)

ナリタボブサップであけましておめでとう!

 いやあ、ナリタボブサップ、いいレースしましたね~(^^)/

 元旦7レースからばんえいに参戦し、元旦は6戦全敗。2日は9レースから参戦し、9レースは期待したペガサスプリティーが2障害で詰まってパア(>_<)。小生としてはいやーなムードで迎えた大一番でした。でも、後になっていうわけじゃないが、このレースは案外自信ありました。ナリタボブサップ、カネサブラック、そしてトモエパワーの3頭で7割方OK。アンローズが上記3頭に絡む可能性も2割、そして大穴でタケタカラニシキの連絡み1割というのが小生の予想。

 小生、ナリタボブサップはけっこうひいきにしている馬の1頭なのです。「一雨降ったらボブサップ」というのが昨年夏までの小生のセオリーだったのですが、ボブサップ君、後半になるとめっきり力をつけました。それまではゴール直前で止まってしまい、「えーい、この根性なしっ!」と小生が歯がみすることもしばしばでした。しかし、ここのところはそういうシーンもなく、さくさくとゴール線を通過するようになっておりました。馬場の軽さにも助けられたかもしれませんが、北見記念もお見事でした。で、今回の快挙です。いやあ、あっぱれ、あっぱれ(^^)/

 あらためて競走結果をみると、上位4頭はすべて7歳以下、下位6頭がすべて8歳以上。馬場の軽さもあったでしょうが、世代交代なんでしょうかねえ。8歳以上は、かのスーパーペガサスと渡り合った世代です。勢力分布の変化を感じさせた一戦でもありました。

 ということで、本年もよろしくお願い申し上げます。

やっぱり馬が好き(第43回) 旋丸 巴

2007年12月27日(木)

存続一周年 ばんえい軍団杯

 うにゃにゃにゃにゃ~! と地団太踏んで悔しがったのは、「忘れまじ、結束の11.27杯」という協賛レース名を見たからである。

 ばんえい競走馬の生産者団体=馬事振興会が、12月2日に行った、これなる協賛競走名は、言わずと知れた昨年の存続運動に因んだもの。あの時の危機感を忘れず、生涯、ばんえい存続のために尽力しよう、という心意気を示したもので……。

 しかし、である! 私たちファンだって、1年前、あの存廃の大波の中で溺れそうになりながら必死で頑張ったのである。あの心意気は決して生産者諸氏にも負けていない。協賛レースで先を越されてしまったけれど、よし、ならば、我々も協賛レースをしよう!

 年末進行でお仕事テンコ盛り、ワーキングハイ状態であった私は、以上の様な経緯で協賛レースを執り行うことにしたのである。

 その名も「存続一周年 ばんえい軍団杯」

 「ばんえい軍団」なる怪しい団体は、この1年、競馬場やブログの上で、知り合った「ばんえい仲間」のことであって、いつ誰が言い出したのか、こんな名前がついた、しかし、愉快で変てこりんな人々の集まり。

 今回も、「こういう協賛レースやろうよ」と言ったら、みんながみんな大乗り気。

 元々、私は、「なるべく多くの人と感動を分かち合いたい」と、たくらんでいたから「1口500円で20名を集める」というのが目標だったのだけれど、声を掛けるとアッという間にカンパも集まって、中には、わざわざ大阪から「送料も同じくらい掛かりました~」と言いつつ、500円を送ってくれた人もいたくらい。

 もっとも、本情報局編集長・斎藤さんのように、たまたまお仕事で帯広競馬場に来ていたところ、私からカツアゲ同然に500円を毟り取られた人もいたけれど……(編集長さん、ごめんなさい)。

 さて、そんな次第で、昨年12月14日の存続決定から1年と2日後の12月16日、第9レースに、我らが「存続決定1周年 ばんえい軍団杯」は実施されたのでありますよ。ジャジャーン。

 当日は、私の日頃の行いの良さを反映して、空はあくまでも晴れ渡り、絶好の協賛日和。ばんえい軍団諸氏もわいわいと集まって、いよいよ迎えた9レース……なのだが……。

 レースは、我々の予想通り本命タカラオーシャンが楽々と先頭を行き……しかし、2着に予想外のお馬が入線して、駆けつけた、ばんえい軍団全員、馬券で撃沈。

 「ちくしょー、××さえ来てれば!」

 「わ~、このレースが勝負だと思って、一旦、家に帰ってお金、持って来たのにぃ!」

 存続1周年を寿(ことほ)ぐ、嬉しくも崇高なこの協賛レースで、かような罵詈雑言が飛び交うとは、何と心の汚い……いえいえ、何と情熱的な我が軍団であることよ。とほほ

 とは言え、表彰式となれば、またまた存続の嬉しさが蘇り、全員、にこやかに賑々しく表彰式へ。協賛金授与、口取り記念写真撮影の後には、取材に来て下さったNHKや十勝毎日新聞さんへの取材に応え、しっかり、ばんえい競馬のPR。無事、協賛レースは終了したのでした。めでたし、めでたし。

071227%E5%8F%A3%E5%8F%96%E3%82%8A%E5%86%99%E7%9C%9F.jpg
「存続一周年 ばんえい軍団杯」の口取り

071227%E9%A8%8E%E6%89%8B%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%89%B2%E7%B4%99.jpg
藤野俊一騎手のサイン色紙

……と、しかし、話は未だ続くのであって、みんなから集めた協賛金、前述のように1口500円20口でカンパを募ったのだけれど、希望者がオーバー。3口1500円も余ってしまったのである。仕方ないからリッキーの人参代にでもしようかと思っていたら、

 「え? 第2弾ばんえい軍団杯をやるんでしょ」と、皆の衆から当然のように「第2弾コール」が巻き起こったから、あーらら、どーしましょ。

 と、しかし、悩む私でないのは当然で、みんなが、そう言ってくれるなら、またまた協賛レースをやるまでのこと。

 たった500円、1コインで、こんなに楽しめて、仲間と親睦も深められ、なおかつ、ばんえいPRなんかも出来ちゃった協賛レース。

 「次は、どんな趣向で行くかな」と、今から、謀議する怪しいばんえい軍団なのである。

     *     *     *

 というような次第で、存続1周年を協賛レースで祝った、その翌週はクリスマス・イベント!

 リッキーやポニーが引くクリスマス馬車が場内を闊歩し、300名にプレゼントが配られ、子どもたちには騎手サンタさんから御菓子が手渡された。

071227%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E9%A6%AC%E8%BB%8A.jpg
クリスマス馬車。ん?トナカイ?

071227%E9%A8%8E%E6%89%8B%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%81%AF%E3%81%A1%E3%81%B3%E3%81%A3%E5%AD%90%E9%81%94%E3%81%A8.jpg
騎手サンタとちびっこ達

 この催し、主催はNPO法人「とかち馬文化を支える会」だけれど、当日のプレゼントは地元の、大手菓子メーカー「柳月」がシュークリームを260個、佐々木畜産がハムセットを提供して下さったし、調教師さんや騎手さんも、この日に合わせて「ちびっこばんえい」を実施するなど、正に、ファン、厩舎関係者、それに地元企業までが一体となったイベントとなったわけで、う~ん、これぞ「全員参加型競馬」

 こうして、ばんえい軍団の笑顔が咲き、みんなが集う帯広競馬場を見ていると、1年前の、あの「沈没寸前のばんえい競馬」が遠い昔のようで……。

 いやいや、しかし、そうは言っても、まだまだ油断大敵火がぼうぼうの、ばんえい競馬。全国の皆さんの後押しがなければ、再び奈落の底に転落することは必至。

 という訳で、来るべき2008年も、ばんえい競馬、旧年に倍するご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げまするぅ。

馬券おやじは今日も行く(第41回) 古林英一

2007年12月13日(木)

もういくつ寝ると…

 師走のBG1第一弾、ばんえいオークスは2番人気のニシキガールが快勝しました。2着には4番人気のヒカルアサヒで馬複2,210円の小波乱の結果となりました。ニシキガールは買ってたんだけどな~(>_<) ……なんぞという愚痴を今年も何十回、いや軽く百回以上は垂れたことでありましょう。

 思い起こせば、2007年のばんえいは元旦から始まりました。元旦のメインレースは新春特別。1番人気のナカゼンスピードが勝ったのですが、このときは2着に5番人気のコマタイショウが入って馬複3,340円でした。この日以来、宮崎に出かけていた3月18・19日の2日間以外、全開催日投票を続けてまいりました。我ながらたいしたもんだと誉めてやりたい気分です。

 24日は今年最後のBG1ばんえいダービーが開催されます。当日は、小生、矢野吉彦大先生とAiba札幌駅前でのイベントに出させていただく予定となっております。継続は力なりとは受験勉強の格言ですが、元旦以来、継続してきた力を皆様の前で一気に爆発させる予定であります。竜が身を屈するのは天に昇るためであります。これまで外し続けて来たのは、ひとえにこのときに大爆発するためであります。そのための秘策は既に着々と進行中であります。

 さて、話はがらっと変わりますが、このたびわがミヤビライコウ号(牡2歳)をモデルとした新キャラクター「らいこうくん」が完成いたしました。

071213raiko_a_s.jpg

 本家のミヤビライコウ号は先日もB-4クラスでもたもたしとります。こうなりゃ、競走成績よりキャラクターで勝負です。コースターかマウスパッドあたりをつくろうかと思っているのですが、何かいいグッズのアイディアがございましたらぜひご一報くださいまし。

<<前へ 678910111213141516
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.