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8/12ばんえいグランプリ予想 斎藤修

思い切ってアンローズを連軸

 前回のばんえい大賞典。牝馬からの狙いで○プリンセスモモが勝ったのはよかったが、コーネルフジはさすがに買えなかった。
 ばんえい大賞典は、これで5年連続牝馬が連対。ばんえい競馬では、牝馬は常に20キロ減となっているが、これは2歳馬でも古馬になっても変わらない。サラブレッドでは、たとえば先日の函館2歳Sなどは牡・牝で同斤量。2歳の暮れでも1キロ差で、明け3歳でようやく2キロ差となる。
 サラブレッドと比較するのは正しくないのかもしれないが、ばんえい競馬で、2歳や3歳のこの時期に、牝馬が20キロの恩恵を受けられるのは相当に有利だと思うのだがどうだろう。

 さて、ばんえいグランプリ。
 ファン投票1位のミサイルテンリュウの出走がないのは残念だが、さすがにこの暑い時期だけに、一線級がすべて顔をそろえるのは難しい。
 で、今回はいきなり印から。
 ◎アンローズ
 ○サダエリコ
 ▲トモエパワー
 △フクイズミ
 △スーパークリントン
 △シンエイキンカイ
 デビュー以来帯広で一度も勝っていないアンローズを本命と、ちょっと思い切ってみた。
 前々走の北斗賞は4着だったが、第2障害であとひと腰があれば連対していたのではないかという惜しいレースだった。
 帯広は不得意ということになっているが、これまでは冬にしか開催がなかったわけで、夏の重い馬場ならわからない。ただ先週などはどうにもならないくらい馬場が軽かったので、それが心配だが、ピンポイント予報によると土曜日は曇り、日曜日は晴れるらしいので、馬場が乾いてくれと願うことにする。一長一短のメンバー構成なので、穴をあけるならこの馬だろう。
 不調が続いていたサダエリコも北斗賞の2着で驚かされたが、完全復調なら勝ってもおかしくない。
 近走まったくいいところがないトモエパワーだが、800キロのレースになれば変わってくるだろう。
 フクイズミはここ2走、まったく障害がこなせていないが、障害さえクリアできれば圧勝の可能性もある。
 カネサブラックのみ賞金別定でプラス10キロを課された。どうもこの馬は、地道に賞金を稼いでいるばかりに、肝心の重賞では重量を課されてしまって勝てないことが多い。それゆえ、実力のわりには獲ったタイトルが少ないように感じるのだが。
 アンローズ本命なら総流しでもいいかもしれない。馬単ではなく、あくまでも連軸ということで。

 ところで、8歳シーズンも現役を続ける牝馬は20キロ減の恩恵がなくなり、牡馬と同じ基礎重量になるはずなのに、なんでアンローズは20キロ減のままなんだろう、と、ふと気づいた。前走のオープンや前々走の北斗賞でも20キロ減になってるんだから、今頃気づくなよという話だが……。
 で、聞いてみたところ、今シーズンから8歳を過ぎた牝馬でもずっと20キロ減のままになったんだそうな。
 というより、そもそも今シーズンからは定年制が廃止されたとのこと。これにはちょっと驚いた。
 今までは、牡馬は10歳シーズン(明け11歳)、牝馬は7歳シーズン(明け8歳)になると引退となっていた(牝馬の場合は20キロ減の特典を受けないことで現役が続けられた)のだが、これからは何歳になっても現役を続けられるのだそうだ。
 スーパーペガサスのばんえい記念4連覇は不滅の記録かとも思えたが、定年がなくなったのなら、もしかしてそれを越えるような記録も可能かもしれない。

7/29ばんえい大賞典予想 矢野吉彦

2007年7月27日(金)

好調の軽ハンデ馬か、近走ソコソコの格上馬か

 あぁ北斗賞。ミサイルテンリュウはよかったのに、2着サダエリコとはねぇ。いつか復活があると思って、敗戦のなかにもきっかけになるような動きがないかと毎レース注目していたんですが、前走の様子ではその兆しなしと判断しちゃったんです。でも、サダエリコが復調し、北斗賞の第2障害で見せ場は作ったアンローズが苦手の帯広を克服できるようになったら、これからのオープン戦線は楽しみが増えます。終わったことは終わったこと。これからに期待しましょう。

 さて、今週はばんえい大賞典。3歳3冠シリーズの第1戦です。このレースの馬券は、先週の北斗賞同様、大井競馬場など南関東の地方競馬場で場外発売されます。大井ではまたまた私が、斎藤編集長や「ウイニング競馬」の前司会者・立花優美チャンと予想トークショーを実施しますので、お近くの方はぜひお出かけください。
 で、予想のほうですが、獲得賞金別にハンデ差がついたここは、格下でも好調な軽ハンデの馬を狙うか、近走ソコソコの成績を残している格上で重いハンデの馬を狙うか、少々悩むところです。前者は、エリザベスライデン、ニシキガール、プリンセスモモの牝馬勢とコーネルフジ、ミサキスペシャル、後者はアローファイター、シベチャタイガーあたりでしょうか。とかちダービーを制したマルニゼウスも、その時から25キロ重い荷物を背負いますから、後者の1頭に入れておいてよさそう。2歳シーズンのチャンピオン、カネサリュウも後者ですが、近走ソコソコとは言えませんね。
 そのとかちダービー黒ユリ賞からの重量の増減からすると、とても微妙な数字の比較になりますが、ニシキガールに可能性が出てきたと思われます。とかちダービーで勝ったマルニゼウスとは10キロ差が15キロ差に広がり5キロ分有利に。黒ユリ賞の勝ち馬エリザベスライデンとは30キロ差が5キロ差に縮まって、これも有利な材料になっています。2つのレースでは大差で敗れたニシキガールですが、その後の2戦は好内容。一発大逆転があればこの馬のような気がしますね。ただ、流し買いの軸馬にするには勇気がいりますよ。また、プリンセスモモも、マルニゼウスやエリザベスライデンとの比較では、ニシキガールほどではないもののハンデ面で有利になってきていますから、こちらもマークは必要でしょう。
 ハンデの比較では、当然、重いほうが格上ってことになります。しかし、大将格のカネサリュウは近走が今イチ。同世代同士の対戦なら巻き返しも、という考え方もできますが、そこそこの見どころは作っておいてほしかったところ。だったら今回は、この馬よりもナンバー2のアローファイターのほうがおもしろそうです。とかちダービーには出走せず、ひたすら条件戦を使って、そこそこ堅実な成績を残してきました。先週の北斗賞、ミサイルテンリュウでの思い切った仕掛けで重賞勝ちを収めた鈴木恵介騎手にも期待。流しの軸はこの馬にしたほうがいいかもしれません。
 では結論。アローファイター、ニシキガール、プリンセスモモの馬単ボックス。それに、アローファイター、ニシキガールからシベチャタイガー、マルニゼウスへの馬単も加えておきます。一気に増量されるエリザベスライデンと、近走に見どころのないカネサリュウは思い切って消し。格下で軽ハンデのコーネルフジ、ミサキスペシャルにも、今回はおとなしくしていてもらいましょう。
 一応結論には達しましたが、実はまだ悩んでいます。当日の天気や馬場状態も考慮してませんし……。当日、大井のトークショーでは、ちょっと結論を変更するかもしれません。なにとぞご了承ください。では、今回はこのへんで。

7/29ばんえい大賞典予想 斎藤修

重量有利な牝馬3頭を狙う

 先週の北斗賞。勝ったミサイルテンリュウはお見事だったとしか言いようがないが、サダエリコの2着には驚いた。今シーズン、ここまでは混合700万クラスでの3着が最高という成績。連対したのは昨年8月の紅バラ賞以来。おまけに昨年の旭王冠賞以来勝ち星から遠ざかっているという状態ではやっぱり買えないでしょう。ずっと信じて追いかけていた方、おめでとうございます。
 ここで注目したいのはアンローズ。第2障害をひと腰で越えるような勢いで、「あっ、ここでやられちゃったか」と一瞬思った。いくら帯広が不得意とはいえ、3度の2着があるわけで、まったく馬券に用ナシというわけではない。それに近年帯広では冬にしか開催がなく、逆に得意の岩見沢では夏しかレースをしていない。単純に冬はダメで夏は大好きというだけと考えられなくもない。
 今回のサダエリコのような馬券を演出するのは、次(といっても、次のレースという意味ではない)はたぶんきっと間違いなくアンローズだと思う。どこかでドカンと狙いますよ。夏だし。

 というわけで、3歳3冠第1弾のばんえい大賞典。ばんえい菊花賞、ばんえいダービーが定量なのに対し、3冠でこのレースだけは別定。それだけに予想は難解。言い方を変えれば予想しがいのあるレースで、高配当の狙いやすいレースでもある。
 まずぼくのセオリーとして、同世代同士の重賞で、負担重量に30キロ(牡と牝なら50キロ)以上差がある場合のトップハンデの馬はまずいらない、というのがある。今回は、ホクレン賞、イレネー記念を制したことで賞金を稼ぎ、堂々のトップハンデとなったカネサリュウだ。過去5年の結果を見ても、トップハンデは1頭も連対していない。カネサリュウにとって、ここはただ出るだけのレースに違いない。
 このレースの狙いは、格下の上昇馬。ズバリ、今回は牝馬のエリザベスライデンを狙う。
 今シーズンから3歳牝馬3冠の1冠目として衣替えし、6月17日に行われた黒ユリ賞はハンデに恵まれての勝利。今回も出走しているプリンセスモモとは20キロ差、ニシキガールとは30キロ差だった。それが今回は、プリンセスモモと同重量、ニシキガールとは5キロ差にまで縮まった。普通なら今回エリザベスライデンには不利と考えるべきだろう。しかし、その黒ユリ賞の1週前に行われたとかちダービーではプリンセスモモが20キロ差でマルニゼウスの3着に敗れていたのに対し、7月7日の200万未満では、マルニゼウスと20キロ差のエリザベスライデンが勝っている。続く7月16日の安藤勝己賞(200万未満)でも同じく20キロの差があってエリザベスライデン6着に対し、マルニゼウスは10着。
 つまりエリザベスライデンは、ニシキガールやプリンセスモモとは重量差がなくなったものの、それを克服して余りあるほど力をつけているというのが結論。
 イレネー記念に牝馬の出走がなかったため、牡・牝の力関係の比較が難しいが、今回は牡・牝の20キロ差を考慮しても重量的に牝馬のほうが有利と見て、思い切って牝馬3頭を狙う。
 牡馬では、定量のイレネー記念でカネサリュウと好勝負をしながら、今回は重量的に楽になったアローファイターとシベチャタイガーが上位。
 馬券的には、牝馬3頭のボックスと、エリザベスライデンからアローファイターとシベチャタイガーへ流す。
 エリザベスライデンがあまり人気にならないようであれば、カネサリュウ以外に総流しというのもアリかも。
 ◎エリザベスライデン
 ○プリンセスモモ
 ▲ニシキガール
 △アローファイター
 △シベチャタイガー

 当日は、場外発売が行われる大井競馬場でイベントがあります。東京近郊の方はぜひいらしてください。

7/22北斗賞予想 矢野吉彦

2007年7月21日(土)

スピード比べならミサイルテンリュウ

 前回、当コラムで予想した旭川記念。狙った通りにミサイルテンリュウが勝ってくれたのはいいんですが、2着フクイズミで人気サイドの決着、手広く流したのにほとんど儲かりませんでした。まぁ、当たったからヨシとしましょう。

 さて、今週は北斗賞。旭川記念の再戦といった様相です。それ以来のレースとなるミサイルテンリュウはもちろん、中間にレースを走ったフクイズミ、スーパークリントンあたりも調子はよさそう。カネサブラック、ナリタボブサップ、タケタカラニシキもソコソコのレースをこなしていますので、要注意だと思います。
 今回、ポイントになりそうなのが馬場状態。21日から22日にかけて、帯広は雨の予報となっています。かなり水分量は高くなって、スピード比べになると考えていいでしょう。
 だったらここも、軸はミサイルテンリュウ。馬連の軸なら堅いような気がします。問題はその相手。旭川記念では同馬より10キロ重い荷物でサッパリの内容だったカネサブラックが、今回は同重量になって優勝争いの中に加わってくるはずです。この2頭の馬連を本線にしますか。
 フクイズミの末脚は脅威ですが、軽馬場で息を入れずに第2障害まで来たときに、スンナリ障害を上がれるかどうか。ちょっと引っかかって追い込み届かず、というのも考えておかなければいけません。そこで浮上しそうなのが、カネサブラックと同期の2頭、スーパークリントンとナリタボブサップです。このところ堅実なスーパークリントンは当然として、当日が雨ならナリタボブサップがおもしろいかも。雨、雪の日の成績がいい馬(たしかノド鳴り?)なので、穴はコレでしょう。もう1頭、タケタカラニシキも押さえておきたいですね。手綱を取る細川騎手は軽(雨)馬場のレースを得意にしている、ということを聞いたことがあります(本人からではありませんが)。確かに、そういうフシはあるんですよね。馬のほうは、あまり速い流れになると第2障害までに置かれてしまうタイプだと思いますが、第2障害を手早くまとめればチャンスはあるはずです。
 ということで、ミサイルテンリュウからカネサブラックを本線に、ナリタボブサップ、タケタカラニシキで穴狙い。スーパークリントンとフクイズミは押さえ程度にしておきます。

 ところで、今回の北斗賞は、川崎競馬場をはじめ南関東の競馬場で場外発売されます。当日、ナイター競馬が開催される川崎では、ばんば2頭がデモンストレーションレースを披露。私も、ジョッキーを交えたトークショーや予想イベントに出演します。当日だけの特別予想も披露しちゃうかも。今週末、関東地方も天気が心配ですが、お近くの方はぜひ川崎競馬場にご来場ください。

 なお、来週29日のばんえい大賞典も南関4場で場外発売され、当日開催のある大井競馬場ではイベントも予定されています(これも、私の担当です!)。いよいよサマーシリーズも佳境に入ってきたばんえい十勝ナイトレース。これからもどうかよろしくお願いします!

7/22北斗賞予想 斎藤修

定量戦ならカネサブラック

 今シーズン、ばんえい競馬の何がスゴイって、とにかく全国的なさまざまなメディアで取り上げられる機会が多いこと。
 廃止騒動があったことで注目を集め、もちろんそれがよかったとは言わないが、やはりばんえい競馬そのものが多くの人々にインパクトを与えるものであることには間違いない。
 先日のJRAジョッキーによるエキシビジョンレースもよかった。残念ながら現地に行くことはできなかったが、スカパー!の画面からでも、彼らが心から楽しんでいるのが伝わってきた。それに各ジョッキーがGIを勝ったときの勝負服をわざわざ手配して持ってきたということでも、意気込みが伝わってきた。
 中でも横山典弘騎手。その後にいくつもGIを勝っているのに、もう16年も前になるメジロライアンだったのは、やっぱりなあという気がした。同じ勝負服の安部憲二騎手とのコンビは最初から決まってたんだろうか。そこんとこ、今度聞いてみよう。

 さて、開催場は変わっても、古馬の定量戦として定着している北斗賞。
 ここは、ばんえい十勝オッズパーク杯を勝って以来、久々に他のオープン馬と同重量となるカネサブラックに期待したい。前走旭川記念こそ7着に敗れたものの、それ以外はトップハンデでも常に馬券圏内を確保する堅実なレースを続けている。
 心情的な面で応援したいのはミサイルテンリュウ。期待して臨んだ旭川記念は、フクイズミの追い込みを振り切っての勝利。しかし主戦の鈴木恵介騎手は、当日第1レースのレース前に怪我を負うアクシデント。救急車で運ばれ、幸い大事には至らなかったが、昨年の北斗賞以来のタイトルだっただけに、無念の乗替りだったことだろう。今回、厩舎と馬にとっては重賞連勝を狙うことになるが、騎手にとっては雪辱戦となる。
 旭川記念2着だったフクイズミにも勝機十分。ただ、今週末のピンポイント予報を見ると、土曜日から日曜日にかけてが雨らしい。軽馬場得意のミサイルテンリュウに早めに行かれてしまうと、この馬にとっては厳しい。第2障害をどんなタイミングで仕掛けるかがポイントとなるだろう。
 この3頭ならどれが勝ってもおかしくはない気がするが、どうやらミサイルとフクイズミが旭川記念をひとつの大きな目標として仕上げていたのに対し、カネサブラックにとっては負担重量が有利になるここを狙わずしてどうするということで、これが本命。
 ばんえい十勝オッズパーク杯で2着だったトモエパワーも定量戦なら十分チャンスはあるが、この馬の出番はまだまだ先のような気がするので狙いは下げる。
 アンローズが今季初出走。帯広コースは未勝利で不得意ということになっているが、夏の乾いた重い馬場ならどう変わるかわからない。が、旭川記念のフクイズミのように休み明けでいきなり仕上げてくるとも思えず、今回は見送る。人気を落として馬場が乾いたときに狙ってみよう。
 おそらく人気になる4頭だろうから馬券は絞る必要があるだろう。カネサブラック頭の馬単と、押さえに2着付けの馬単か馬連複で。
 ◎カネサブラック
 ○ミサイルテンリュウ
 ▲フクイズミ
 △トモエパワー

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