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4/30ばんえい十勝オッズパーク杯予想 斎藤修

未来を担う5歳世代からボブサップ

 めでたく新生・ばんえい競馬がスタートした。たしかに賞金や手当などの経営面を見ると厳しいのだが、廃止の危機を乗り越えたことによって、スタンドが綺麗になったり、パドックがスタンド前に移動してきたり、いろんなものがよくなった。
 仮に、廃止の危機にはさらされず、それでも厳しい中でこれまでとは変わらずにばんえい競馬が続いていたら、こうはならなかっただろう。
 続いたからこそいえることなのだが、この先5年、10年を考えるなら、これまでなんとなく続けられてきた競馬はどこかで大きく変えていかなければならないことは確かで、そういう意味ではいいタイミングだったのかもしれない。

 さて、第1弾重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯だが、シーズンがスタートして、いきなり重賞レースというのも、これまでにはなかったこと。
 たしかに開幕したばかりでは力関係が比較しにくいが、長期間の休催があったかつてとは違い、休みは1カ月ほど。サダエリコ以外は昨シーズンの最終開催に出走していて、久々というわけではない。
 そして、ばんえい記念を勝ち、世代交代をアピールしたトモエパワーと、2着に食い込み古豪健在をアピールしたシンエイキンカイが出てきてくれた。
 スーパーペガサスに代わる新王者・トモエパワーが勝ってくれれば盛り上がるのだろうが、馬券となれば別だ。
 740キロという、このクラスにしては軽量での争いなら、スピードに勝るナリタボブサップを中心にしてみたい。帯広コースは連対率61%と断然。
 トモエパワーも、もちろんあっさりと勝ってもおかしくない。いや、あっさり勝つと考えるほうがむしろ普通か。昨シーズンを通して考えてみれば、充実ぶりは目を見張るものがあった。新王者としても負けられないところだ。
 あとは、5歳世代でも早くからオープンクラスで互角の戦いをしていたカネサブラック。昨シーズンは6月に旭川記念を勝ったことで、後半の同世代同士の対戦では負担重量に苦しんだ。
 オープンクラスは全馬740キロ(牝馬20キロ減)だが、ニシキシャープのみが500万未満のクラスからの挑戦で、30キロ減に牝馬の20キロ減での690キロは有利で、上位に食い込む可能性も考えられる。
 ◎ナリタボブサップ
 ○トモエパワー
 ▲カネサブラック
 △ニシキシャープ
 馬券は、◎ナリタボブサップ○トモエパワーの馬連複を厚く。あとは◎から流す。
 とはいうものの、やはりシーズン替りだけに、馬体重の増減やパドックでの状態を見てから最終的に馬券を決めたいのだが……。

3/25ばんえい記念予想 矢野吉彦

2007年3月24日(土)

坂本・鈴木勝提両ベテラン騎手を応援

 さぁさぁ、いよいよ年に一度の大一番、ばんえい記念です。4年連続で優勝していた“ばんえい競馬の朝青龍”スーパーペガサスがいなくなった今回、ハッキリ言えば横綱不在となったレースで、どの馬が頂点に立つんでしょうか?
 ふつうに考えればミサキスーパーですよ。3年続けてスーパーペガサスの2着。“万年大関(?)”の同馬にとっては、“目の上のたんこぶ”がなくなったわけですから。ただ、昨年の岩見沢で夏負け気味の時に激走した反動なのか、それともひょっとしたら、ばんえい記念3年連続2着の蓄積疲労が堪えているのか、近走の内容が今ひとつです。帯広記念以降のレースで、ここへ向けて調子を上げてきてほしかったのですが、どうもパッとしません。この馬をどう評価するかは悩んじゃいますね。
 だったら、帯広記念を勝って、いわば“大関昇進”を果たしたトモエパワーか、すでにばんえい記念を経験している先輩格のミサイルテンリュウ、あるいはシンエイキンカイ。とりあえず、ここまでの4頭でボックス馬券を買っておけば当たるとは思うんですけど。
 トモエパワーはばんえい記念初挑戦。1トンのソリを引いても大丈夫かどうかはわかりません。でも、7歳の充実期に入って、初めての重量でもこなしてしまうだけの力は付けてきているようです。
 ミサイルテンリュウは、もし日曜日のレースまでに雨か雪が降らなかったら厳しいと思います。ただし、天気予報では土曜日の夜に雪が降り始め、日曜日は雨のち曇り、とのこと。恵みの雨が降りそうなので、押さえておくべきでしょう。
 シンエイキンカイは、ここ数戦、目立ちはしませんが、ジワッと調子を上げてきているように見えます。高重量戦は経験豊富。ようやくチャンス到来といったところです。
 他の馬では、ちょっと足りないでしょう。そうすると、4頭の手綱を取る騎手の中で、ばんえい記念に優勝した経験があるのはシンエイキンカイの大河原騎手だけ、ってことになります。あとの3人は、勝てば初めての優勝。中でも、坂本騎手と鈴木勝提騎手の両ベテランは気合いが入っているでしょうね。
 そこで、2人に対する応援の気持ちも込めて、ミサキスーパーとトモエパワーを頭に馬単を買います。2頭の折り返しと、両馬からミサイルテンリュウ、シンエイキンカイへ。計6点を、オッズと相談しながら金額にメリハリをつけて買うことにします。

 ここへ来て、岩手競馬の存続とか、高知・黒船賞の売り上げアップとか、ホッとするニュースが相次いでいます。ばんえい記念も馬券の売り上げが伸びるといいのですが。どうか、みなさんの熱いご支援、ご声援をよろしくお願いします。では、レースをお楽しみに!

3/25ばんえい記念予想 斎藤修

昨年4着も、経験を積んだミサイル

 ばんえい記念だ。
 今シーズンのばんえい競馬は、まさに激動の年で、ほんとにいろんなことがあった。しかしまた4月からもばんえい競馬が見られると思うと、穏やかな気持ちでばんえい記念を迎えることができる。
 最後の大一番の馬券を当ててやろうという、いつもの年のようなギラギラとした意気込みよりも、何か安心した気持ちのほうが先に立つ。

 ばんえい記念だけは特別なレース、とよく言われるが、それはいろいろな意味を含んでいる。
 賞金が他の重賞より飛びぬけて高かったり、年に一度の1トン(牝馬は980キロ)の重量を引くレースだったり、もちろん年度最後の開催に行われるレースだったり。
 高重量戦で経験と実績のある馬しか、まず勝負にならないということでも、また特別なレースだ。
 そこでいきなり結論。しかも矢野さんと同じで面白みもないのだが、ぼくも馬券の対象になるのはミサキスーパー、シンエイキンカイ、トモエパワー、ミサイルテンリュウの4頭だけだと思う。
 よっぽど狂ったときでも03年に2着という実績があるヒカルセンプーまで。そのヒカルセンプーにしても、2着のあとは毎年着順を落としているから、やはり厳しいだろう。
 結局、4頭でどう買うか、だと思う。
 実は帯広記念をトップハンデで勝った時点で、今年のばんえい記念の本命はトモエパワーと決めていた。
 過去の傾向から、帯広記念を重い重量で好走していた馬は、ばんえい記念に直結するからだ。
 しかしここに来てちょっとした疑問がわいてきた。05年あたりから帯広記念の基礎重量が軽くなっていて、かつてとは傾向が変わってきているのではないかということだ。
 去年も、帯広記念を勝ち、トップハンデで臨んだチャンピオンカップで2着と好走したミサイルテンリュウを自信の本命にして痛い目にあった。
 かつては帯広記念のトップハンデといえば、900キロ以上だったのだが、今年のトモエパワーは880キロでしかない。
 ならば、去年一度ばんえい記念を経験(4着)しているミサイルテンリュウをもう一度狙ってみる手があるのではないかと思い直した。大外(9番)に入って、さらに日曜日は雨予報で馬場が軽くなりそうなのは、この馬にとってはなんとも心強い。
 相手はトモエパワー。実績からすればミサキスーパーがあっさりという場面があっても不思議はないが、今年はちょっと衰えを感じるので狙いを下げる。
 ◎ミサイルテンリュウ
 ○トモエパワー
 ▲シンエイキンカイ
 △ミサキスーパー
 馬券はオッズを見ながら強弱をつけてミサイルテンリュウからの流し。場合によってはトモエパワーからも流すかも。いずれにしても、この4頭の組合せしか買わないと思う。

 さて、前日の競馬終了後には、十勝プラザレインボーホールで「ばんえい記念前夜祭」が行われる。
 旋丸さん、古林先生も出演するらしいので、お近くの方、また遠征で前日から帯広入りしている方はお楽しみに。

3/25ばんえい記念予想 古林英一

頭は堅い、トモエパワー

 一年納めの「ばんえい記念」である。いろいろあったこの1年。とにもかくにも4月以降もばんえいを楽しめることを心から喜びたいものである。
 さて、今年のばんえい記念は王者スーパーペガサスが出ない。となると、どの馬が軸か、世間(といっても小生の周りの人間だけだが)の評価はトモエパワーに集まりそうな気配である。確かに、帯広記念優勝、チャンピオンカップ2着という成績は、ばんえいの頂点に最も近いといえよう。だが、しかし、トモエパワーはばんえい記念初挑戦である。初挑戦というのはどうなんだろうか?
 1998年以降のばんえい記念の勝ち馬を列挙すると、98年フクイチ、99・00年シマヅショウリキ、01・02年サカノタイソン、そして03・04・05・06年スーパーペガサスである。98年のフクイチは96年に勝っているが、96年のときはばんえい記念初出走であったはず。99年のシマヅショウリキも初挑戦、サカノタイソンも初挑戦でばんえい記念を制覇している。スーパーペガサスは2度目の挑戦で栄冠を手にしたが、初挑戦時はサカノタイソンの2着である。
 ということは、初挑戦は何ら問題なさそうである。それよりも何よりも、このレース、日本の数ある競馬競走で最も堅く納まるレースではなかろうか。98年以降、1番人気が連を外したのは01年のサカノタイソン(3番人気)→グレートジャイナー(4番人気)の1回だけ。特にこの3年間なんぞは、みなさん先刻ご承知のように、判で押したように、1番人気スーパーペガサス1着・2番人気ミサキスーパー2着で決着している。
 となると、1番人気がトモエパワーだとすれば頭は堅い。相手は…。悩むところである。ついにスーパーペガサスの壁を破れなかったとはいえ、3年連続2着のミサキスーパーははずせない。ミサイルテンリュウも昨年より成長していれば圏内。
 さすれば、こんな簡単な馬券はない。
 ◎ 8.トモエパワー
 ○ 5.ミサキスーパー
 ▲ 9.ミサイルテンリュウ
で、決まりである。
 と、ここまで書いたところで、再度悩み始めた。ミサキスーパーは美形牝馬が近くにいると気が散ってしまうという噂を聞いたような気がする。呆けの始まった小生の、それもあやふやな記憶であるからして、全くあてにはならないのだが、ミサキスーパーの2つ隣には、輓馬界きっての美形といわれるアンローズがいる。美人が側にいりゃ、オッサンは誰でも気が散る。そこで、ミサキスーパーはちょっと評価を落とし、ミサイルテンリュウと順番を入れ替えることにする。したがって、
 ◎ 8.トモエパワー
 ○ 9.ミサイルテンリュウ
 ▲ 5.ミサキスーパー
である。馬単8-9、8-5。裏は少々。これで決まりっと思いきや、ここでとっておきの大穴最終兵器としてアンローズを抜擢するのである。さて、お立ち会い、帯広未勝利で、他では女王、帯広ではただのねえちゃんとさえいえるアンローズを抜擢する根拠とは…!? ないっ! 根拠はまるっきりない。小生がただ好きなだけである。でもね、こんな程度で買った馬券が結構あたったりする。これが競馬なのである。3.アンローズから上記3頭へ馬複流し。

 24日はばんえい記念前夜祭で小生も旋丸・鳴海両巨匠に混ざって予想を公開する予定である。もしかすると、このばんえい情報局に発表した予想を大転換させる可能性も十分である。お近くの方、ぜひご来場あれ!

3/11イレネー記念予想 矢野吉彦

2007年3月10日(土)

軸はパンチテンリュウ

 いやいや、チャンピオンCは完敗でした。ハンデ差はあっても高重量戦、荷物を積んだ経験がモノを言うはずと思ったんですが。どうもスミマセン!

 さて今週は、昨年デビューした馬の1年を締めくくるイレネー記念。定量戦ですから、ここは素直な予想でいいんじゃないですか? つまり、本年度獲得賞金が200万円を超えている3頭、カネサリュウ、アローファイター、シベチャタイガーの争い。3頭とも、ここ数戦、同じレースに出走して、3頭の着順だけで言えば勝ったり負けたりしています。でも、それぞれのレースで最先着しているのは、3頭中最軽量だった馬。今回はすべて同重量になるので、3頭ほぼ横一線と考えられます。前走で最先着したシベチャタイガーも、そこから10秒、20秒離されたカネサリュウ、アローファイターも差はないでしょう。
 さらに、前走、この3頭よりさらに軽い荷物で勝ったパンチテンリュウも、今の調子を考えたら怖い存在かもしれません。つまり、1月4日に行われたホクレン賞(牡馬630キロの定量戦)の1~4着馬ってことです。この4頭のボックスを買っておけば、たぶん、当たるんじゃないかと思うんですけど。
 11日の帯広の天気は雪と雨の予報で、馬場は軽くなりそう。あえて軸馬を絞るとすれば、先行できる馬が有利になるはずで、シベチャタイガーがいいのかなぁ。でも、同重量のホクレン賞では他の3頭に先着を許していますよね。だったら、パンチテンリュウの勢いに賭けてみたい気もします。オッズと相談しながら、パンチテンリュウを軸にカネサリュウ、シベチャタイガー、アローファイターへ馬複。押さえは、ホクレン賞の内容を信じてカネサリュウからシベチャタイガー、アローファイターへ。これでいきます。

 11日は私も帯広で観戦する予定です。さぁ、これが終わると、あとは「ばんえい記念」を残すだけ。いい形で締めくくりたいですね。では、今回はこのへんで。

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