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12/9ばんえいオークス予想 矢野吉彦

2007年12月 8日(土)

2冠の好走馬アグリタカラから

 今年も、もう12月になっちゃいました。ばんえい競馬のシーズンは3月のばんえい記念をクライマックスにこれから高重量戦が目白押しになっていきますが、予想のほうは、ひとまず年末のラストスパートといきたいですね。

 このところの重賞レースは、なかなか一筋縄では収まっていません。今回のばんえいオークスも、同世代同士の定量戦ですから、300万円クラスのペガサスプリティー、プリンセスモモに250万円クラスのエリザベスライデンを絡めて買えばいいとは思うんですけど、果たしてスンナリ収まるんでしょうか。
 私としては、それではあまりにもおもしろくないので、敢えてここは穴をこじ開けようと思います。上に挙げた3頭の中では、馬体重が900キロソコソコのプリンセスモモと、600キロを超えるソリを引くようになって勝ちきれずにいるエリザベスライデンに若干の難ありと見ます。
 そこで狙ってみたいのがアグリタカラ。まだ150万円クラスの馬ですが、今年の3歳牝馬限定重賞では、6月の黒ユリ賞で3着、9月のばんえいプリンセス賞では2着に健闘しています。黒ユリ賞の時が前走18.6秒差の5着から、ばんえいプリンセス賞の時が前走19秒差の6着から、それぞれ大きく着順を上げています。黒ユリ賞は馬場水分1.6%。ばんえいプリンセス賞では、この馬も勝ったペガサスプリティーと同重量の630キロを引いていました。これらを考え合わせると、ひょっとしたらこの馬は高重量戦でしぶとい馬なのかな、と思った次第。ばんえいプリンセス賞が鈴木恵介騎手から鈴木勝堤騎手に乗り替わっての好走でしたから、今回も“気配”を感じます。前走6.2秒差の7着は度外視。人気の盲点とも言えそうなこの馬を狙います。
 馬券はアグリタカラからの総流し。前に挙げた3頭にヒカルアサヒ相手の馬券を厚めに買っておきます。

 ところで、今月24日(月・振替休日)に札幌駅前「Aiba札幌」で「ばんえい競馬相談所」を開設、「場立ち予想会」を行う予定です。“予想屋”は古林センセイと私。後半5~6レースを予想しながら、みなさんからのばんえい競馬に関するご質問、ご相談にお答えすることになっています。札幌周辺のファンのみなさま、お誘い合わせの上、多数ご来場ください!では、今回はこのへんで。

12/9ばんえいオークス予想 斎藤修

ペガサスプリティーで断然

 前回の北見記念。5歳勢が3着まで独占とはちょっと驚いた。
 ナリタボブサップは、たしかに力はあるもののオープンのいちばん上のクラスに入るとちょっと厳しいという印象があったが、どうやらここにきて力をつけてきたようだ。
 カネサブラックも以前よりかなり重量を克服できるようになってきた感じ。
 若い世代が台頭してくる競馬はやっぱりおもしろい。正月の帯広記念が今から楽しみだ。

 さて、3歳牝馬3冠目のばんえいオークス。ここまでの2冠が別定重量だったのに対し、ここは実力勝負の定量戦。
 昨シーズンの黒ユリ賞を制すなどして先の2冠では重量に苦しんだニシキガールがいよいよ出番か、とも思ったけど、どうもそれ以上に力をつけてきた馬がいそうだ。
 今回はペガサスプリティーの連軸で堅いんじゃないか。1冠目の黒ユリ賞は6着だったが、その後はばんえいプリンセス賞勝ちも含めて14戦10勝。前走ではついに300万クラスまで突破した。格付けも、近走の成績も、今回のメンバーでは断然抜けている。
 相手筆頭にはプリンセスモモ。今回のメンバーで最上位の300万クラスはペガサスプリティーとこの馬の2頭。ハンデに恵まれたばんえい大賞典を勝ってからはイマイチの成績が続いているが、同世代同士では能力上位。ただムラ駆けな部分もあるので、それほどの信頼はおけない。
 下のクラスの馬では、プリンセスミントに一発の可能性がある。1冠目の黒ユリ賞は最低人気で4着。8月19日の100万未満で3着に入ってからは13戦連続して3着以内を続けている。
 最初にも書いたとおり、定量ならニシキガールにも出番はありそうだ。
 1冠目の黒ユリ賞の覇者エリザベスライデンだが、どうにも近走の成績がよくなく、今回は見送る。
 ペガサスプリティー頭の馬単と、押さえでペガサスプリティーから馬連で流す。
 ◎ペガサスプリティー
 ○プリンセスモモ
 ▲プリンセスミント
 △ニシキガール

11/25北見記念予想 矢野吉彦

2007年11月24日(土)

逃げるミサイルをカネサが捕えるか

 今週は北見記念。思えばちょうど1年前、北見記念の翌日にいったんは廃止濃厚という状況に至ったばんえい競馬ですが、おかげさまで存続、今年もこのレースを迎えることになりました。トモエパワーもサダエリコもアンローズもミサイルテンリュウもシンエイキンカイも、みんなまだまだ頑張っています。ばんえい競馬が続けられているからこそ、そういう馬たちの勇姿を、晩秋恒例の大一番で今年も見られるわけですよ。今年の北見記念には、とくに感慨深いものがありますね。

 4月以降ここまでの古馬重賞戦線を振り返ると、旭川記念と北斗賞はミサイルテンリュウが連勝。ところが、同馬が欠場したばんえいグランプリでエビスオウジャが勝って、岩見沢記念ではトモエパワーが復活。ちょっと風向きが変わってきました。
 でも、ミサイルテンリュウは出走した重賞レースでは常に先頭で第2障害を越えています。この登坂力は抜群。岩見沢記念ではゴール前で止まって惜敗しましたが、これはある意味“時の運”。その後の特別で勝ちきれないのも、荷物が軽くてこの馬と他の馬との登坂力に際立った差が表れにくくなっているからで、心配する必要はないでしょう。岩見沢記念では、勝ったトモエパワーのほうがこの馬より10キロ恵まれていたのが、今回は同量。目標にされても押し切れると思いますので、まずはミサイルテンリュウから買うのが順当でしょう。
 とはいうものの、ここで狙いたいのはカネサブラックですね。厩舎が変わり、松田騎手に手替わりしてからの4戦は、勝てないながらも至って堅実。岩見沢記念を見る限り、それまで苦手と思われた重い荷物もこなせそうな兆しがあります。こちらも、そのレースではトモエパワーより荷物が10キロ重かったんですから、同重量になったここは絶好のチャンス。そろそろこういう若馬に出てきてもらって、オープン戦線をおもしろくしてほしい、という願いも込めて、この馬を狙ってみることにします。
 問題はフクイズミ。夏井騎手には申し訳ありませんが、尾ヶ瀬騎手が乗ったほうが成績が安定していますね。でも、あくまで軽量の特別戦でのこと。岩見沢記念は夏井騎手が高重量を意識したのか、第2障害手前で十分すぎるほど息を貯めたにもかかわらず二腰目が上がらず、そこでつけられた上位との差を詰められないまま敗れました。今度、尾ヶ瀬騎手がどういうタイミングで第2障害を仕掛けるかわかりませんが、この馬らしい切れ味は高重量戦では発揮しにくくなるはず。貯めすぎれば届かない、貯めなければ障害で引っ掛かるという不安がつきまといます。馬券を買うにしても、押さえまででしょう。
 では結論。逃げるミサイルテンリュウを好調カネサブラックが捕まえるかどうか、というレースと見て、両馬の馬単折り返し。あとは両馬を頭、2着にトモエパワー、フクイズミ、シンエイキンカイの馬単。たぶんここまでで手一杯になっちゃうでしょうから、サダエリコとアンローズは買いません。オッズ次第ではフクイズミも消しちゃうかも。来ちゃったら悔しいけど、仕方ないですね。

 来年度の存続が決まったばんえい競馬ですが、課題は山積。とくに、近頃の原油高騰は、冬場のロードヒーティング代や厩舎、スタンドの暖房費などに大きな影響を与えるはずです。ファンのみなさんのさらなるご支援をお願いします。では、今回はこのへんで。

11/25北見記念予想 斎藤修

軽い馬場でミサイルテンリュウ

 旋丸文豪のこのコラムを読んでいて、佐藤希世子騎手の弁当箱でアッと思った。
 最初、単に女性だから「希世姫」としているのかとそのまま見過ごしそうになったのだが、一瞬ののち、もしかしてこれは79、81、82年と農林水産大臣賞典(現・ばんえい記念)を3勝した牝馬のキヨヒメにあやかっているのではないかと気づいた。いや、きっとそうに違いない。機会があったら聞いてみたいものだが。

 さて、北見記念なのだが、ここのところ馬場がだいぶ軽くなってるようで、23日(金)の水分量も1Rが7.6%で、最終Rでも6.6%。2歳の北見産駒特別は1:13.5、メインの700万は730キロのホクショウダイヤが1:33.1というタイムで勝ち、たいへん速い決着となっている。
 この馬場なら迷わずミサイルテンリュウの出番でしょう。
 岩見沢記念と同じ今シーズン120万円につき10キロ増という別定(基礎重量は840キロから860キロに増えた)で、その岩見沢記念で稼いだ賞金で今回別定10キロ増となったトモエパワーとの比較でも格段に有利。
 相手筆頭にはフクイズミ。この重量になると障害に苦戦してどこにもないという場面も考えられるが、障害さえクリアできればこの馬場なら確実に差してくる。
 高重量で結果を出せるようになってきたカネサブラックも、馬場が軽くなるのは歓迎。
 ナリタボブサップは、このメンバーに入るとさすがに力不足は否めないが、軽い馬場はプラス材料。
 根拠と言えるものはなく、たぶんダメだと思うが、そろそろ穴をあけそうなアンローズも押さえる。840キロという重量は去年の北見記念を勝ったときと同じなので、それは問題にならないはず。
 パワータイプのトモエパワー、シンエイキンカイは、今回は見送る。
 ◎ミサイルテンリュウ
 ○フクイズミ
 ▲カネサブラック
 △ナリタボブサップ
 △アンローズ
 ミサイルテンリュウ頭の馬単流しと、押さえで同じ馬連複流し。

11/4ばんえい菊花賞予想 矢野吉彦

2007年11月 3日(土)

秋桜賞1、2着馬の一騎打ちか

 今週はばんえい菊花賞。でも、予想の前に書いておきたいことがあります。ばんえい競馬が、来年度も引き続き開催されることになりそうです。まずはひと安心。ただし、手放しで喜ぶわけにもいきません。
 馬券の売り上げが予想を上回っていること、来場者が増えたこと、観光資源としてのばんえい競馬が地元の方々に認知されつつあること、などなど、いい状況にはなってきているのですが、新生ばんえい競馬のスタートラインは、あくまでも賞金や出走手当などをギリギリまで削り込んだところにありました。これを少しでも回復させていく、という方向に持っていかなければ、きゅう舎関係者の生活は厳しいままです。馬主サンにとっては「ばんえい競馬は旨味がない」ということで、ばん馬を持とうという人が少なくなってしまいますし、そうなると「重種馬を生産しても売れない」わけで、生産者も手を引いてしまうでしょう。それでは、せっかくファンや応援する人たちが増えても、肝心の競馬そのものが成り立たなくなります。
 ばんえい競馬の競走馬資源は、内国産の重種馬だけが頼り。その原点をないがしろにはできません。今こそ、みなさんの知恵を出し合って、どうしたらばんえい競馬への追い風をきゅう舎関係者や生産者のみなさんにも向けていくことができるのか、考えなければいけない時です。どうかみなさん、私たちが立ち上げた「つづけよう!ばんえい競馬」の「ばんえい目安箱」宛てでも結構ですから、建設的な御提言をお寄せください。よろしくお願いします。

 では、ばんえい菊花賞の予想を。定量戦のここは、秋桜賞で1、2着となった格上馬の◎シベチャタイガー、○アローファイターにとっては断然有利。この2頭の一騎打ちとしか思えないんですけど……。敢えて穴馬を、というなら、馬格があって最近の調子がいい▲ホッカイノリキ、ばんえい大賞典で2着に来た△コーネルフジですか。まぁ、穴予想が信条の私としては、堅い馬券の1点勝負というのは柄ではないので、◎○の2頭から▲△の2頭へ馬単を買います。頭は◎か○のどちらかということで、ウラは押さえません。

 ナイター競馬が終わって、何となくひと息ついちゃっている雰囲気のばんえい競馬ですが、この時期もどうか馬券を買って応援してください。長い冬を迎える前は実りの秋にしておきたいものです。では、今回はこのへんで。

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