みなさん、こんにちは。世界でただ1つの競馬、ばんえい競馬をこよなく愛しているアナウンサーの矢野吉彦です。初代1億円馬キンタローの現役最後の年(1986年=昭和61年)にこの競馬を見始めて、今年で20年目を迎えました。馬券のほうは基本的に穴狙いです。ばんえい競馬の場合、近走で第2障害を越えるのに要しているタイムや騎手の乗り替わりなどに注意しながら、人気馬といい勝負ができそうな穴馬を探し出すようにしています。これからこのコラムで、重賞競走の予想をご披露していくことになりましたので、なにとぞよろしくお願いいたします。
さて、5日は旭川記念。4歳馬限定の定量戦です。5月3日に行われたすずらん賞を参考にすれば、タケタカラニシキを中心と見ていいでしょう。このレースでは3着でしたが、勝ったカゲシュウホーより10キロ、2着のニシキダイジンより30キロも重い荷物を曳いていたんですから、定量戦で同重量となる今回は逆転があるはずです。すずらん賞の後も、愛山渓特別3着、トムラウシ特別1着と順調。旭川では8戦3勝、2着1回、3着2回と相性もよく、ここはかなり人気を集めそうです。
こういう馬がいるときは、素直に買った方がいいんでしょうね。相手はすずらん賞勝ちのカゲシュウホーに、休み明けながら格上で牝馬20キロ減の恩恵もあるエンジュオウカンといったところですか。
でも、それじゃぁ穴狙いの私の予想じゃありませんね。ならば、ニシキタカラはいかがでしょう。昨年のばんえいダービーでは2着のカゲシュウホーと同重量で差のない3着、ばんえい菊花賞ではエンジュオウカンやカゲシュウホー、タケタカラニシキらをまとまて負かして優勝と、同世代との定量戦で好勝負しています。今シーズンは古馬との対戦からスタート、前走の条件戦を勝って弾みをつけました。問題は旭川コースとの相性で、その前走が10戦目での初勝利。通算1勝、2着2回、3着1回、4着以下6回というのは物足りません。ただし、カゲシュウホーだって今季初戦の条件戦が旭川11戦目での初勝利。それを勝ったら次のすずらん賞も勝っちゃったわけで、ニシキタカラがここを勝っても不思議じゃないと思います。
と、ここまで書いたのが金曜日の朝。で、天気予報を見たら、なんと土、日に雨マークがあるじゃないですか? だったら、ビホロヤマトもおもしろくなっちゃいますよ。もし極端な軽馬場になったら、この馬からという手もありますねぇ。
では結論。まず2%台までの馬場水分なら、◎ニシキタカラから馬単総流し。さらに、ニシキタカラを2着にしての馬単で、相手に○タケタカラニシキ、▲カゲシュウホー、☆エンジュオウカンというのを押さえます。これって、私がいつもやっている、穴馬を見つけたときの買い方です。でも、ニシキタカラが思った以上に人気になるようでしたら、買い目を絞る必要があるかもしれませんね。
そして、3%以上の馬場水分で確実に軽馬場になったと思われたら、◎ビホロヤマトから馬単総流し。押さえは同馬を2着にした馬単で、相手は○タケタカラニシキ、▲ニシキタカラ、△カゲシュウホー、☆エンジュオウカンとしておきます。
こういう場でばんえい競馬の予想をご披露するのは今回が初めて。さぁ、幸先のいいスタートが切れるでしょうか。来週は旭王冠賞に挑戦しますので、どうぞお楽しみに。