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今週の見どころ(11/28~11/30)

2009年11月27日(金)

 11月29日(日)のメインは第30回北見記念。ばんえい競馬の古馬四大記念競走の第3弾です。ちなみに第1弾・旭川記念はフクイズミ、第2弾・岩見沢記念はカネサブラックが勝利しています。正月に行われる第4弾・帯広記念、そして年度末の大一番・ばんえい記念を展望するうえで絶対に見逃せないレースです。どうぞお楽しみに。

 11月28日(土)のメイン第11レースに網走湖特別(350万円未満・16:50発走予定)が行われます。
 ここは3歳馬ホクショウバンクが中心でしょう。昇級初戦の前々走で快勝すると、前走の450万円未満決勝混合(11月16日)では、現オープン馬のマルミシュンキとデッドヒートの末、僅差2着に入っています。今回は障害しだいという馬が多い組み合わせだけに、登坂力に勝るこの馬が勝利で決めてくれそうです。
 相手争いは混戦ですが、近走成績が安定しているアグリミズキ、末脚確実なホクショウドラゴンが上位。実績上位のキョウエイボーイや、マックスセンプーも展開ひとつで差のないところ。昇級初戦のスギノディアスも見劣りしません。

 11月29日(日)のメイン第11レースは第30回北見記念(16:55発走予定)です。このレースは別掲の北見記念プレビューをご覧ください。

 この日の第10レースに、ばんえい甲子園第4弾・北見産駒特別(2歳産地限定)が組まれています。網走地区産駒による限定戦。ちなみに、近年(06~08年デビュー)の同地区産の活躍馬としては、ニシキガール(07年黒ユリ賞、ばんえいオークス)、ホクショウバンク(08年ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップ)などが挙げられます。
 実績で筆頭格なのがミサイルキング。2歳A-2での勝利があり、前走初の2歳A-1でも3着に食い込んでいます。
 2歳A-2で大崩れがないアウルメンバーが相手筆頭。前走ミサイルキングと僅差の6着だったミントヒッパルゾー、相性がいい鈴木恵介騎手に手綱が戻ったスーパートップヒメも争覇圏です。

  11月30日(月)のメイン第11レースは能取湖特別(270万円未満・16:50発走予定)。前開催の同条件戦・初雪特別の1、2、5着馬以外がすべて出走してきました。
  アオノレクスは初雪特別では1番人気で6着でしたが、勝ち馬と3秒5差、今回のメンバー中最先着の3着だったコトブキライアンとはわずかコンマ9秒差でした。障害のキレは悪くなかっただけに十分に巻き返せるはずです。
  同レースでは、いい脚で追い込んで4着に食い込んだアサヒセンショウも有力でしょう。
  ライデンヒーローは初雪特別が約3カ月の休養明け初戦でしたが、マイナス19キロと馬体重を減らしており、9着に敗れました。このクラスでの実績では上位なだけに、馬体が回復すれば上位争いに加わりそうです。。
  他路線組からは、近2走で1、2着と好調なアアモンドヤマトが有力。久々の特別挑戦となるキングファラオも上のクラスでも通用する決め手があるだけに、障害次第では、先行馬たちをごぼう抜きするシーンがあるかもしれません。

今週の見どころ(11/21~11/23)

2009年11月20日(金)

  今年最後の3連休である11月21日(土)~23日(祝・月)の帯広競馬場はイベントが満載。十勝のおいしいものが勢ぞろいする「ばんえい十勝まんぷく味覚まつり」(21、22日)や、「ばんえい十勝ゆるキャラ選手権」(23日)などが行われます。
 なお今週より本走路のヒーティングシステムが稼働します。このところ軽めの馬場状態が多かったものの、これによりばんえい競馬らしいパワフルなレースに期待が持てそうです。

 11月21日(土)のメイン第11レースはサロマ湖特別(450万円未満・16:50発走予定)
 近2回の同条件特別はともにホクトキングニシキセンプーによるワンツーでした。23日(祝・月)に4歳オープンが組まれた関係で、今回は、難敵オレワスゴイ、ウメノタイショウが不在と、メンバーに恵まれました。三たび一騎打ちを繰り広げそうです。
 割って入るとすればエンジュオウカンでしょう。5月以来だった前走レディースカップ(牝馬オープン)では無難に障害をまとめ僅差4着。重賞5勝の実績はここでは群を抜いているだけに、前述両馬とのハンデ差をいかせれば差のない戦いができるでしょう。
 前走オープン混合で3着に好走したアアモンドヤワラも争覇圏です。

 11月22日(日)のメイン第11レースは知床賞(オープン・16:50発走予定)。オープンでも番組賞金順で下位のメンバーによる一戦です。
 マルミシュンキは休養明け後、450万円条件で2連勝しオープン復帰を決めました。6歳にしてまだ35戦と、レースを選んで使われています。現在オープンで五本の指に入る強豪ホクショウダイヤを、過去には世代限定戦で圧倒していた実績もあり、ここに入れば、断然の存在といえるでしょう。
 ギャンブラークインは平場、特別でのスピード勝負にはめっぽう強くここも上位をうかがう存在。ギンガリュウセイはオープン一線級相手の近2走は掲示板外も、今回とほぼ同メンバーの3走前では勝利しています。同じく相手が楽になったことでヤマノミントバンゼンが食い込むチャンスもありそうです。

 この日の第10レースに、ばんえい甲子園の予選第3弾・釧路産駒特別(2歳産地限定)が組まれています。釧路、根室地区産駒による限定戦。ちなみに、近年(06~08年デビュー)の同地区産の活躍馬としては、アローファイター(07年ばんえいダービー、09年天馬賞)、シベチャタイガー(07年ばんえい菊花賞、08年銀河賞)などが挙げられます。
 ここは2歳-A2で勝利があるホクショウシャネルトレジャーハンターが中心となりそう。8月に行われたいちい賞(2歳牝馬オープン)で2、3着のシルクロードヒカルワンダーも上位をうかがう存在。キタノオーロラは実績的には劣勢ですが、シベチャタイガーの全弟という血統に魅力を感じます。

 11月23日(祝・月)のメイン第11レースにイルミネーションカップ(4歳オープン・16:55発走予定)が行われます。 オープン720キロから、1格付下がるごとに10キロ減(牝馬はさらに20キロ減)という別定重量戦。ライデンロックの720キロから、270万円条件の牝馬ユーファンタジーの670キロまで50キロ差がつきました。
 中心はユーファンタジー。2走前のクインカップ(4歳牝馬限定)で重賞初制覇を飾ると、古馬牝馬オープンクラスと初対戦だった前走レディースカップでも僅差2着と飛ぶ鳥を落とす勢いです。以前は、後方から差して届かずといったレース続きでしたが、最近では、先行できるパワーがついたことで、余裕を持って差し切れるようになり、成績も上位で安定してきました。負担重量的にも断然有利なだけに、負けられないところでしょう。
 同じく決め手自慢で近走大崩れがないフレイムスワロー、7走連続3着以内と好調なキンセイモンの両馬も、このところめきめき力をつけている印象。今回の690キロは有利でしょう。
 各馬が成長し、実力差が縮まってくる4歳秋だけに、重いハンデのライデンロックオレワスゴイウメノタイショウらにとっては厳しい戦いとなりそうです。

今週の見どころ(11/14~11/16)

2009年11月13日(金)

 先週から始まった、2歳馬によるばんえい甲子園。8日(日)に行われた予選第1弾・北央産駒特別は、カネサブラックの半妹カネサアカリが制しました。15日(日)第10レースには予選第2弾・南北海道産駒特別が組まれています。
 ところで、16日(月)の第10レース・とかち北あかり賞は園田競馬場などで場外発売されます。当日、同競馬場では竹之上次男アナ(園田・姫路競馬実況)によるばんえい競馬予想トークが予定されています。お近くの方はぜひお越しください。

 11月14日(土)のメイン第11レースに七五三特別(オープン混合・16:50発走予定)が行われます。
 オープンの7頭中5頭は前開催にばん馬まつり特別(オープン)を使われていました。
 そのレースでメンバー中最先着の2着だったのがナカゼンスピード。平場でも障害で崩れて早々に勝負圏から去るレースが続いていましたが、前走は荷物を積まれる特別戦にもかかわらず、第2障害3番手から伸び、今年2月以来の連対を果たしました。障害さえマトモならという条件はつきますが、もともと切れ味には定評があるだけに、相手が楽になったここは差し切る可能性もありそうです。
 ばん馬まつり特別ではナカゼンスピードとの叩き合いに敗れ3着惜敗のアローファイターや、同レースで僅差4着と引き続き好調なトモエパワーも有力。同7着に敗れたものの障害のキレは悪くなかったシベチャタイガーも展開しだいで巻き返しが期待できます。

 11月15日(日)のメイン第11レースにオータムカップ(オープン・16:50発走予定)が行われます。
 前開催の同条件戦・狩勝賞の上位3頭、ナリタボブサップホクショウダイヤニシキダイジンに、スーパークリントンを加えた4頭による争いが濃厚です。
 なかでも注目はスーパークリントン。前開催のもうひとつのオープン特別を第2障害先頭クリアから、ゴール前後続に並ばれたものの振り切って勝利。競られると弱い馬ですが、最後まで根負けしなかったのが収穫でした。その勝利が昨年の北見記念以来の白星。次開催(11月29日)に控えた今年の同重賞へ向けて、ここを勝って勢いに乗りたいところでしょう。

 この日の第10レースには南北海道産駒特別(2歳産地限定)が組まれています。石狩、後志、渡島、檜山、胆振、日高地区、及び道外産駒による限定戦。ちなみに、近年(06~08年デビュー)の同地区産の活躍馬としては、ライデンロック(08年ばんえい大賞典、ばんえいダービーなど重賞3勝)が挙げられます。
 実績上位なのがダイリンビューティ。10月18日の白菊賞(2歳牝馬オープン)を第2障害先頭から押し切っています。これに続くのが2歳A-3勝ちがあるエアージャンボでしょうか。
 勢いでは、デビュー以来連対を外していない2頭、ニューカツタロー(3戦3勝)とツジノコウフクヒメ(3勝、2着1回)。ともに今回がオープン初挑戦となりますが、メンバー的にさほど強化した感もないため、上位進出が狙えそうです。

  11月16日(月)のメイン第11レースに初雪特別(270万円未満・16:50発走予定) が行われます。
  8月以来久々の出走ですが、快速馬ライデンヒーローに期待。休養前はこの270万円条件で、特別を含め11戦2勝、2着2回、3着4回とほとんどのレースで上位に入っていました。実績的に連対は外さないでしょう。
  相手は、フレイムスワロースギノディアスが有力。ともにゴール前でのひと押しが足りませんが、この条件では多くのレースで上位争いに参加しています。有力どころに前に行きたい馬が揃ったため、キンセイモンの末脚がハマる可能性もあるでしょう。。
  この条件で2連勝中の3歳牝馬ワタシハキレイズキは別定25キロが心配です。

 この日の第10レースはとかち北あかり賞(混合450万円未満)

 前走1着で惜敗続きに終止符を打ったマルミシュンキが中心になりそう。目下、準オープン格付に甘んじていますが、もともとはナリタボブサップ、ホクショウダイヤらと好勝負を演じていた実力馬。ここも勝ってオープン復帰といきたいところです。

今週の見どころ(11/7~11/9)

2009年11月 6日(金)

 今年もいよいよばんえい甲子園が開幕。2歳馬を産地ごとに5つのブロックに分け予選を戦い、決勝戦である12月30日の重賞・ヤングチャンピオンシップを目指します。8日(日)の第10レースにその予選の第1弾・北央産駒特別が行われます。
 なお8日のメインは牝馬オープンによるレディースカップ。当日はレディースデーとして、女性の方は競馬場への入場が無料となりますので、ぜひお越しください。

 11月7日(土)のメイン第11レースは立冬特別(450万円未満・16:50発走予定)
 休み明けの前走オパール特別(450万円未満)を快勝したホクトキングを中心視します。相変わらず障害に甘さが残りますが、前走の勝利は決め手上位のニシキセンプーを差し切ってのものだけに価値があります。今回は前走から別定5キロ増となりますが、オープン復帰を目指し、ここで立ち止まるわけにはいきません。
 相手筆頭はニシキセンプー。前走は完全に勝ちパターンでしたが、相手が悪かったとしかいいようがありません。今回、ホクトキングとハンデ差がなくなるところに逆転の可能性を見出したいところです。
 4歳の2頭、オパール特別では1番人気で3着のオレワスゴイ、3番人気で8着のウメノタイショウも、実力的に十分巻き返しが期待できそうです。

 11月8日(日)のメイン第11レースにはレディースカップ(4歳以上牝馬オープン・16:50発走予定)が行われます。オープン710キロから1格付下がるごとに10キロ減。オープン馬は本年度の収得賞金100万円ごとに10キロ増という別定重量戦で、ギャンブラークインのみ10キロ増で720キロとなりました。
 期待したいのは690キロで出走のニシキエース。今年5月の牝馬重賞・カーネーションカップでは第2障害6番手から豪快に追い込んで、今回も出走のエンジュオウカンギャンブラークインに次ぐ3着に健闘しています。当時先着された2頭との負担重量差が今回は10~20キロひろがっており、4歳の成長度も考えれば、十分に逆転が望めるでしょう。
 相手筆頭は、同じく4歳のユーファンタジー。前走の4歳牝馬重賞・クインカップでは今回と同じ20キロ差でニシキエースを下しています。一線級の古馬牝馬とは初対戦だけに、ペース慣れが必要でしょうが、目下の勢いは侮れません。
 若い両馬の挑戦を、豊富な経験が武器のギャンブラークインエンジュオウカンニシキユウトカチプリティーらが受けて立ちます。

 この日の第10レースに北央産駒特別(2歳産地限定)が組まれています。
 空知、上川、留萌、宗谷地区産駒による限定戦。ちなみに、近年(06~08年デビュー)の同地区産の活躍馬としては、ウメノタイショウ(08年ばんえい大賞典2着、09年柏林賞2着)、カネサリュウ(07年ホクレン賞、イレネー記念)などが挙げられます。
 抜けた馬がいない組み合わせですが、唯一の3勝馬シンエイドリームが中心となりそう。6月の2歳受賞戦で、のちのナナカマド賞3着馬ホクショウバトルを下している実績も光ります。
 2歳A-3でシンエイドリームに先着しているベツカイローズや、相手なりに走れるバカヂカラ、カネサブラックの半妹という良血カネサアカリらが相手でしょう。

  11月9日(月)のメイン第11レースに霜柱特別(350万円未満・16:50発走予定)が行われます。 
 前開催の秋陽特別(350万円条件)では1番人気を裏切ったマックスセンプーの巻き返しに期待します。そのレースこそ第2障害で崩れ8着でしたが、それまで同条件特別では2戦連続で2着に入っていました。もともとは障害巧者だけに、今回は立て直してくるはず。再び連対圏突入をうかがいます。 
 ホクショウドラゴンも秋陽特別に出走。最後方での第2障害クリアでしたが、持ち前の決め手を見せ5着に追い込みました。前走450万円未満決勝混合でも障害でヨレてしまいましたが、良化がうかがえる4着。ここはさらなる上位進出に期待できそうです。
 休養明けで秋陽特別を差し切ったマルモスペシャルも有力。同3着のアグリミズキは、前走450万円未満決勝混合を鮮やかに逃げ切って勢いに乗っています。 
 オープン経験馬のキョウエイボーイグレートサンデーも実力どおりの走りができれば差のないところです。

今週の見どころ(10/31~11/2)

2009年10月30日(金)

 11月1日(日)より、とかち帯広空港と帯広市内を結ぶ連絡バスが帯広競馬場前を通る運行ルートに変更となります。これまで、空港から競馬場へバスで向かう場合は、JR帯広駅で路線バスに乗換えが必要でしたが、これがなくなり、アクセスが飛躍的に向上することになります。
 ところで10月31日(土)と11月1日(日)に、帯広競馬場ではこの時期恒例のとかちばん馬まつりが行われます。十勝地方のグルメが一度に味わえるとかち食べ歩きや、2009ワールド人間ばん馬チャンピオンシップなどをはじめ、様々なアトラクションで盛り上がる2日間。なお両日とも競馬への入場は無料となっていますので、ぜひお越しください。

 10月31日(土)のメイン第11レースはばんばまつり特別(オープン・16:55発走予定)。今週はオープン特別が2レース組まれていますが、こちらは収得賞金順下位馬による一戦です。
 力量的に上位なのが前開催は岩見沢記念を使われたトモエパワースーパークリントンアローファイターの3頭でしょう。
 なかでも注目はトモエパワー。前々走の450万円未満混合で第2障害4番手から鋭伸して今季初勝利を挙げると、岩見沢記念でも5着。今回の重量は向いているとはいえませんが、最近の状態のよさから中心視します。
 先週に引き続き重めの馬場が予想されることから、力どおりの決着が見込めそう。安定感魅力のトカチプリティー、登坂力に勝るシベチャタイガーまでが圏内でしょう。

 11月1日(日)のメイン第11レースは重賞・第34回ばんえい菊花賞(16:55発走予定)。このレースは別掲のばんえい菊花賞プレビューをご覧ください。

 この日の第6レースに2歳A-1が組まれています。
 前開催の2歳-A1で接戦の優勝争いを繰り広げたミスタートカチレットダイヤホクショウバトルが再び相対します。負担重量的にはレットダイヤがやや有利になった印象があります。

 11月2日(月)のメイン第11レースには狩勝賞(オープン・16:50発走予定)が行われます。 岩見沢記念の上位馬も出走していますが、ここは基礎重量が110キロも軽い一戦。同レース下位馬の巻き返しや別路線組の台頭に警戒が必要でしょう。 
 岩見沢記念下位組からは、まず10着のホクショウダイヤ。得意の700キロ台の負担重量に戻る今回はスピードが生きるはず。岩見沢記念は第2障害で崩れ見せ場なしでしたが、それを度外視して狙ってみる価値十分でしょう。同9着ニシキユウは成績にムラがありますが、軽い重量でのパワー戦を得意にしています。
 別路線組からは、ギャンブラークイン。連続連対の近2走より相手は強化されるものの、今季の好調ぶりにかけてみる手はあるでしょう。ライデンロックは近走ゴール前で粘れないのが気になりますが、障害はまずまず安定しており、大崩れは考えられません。  
 これらの馬たちを相手に、岩見沢記念2着で復活をアピールしたナリタボブサップがどのような戦いをみせるのか楽しみです。

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