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今週の見どころ(11/26~11/28)

2022年11月24日(木)

 ばんえい十勝は今週から12月30日(金)までの期間、準ナイター開催となります。第1レース、最終第12レースの発走が約40分繰り上がり、その他のレースも変更となります(詳細はこちら)。
 27日(日)メイン第11レースの重賞・ドリームエイジカップは19:25発走予定。4、5、6、7歳、8歳以上の各世代から2頭ずつ選ばれたトップホースたちが争います。

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※開催日程/時刻についてはこちら

【第17回開催1日目】
 11月26日(土)のメイン第11レースには、五稜郭特別(A2級-1組・19:30発走予定)が行われます。

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 前開催の摩周湖特別(A2級-1組混合)は2頭出走していた4歳馬のワンツー。その1、2着馬は今回不在ですが、摩周湖特別にはいなかった3、4歳馬が計5頭参戦しています。
 注目は3歳馬で、なかでも◎ヤマノコーネルに期待。ばんえい菊花賞2着からのA2昇級初戦だった前走・A1級-1組混合は、いきなりA1級相手。それでも2番人気に推され5着でしたが、格上馬に食らいついて優勝争いを演じました。3歳は特別戦では20キロ減があり、A2級同士なら主役候補筆頭です。
 ○ツガルノヒロイモノは、ヤマノコーネルと同じ前走・A1級-1組混合では、マルミゴウカイの追撃を振り切って金星を挙げています。ただ、秋桜賞、ばんえい菊花賞と3歳オープンの特別戦、重賞で続けてヤマノコーネルに先着を許していることからここは2番手評価。
 5歳以上の古馬では▲シャンハイオトメ。前走・A1級-1組混合は8着とはいえ、ツガルノヒロイモノと6秒2、ヤマノコーネルと4秒0差。障害を降りた順のままゴールと不完全燃焼ながら大敗していません。すでに同条件を制している実績を考えれば、特別戦への条件替わりで巻き返し必至です。
 △ヒメミヤは、前々走が9着で摩周湖特別も8着。2戦続けて掲示板を外すのはこの馬にしては珍しいですが、減量ある若馬が多くペースが速くなりそうな今回は、障害力が生きるかもしれません。

【第17回開催2日目】
 11月27日(日)のメイン第11レースには、重賞・第13回ドリームエイジカップ(4歳以上選抜・19:25発走予定)が行われます。

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 各世代から通算収得賞金順に2頭を選出。今季の古馬重賞(牝馬限定戦を除く)6戦全勝の6歳世代から選ばれたメムロボブサップが賞金ハンデ40キロ増で800キロ、アオノブラックは同30キロ増で790キロとともに厳しいハンデを課されています。
 注目は7歳馬◎キタノユウジロウ。5歳時(20年)のドリームエイジカップ4着後に、帯広記念3着、ばんえい記念2着、北斗賞1着と軌道に乗りましたが、6歳時(21年)は北見記念での競走中止による能力再検査などもあり出走には至らず。今年1月の帯広記念で古馬重賞2勝目を挙げており、本格化してから初参戦となります。賞金ハンデなしの760キロは恵まれており、7歳世代として初制覇を狙います。
 過去12回のこのレースで、5勝の8歳以上世代に次いで勝ち星が多いのは4勝の5歳世代。○カイセドクターは古馬重賞未勝利ですが、今年3月のチャンピオンカップ3着や、ばんえい十勝オッズパークと北斗賞が5着など、800キロ台前半までの別定重量の古馬重賞では好勝負できています。4歳時(21年)のドリームエイジカップでは障害ひと腰クリアから4頭一線の3着争いを繰り広げており、当時から10キロ重い770キロでも、成長した姿を見せそうです。
 ▲アオノブラックは、4歳時(20年)に初挑戦でドリームエイジカップを制覇。北見記念1着から調整された5歳時(21年)は8着と案外でしたが、水分3.3%の軽馬場で先行馬が止まらないなか、障害ふた腰と後手を踏んだのが痛かった印象です。同じく北見記念1着から臨み、今年こその意気込みでしょう。
 △マサタカラは、4歳(10キロ減)+A2級(20キロ減)で730キロと最軽量での出走。経験不足は否めませんが、トップハンデのメムロボブサップと70キロ差つけば、ノーマークにはできません。

【第17回開催3日目】
 11月28日(月)のメイン第11レースには、知床賞(オープン・19:25発走予定)が行われます。

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 前日に各世代から通算収得賞金順に2頭が選抜される重賞・ドリームエイジカップが組まれたため、賞金差が小さく能力拮抗の顔ぶれです。
 ◎コマサンブラックは、北見富士特別(オープン-2組)でメンバー最先着の2着。追加出走だった2走前の北見記念で障害ひと腰から見せ場を作っており、前開催からの基礎重量増も味方になったようです。今回はオープン-1組・オータムカップ組との対戦ですが、ヒーターが稼働している力の要る馬場でのパワー勝負ならヒケを取りません。
 ○インビクタは、6歳の賞金順3番手でドリームエイジカップには出走ならず。しかし、メムロボブサップ、アオノブラックら同世代のライバルとの対戦で力をつけ、9月には岩見沢記念制覇を成し遂げています。トップハンデはやや割り引きですが、オータムカップでの1着メムロボブサップと2秒4差の5着は評価できます。
 ▲ゴールデンフウジン△マツカゼウンカイは、オータムカップの上位5頭のなかで際立つ末脚を使って、各3、4着と健闘。8歳以上の賞金順で4、3番目と力上位で、展開次第では再び上位をにぎわしそうです。

今週の見どころ(11/19/~11/21)

2022年11月17日(木)

 『令和4年度第2回調教師・騎手免許試験』の合格者が発表されました。ばんえい競馬からの合格者は以下4名(22年12月1日付の免許)。

★調教師
松田道明 騎手(現所属・平田義弘厩舎)
★騎手
今井千尋 厩務員(現所属・今井茂雅厩舎)
小野木隆幸 厩務員(現所属・大友栄人厩舎)
中村太陽 厩務員(現所属・今井茂雅厩舎)

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 20日(日)の第10レースには、釧路産駒特別が組まれています。12月30日に行われるヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜)の予選第3弾。過去10回のヤングチャンピオンシップでは十勝産駒が4勝の好成績を挙げています。過去5回では5つの産地が1勝ずつと近年はさほど差がなくなっていますが、釧路産駒は十勝産駒に次ぐ2勝をマークしており今年も出走馬には注目です。

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【第16回開催4日目】
 11月19日(土)のメイン第11レースには、摩周湖特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催の十勝岳特別(A2級-1組)の出走馬から1着マルミゴウカイ、4着ニセコヒカルが昇級。前週に出走した馬もおり、2着マサタカラ以外は6着以下からの参戦です。ほぼ再戦続きだったこのところとメンバーが大きく変わっています。
 ◎ヒメミヤに期待します。十勝岳特別は3番人気でしたが、障害を4番手で越えてから早々に脚いろが鈍って9着と、見せ場がありませんでした。敗因を相手関係に求めるなら、前走の上位馬がほぼ不在で巻き返し濃厚です。
 ○マサタカラは、10月9日の銀の匙帯広展開催記念3着、十勝岳特別2着。A2級-1組相当の特別戦で続けて馬券に絡んでいます。ただ、軽めの馬場を味方にヒメミヤが逃げ粘ると、近走と同様に差し届かずの懸念はあります。
 ▲タカラウンカイは、近5走が4勝、5着1回と絶好調。A2昇級初戦の前走2組を差し切って3連勝を決めています。昨季も秋に連勝でA2へ昇級しその後未勝利でしたが、初戦を勝っている今季はひと味違うはずです。
 △オレノタイショウは、銀の匙帯広展開催記念ではゴール線上でマルミゴウカイにつかまったとはいえ、逃げて惜敗の2着。こちらも十勝岳特別8着から反撃が見込めます。

【第16回開催5日目】
 11月20日(日)のメイン第11レースには、オータムカップ(オープン-1組・20:05発走予定)が行われます。

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 近3走を寒露特別、狩勝賞(ともにオープン-1組)、重賞・北見記念と使われた馬が9頭中5頭。メムロボブサップは9月の岩見沢記念以来の出走となります。
 ◎ミノルシャープは、オープン-1組に定着した近4走では未勝利ですが、重量860キロだった北見記念(8着)を除けば、勝ち馬と最大3秒2差と堅実。寒露特別はゴールデンフウジン、狩勝賞ではインビクタに少しずつ負けていますが、今回は両馬よりハンデ面で有利になります。懸念されるのはヒーティングが稼働した馬場で走るのは約2年ぶりということ。2年前のオータムカップはハンデが重かったとはいえ7着で、その後も馬券絡みはありませんでした。当時のスランプの原因はハンデか馬場か。ここの結果で見極めることができそうです。
 ○ゴールデンフウジンの重賞での上位進出は、他馬が障害で崩れたときに"漁夫の利"を得るかたちがほとんど。しかし、北見記念は障害ひと腰から強い競馬での2着でした。4走連続3着以内と好調ですが、寒露特別(1着)、狩勝賞(3着)から基礎重量と賞金ハンデとも増える点が心配です。
 ▲インビクタは、重賞初制覇を決めた9月の岩見沢記念や、狩勝賞がそうだったように逃げて粘り込むスタイル。第2障害で転倒し競走中止だった北見記念もこの馬のレースはしています。メムロボブサップが出走したことでトップハンデからは解放されるとはいえ、最軽量馬との30キロ差は楽ではありません。さらに経験を重ねたいところです。
 △メムロボブサップは、賞金ハンデ40キロ増で重量890キロを課される北見記念には登録せず。それを考えれば30キロ増で臨めるここはむしろ恵まれたといえそう。目標は2週間後のドリームエイジカップでしょうが、地力を考えれば押さえておきたいです。

【第16回開催6日目】
 11月21日(月)のメイン第11レースには、トドワラ特別(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 2開催前・ペルセウス特別の上位2頭、前開催・ばんえいオータムフェスト杯の1~3着馬はいずれもA2へ昇級。ばんえいオータムフェスト杯4着カネサスペシャルは19日(土)のメインに出走したため、近2開催の同条件でワンポイントに先着した馬はすべて不在の組み合わせです。
 ただ、注目は両レースとも不出走だった◎シンエイジョッパリ。B1へ昇級した近3走の2組では、いずれも障害早めの仕掛けからひと腰で越え、3、2、2着と崩れがありません。4走前の秋陽特別でB1級を相手にB2級馬として最先着の3着という近況から、B1級同士なら特別戦でも互角以上でしょう。
 ○カツゲンは、秋陽特別(B2級-1組混合)では1番人気で4着。ゴール前4頭の争いからやや後れたものの、3着シンエイジョッパリと2秒5差でした。ペルセウス特別も人気以下の5着でしたが、今回は軽馬場が見込めることでひと押しきくかもしれません。
 ▲ワンポイントが3番手。ペルセウス特別3着、ばんえいオータムフェスト杯5着とこの組み合わせならキャリア上位です。
 △マルホンリョウダイは、B1級では平場戦のみ出走。8戦2勝、2着2回、3着1回と安定しています。古馬相手の特別戦は今回が初ですが、前走の2組では、早めに先頭に立ったシンエイジョッパリに残り20メートルで並びかけ振り切っています。


今週の見どころ(11/12~11/14)

2022年11月10日(木)

 11月10日に帯広で初雪を観測。12日(土)から帯広競馬場では冬季の馬場凍結防止のため、本走路のヒーティングシステムが稼働し、ゴール前砂障害が撤去されます(詳細はこちら)。
 さて13日(日)のメインには、4歳牝馬のナンバーワン決定戦・クインカップが組まれています。今季の4歳牝馬は二枚看板ですが、紅バラ賞(4歳牝馬オープン)はサクラヒメが1着で、ミソギホマレは10着と結果が分かれました。もしサクラヒメがここも勝てば、3歳のばんえいオークスに続く女王戴冠となります。

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【第16回開催1日目】
 11月12日(土)のメイン第11レースには、サロマ湖特別(B2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 B2級単独での特別戦は、9月5日の白露特別(1組)以来となります。なおメンバー中、同レースに出走していたのは4頭だけ。
 注目は3歳牝馬◎ニシキマリンです。白露特別が行われた開催がB3昇級初戦で、そこから3連勝でB2昇級を決め、秋桜賞(3歳オープン)4着後の前走B2級-1組で6着。終いは脚いろが一杯になったものの、逃げて7秒6差ならメドは立ったといえます。同世代同士とはいえ秋桜賞では障害をひと腰で越え、牝馬として最先着と特別戦は向きそうなタイプ。
 ○ジェイファイターは、今季1勝のみですが、3着だった白露特別をはじめ今季特別戦では2、3着各1回。5着だった7月のレースも残り10メートルまで先頭で粘っての惜敗と特別戦で好成績を残しています。
 ▲ピュアリーナナセは、ニシキマリンの前走だった1組で直線突き抜けています。ただ今季4勝すべてが平場戦で、白露特別、秋桜賞とも6着、ばんえい菊花賞7着ということを考えると今回、勝つまではどうか。
 △ホクセイサクランボも、ニシキマリンと同様、B3級で3連勝していました。ばんえい菊花賞は10着でしたが、重量が15キロ軽いここなら見直せそうです。

【第16回開催2日目】
 11月13日(日)のメイン第11レースには、重賞・第47回クインカップ(4歳牝馬・20:05発走予定)が行われます。

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 10月24日の紅バラ賞(4歳牝馬オープン)と同じく重量格による別定重量戦ですが、オープン馬に今季の収得賞金額に応じたハンデが課されないのが大きな違い。オープンの2頭は今回720キロですが、紅バラ賞と比べ、1着サクラヒメは20キロ増、10着ミソギホマレは10キロ増で出走可能。紅バラ賞に出走していたその他の6頭は、30~40キロ増となっています。
 ◎ミソギホマレは、今夏まで同世代限定の重賞では2、3着各2回。その他6着1回に、障害の天板で転倒し競走中止だったばんえいオークスもありますが、まずまず安定しています。9月の銀河賞で重賞初制覇を飾って、オープン入りを決めました。紅バラ賞は最後方を追走し、障害の仕掛けも最後でしかも苦戦と見せ場なし。ただ今季B1級スタートから一気にクラスアップし、最大60キロ差のトップハンデは厳しかったはず。しかし今回は紅バラ賞からわずか10キロ増と恵まれており、巻き返しても不思議ありません。
 ○サクラヒメはばんえいオークス馬で、3歳シーズンからオープン格付とキャリアが違います。7月の柏林賞は完走できませんでしたが、ばんえいタービー馬オーシャンウイナーと追い比べを演じ、ゴール前で体勢を崩しての競走中止で力負けではありません。紅バラ賞では、ミソギホマレより10キロ軽かったとはいえ、厳しいハンデで逃げ切っており、女王の貫録を示すシーンも。
 離れた3番手は▲ブルーレジーナ。紅バラ賞は結果8着とはいえ、前半から飛ばし積極的な仕掛けから障害で転倒しても、ほどなく立て直したあたり腰の強さを感じます。息を入れて行ければ、重量が増えても対応できそうで、食い下がりに警戒です。
 △アバシリサクラは、紅バラ賞にも出走可能な収得賞金額でしたが、同じ開催には自己条件のB1級戦に出走。ばんえい菊花賞でサクラヒメ、ミソギホマレに次ぐ3着や、5月のすずらん賞(4歳オープン)勝ちなど、二強を除けば実績上位といえます。

【第16回開催3日目】
 11月14日(月)のメイン第11レースには、北見富士特別(オープン-2組・20:15発走予定)が行われます。

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 前走で重賞・北見記念を使われた3頭と、オープン・A1級混合・能取湖特別の1、2着馬を含む6頭が対戦します。
 北見記念組から◎コマサンブラックに期待します。前開催は能取湖特別に出走予定で、北見記念は追加出走でしたが、重量850キロを障害ひと腰から追い上げて、2着はあるかと思わせた脚いろでした。ゴール前で一杯になったものの、急遽の参戦だったことを考えれば大健闘。レースぶりから、重量が減る特別戦は歓迎ではないのかもしれませんが、オープンでも2組なら主役を張れる力があります。
 ○シンエイボブは、能取湖特別でも障害をひと腰でまとめており、5着とはいえゴール前5頭の大接戦からわずかに後れただけ。障害をすんなり越えても3走前のように不発もありますが、今回は紅一点だけに減量が生きるでしょう。
 4頭いる5歳馬では▲コマサンエースが大将格。以前は詰めに甘さがありましたが、4着だった能取湖特別など10月以降の3戦では粘り強さが出ています。障害の巧さは折り紙付きで、今開催から基礎重量が10キロ増えるのも味方になります。
 △ヤマトタイコーは、能取湖特別で今季初勝利をマーク。1年4カ月近く1番人気がないように、穴駆けタイプですが、前走がキッカケになれば楽しみはあります。

今週の見どころ(11/5~11/7)

2022年11月 3日(木)

 12月30日に行われる2歳重賞・ヤングチャンピオンシップへ向けた予選が今週からスタート。産地別に分けた5つの特別戦の各上位2頭に出走権が与えられます。その第1弾・十勝産駒特別が6日(日)の第10レースに実施されます。
 同日のメイン第11レースには3歳二冠目・ばんえい菊花賞が組まれており、一冠目には不在だったオープン馬キングフェスタが出走予定となっています。

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【第15回開催4日目】
 11月5日(土)のメイン第11レースには、夕刊フジ杯(A1級・20:10発走予定)が行われます。

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 前開催のA1級・桔梗特別の上位馬が主力ですが、狙ってみたいのはA2級-3組を勝ち昇級初戦の◎ナカゼンガキタ。まず強調すべきはメンバー中で唯一、オープンからの降級馬であること。前走が8カ月半ぶりで今季初出走でしたが、A2級ではやはり力が違い余裕の逃げ切りでした。休み明けで大きく体重を減らしていてもあれだけ走れば、昇級しても心配なく通過点といえます。
 ナカゼンガキタが昨季、オープン昇級を決めた1月の山羊座特別(A1級混合)では、障害離れた4番手から突き抜けているようにA1級でも決め手は上位。
 相手はナカゼンガキタより前で競馬できそうな馬。桔梗特別1着○ココロノタカラは、実は山羊座特別で逃げて3着でした。前走がA1昇級後の初勝利ですが、一度好結果を残すと連続して好走しやすい戦歴でもあり、粘り込みもありそうです。
 ▲ノエルブランは、山羊座特別(4着)、桔梗特別(6着)とも障害を2番手でクリア。ナカゼンガキタが逃げるようなシーンは考えにくいため、ここもどれだけ前半自分のペースで運んで、終いに粘れるかでしょう。
 △オールラウンダーは、桔梗特別で逃げて3着。10戦続けて騎手が乗り替わっていますが、鈴木恵介騎手なら不足なし。

【第15回開催5日目】
 11月6日(日)のメイン第11レースには、3歳三冠の第2弾・第47回ばんえい菊花賞(3歳・20:10発走予定)が行われます。

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 イレネー記念馬キングフェスタは、7月のばんえい大賞典には不在。イレネー記念4着だったクリスタルコルドが勝ち、2着同着だった2頭はトワイチロが2着で、ヘッチャラは3着同着。
 三冠第1弾は3月のイレネー記念上位馬が力を示しましたが、10月のオッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン)は、イレネー記念9着ヤマカツエースが勝ち、不出走だったヤマノコーネルが2着。ばんえい大賞典で馬券に絡めなかった2頭が巻き返しました。
 注目は◎ヤマノコーネル。ばんえい大賞典は6着でしたが、秋桜賞では同じ重量670キロをひと腰で上げると、B1昇級初戦の前走では685キロで逃げ切りと充実しています。このレースは重量格の別定戦のため、B2からB1へ昇級しても、秋桜賞から30キロ増で出走できるのは有利。キングフェスタと30キロ差あれば好勝負できるはず。
 ○ヤマカツエースは、2歳12月のヤングチャンピオンシップを1番人気で勝利している実力馬。しかし、世代限定オープン戦では、秋桜賞とあわせ2勝に対し、ばんえい大賞典5着など、2~5着が計6回(ほか着外1回)と善戦止まりが多い成績。そのぶん収得賞金が少なく、A1格付なのは有利な印象です。
 2歳世代のチャンピオン▲キングフェスタは、今季オープン格付でスタートし、10月の初戦から2度使われています。イレネー記念以降、同世代同士での対戦がないため未知数な面はありますが、実績通りの走りならトップハンデでもまず勝ち負けでしょう。
 △クリスタルコルドは、キングフェスタが休養中に、ばんえい大賞典、4歳混合のはまなす賞と重賞で2勝。今季初戦のB3からA1級までクラスを上げています。ただ秋桜賞ではヤマカツエースと同じ690キロで見せ場に乏しい8着だったのは気になります。

【第15回開催6日目】
 11月7日(月)は11レース編成で実施。メイン第10レースには、十勝岳特別(A2級-1組・20:10発走予定)が行われます。

※出馬表はこちら

 昇級まであと1勝という馬が5頭おり、なかでも◎マルミゴウカイに期待します。A1からB1へ降級した今季は10戦中9戦で1番人気と常に注目を集めました。B1級卒業には時間がかかりましたが、重量が700キロ前後になってから安定し、ここで3着以内ならA1へ戻ることになります。近2走の着差は、コンマ3秒とコンマ1秒ですが、ともに図ったような差し切りで強さが際立ちます。
 ○ヒメミヤは、マルミゴウカイより一足先にA2へ昇級し、初戦が2着ともっとも好成績。しかし、再び同馬との対戦となったその後の4走はすべて先着を許しています。マルミゴウカイが昇級すれば、次開催には出番が回ってきそうですが、スピードを削がれるロードヒーティングの稼動は歓迎といえず、今回が勝負かもしれません。
 ▲シャンハイオトメは、ここを勝てば昇級。マルミゴウカイと同じ開催にA2へ昇級すると4戦続けて戦い、最初の2戦はこちらが先着しています。平場戦の前走で差のある敗戦を喫したのは気になりますが、ペースが落ち着く特別戦で見直したいところ。
 △フレイムゴールドは、前走平場の2組を勝って3開催ぶりの特別戦です。マルミゴウカイらが昇級前の7月とはいえ、A2級の特別戦を制しており、条件替わりは悪くないはず。この馬も昇級にリーチをかけています。


今週の見どころ(10/29~10/31)

2022年10月27日(木)

 30日(日)のメインには北見記念が組まれています。旭川記念、岩見沢記念から続く4市記念競走の第3弾は、負担重量増と、ロータリハローによる走路整備もあり、スピードだけでは押し切ることが難しい舞台。岩見沢記念から重賞連勝を果たしたのは、過去10年では16年フジダイビクトリーのみとなっています。シーズン後半の主役に名乗りを上げるのはどの馬でしょうか。

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【第15回開催1日目】
 10月29日(土)のメイン第11レースには、ばんえいオータムフェスト杯(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。

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 夏場のB1級-1組は、マルミゴウカイ、シャンハイオトメ、ヒメミヤ、オレノタイショウ、ツガルノヒロイモノらがハイレベルな争いを演じていました。それらがすべて昇級した前開催のペルセウス特別(B1級-1組)から、1、5着馬を除く8頭が今回も出走。4歳牝馬オープン・紅バラ賞2着サクラシュンカ、6着ジェイマリアを加えた10頭立てです。
 注目は◎ジェイマリア。メンバーが揃っていた8月20日のアルタイル特別がB1昇級初戦ながら、障害ひと腰から5着、続く9月3日のイキリアクマ一発逆転杯は7着でした。それ以来となるB1級の特別戦ですが、メンバーが楽になっており、チャンス十分です。
 ○カネサスペシャルは、アルタイル特別、イキリアクマ一発逆転杯とも6着で、ペルセウス特別(馬場水分2.1%)では4着に巻き返しています。先着を許した馬はいますが、8歳のベテランで前走より力のいる馬場になりそうなのは歓迎でしょう。
 ▲サクラシュンカは、紅バラ賞では、オープン馬サクラヒメに食い下がって価値ある2着でした。ただ夏場はB2級におり、もう少し経験を積みたいところです。
 △ワンポイントは、イキリアクマ一発逆転杯、ペルセウス特別とも3着と安定感があります。ただ逆にいえば勝ち切れておらず、連争い候補。

【第15回開催2日目】
 10月30日(日)のメイン第11レースには、第43回北見記念(20:05発走予定)が行われます。

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 今季ここまでの古馬重賞はメムロボブサップ(2勝)アオノブラック(2勝)インビクタ(1勝)とすべて6歳馬が制しています。そのうちメムロボブサップの登録がありませんでした。
 ◎メジロゴーリキは、今季の馬券絡みは馬場水分1%以下か、重賞。高速決着とはいえ昨季のばんえい記念を制しており適性がうかがえます。北見記念は5歳だった19年が初挑戦で3着、20年1着、21年2着ともっとも相性がいい重賞で、賞金ハンデ10キロ増も不利感はありません。
 重賞勝ちがある6歳2頭はともに20キロ増でトップハンデ870キロを課されています。同じ重量なら、○アオノブラックのほうが上でしょう。岩見沢記念(5着)は小雨のコンディションで、ハンデも展開も馬場も重賞初制覇を果たしたインビクタに向いた印象でした。展開はやってみないと分かりませんが、ハンデと馬場はアオノブラックに味方しそうです。
 ▲キタノユウジロウは、6月の北斗賞7着など今季精彩を欠き、ファン投票6位で選出されていたばんえいグランプリ、岩見沢記念には登録せず、旭川記念は回避。10月3日のオープン-2組でようやく今季初勝利を挙げました。昨季の帯広記念勝ち馬が復活なるでしょうか。
 △インビクタは、ハンデが厳しいここで結果を出せれば、メムロボブサップ、アオノブラックに肩を並べ現役三強という評価を得ることになります。

【第15回開催3日目】
 10月31日(月)のメイン第11レースには、能取湖特別(オープン混合・20:15発走予定)が行われます。

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 今開催のオープンクラスは出走しない馬も多く、北見記念には通算収得賞金で14番目のコウシュハレガシーまで出走可能(登録時点)。賞金が少ない馬はA1級との混合戦を戦います。
 出走予定だったオープンの6歳"コマサン"からコマサンブラックが前日の北見記念にまわっています。
 注目はもう1頭の◎コマサンエースです。2開催前の神無月特別(オープン-2組)で一瞬いい脚を使っての4着はメンバー最先着。前開催の秋雲特別(オープン-2組混合)では逃げるコウテイをとらえきれませんでしたが、詰めの甘さを見せず4秒5差の2着でした。8月のオープン昇級後も障害では崩れ知らずです。
 ○ブラックサファイアは、特別戦で1、3、1着と好調だっただけに、前走A1級の特別戦での7着は残念でした。しかし、ひと腰なら障害離れた7番手から、オープン馬ゴールデンフウジンを追い詰めた3走前の再現もあります。
 ▲ヤマトタイコーは、神無月特別では5着も、メンバーでは、コマサンエースに次ぐ着順。反撃のチャンス。
 △シンエイボブは、前走でオープン-1組を使われています。一気に相手が楽になり、流れに乗れれば食い下がる場面が期待できます。

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