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2/14黒ユリ賞回顧

2021年2月15日(月)

2歳シーズン女王はイオン

 2月14日(日)は重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のイオンがゴール前の接戦を制しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.サクラヒメ(640) 42.2
 2.ミススマイル(640) 35.0
 3.ホクセイサクラコ(640) 28.4
 4.ジェイマリア(640) 18.2
 5.アバシリサクラ(640) 8.7
 6.シンデレラナイト(640) 15.7
 7.ミラクルクイーン(640) 58.9
 8.ニュクス(640) 8.1
 9.ミソギホマレ(640) 2.6
 10.イオン(640) 2.4

 昨年9月のいちい賞が2着で、近走は3戦連続で連対中と充実ぶりがうかがえるイオンが単勝2.4倍で1番人気。いちい賞と前走でイオンを下しているミソギホマレが2.6倍と差のない2番人気。以下、8月の白菊賞を制しているニュクス、10月のナナカマド賞を制したアバシリサクラが人気で続きました。

 ダッシュよく先頭でイオンが第1障害を越え、最内サクラヒメも差なく追走。中間点を過ぎたあたりではほぼ横一線という展開になりました。各馬各々のペースで歩を刻み、わずかにニュクスが先頭で第2障害下に到達。前半は62秒というペースでした。
 イオンが第2障害下に到達する手前から仕掛けると、ひと腰先頭でクリア。続いたニュクスは障害で膝をついてしまい、離れた2番手で通過したのがアバシリサクラ。その後はシンデレラナイト、ミソギホマレ、ミラクルクイーンという順でクリアしました。
 後続に大きく差をつけていたイオンですが、残り20メートルを過ぎたところで一杯になると、シンデレラナイトとアバシリサクラ、そしてミソギホマレも追い上げてきます。懸命に粘るイオンはゴール手前で再度止まってしまい、シンデレラナイトに一瞬交わされますが、立て直して先頭でゴール。シンデレラナイトはゴール手前で一杯になり、同じくゴール前で詰まるも立て直したミソギホマレが2着。シンデレラナイトと6番手から追い上げたミススマイルがゴール線上で止まった間に、最低人気のミラクルクイーンが3着に入りました。

 勝ったイオンは、昨年5月の新馬戦は868キロでの出走でしたが、今回馬体重は1014キロと、メンバー中唯一1トンを超えるまでに成長。通算6勝目が嬉しい重賞初制覇となりました。ゴール前で甘くなる課題がありますが、スピードと障害力は世代屈指のレベル。これからの飛躍が期待できそうです。

成績はこちら
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鈴木恵介騎手「ハナも速くて障害も上手な馬です。今日は特に馬場も重くなり、荷物も一気に重くなったので、いつもとは全然違う状態だったのでいろいろ考えて乗りました。いつも平場戦で障害の手前から一気に行ってしまうので、それを想定して(障害)手前で長めに息を入れました。普段から(ゴール前で)止まるので、それを想定しながら最後はよく保ってくれました。このまま怪我のないように調教師さんとみんなで相談しながら、いずればんえい競馬のスターホースになるような気がします」

黒ユリ賞 予想結果

赤見さんが単独的中!

今年度の予想対決第23Rは黒ユリ賞。障害をひと腰先頭で越えた単勝1番人気のイオンが、残り20メートルを切って2度止まりましたが、なんとか押し切って勝利。予想対決は3着に10番人気のミラクルクイーンが入ったことにより、馬単を押さえていた赤見さんの単独的中という結果になりました。

赤見:馬単1200円的中! 収支+240円

【集計】投資額 6,000円×23R=138,000円

 荘司  +111,360円
 須田  +42,310円
 斎藤  -38,200円
 矢野  -63,180円
 赤見  -77,890円
 目黒  -96,930円
---------------------------------------
 白組  -59,070円
 紅組  -63,460円

2/14黒ユリ賞予想 須田鷹雄

2021年2月13日(土)

終いの脚確かなニュクスが軸

 土曜の1R開始時が馬場水分量1.6%。日曜も同程度と考えると、はじめて640キロを曳く明け3歳牝馬にとっては厳しい条件になりそうだ。
 昨年は1.6%だが開催中の雪でむしろ軽い状態。2016年も1.6%で、このときは先に仕掛けながらも障害で膝をつく馬が何頭か出て、遅れてしかけたキタノミサキが大波乱を演出。3連単は213万円という高配当になった。

 今年は△イオンが速いがもともと降りてからは怪しいところがあり、色気のある人気馬は同馬に付いていってオーバーペースになる可能性もある。それで押し切られてしまうなら堅い決着になるのでそのシナリオは捨てる。ペースに惑わされず自分のタイミングで仕掛けて、さらに降りてからしっかり歩けそうな馬ということで◎ニュクスからいきたい。

 もう1頭迷ったのが○ジェイマリアなのだが、こちらは障害の面でやや不安があり、大敗する可能性を考えると軸にはできなかった。

 ◎の軸1頭マルチだと、6000円で取れる相手は5頭。ヒモ抜けが怖いが、この範囲でいちばん配当がつく順番での決着を期待したい。

◎8 ニュクス
○4 ジェイマリア
▲9 ミソギホマレ
☆3 ホクセイサクラコ
△5 アバシリサクラ
△10 イオン

3連単軸1頭マルチ
8→3,4,5,9,10 各100円 計6000円

2/14黒ユリ賞予想 荘司典子

ミソギホマレ連勝で重賞制覇に期待

 1月31日に行われた3歳馬の新設重賞・翔雲賞は4番人気タカナミが重賞初制覇。2着6番人気マサタカラ、3着5番人気カイセキングオーという結果に。1番人気ネオキングダム6着、ヤングチャンピオンシップ勝ち馬アルジャンノオー5着と、重賞実績のある2頭は振るわない成績となりました。この結果からも3歳世代では現時点で力の抜けた存在は不在で、どの馬にもまだまだチャンスありと見ていいでしょう。

 ここは牝馬限定戦。少し状況は違うかもしれませんが、成長途上の面々ゆえ一筋縄ではいかない決着になりそう。しかしそうは言ってもやたらと手を広げても的中しないのが馬券の難しいところ。トリガミを防ぐ意味でもここはある程度絞っていきたいと思います。

 本命はミソギホマレ。今回とほぼ同じメンバーの前走で1着。成績が安定していることに加え、昨年9月のいちい賞(2歳牝馬オープン)でも1着。その時の僅差2着がイオン、以下アバシリサクラ、シンデレラナイト、ニュクスらに勝っているのも心強い材料。鞍上はデビュー以来5勝すべてを挙げている阿部武臣騎手で、必勝態勢。阿部騎手は意外にも黒ユリ賞は未勝利で、ここは欲しいタイトルでしょう。さらに父の父がアキバオーショウというのも個人的に思い入れのある血統で、応援にも力が入ります。

 相手1番手はイオン。3走前にはカイセキングオーを制し、5走前にはタカナミを制し、牡馬相手に勝っているのも推すポイント。端枠のため2番手にしましたがもちろん逆転の可能性も。

 メンバー中唯一の重賞ウイナー、ナナカマド賞馬のアバシリサクラ。穴には昨年11月16日A2のレースでカイセキングオーに勝っているジェイマリアの末脚に期待。以上4頭で、馬券はミソギホマレを1着固定にした3連単と、4頭の3連複BOXで勝負します。

◎9 ミソギホマレ
◯10 イオン
▲5 アバシリサクラ
△4 ジェイマリア

3連単
9→5,10→4,5,10 各500円
3連複BOX
4,5,9,10 各1000円 計6000円

2/14黒ユリ賞予想 赤見千尋

最近の勢いを買ってイオン

 最近の勢いからいくとイオンが中心かなと思います。
 昨年12月から急激に力を付けた印象で、同世代牡馬を相手にA-1で勝利。前走はミソギホマレの2着に敗れましたが、5キロ重い560キロを曳いてのもの。今回は定量戦で他の馬たちと同じ640キロを曳きます。初めての重量でやってみなければわからない部分も大きいですが、体も順調に成長して来ているのでこなしてくれるのではないかと思います。

 対抗はミソギホマレ。
 9月のいちい賞を勝ち、牝馬同士では力上位の存在です。前走で勝った相手が多いメンバー構成で、ここも好走が期待できます。前走でイオンとは5キロ差がありましたから、同じ重量になってどうかでしょう。

 8月の白菊賞を勝ったニュクスにも注目しています。
 前走は5着でしたが、年明け2戦でいいレースをしていましたから、巻き返しは可能ではないでしょうか。

 前走3着のシンデレラナイト、十勝産駒特別で3着だったホクセイサクラコまで。

 この世代最初の重賞だったナナカマド賞を制したアバシリサクラも気になるところですが、その後なかなか勝ち切れていないのと前回が出走取消ということで今回は無印にしました。
 力のある馬なのでこの判断がどう出るかですが...。

◎10 イオン
○9 ミソギホマレ
▲8 ニュクス
△6 シンデレラナイト
△3 ホクセイサクラコ

3連単フォーメーション
10,9→10,9,8,6,3→10,9,8,6,3 各200円
馬単
10→9 1200円 計6000円

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