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1/12ヒロインズカッププレビュー

 1月12日(祝・月)のメインは重賞・第19回ヒロインズカップ(4歳以上牝馬限定)。負担重量はオープン770キロ、500万円条件760キロ(5歳馬は10キロ減)で、オープン馬は本年度の収得賞金150万円につきさらに10キロが増やされ、岩見沢記念、帯広記念と今季重賞2勝のフクイズミが20キロ増の790キロ。他馬は加増なしとなります。
 11月16日のレディースカップ(牝馬オープン特別)から8頭が出走してきました。
 ここは、そのレディースカップを障害先頭から押し切ったエンジュオウカンに注目します。3着のフクイズミ(2着馬はここには不出走)とは10キロ差だったのが今回20キロ差に広がることでさらに有利になった印象。06年のヒロインズカップを圧勝していた実績もあり、負担重量も心配なし。ここはそれ以来となる重賞制覇のチャンスといえます。
 そのエンジュオウカンから20キロ軽いニシキガールペガサスプリティーの5歳牝馬2頭が相手として有力。ともに前走は5歳限定重賞・天馬賞に出走し、740キロを曳いて2、6着でした。近走の安定度からみればペガサスプリティーですが、高重量への適性ではニシキガールのほうが上でしょうか。ベテラン牝馬たちを相手にどこまでやれるか期待が高まります。
 昨年のこのレースの覇者トカチプリティーも牝馬限定戦なら侮れない実力の持ち主。春の牝馬限定重賞・カーネーションカップの勝ち馬ニシキユウは力のいる馬場になれば、逃げきってしまう可能性も出てきます。
 フクイズミは実績で断然ですが、やはり最大40キロ差のトップハンデは厳しそう。ここは底力に期待したいところです。

出走表はこちら

【参考レース】
 5/11カーネーションカップ(勝ち馬:ニシキユウ)
11/16レディースカップ(勝ち馬:エンジュオウカン)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(1/10〜1/12)

2009年1月 9日(金)

 年末年始の連続開催が終了し、今週から土曜・日曜・月曜の通常開催に戻ります。12日(祝・月)のメインには、4歳以上牝馬による重賞・第19回ヒロインズカップが行われます。また新人騎手4名がいよいよデビューと、今週も見どころ満載となりそうです。
 なお今週のスカパー!の放送チャンネルは795chとなりますのでご注意ください。

 1月10日(土)のメイン第11レースは霧氷特別(混合500万円未満)。1月3日のばんえい十勝金杯(混合500万円未満)、1月4日の5歳限定重賞・天馬賞出走馬の対決です。
 ばんえい十勝金杯を制したカネミセンショーはこれで3戦連続連対と絶好調。障害力を生かし、好位から抜け出す安定した取り口が光ります。前走と変わらない725キロだけに連勝が狙えそうです。
 ホッカイヒカルは天馬賞では後方から早めに押し上げるも障害で苦戦したのが響いて4着。しかし課題のスタートは決まっており、障害さえ立て直せれば上位争いに加わってくるでしょう。
 コブラダイオーはばんえい十勝金杯ではトップハンデでしたが僅差3着と底力を見せました。先行力あるアアモンドヤワラも天馬賞(7着)より負担重量が軽くなることで見直しが必要です。

 1月11日(日)のメイン第11レースは睦月特別(オープン)
 1月5日の平場オープン1、2着馬、ホクトキングマルミシュンキの再戦です。オープンで2連勝中のホクトキングは障害巧者で、特別の重量増は歓迎材料。前走平場オープンが約半年ぶりだったマルミシュンキは出走レースを絞っているだけに、出てくるからには毎回が勝負。ここも上位争い必至でしょう。
 オープン特別で好走を続けるホシマツリがこの2頭に割って入れるかといったところです。

 1月12日(祝・月)のメイン第11レースに重賞・第19回ヒロインズカップ(16:30発走予定)が行われます。このレースは別掲のヒロインズカッププレビューをご覧ください。

1/4天馬賞回顧

2009年1月 4日(日)

アローファイターひとり旅!

 4日(日)に行われたのは、2回目を迎えた重賞・天馬賞(5歳オープン)。単勝1.8倍の断然人気に推されたアローファイターが、格の違いを見せつけました。

 負担重量は760キロと、普段より少し重め。馬場水分も3.7%と一時期より下がり、道中はゆったりとしたペース。アローファイターを先頭に、各馬一団のまま第2障害を迎えました。
 最初に障害に挑んだのはアローファイター。ひと腰で天板近く、ふた腰目で天板まで上がりきり、リズムよくレースを進めている印象。そのまま後続を置き去りにし、独走態勢を築きました。大きく離れた2番手でクリアしたのはホッカイヒカル、さらに遅れて5頭ほどが障害を越え、追撃態勢に入りました。
 しかし先頭のアローファイターは、15メートルほどの差を保ちながらひとり旅。他馬をまったく相手にしないレースぶりで、ばんえいダービーに続く重賞2勝目のゴールを果たしました。2番手追走のホッカイヒカルは徐々に脚いろが鈍り、残り15メートル付近でストップ。その隙に3番手集団の一角から脚を伸ばしていたニシキガールが交わすと、追いすがるミサキスペシャル、立て直したホッカイヒカルを振り切って2着。ダービー馬とオークス馬によるワンツー決着となりました。以下ミサキスペシャル、ホッカイヒカルの順で入線。

 ばんえいダービー制覇後はハンデを課せられたこともあって苦戦が続いたアローファイターでしたが、定量戦できっちり勝利。オープン勝ちの実績からも、やはりここでは力が違った印象でした。しかし気になったのは、ゴール前での脚の鈍り具合。全成績[13-15-14-29]が示す通り、課題の詰めの甘さが解消されたとはまだまだ言い切れません。今後、古馬重賞を狙っていくためには、さらなる末脚強化が必要でしょう。
 オークス馬ニシキガールが、久々に存在感をアピール。ばんえいダービー2着後は低迷が続いていましたが、近3走で4、5、4着とやや上向いており、それを受けての今回。定量戦できっちり実力を示しました。同世代での力上位は明白で、今後もよほどハンデを課せられない限り軽視は禁物です。

成績はこちら
映像はこちら

鈴木恵介騎手「思った通りのレース展開になりましたね。昨年は世代限定戦でもハンデを課せられて苦戦しましたが、今回は定量戦でしたから。これまで強い相手にもまれてきたので、そうした経験も生きたと思います」

1/4天馬賞予想 山崎エリカ

アアモンドヤワラの勢いに期待

 帯広記念は忘れた頃のニシキダイジンで、高重量戦でうまく逃されると厄介だとは思っていたけれど、本当にうまく逃げちゃうんだもんなぁ〜。勝ったフクイズミも強かったけど、私の中でばんばは直線のスピードよりも登坂力があってこそだと思っているので、マイペースで逃げて2着だったニシキダイジンは素晴らしい内容だったと思います。ニシキダイジンみたいなタイプは常に安定した結果は残せないだろうけど、またいつか大穴を演出してくれるんじゃないのかな? おそらく私が忘れた頃にね(笑)。

 さて外れた馬券のことなぞ忘れて、明け5歳限定戦の天馬賞の予想。◎にしてみたいのは目下3連勝と絶好調のアアモンドヤワラです。昇級で特別戦となった前走も障害をひと腰でまとめていることから、760kgの重量も難なくこなせると思います。

 ○には前々走のオープンを楽勝したアローファイター。同馬は4歳限定の柏林賞、銀河賞ともに重量に泣きましたが今回は定量戦。前走時、障害でスムーズさを欠いたあたりに一抹の不安を感じますが、同馬の力を出し切れれば勝ち負けでしょう。▲には近走1着、2着、1着と成績が安定しているホッカイヒカル。今回は定量戦ですが、力を付けた今ならここで通用しても不思議ではないはずです。

 以下△に軽馬場巧者とはいえ、400万未満特別、500万未満特別でを連勝のペガサスプリティー。あとは約1カ月の休養明け初戦だけに、あまり馬場が重たくなるとガス欠を起こしそうですが、2〜3走前の内容が悪くなく、立て直した効果を考慮すれば浮上の余地があるコーネルフジ。

 ◎アアモンドヤワラ
 ○アローファイター
 ▲ホッカイヒカル
 △ペガサスプリティー
 △コーネルフジ

1/4天馬賞予想 矢野吉彦

2009年1月 3日(土)

切れ味勝負でペガサスプリティー

 いやいや、帯広記念は完敗でした。いろいろ理屈をつけてフクイズミを切っちゃったんですが、恐れ入りました。ニシキダイジンもグランプリホースとはいえ、ここでは足りないかなぁと思っていましたし……。赤見サン、お見事でしたね!

 さて、天馬賞。私が予想の参考にしたのは、アローファイターが勝った12月14日のレースとアアモンドヤワラが勝った12月15日のレース、それにペガサスプリティーが勝った12月8日のレースです。馬場水分はいずれも4%台でほぼ同じ。3頭の荷物の重さで勝ち時計に差がつきましたが、今回、アローファイターはそこから60キロ増、アアモンドヤワラは45キロ増、ペガサスプリティーは40キロ増。これを加味すると、3頭ほぼ横並びになると考えられます。
 それらのレースで、アローファイターとアアモンドヤワラは第2障害に真っ先に到達。先に仕掛けてすんなりクリアし、そのまま逃げ切りました。一方、ペガサスプリティーは第2障害まで小刻みに止まって息をいれながら、他馬よりやや遅れて坂下に到達。後から仕掛けたものの、アッサリ障害をクリアして先頭に立ち、末脚衰えることなく悠々ゴールしました。牝馬らしい切れ味を見せたわけです。
 ムムッ、これって、ナリタボブサップ、カネサブラック対フクイズミという構図に似ていると思いませんか? 今回、アローファイターとアアモンドヤワラがグングン行って、行った行ったのゴールということも十分考えられます。でも、やや重くなりつつある馬場で2頭が無理にやり合ったら、どちらかの末脚が鈍ることがあるかも。そうするとペガサスプリティーの切れ味の餌食になってもおかしくありません。逆に、アローファイターとアアモンドヤワラが牽制しながらスローペースに落とせば、ペガサスプリティーにとっては追走がさらに楽になるはずです。どっちにしても、ペガサスプリティーには好都合。銀河賞やレディースカップで大崩れしているので、絶対的な信頼を置くのはどうかとは思いますが、ここへきての好調ぶりを評価して狙ってみることにします。
 馬券は、ペガサスプリティーを頭に馬単流し。アローファイターとアアモンドヤワラを厚めに、あとはシベチャタイガー、コーネルフジへ。押さえに馬複も買っておきます。
 みなさんも、うすうすお気づきでしょうが、私が考えているのは、終わったばかりの帯広記念のようなレース。大外から切れ味鋭い牝馬が一気に伸びて牡馬を蹴散らすという結末です。さぁ、どうなりますか?
 では、今回はこのへんで。

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