石川慎将騎手は、2010年4月に初騎乗初勝利でデビュー。それから12年10カ月となる2月4日に地方競馬通算1000勝を達成しました(8414戦目)。 その直前の2月2日には白鷺賞(姫路)で他場重賞初勝利。1000勝達成や白鷺賞の勝利、今後の目標について話をうかがいました。(インタビューは2月11日)。
2月4日に1000勝達成されましたが、その時のお気持ちというのは。
1000勝、1000勝と言われながらリズムが壊れたのですが、いずれは勝つんで、1000勝を意識したこともなかったし、リーチ(999勝)も重賞でかけらました。(1000勝達成は)たまたま乗り替りだったのですが、いつも世話になっているオーナーの馬で達成できてよかったです。
以前(15年2月)のインタビューでは100勝・200勝の時は意識してなかったと言われましたが、1000勝はどうですか。
やっぱり特別なものは多分あったと思います。その日のうちに1001勝もいっちゃったんで、「あ、やっぱりそういうときってパパッと勝つな」というのがあったし。その時は「1000勝したんだ」という日だったんですけど、あとは徐々にまた勝てることを意識しつつ、すぐ切り替えられました。
999勝は遠征(姫路・白鷺賞、ヒストリーメイカー)でのものでした。
あのレースは自分が何勝目とかは関係なしに、自分の中で力が入っていたし、何日も前からジンギのレースを見て、どうやって行くかなというのを考えていました。ただ、ゲートに入ってから、考えていたのはもう一旦全部捨ててレースに行ったので。まぁあんまり考えすぎないで感覚で乗った方が、自分にはあってるのかな?とは思います。
ジンギとの接戦を制したヒストリーメイカー(5番、黄色帽)<写真:兵庫県競馬組合>
ジンギをマークして早めに行って、というのはレースの流れの中でしょうか?
そうですね。考えていたプランは消し去ったので、もう全部何のプランもなく、なるようになれと。ただジンギを見ながらレースをしたいな、というだけを考えていたので。(田中)学さんも僕がずっと後ろにいて意識はあったと思うので、どこかで1回前に出る形の方がいいかな、と。
最後は迫られてきましたが、手応えはどうだったですか?
もうあそこまで馬が抜け出しちゃって、ちょっと遊ぶ感じもあって、どれか1頭馬の視界に入ってくれた方がまだ行ってくれるなというのはあって、ジンギが見えてからはグッとまたもう一段階ハミ取ってくれたんで、直線はもう自信もって、交わされないだろうなと思ってました。
18年以降は佐賀リーディング5位以内で安定していますが、そこはどう思われますか?
やっぱり1番になりたいですよね。競馬は2位もドベも一緒なんで、1位しかないですよね。2位だった3位だったとか、もう関係ないですよね。
昨年はリーディング2位で、1位の山口勲騎手とは17勝差でした。
まだやっぱり手は全然届かないし、背中がやっと見えたぐらいなので。また今年、全然背中も見えないくらい突き放されるかもしれないし。ただただ、自分はもうずっと何年間もあの人の背中ばっかり追いかけて。ただそれだけです。
初の年間100勝を達成した20年はミスカゴシマが3歳の年で多数の重賞を勝たれました。
それは多分かなり大きいと思いますし、やっぱりそういう強い馬に乗ってタイトルを獲るというのは自信にもなるし。乗り方も変わってくるし。ああいう馬がいてくれることでモチベーションもまた違いますし。
吉野ヶ里記念連覇のミスカゴシマ(2021.7.25)<写真:佐賀県競馬組合>
石川騎手が重賞を勝った時にウイニングランをされていました。
やっぱりその馬を応援してくれているお客さんもいるし、ミスカゴシマはここの生え抜きで好きなお客さんも一杯いますし、他の馬を応援しに来てくれるお客さんもいるし、当然他の重賞でもそういうのはあると思うし。やっぱり声援というのは、僕らお客さんがいると「あぁ今日(お客さんが)多いな」という感覚で乗れるんで、その人たちのためにもそういうファンサービスというか、自分たちもめちゃめちゃ気持ちいいんで、あれは。みんなにもやってもらいたいなとは思いますけど。
では次に重賞を勝たれたときには。
そういうチャンスがあるときには、はい。
イチノコマチについてですが、九州ジュニアチャンピオン(飛田愛斗騎手が騎乗)以降は勝ち星がありません。この馬のいいところや、ここが改善されればというところがあれば教えてください。
いつもいいレースしてくれて、自分の中では申し分のない競馬ではあるんですけど、やっぱり(近走は)1着獲れてないので、どうにかして1着獲りたいなという中で乗って、前走(花吹雪賞2着)も強かったし、いい形でレースを運べてたと思ったんですけど。絶対、能力の無い馬じゃないし、勝てる力はあるので、このままシルバーコレクターで終わらせるのはもったいないし。あとはもう、自分が考えて乗れば勝たせてやれるのではと思いますね。
昨年2月に真島正徳先生の初勝利に騎乗されていました。真島正徳、鮫島克也調教師は一昨年まで同じジョッキーでしたが、調教師になられて印象が変わったところはありますか?
今まで一緒に乗っていて、正さんも、克也さんも、(山口)勲さんも、3人はもうずっと僕の教科書でずっとやってきて、その人たちのいい所を勉強しようと思ってやってきたので、現役の時もレースでどうやって乗ったらいいのかを相談もしたし。その二人が先生になると、もう一段階聞くこともあるし、「こうやって乗ってくれ」ってオーダーに関して、すごい勉強にもなるし。ただ、緊張はしますよ。あの二人の先生の馬に乗るっていうのは。やっぱりついこないだまで乗ってた人というのは、レースを見る力というのがあるんで。それを上手く引き出したいというのはあるし、あの二人に認めてもらいたいというのもかなりあるし。全然意識は違いますね。
13年の門別での期間限定騎乗から10年、また他の場所で乗りたいという想いはありますか?
いろんな競馬場で乗るという想いはずっと常にあるし、あそこ(門別)で滞在した2カ月間というのは、すごい勉強になったし、またそういう機会があるなら行ってみたいです。
ヒストリーメイカーは4月以降他場の重賞を狙っていくそうですが。
それで行かせてもらえるのなら行きたいし、あれぐらい強い馬だったら行ってみた方が勉強にはなるし。
白鷺賞が他場の重賞初勝利でしたが、期間限定騎乗の門別以外では他場での勝利自体が初勝利でした。
そうですね。ミスカゴシマでも金沢2着だったし。うーんなんかもう2着が多いですよね。本当に。だから勝ったのはすごい嬉しかったですね。もともと自分も中学校卒業して園田に居たし、子供の頃から厩務員して姫路に連れて行ってレースしていたので、あそこで勝つというのは思い入れが全然違いました。
今後の目標となるとリーディング1位ですか?
それは当然目標だし、勲さんが現役のうちにいっぱい吸収したいものがありますし、あの人に数字でも腕でもまだ追いつけないし。だからとりあえず数字で追い越せるように頑張りたいし、ずっとそれを目標にしていたので。
最後にオッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。
佐賀競馬も少しずつ若手も増えて、レース展開も変わってすごい面白くなってきたんで、自分たちの応援するジョッキーと応援する馬を見つけてもらって、楽しんでもらいたいと思っているので、これからもまたよろしくお願いします。
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※インタビュー / 上妻輝行
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デビュー11年目の石川慎将騎手(佐賀)は、今年93勝(10月28日現在)を挙げ、キャリアハイだった昨年の95勝を上回る勢いです。佐賀リーディング第2位まで上がって来た心境を伺いました。
今年は初のリーディング2位に付けています。勝利数も93勝と、キャリアハイだった昨年を超えそうですね。
たくさん勝たせていただいていることはありがたいですし、周りの方々に感謝しています。ただリーディング順位に関しては、佐賀には絶対王者の(山口)勲さんがいますから、ぶっちぎって2位にいないとあんまり意味はないかなと。勲さんとの差が開き過ぎているので、自分の中では2位も3位も4位も変わらないです。
勝ち星に関しては意識されていますか?
目標は年間100勝と思ってやって来て、去年はあと少しのところで達成出来なかったので、今年こそはという想いはあります。その目標に順位がついてきたという感じですかね。
2010年のデビューから、今年11年目です。すっかり佐賀を代表するジョッキーの一人になりました。
いやいやいやいや、まだ全然ですよ。わからないことだらけですし、自分ではまだ新人だと思っています。これまで、「完璧に乗れた!」というレースがあんまりないんですよね。勝った時よりも、「よくこの馬を2着に持ってきたな」とか、負けたけど内容が良かったというレースはありますけど。でもその前には、必ず山口勲がいますから。
"ミスターほとんどパーフェクト"と呼ばれる山口勲騎手は、どんな存在ですか?
佐賀で乗っているジョッキーにとっては、みんな目標にする騎手ですし、あの人のようにならなければと思いながらレースをしていると思います。一緒に乗っていて、ペース配分、展開の読み方、位置取り、最初から最後まで上手いなと思うことが多いですね。なので、基本的には勲さんの近くにいれば、人気がない馬でも着に入ったり、勲さんの後ろにいれば道が開いていくので、そういうセコイ乗り方をする時もあります(笑)。
かなり大きな存在ですね。
勲さんと競って勝つ1勝は、自分の中では2勝の価値だと思っています。今僕は11年目になって、やっと勲さんを意識してレースが出来るようになったので、そこは成長したのかなと。もちろんまだまだ雲の上の存在ですけど、少しは近づいている感覚です。これを勲さんに聞かれたら「100年早い」と言われるかもしれませんけど(笑)。
昨年からはミスカゴシマとのコンビで重賞戦線を沸かせて来ました。この馬との出会いも大きかったんじゃないでしょうか?
大きかったですね。これが騎手としての分岐点になったなという馬で、本当にいろいろなことを教えてもらいました。
ミスカゴシマで佐賀皐月賞制覇(2020年5月3日)
デビュー2戦目からコンビを組んでいますが、どのあたりで走るなと感じましたか?
もともとはデビュー戦から乗る予定だったんですけど、自厩舎の馬がいたので2戦目からになりました。能力検査を受ける前、ゲート練習の段階でいいスピードがあったので、デビュー戦は勝てるだろうなと思っていましたが、正直最初はここまで走るとは思っていなかったです。
相当走ると確信したのはいつ頃ですか?
小倉に遠征に行った時(8月10日フェニックス賞)くらいには、同世代の佐賀では一番強いだろうなと思っていました。金沢シンデレラカップでもいいレースをしてくれて、自分の仕掛けがちょっと早かったので2着に負けてしまいましたが、佐賀からの遠征馬で舐められていたところもあったと思うので、いいところを見せられたのは良かったです。
常に人気を背負った中でのレースというのは、プレッシャーも大きかったですか?
プレッシャーはそんなになかったですね。ミスカゴシマが一番強いという意識で乗っていたので、あとは自分がしっかり乗りさえすれば勝てると思っていました。
以前は逃げ馬でしたから、佐賀3歳三冠に差し掛かった頃には、かなりマークがキツかったですよね。
相当キツかったですね。でも僕としては、それが嬉しくて。そういう風に重賞でマークされる馬になかなか巡り合えないですから。マークされる存在になったんだって、緊張よりも面白さの方が大きかったです。とてもいい経験をさせてもらいました。
九州ダービー栄城賞では1番人気3着でした。
2000メートルは少し長いという意識もあって、みんなが目標にして来るのなら、前に行きたい馬は行かせようと。自分の中で、相手は前に行く馬たちではなく、後ろだと思っていたので、腹を括って逃げない競馬を選択しました。逃げていたらどうだったかというのは見たかったお客さんもいたと思いますが、自分自身で考えてやったことなので、悔しいですけど仕方ないなと。ダービーが終わってからいろいろ考えて、ずっと前に行く競馬だけでは勝てないですから、控える競馬も試していこうと、初めての古馬オープンだった大分川特別で控える競馬をしました。今まで砂を被ったことがほとんどなかったので最初の1~2コーナーはけっこう嫌がっていたんですけど、その後はしっかりハミを取っていたので、慣れればオープンでも通用するなと思いました。まさか(古馬オープン)2戦目の吉野ヶ里記念で勝てるとは思ってなかったですけど、改めて強いなと感じましたね。
ミスカゴシマは古馬相手に吉野ヶ里記念も制覇(2020年7月19日)
西日本ダービーでは山口勲騎手が騎乗して8着でした。レースをご覧になっていかがでしたか?
勲さんが乗るミスカゴシマを見られたというのは、また一ついい経験になりました。勲さんはこういうレースをするんだとか、自分に戻って来たらこういう乗り方をしたいなとかいろいろ考えましたし、たとえ戻って来なくても、他の人がどう乗るかというのはすごく気になりますね。僕は基本的に緊張しないんですけど、自分が乗った時より見ている方が緊張しました。ミスカゴシマはいろいろなことを教えてくれて、いろいろな想いを感じさせてくれて、騎手として大きな財産だと思っています。
佐賀は10月3日からほとめきナイターが始まりました。ナイターでの騎乗はどうですか?
薄暮開催で暗くなってからのレースもやっていましたし、門別でもナイターに乗せてもらっていたので、特に違和感はないですね。お客さんも入り出して、競馬場が華やかになった気はしています。
今年の夏時期に3年ぶりに走路の砂を全面入れ替えしたそうですが、現在の馬場状態はいかがですか?
良馬場だと若干時計は掛かっているかなと思いますが、雨が降ると一瞬で速くなるので、本当に判断が難しいですね。これは今の佐賀の面白さの一つでもあると思うんですけど、ジョッキーでもその日の馬場傾向がわからないという。
我々馬券を買う側は、どう判断したらいいでしょうか?
僕らも乗ってみないとわからないので、最初の2レースか3レースくらいでみんな試行錯誤しています。基本的には先行有利、内を開ける、という2つのポイントは変わらないですけど、日によってどのくらい内を開るかというのは悩みどころですね。あと30センチ内に行ったら重いかなとか、もう少し外がいいかなとか、人によって全然違うので、乗っていても「この人ずいぶん内行くな」とか、「そんなに外行くの?」とか。前半の傾向を掴んで後半に活かすので、ファンの皆さんもぜひ前半の傾向を見ていただけたらと思います。
では、オッズパーク会員の皆さんにメッセージをお願いします。
佐賀もナイターが始まって、遅くまで楽しめるようになりました。最近は若手の騎手もすごく頑張っていて、みんな「打倒!山口勲」を目標に戦っています。レースでもそういう部分が見えると面白いですから、絶対的な存在の織田信長を倒しに行くような感じで頑張ります!
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※インタビュー / 赤見千尋(写真:佐賀県競馬組合)
2010年にデビューし、佐賀では鮫島克也騎手以来30年ぶりとなるデビュー戦での勝利を飾った石川慎将騎手。一昨年は門別での期間限定騎乗を経験し、昨年はリーディング5位と今後ますますの飛躍を期待されています。現在の心境と意気込みを伺いました(インタビューは2月28日)。
まずは、去年はどんな1年だったでしょうか。
去年はどこにも行かずに、こっちでずっと1年間乗ったんですけど、 まぁいい馬にも一杯乗せてもらっているんで、もうちょっと物足りなかったかなぁというところはありますよね。
昨年は63勝でリーディング5位でしたが、もっと上が狙えたという感じですか。
いやー、上には上がいるんで、なかなか追いつけないですね。けどまぁ、僕ら若いもんがちょっとずつ、壊して行かないとですね。盛り上がりも欠けてくるだろうしね。
デビューからこれまで、今まで一番印象に残っているレースとはなんでしょうか?
一番最初、自分の親父(石川浩文調教師)の管理する馬でデビュー戦勝てたし、それが未だに一番嬉しいし、やっぱり今でも自分とこの馬で勝つと嬉しいですね。
2010年4月10日、デビュー戦をハードリベンジで勝利
お父様は中津で騎手をされて、佐賀へ移籍されましたが、石川さんご自身が騎手になりたいと思ったのは中津の頃でしたか?
そうですね。もうずっと子供のころから親父が騎手だったんで、ずっと土日の休みのときは競馬場で応援して、自然と自分も騎手になりたいなぁとは思ってましたけどね。ただ、体重が重たかったのがあったし、学校に行くときも、かなり減量して試験を受けてたんで、若くて意思も弱かったんで一旦は挫折したんですけども。やっぱりずっといろんな所で競馬を見ても、騎手は一番花形だし、活躍できるし、応援してくれる人は多いし。こっち(佐賀)で親父が調教師になったときに「受けてみるか」と言われて、そう言ってくれなかったらもう一度火は付いてなかったですけどね。それで、騎手になれることができました。
12年にマカオでの招待騎乗。13年に門別での期間限定騎乗。外のレースを体験することはやはり刺激になりましたか?
いや、やっぱ全然違いますね。初心に帰れますし、コースも、レースの流れも違うしですね。かなりの刺激になるし、またこっちに帰ってきてからも、2カ月、3カ月いた所とまた違ったレースがあるんで、それもまた刺激になりますね。
それが昨年63勝と勝ち星を伸ばしたところに繋がったのでしょうか。
なったかな、とは思ってはいますけど、もうちょっと成果が、出て欲しいかなぁ、と。
佐賀競馬の中で、ライバルという存在はおられますか?
いや、ライバルっていうのは、皆がライバルなんですけど、上の人はやっぱりそうだし、下の人も「こいつのこういう所は良い乗り方をするなぁ」というのはあるし、それじゃぁこういう乗り方をしてみよういうこともあるし。上の人は上の人でそれを盗むことができるし。やっぱり教えてはくれないのでね、レースで後ろに付いて行って「この人が勝つときはこうなんだなぁ、この馬に乗ったときはこうなんだなぁ」って。その辺はずっと勉強です。
2014年九州大賞典はアドマイヤツバサで3着
重賞競走ですが、S2重賞はもう勝たれてますが、S1重賞はまだですね。
そうですね。やっぱり(S1)重賞勝ちたいですね、やっぱりそれが一番ですね、今。まぁ力んでいるつもりはないんですけど、なかなか結果が出ないんで。そこらへんがやっぱり自分の腕、精神力。そこらへんがまだ新人かな(笑)
アラブが無くなり、荒尾が無くなりで(S1)重賞の数自体が減った、というところもあります。
数が減ったといっても、乗り役の数も少ないし、勝たないとですね。重賞でもそこそこいい馬に乗せてもらってるんで、なかなかそこで結果を出し切れないとね、それが課題というか、1個勝ったら楽にはなるかなとは思うんですけど。
先日の飛燕賞を勝ったダイリンザンにはデビューから3戦乗られてましたが。
そうですね、たまたま真島さんが騎乗停止だったり、自厩舎の馬(カシノマラドーナ)に乗ったりして、代打で乗ったんですけど、その時から「この馬は走るな」と思ってました。2戦目(シリウス特別)であそこまで結果出してくれたんで、やっぱり能力はかなりあるなと。それでチャンスもらって、重賞(九州ジュニアチャンピオン)まで乗せてもらったんですが、勝ってもおかしくはないレースだったのに、ゲート出た瞬間から、最後終わるまで自分では全くひとつも納得のできないままレースで終わってしまいました。でもまぁ、その後活躍してくれているんで、自分的にはそれもいい刺激だし、普段から真島さんの調教とかみているんで、それを自分でもできるように心がけていますね。
九州ジュニアチャンピオン、ダイリンザンは3着
2015年の目標や、意気込みというのは。
そうですね、(S1)重賞勝ちたいですね。重賞1つぐらい勝ちたいし、チャンスがあるなら他所でも乗ってみたいというのもあるし、まぁ目標は小さいのも大きいのも一杯あります。
300勝まであと16勝ですが。
300なので、100勝したときも200勝したときも、後で聞いて、あ、そうなのって感じだったんで。そこはまぁあんまり自分の中では気にしてないんですけど、それほどの馬に乗せてもらっているので、結果を出せれば。何勝したとかいうよりも、(S1)重賞を勝ちたいですね。
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※インタビュー・写真 / 上妻輝行