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丸野 勝虎 騎手(名古屋)

  多くの名手を擁する名古屋競馬でリーディング上位をキープしているのが丸野勝虎騎手。
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今年5月1日に通算1000勝を達成し、さらに勝ち星を積み重ねている気鋭のジョッキーだ。
丸野騎手は岡部誠騎手に続いて、この秋からマカオ競馬に遠征することになった。


■10年くらい前に、シンガポールに騎手の交換留学生として行けるという話が出ていたのですが、
直前にそれがダメになってしまったんですよ。それ以来、ずっと海外に行きたい思いはあったの
ですが、ちょっと難しいかなという気もしていました。

でも成績が上がってきたらそのうち......という気持ちはあって、岡部誠騎手のマカオ遠征時に現地を
見学しに行ったときに、僕も乗りたいと希望したら、話がうまく進んで騎乗できることが決まったんです。
先日も見学に行きましたが、向こうの騎手は荒いというか、厳しいレースをしますね。そういう点を含めて、
今回の遠征は技術の向上よりも、精神的な部分を磨くための遠征にしたいと思っています。

その思いの根底には、丸野騎手ならではのプロ意識がある。

■ずっと同じところで同じメンバーで乗っているせいか、今の名古屋の騎手はちょっと甘い部分が
あるように思えるんですよ。競馬場はいわば戦場ですから、騎手同士の仲がいいというのにも
違和感があります。それに名古屋は乗替りもあまり多くないですし、最近は若手でもレースで騎乗
するのに苦労しません。ぼくが新人だった頃は、騎手だけで60人くらいいたんですよ。その時代を
知っているだけに、もっと競馬で結果を出すことに貪欲さを出してもいいんじゃないかと感じているんです。

そう語る丸野騎手は、鹿児島県曽於市(宮崎県との県境付近)の出身。
故郷から遠く離れた名古屋競馬の騎手になるまでを教えてもらった。

■中学のころにテレビで競馬中継を見たのが騎手という職業を知ったきっかけです。その後、
地元出身の原口次夫騎手(現調教師)を紹介してもらって、その流れで那須の教養センターに
入学しました。なので、馬に初めてさわったのは、那須に行ってからなんですよ。

原口騎手の紹介ということで、卒業後は愛知所属に。その原口騎手が競馬エースの伊藤さん
に「彼は素質が違う」と話したことがあるそうだ。

■でも、最初の頃は全然レースに出られませんでした。厩舎には兄弟子がいて、攻め馬とか手入れ
とか、競馬へ行く準備はぼくがして、実戦は兄弟子というのが普通でしたから。それでも初勝利は
4戦目で挙げられて、初年度は10勝できました。でもその後も騎乗数は全然変わらなくて......。

その状況が続いたせいで、一度グレたことがあるんですよ(苦笑)。もう何もかもがいやになって、
酒に走ってしまいました。当然、朝は起きないし調教もやらない......。

その頃、所属していた磯村林三調教師が亡くなって、それを機に騎手をやめようとまで考えていたんです。
でも、そんなぼくを本名信行調教師が拾ってくれて。そこからですね。成績が伸びてきたのは。
vol7_.jpg

苦しい修業時代を経て成績を上げてきた、その要因は何なのだろうか。

■最近の名古屋競馬は、後半600メートルでペースが上がるという競馬が多くて、わりと外を回る馬が
多い傾向がありますが、ぼくは基本的に「内をまわる」ことを心がけています。スローペースで後方に
いるときはさすがに別ですが、平均ペースのときは必ずそうしているんです。

名古屋は外差しが決まるように見えますが、馬に長く脚を使わせればそれが決まるときもあるけれど、
ダメージも大きくなる。それよりはインを通って直線までガマンするほうが、ロスも少ないし確実性も
ありますから。

ひとりの「プロ」として「騎手道」を追求する丸野騎手は、JRAでも重賞を制している。

■ゴールドプルーフの東海ステークスですね。あれが中央での初勝利。1位入線馬が降着になって
の繰り上がりでしたが、あれ、ゴールドプルーフも挟まって、かなり影響を受けたんですよ。
ハッキリ言って、加害馬がまっすぐ走っていれば、ぼくの馬が普通に勝っていたレースだったんです。
それなのに「儲けものだったな」とか冷やかされて。だんだん腹が立ってきたという思い出がありますね。

あとダートグレードではタカラアジュディ(名古屋優駿GIII)。あの馬は中央に繰り返し遠征に行っていた
ことで、速いペースに慣れていたことが勝因のひとつでしょう。もちろん地力があって、対応できる力が
あったからこそですが。中央での騎乗は、ぼく自身もフレッシュな気持ちになりますから、もっと乗り数
を増やしたいと思っています。

騎手としての熱い想いがある丸野騎手だが、目標や理想などはあるのだろうか。

■いえ、特に目標の騎手もいませんし、理想の騎乗スタイルも特にありません。何がよくて何が悪い
のかなんて、きっと永久にわからないものだと思うんです。ただ、人それぞれにいいなと思うところは
ありますよ。でも、それを自分のものにできるかというと、難しい話ですよね。いま感じているのは、
みんなそうだと思いますが、やっぱり体が硬くなってきているんですよ。年とともに(笑)。

 昔のビデオを見ると、ヘタなんだけど体は柔らかくて感心しますからね。そのあたりをカバーすることも
含め、いろんな刺激を受けて技術を磨いていければと考えています。

リーディング上位の常連となったことでの達成感などはまったくないと語る丸野騎手。
「だからこそ海外に」というその意欲が向上心を表している。そしてそこにはもうひとつの
意味も。「若い世代の騎手に対して、乗り役としての厳しさ、そしてプロとしての厳しさを
体で示していかなければ、伝えていかなければと思っているんです」

丸野騎手の騎手道追求の旅は、これからも続いていくことだろう。

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丸野勝虎(まるのかつと)

1974年8月13日生 獅子座 A型
鹿児島県出身 本名信行厩舎
初騎乗/1992年4月20日
通算成績/8,869戦1,032勝
重賞勝ち鞍/名古屋優駿GⅡ、東海桜花賞、
名古屋記念、名古屋杯3回、梅見月杯、ゴー
ルド争覇、くろゆり賞(笠松)など27勝
(ほかにJRAでは東海ステークス制覇)
服色/胴緑黒縦じま、そで黒・緑一本輪
--------------------------------------------------------------

※成績は2007年8月27日現在

(オッズパーククラブ Vol.7 (2007年10月~12月)より転載)

2007/10/20
名古屋

中川 雅之 騎手(金沢)

  金沢競馬でキャリア25年目。リーディングトップを5回獲得している2000勝ジョッキーが
中川雅之騎手だ。
 vol6.jpg
今回は本人が「記憶にないなあ」という、1日5勝を達成した日に話を伺った。
まずはホームグラウンドである金沢競馬場の特徴から教えていただいた。

■ここは雨が多い土地なので、砂がとても流れやすいんです。その影響で、時期によって砂の深さが
違うのですが、ここ最近(取材日は5月14日)は内も外も平均的になっている感じです。
だから今は以前とは違って、あまり内をあけて走らせていません。この競馬場の砂は粒が粗いので、
サラッとしないんですよ。だから雨が降ったあと、路盤近くの足跡がそのまま固まって凹凸ができることも
あります(二重蹄跡とよばれる現象)し、表面だけが良馬場になっていることも多いように思います。

でも、金沢はとても乗りやすいコースだと思いますよ。カーブの傾斜も少しありますし、多少早仕掛け
しても残ることが多いように感じます。ですから、3コーナーあたりから勢いをつける乗り方をすると
好成績につながる感じがありますね。

中川騎手の父も騎手(現調教師。中川雅之騎手は厩舎所属騎手)。「ホクリク」の西村さん
曰く、『体で時計を刻める騎手』だったということだ。

■うーん。父とぼくとでは感性というものが違うような気がするんですよね。ぼくの場合、頭では理解
できていても体が自然と動いていかないことがあります。この年(44歳)まで現役をやっていますが、
なんとなく長いこと乗ってきただけという気もしますし、まだまだ超えられないなと。
今も親方(中川調教師のこと)は毎日2頭くらい攻め馬をしているのですが、67歳なのに乗る姿が
ものすごくやわらかいんです。

肩やひじのあのやわらかさ、そういうところは似なかったなあと思いますね。それにぼくは学生のときに
馬術をずっとやっていたんですよ。そのときに体にしみこんだ「型」というものの影響があるようで、
それは競馬の動きと少し違いますから、そのあたりのクセというか、そういうところも含めて、頭と体が
一体にならないというようなところで若い頃はすごく悩みました。早くそれに気づいて、とっとと馬術を
やめておけばよかったと、今でも思っているくらいです。

それでもここまで現役を続けていられるのは、トップジョッキーである証だろう。

■ぼくらの若い頃は、同世代の騎手が十数人ひしめき合っていて、そのなかでの争いがすごかった
んです。そしてそこを抜けてこられたから、今でも残れているのかなという気がしますね。
ぼくは競馬に出るときには、気持ちだけは負けないでおこうと、ずっと思っているんですよ。

もう引退とかそういうことを考えなきゃいけないくらいの年齢ですが、乗る以上は辞めるその日まで
気を張って乗っていたいので。食えないから辞めるとか、体力的にきつくなってやめるというのはイヤ。
そういうこともあって、ここ2、3年は気持ち的に開き直って乗れているように自分でも思います。

若いころも今もそうですが、父の厩舎に所属している騎手ということで、チャンスは数多くもらえる
けれども、結果を出さないと迷惑をかけるという思いも強かったですね。親方が馬主さんに
「乗り役は息子さんで」と言ってもらえるようにならなければ、とずっと思っていましたから。

そんな中川騎手は騎手会長。だからこそ言いたいこともある。

■今の若い騎手は根性やモチベーションがいまひとつという気がします。もまれる強さというか、
精神的な部分が物足りないかなと。ぼくは娘にも「勝負に勝とうと思うならば、根性を出さなければいかんよ」
とよく言っているんです。そうじゃなければ勝ち残れないでしょう。

それに若い騎手は、基礎体力もぼくらの世代に比べたら明らかにないですよね。ぼくはずっとこの
競馬場に住んでいて、小学校のときは片道1時間くらい歩いて通学していました。そういう体力的な
貯金が残っているから、十分に勝負ができているような感じもありますね。

また、若い騎手は自分の体にお金をかけていないようにも思えるんです。ぼくは接骨医なども含め、
体はしっかりチェックしていますよ。馬乗りは全身運動。少しでも痛いところやしっくりこないところが
あると、バランスが崩れますから。自分の身はやっぱり自分で守らないと。

まだまだ前向きな中川騎手。実戦での勝負ポイントはどのあたりになのだろうか。

■今の競馬はスタートがカギ。とにかく『普通に出す』ことが重要ですね。そして、今の馬場では特に
ですが、1コーナーで外を回ったらまず勝てません。馬も昔にくらべると根性がないですし、クセが
悪い馬も多いですから。1300メートル戦では特に外を回ったらダメですね。

でも、内が深い馬場になっているときは内枠だと損になりますし、あえて外を回すという競馬でも間に
合ったりします。それでも基本的には、好位置からの競馬がいちばんの理想ですね。スッと2、3番手
につけられたら最高です。

昔は広い馬場を広く使ってレースをしていたのですが、今は標準的な競馬になっている感じもします。
とにかく「自分の競馬」ができた馬が勝てる競馬場だと思います。

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「金沢競馬場は残していけるし、これからもやっていける競馬場」と熱く語る中川騎手。活性化を
訴えて県庁で発言したこともあるそうだ。「もう少し競馬をとりまく環境がよければ、2、3年前に
引退していたかも」というが、「頼まれたら期待にこたえたい」という思いも強いそう。

インタビューの後半は金沢競馬のありかたについての持論をいろいろ聞かせてくれた。騎手紹介
のキャッチコピーは「頑張れマーちゃん」なのだが、「もう少しうまく生きられたらいいと思うんだけど」
というくらいのストレートな熱さに、「兄貴」と呼びたいくらいの気持ちになったのだった。

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中川雅之(なかがわまさゆき)

1963年1月31日生 みずがめ座 A型
石川県出身 中川一男厩舎
初騎乗/1983年4月16日
通算成績/13,641戦2,388勝
重賞勝ち鞍/サラブレッド大賞典2回、北日本
新聞杯、ヤングチャンピオン、JTB賞3回、中
日杯3回、百万石賞、北國王冠2回、日本海ダ
ービー2回、北國アラブチャンピオンなど54勝
服色/胴赤、そで黄
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※成績は2007年5月24日現在

(オッズパーククラブ Vol.6 (2007年7月~9月)より転載)

2007/07/20
金沢

鈴木 勝堤 騎手(ばんえい)

  世の中に「競走」はいろいろあるが、その途中で「止まる」という動作が必要なのは、バイアスロン
とばんえい競馬くらいのものだろう。初めて観戦した人のほとんどは、そこで『?』となるらしい。
しかし、それを含めた駆け引きが魅力のひとつでもあるのだ。

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世界で唯一のばんえい競馬で、平成17年度にリーディングジョッキーとなった鈴木勝堤騎手に、
まずは「止まる」話から伺った。

■スタートからゴールまで休まずに行くことは無理なんですよ。止まって息を整えないと障害を越える
ことはできません。『せーの』という感じで一気に行かないとダメなんです。こちらがいくら「行け!」と
合図を送っても、馬は苦しくなると止まってしまいます。

呼吸を整えて、いかに最後まで楽に行かせられるかが最大のテーマだからこそ、途中で止まらな
ければいけないんです。そこがばんえいの勝負ポイントでもあり、おもしろさだと思います。

だから、荷物が重いレースになればなるほど、力の差がハッキリする感じがありますね。
さっきのレースも、馬がゴール付近で止まりそうだなと思っていたら、やっぱり止まって。
ソリの上からゴール板を見たら10cmくらい過ぎていて、いやー、助かりました。

1枠だったからわかったけれど、真ん中だったらわからないものね。そういうときはドキドキしますよ。
この前も先頭だったのに、ゴールラインの上でピタっと止まって2着になってしまいましたし。

直線200mの競馬だが、逃げ、差し、追込、乗り方はさまざま。戦略というものが大きなポイントを
占める競技なのかもしれない。

■人気を背負って、勝つレースをしようというときには、前半は早めに第2障害の下まで行かせて、そこで
息を整える時間を長く取れるようにしています。そして一気に駆け登る、という感じですね。

ぼくはほとんどの騎乗予定馬をレース前日の調教時にチェックしています。そのときの動きが悪かったら
カツを入れたりして。そしてすべてのレースで他馬の弱点などを頭に入れて、どんな展開にしたらいいか
を考えて乗るんです。たとえばぼくの馬がノド鳴りを抱えている場合だったら、遅い展開を作って息を入れ
られるようになどと。

ひとまず廃止のピンチを乗り越えたばんえい競馬。コースから見る客席はどう映っているのだ
ろうか。

■最近はお客さんが増えてきたのがわかりますね。若い人も増えてきました。エキサイティングゾーン
からの応援の声もよく聞こえますよ。でも、その応援の声に惑わされないことも必要で、第2障害の
前で止まってじっくり脚をためていると「何やってんだ! 早く行け!」ってどなられることがあるんですよ。

10コースだとよけいにピンポイントで狙われて、本当はもう少しタメたいんだけれど「勝堤、行けえ!」って
どなられて、ついついGOサインを馬に出したら障害をぜんぜん越えられなくて「ああ、やっぱりなあ……」
ということも。他の騎手も同じことをよくボヤいていますよ。馬券を買ってくれている人の気持ちもわかるの
ですが、第2障害の前では静かに見守っていてほしいですね(笑)。

2007年度は帯広競馬場での単独開催。そのコースの特徴を教えてもらった。

■ここはばんえい4場のなかでいちばん難しいですね。帯広は障害が得意な馬が強いコースなんです。
障害をいかに楽に越えられるかが最大のポイントで、そして結果を出すためにはキッチリ乗らないと
ダメなコースでもあります。ですから前半も重要で、第2障害の下に着くまでに、少しでもよけいな負担を
かけると、勝つのは厳しいように感じます。

来シーズンは、夏も帯広開催となります。おそらく馬場は重くなるでしょうから、切れ味のある馬が台頭
してきそう。でもそうなると障害を登りきれるパワーがあるかどうかが微妙になりますから、むずかしい
ところですね。

トップジョッキーでいられる理由を、自己分析していただいた。

■ぼくの父は馬車使いだったんですが、手綱で馬を御していなかったんです。「チョイ」でゆっくり進んで
「ハイ」で駆け足、「オイ」と言ったら止まる。その記憶を思い出して、ばん馬の気持ちを考えるようになって
から、成績が上がってきたように思います。いまは年間でだいたい150くらい勝っていますが、勝てると
思っていなくて結果として勝ったレースって、そのうち50か60くらいはあるんですよ。

力は下でもその馬にとって合っている乗り方をすると、結果につながることが多い気がしますね。
逆に強い馬で勝ちに行こうとして負けることもあります。ぼくが思うに、ばんえい競馬は、勝ちを意識
せず、いかにいいレースをできるかが重要なんだと思います。

再出発となるばんえい競馬の魅力についても語ってもらった。

■これは本当におもしろいと思うんですよね。ぜひたくさんの人に見てもらいたいです。残さなければ
いけない競馬だと思いますし、すごく奥が深いんですから。ばんえい競馬には、よそから転入してくる
馬がいませんし、各馬の成長をずっと追っていけるところもおもしろい点だと思います。

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馬というのは人間が愛情をもって接すれば接するほどに、人に応えてくれるもの。その魅力を多くの人
に知ってもらいたいですね。

「現役を続けられることになったから、まだまだ頑張りますよ」騎手会長でもある鈴木勝堤騎手は
力強く結んだ。しかしそのあと……「でもばんえいって、本当にむずかしいんだよなあ」ポツリと
岩手なまりで苦笑い。まさに心の底からにじみ出た言葉だった。帯広競馬場にて、はじめて1年を
通して行われるばんえい競馬。トップジョッキーの地位を確立したとはいえども、理想追求の騎乗は
これからも続いていくのだろう。

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鈴木勝堤(すずきしょうてい)

1959年1月1日生 やぎ座 A型
岩手県出身 鈴木邦哉厩舎
初騎乗/1981年4月26日
通算成績/15,279戦2,036勝
重賞勝ち鞍/ばんえいグランプリ2回、北見
記念4回、帯広記念3回、イレネー記念、ば
んえいダービー2回、岩見沢記念、チャンピ
オンカップ3回など34勝
服色/胴白・水色一文字3本、そで桃
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※成績は2007年2月22日現在

(オッズパーククラブ Vol.5 (2007年4月~6月)より転載)

2007/04/20
ばんえい

山口 勲 騎手(佐賀)

 

佐賀競馬場のリーディングジョッキーといえば、鮫島克也騎手の独壇場。しかし今年は様相が
ちがう。2位以下を大きく離してトップに立っているのは、山口勲騎手なのだ。初のリーディング
ジョッキーに向かってバク進する山口騎手に話を聞いた。

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山口騎手は、佐賀市出身。騎手になるきっかけから伺った。



■ぼくが育った環境は、馬とまったく縁がありませんでした。中学の先生が北村欣也騎手の姉と
同級生だったようで、それで勧められただけなんです。競馬も知らなかったし、動物が好きな
わけでもなく、親も競馬好きというわけでもないのに、よくまあどこなのかもわからない栃木県(教養セン
ター)に行ったもんですね。

われながら不思議です。そんな状況だから、JRAと地方競馬が違うものだなんて、教養センターに
入ってから気がついたくらいなんですよ。



まったく肩に力が入らずに競馬の世界に足を踏み込んだ騎手も珍しい。それでも徐々に
プロの世界に染まっていく。



■デビューしたてのころは、師匠はとても厳しい人でしたし、勝負にならないような馬でも全然騎乗が
回ってきませんでした。それでもくさらずに一所懸命仕事をしていたら、少しずつ自厩舎の馬に
乗せてくれるようになったので、それが励みになりましたね。あの頃の大変さはいま考えると財産
なのかなと思います。



そうして徐々に勝ち星も増えてきた山口騎手だが、佐賀には大きな壁があった。



■もう何年間、リーディング2位なんでしょうかねえ。一度、10月までトップだったことがあるんですよ。
でも最後の2カ月で見事に差し切られました。馬主さんなどにも『また鮫島騎手に負けたのか』と突っ
込まれましたよ。毎年正月には、『今度こそお前がリーディングだ』なんて応援されていましたから、
なおさらですよ。



しかしながら、今年は11月20日現在、鮫島騎手との差は26。初のトップになる可能性は高い。



■いや、最後までわからないですよ(笑)。今年の数字がいいのは、自厩舎と自分の調子が両方とも
いいのがいちばんの要因だと思います。お手馬も多くなったし、歯車がうまく噛み合っているという感じです。

それと今年は特になんですが、常に勝ちに行くレースを心がけていることが好成績につながっている
かもしれないですね。勝利を意識できる馬に乗る機会も多いですし。

でも、9頃にゲート練習で落馬して、右の肋骨を4本折ってしまいました。土曜日は乗ったのですが、
日曜日はさすがにキツくなって、お客さんにも陣営にも迷惑がかかると思ったので休ませてもらいまし
た。笑うと痛いし踏ん張れないしで、肋骨は本当にキツイですね。



翌週からは痛み止めを飲んで乗ったそうだが、骨折などのケガは何度も経験しているらしい。



■でも大きいケガはないですからね。その点はよかったと思います。中学時代に器械体操をしていたので、
体が柔らかいこともあるのかもしれません。



ところで山口騎手は、佐賀所属の馬でダートグレードレースを制している。



■エスワンスペクターですね(03年門別・エーデルワイス賞GIII)。人馬とも超長距離輸送でしたが、
馬は佐賀にいるときと同じ雰囲気でしたよ。あの日は乗り鞍がけっこう多く、メインレースのことを
考える余裕があまりなくて。それがかえってよかったのかもしれません。そもそも勝てると
までは思ってなかったですし(笑)。あと、その日は北海道にしては暖かかったのも助かりました。



長い期間乗っている佐賀競馬場の特徴を、騎手目線で教えてもらった。



■砂は粒が粗いので、ハッキリ言って痛いですね。馬場は内側の砂が深くなっているので基本的には
内をあけて走らせますが、前よりは多少浅くなりました。それと、以前は前半がかなりスローだったのが、
最近は平均的になってきた感じがします。枠順は内が有利ですね。

いちばんの勝負どころは3コーナー。普段は外を回るのですが、後方待機の馬が一気に内を突くことが
あるんです。馬群は内ラチから離れていますからね。でも、そこで思い切り脚を使わないとダメ。

だって、同じことを先行馬に乗っているぼくがされたときには、内に寄ってその馬を砂の深いエリアに
押し込めますからね。だから、内を突くときはズバッといく必要があるんです。

佐賀の馬は、馬具をいろいろつけているのが多いですね。鼻を縛ったり、リップチェーンをつけたりと。
あれ、別に気性が悪いわけではなくて、扱いやすくなるからって厩務員さんがすぐ何かつけちゃう傾向が
あるんですよ。だから、たとえばゴムひもで鼻先を絞っている馬がいても、そのことで評価を下げる必要
はないと思います。



通算の勝ち星が1700を超える山口騎手。今後の目標といえば、何なのだろうか。



■まずはとにかくリーディングジョッキーになることに全力を尽くしたいですね。そして来年以降も
それをキープできるように頑張りたいです。それから他の競馬場でも乗ってみたいですね。
小倉競馬場にもときどき行きますが、1日1鞍ということも多いですから、なんとかもう少し乗れる
ようになればと思っています。



「最近の騎手は甘いですよね。騎乗技術の質問とか誰もしてこないもの。ぼくが若い頃は
鮫島騎手などに、乗替りで回ってきた馬のクセを聞きに行くことにかこつけていろいろ聞き
出したものですが」とも。
山口騎手をトップジョッキーの地位に押し上げたのは、そうしたあくなき向上心と職人魂なの
だろう。他の競馬場で乗りたいのはどこですか、と聞いてみると、「地方なら大井ですね」とのこと。
短期免許という道もありますね、と言ったら「3000勝でしょ? まだまだですよ」と。すかさず私が
2500勝以上ですよと教えたところ、彼の眼に鋭い光が走ったことを見逃すわけにはいかなかった。



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山口 勲(やまぐちいさお)

1970年3月28日生 おひつじ座 A型
佐賀県出身 山下清厩舎
初騎乗/1987年10月18日
地方通算成績/11,683戦1,719勝
重賞勝ち鞍/
中島記念2回、西日本地区招待アラブ大賞典、
エーデルワイス賞GⅢ、吉野ヶ里記念2回、
九州記念2回、荒尾ダービーなど22勝
服色/白、赤のこぎり歯形
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※成績は2006年11月20日現在

(オッズパーククラブ Vol.4 (2007年1月~3月)より転載)

2007/01/10
佐賀

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