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2020年12月 アーカイブ

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今週の見どころ(12/12~12/14)

2020年12月10日(木)

帯広競馬場の開場について

 12月1日付で騎手となった金田利貴騎手(22歳・金田勇厩舎)のデビューが12日(土)第2レースに決まりました。当日は、ほか第6、7、11レースの計4鞍に騎乗予定。ばんえいでは、通算50勝未満の騎手には10キロの負担重量減があり、まずは初勝利を目指したいところです。
 14日(月)には、メインに牝馬の準重賞・レディースカップが組まれています。4歳、5歳、6歳、7歳以上の通算収得賞金上位各2頭に、4歳以上牝馬の通算収得賞金上位の2頭を加えた選抜戦。"牝馬のドリームエイジカップ"と言えるレースとなっています。

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【第18回開催1日目】
 12月12日(土)のメイン第10レースは、射手座特別(B1級-1組・19:25発走予定)
 ◎ジェイセリナは、4歳牝馬重賞・クインカップで2着と好走。前走のトドワラ特別(B1級-1組)は、B1昇級初戦ながら3着。先着された2頭にはすでに1組の特別戦で連対実績があり、強敵相手に頑張りました。今回はクラス2走目で据え置きの685キロ、その2頭が昇級して不在の組み合わせなら勝機到来といえそうです。
 ○センショウニシキは、3走前の十勝岳特別(B1級-1・2組決勝)では障害2番手からこの馬なりに伸びて3着を確保しています。当時の勝ち馬ヤマトテンリュウと再対決ですが、9月のB1昇級後8戦して、特別での3戦を含めすべて障害をひと腰で越えている巧者。今回も大崩れはなさそうです。あとは初対戦となるジェイセリナとの力関係次第となります。
 ▲ヤマトテンリュウは、十勝岳特別(B1級-1・2組決勝)を障害3番手から抜け出して、B1級の特別戦で初勝利を挙げています。続く前走のトドワラ特別(B1級-1組)では障害で転倒し7着。3着ジェイセリナには25秒6もの差をつけられています。しかし、3走続けての715キロなら修正は可能でしょう。
 △エンゼルフクヒメはB2級未勝利で、ばんえいオークス3着での昇級。3歳牝馬の40キロ減を生かせば、見せ場以上が作れそうです。

【第18回開催2日目】
 12月13日(日)のメイン第11レースには、ターコイズ特別(オープン-2組・19:30発走予定)が行われます。
 11月14日のピヤシリ特別(オープン-2組)、30日の知床賞(オープン)とも1着センゴクエース、2着ホクショウマサルという結果。ともに745キロで出走し、先に障害を降りたほうが勝っています。
 今開催は◎ホクショウマサルが逆転を目指します。前走は障害を2番手で越え、残り30メートルでセンゴクエースに並びかけましたが、最後まで抜くことはできませんでした。しかし今回はセンゴクエースのみ賞金ハンデが5キロ増え計10キロに。同じような切れ味比べになったとき、この重量差が決め手になるかもしれません。
 ○センゴクエースは、ピヤシリ特別では久々に障害をひと腰で越えると、前走もすんなりと先頭で越え押し切っています。ばんえい記念まで、スランプなくいきたいところでしょう。
 ▲キタノユウジロウは、ピヤシリ特別4着で、前開催は重賞のドリームエイジカップに出走。減量ある4歳2頭に次ぐ3番手で障害を越えると、オレノココロに差されて4着でした。ホクショウマサル、センゴクエースのいずれかが障害で苦戦したなら、2着に残れる可能性もあります。
 さらに有力2頭がともに障害に手こずれば△シンザンボーイの出番。知床賞はホクショウマサルとほぼ同時に障害を降り、徐々に離され4着でした。

【第18回開催3日目】
 12月14日(月)のメイン第11レースは、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:30発走予定)。オープン730キロ(4歳は10キロ減)から1重量区分ごとに10キロ加減される別定重量戦。オープンのミスタカシマからB1格付けの4歳馬サクラユウシュンまで最大40キロ差があります。
 ◎ミスタカシマは、昨年の柏林賞などここまで重賞6勝。今年は重賞未勝利ですが、5月の牝馬限定重賞・カーネーションカップで2着を確保しています。前回の北見記念は出走取消となり、それ以来の実戦となりますが、9月の岩見沢記念では810キロで2着があるように、牡馬一線級が相手でも通用する底力があります。トップハンデでも、カーネーションカップ4着シンエイボブ、同5着アフロディーテと10キロ差なら押し切ることが可能です。
 ○アフロディーテは、ミスタカシマと同じ5歳で、2歳、3歳、4歳の女王決定戦ではすべて同馬の2着でした。しかし、今年2月のヒロインズカップで重賞初制覇。牝馬重賞ではじめてミスタカシマに先着しています。前走のA1級-2組混合を差し切って今季初勝利を挙げたことで、弾みがついたはず。ミスタカシマとの10キロ差を生かせば互角以上に戦えそうです。
 ▲シンエイボブは、5月のカーネーションカップの4着馬。B1級の特別戦だった近2走がともに3着とはいえ、前走の北見富士特別(A1級-1組)では障害をひと腰でクリアとレースぶりが良化しています。前走から5キロの増量なら克服は可能だけに、チャンスはありそうです。
 △イズミクィーンは、前走の北見富士特別(A1級-1組)でA1昇級後の初勝利をマーク。7着だった5月のカーネーションカップのときより力をつけている印象だけに、持ち味を生かせば侮れません。

12/6ばんえいオークス回顧

2020年12月 7日(月)

充実アバシリルビーが重賞初制覇

 12月6日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝2番人気のアバシリルビーが優勝。3回目の重賞挑戦で初タイトルを奪取し、3歳女王の座に就きました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.アーティウィング(670) 46.9
 2.コウシュハハイジー(670) 12.6
 3.キラリ(670) 60.8
 4.エンゼルフクヒメ(670) 1.8
 5.アヴエクトワ(670) 33.0
 6.フォルテシモ(670) 12.8
 7.ヒメトラマジック(670) 20.5
 8.ドラゴンチナツ(670) 67.6
 9.アバシリルビー(670) 2.6
 10.ニセコヒカル(670) 20.8

 今年2月の黒ユリ賞を制しているエンゼルフクヒメが1.8倍で1番人気。B3昇級後も堅実に駆けるアバシリルビーが2.6倍で2番人気。地力強化がうかがえるコウシュハハイジーが12.6倍と離れた3番人気で、上位2頭に人気が集中しました。

 勢いよくアバシリルビーが先頭で第1障害を越えると、後続も差なく追走。キラリが少し置かれて最後方からとなります。ペースが落ち着くとアヴエクトワが先頭に替わり、アーティウィング、エンゼルフクヒメらも位置取りを上げてきます。各馬慎重に刻みながら歩を進め、アヴエクトワがわずかに先頭、57秒というぺースで第2障害に到達しました。
 アヴエクトワが最初に登坂を開始するもひと息。差なく仕掛けたヒメトラマジックがふた腰先頭でクリアすると、止まりかけながらもひと腰で越えたフォルテシモとニセコヒカルが続きます。人気を集めたエンゼルフクヒメとアバシリルビーはそれぞれ4、5番手から追う展開となりました。
 障害を越えた後、脚勢が目立ったのがアバシリルビー。すぐに先行勢にとりつき、残り30メートル手前で先頭に立ちます。外からニセコヒカルもじわじわと脚を伸ばしますが、ゴール手前で脚色は同じになり、アバシリルビーがこれを振り切って勝利。エンゼルフクヒメもゴール前で迫りましたが3着でした。

 勝ったアバシリルビーは、黒ユリ賞では1番人気に推されるも3着に敗れましたが、見事雪辱を果たし世代女王の座に就きました。これで7戦連続連対となり、1078キロという馬格からもまだまだ上を目指せそうな存在。同世代の牡馬相手には今年3月のイレネー記念は7着でしたが、今後は牡馬相手でも好勝負を期待したいところです。

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西将太騎手「素直に嬉しいです。みんな重たい荷物だと思っていたので、いつも通りで変わったことをしないように乗りました。障害も降り口の切れもいい感じで、辛抱強くゴールまで保ってくれたと思います。最後まで油断できないと思っていたので、ゴールに入っても油断しないようにしました。調子を崩さないようにここ(ばんえいオークス)まで持っていけたらと思っていました」

ばんえいオークス 予想結果

男性陣が揃って3連単を的中!

今年度の予想対決第16Rはばんえいオークス。単勝2番人気のアバシリルビーが障害5番手から抜け出して勝利。見事世代女王の座につきました。3着に1番人気エンゼルフクヒメが入ったことで、予想対決は男性陣が揃って3連単を的中。目黒さんも3連複を的中させ、4名が的中という結果になりました。

須田:3連単200円的中! 収支+10,580円
斎藤:3連単200円的中! 収支+10,580円
矢野:3連単100円的中! 収支+2,290円
目黒:3連複600円的中! 収支-840円

【集計】投資額 6,000円×16R=96,000円

 荘司  +124,920円
 斎藤  -2,890円
 須田  -3,630円
 矢野  -38,530円
 赤見  -57,400円
 目黒  -60,600円
---------------------------------------
 紅組  +6,920円
 白組  -45,050円

12/6ばんえいオークス予想 荘司典子

2020年12月 5日(土)

ここでは負けられないエンゼルフクヒメ

 ばんえいオークス。昨年はジェイカトレアが、そして一昨年はミスタカシマが1番人気に応えているレース。2頭に共通するのは、黒ユリ賞の勝ち馬で、その後同世代の牡馬相手の重賞に参戦して力を付け、条件戦では古馬相手にも結果を出していた点。そう!今年おそらく1番人気になるエンゼルフクヒメもまた上記の2頭と同じ戦歴の持ち主。ここでは負けられない戦いと言えそうです。ここは相手探しの一戦。

 相手には安定した成績で、B3クラスでも連対しているアバシリルビー。そして8月のB4クラスで、そのアバシリルビーに快勝しているフォルテシモ。黒ユリ賞で2着だったアヴエクトワは近走連勝で調子を上げていますし、コウシュハハイジーも力を付けてきた印象。ヒメトラマジックの残り目にも期待。

 馬券はエンゼルフクヒメを信頼して1着固定のフォーメーションで勝負。エンゼルフクヒメとアバシリルビーの戦いになる可能性が高いですが、この2頭に割って入る馬がいれば配当的にも楽しみになります。

◎4 エンゼルフクヒメ
○9 アバシリルビー
▲6 フォルテシモ
△5 アヴエクトワ
△2 コウシュハハイジー
△7 ヒメトラマジック

3連単
4→5,6,9→2,5,6,7,9 各500円 計6000円

12/6ばんえいオークス予想 須田鷹雄

エンゼル、アバシリからのフォーメーションで

 定量戦は格上から素直に買わざるをえない。黒ユリ賞馬でB2でも馬券になっている◎エンゼルフクヒメと、6戦連続連対中で前走B3・2着の○アバシリルビーを重視しないわけにはいかないだろう。
 本来なら◎1着固定にしたいし、牡馬相手にも戦ってきた経験値に期待したいところだが、勝ち切る競馬をこのところしていないのが気になる。ここは◎○2頭からのフォーメーションでいく。

 2着候補はまず▲コウシュハハイジー。ある程度の位置で進められる馬だし、障害も安定している。もう1頭は☆ニセコヒカル。この時期にしては重い馬場が続くなら出番がありそう。あとは端枠を克服できるか。

 3着候補の△を2頭とって、◎○→◎○の組み合わせは厚く。

◎4 エンゼルフクヒメ
○9 アバシリルビー
▲2 コウシュハハイジー
☆10 ニセコヒカル
△6 フォルテシモ
△7 ヒメトラマジック

3連単
4,9→4,9,2,10→4,9,2,10,6,7 各200円
4,9→4,9→2,10 各300円 計6000円

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