26開催151日間が予定されている今年度のばんえい十勝は、残すところ5開催28日間。前開催終了(1月18日)時点でのリーディングは、騎手部門では、阿部武臣騎手が143勝で1位、鈴木恵介騎手は134勝で2位となっています。しかし、昨季は1月末で11勝あった1位阿部騎手との差を、鈴木騎手が徐々に詰め、最終的には194勝をマーク。2位・阿部騎手に10勝差をつけ12年連続でのリーディングに輝いています。今季も鈴木騎手の怒涛の追い上げが始まるのか注目です。調教師部門は接戦で、1位・松井浩文調教師(105勝)と2位・金田勇調教師(104勝)はわずか1勝差。坂本東一調教師は101勝で3位ですが、4年連続のリーディングへ巻き返しなるでしょうか。
【第22回開催1日目】
1月23日(土)のメイン第10レースは、六花特別(A1級-1組混合・18:25発走予定)。
A1級馬7頭のうち6頭は1月4日のニューイヤーカップ(A1級-1組)で対戦し、メンバー中最先着は2着ココロノタカラ。同馬と、8着イズミクィーンは、前開催ではプロキオン特別(A1級-1組)を使われ、ココロノタカラ4着、イズミクィーン5着でした。
有力なのはその2頭で、◎ココロノタカラが中心でしょう。プロキオン特別(A1級-1組)は減量ある5歳が5頭参戦し、1~3着を独占。この馬は障害をひと腰4番手で越え、3着コマサンエースから1秒2差に善戦しています。その上位3頭は今回不在。今開催から基礎重量が10キロ増えますが、前走コマサンエースに騎乗していた、減量ある金田利貴騎手を起用することで相殺。勝利が期待できます。
○イズミクィーンは、ニューイヤーカップ8着からプロキオン特別では着順を上げ5着。この組合わせなら、1組特別戦を差し切った4走前の再現もありそうです。
▲サンシルクラポピーは、720キロ超の重量で馬券に絡んだことがなく735キロが課題となりそう。しかしA1昇級後、平場戦で4、3着と通用しており侮れません。
△ブチオは、ニューイヤーカップが7着。障害にムラがありますが、息を入れて追走できれば上位食い込みが可能でしょう。
【第22回開催2日目】
1月24日(日)のメイン第10レースには白雪賞(4歳オープン・18:20発走予定)が行われます。
12月29日のばんえいダービーは730キロの定量戦。セン馬10キロ減があったヤマトタイコーと、カイセドクターがほぼ同時に先頭で障害をクリアしましたが、直後に越えたキョウエイリュウが一気に交わし押し切って勝利しています。同レースに出走していた8頭は、当時から10キロ増から30キロ減での出走となります。
◎カイセドクターは、A1級特別戦の前走では745キロながら障害をひと腰で越えて3着と上々の結果でした。今回は15キロ軽く、3着だったばんえいダービーと同じ730キロ。1着キョウエイリュウは今回740キロなら勝機は十分にあります。
○キョウエイリュウは、通常の特別戦では重い賞金ハンデを課されるため、レースを絞って出走しています。今回はばんえいダービーより10キロ重くなりますが、ばんえい菊花賞との3歳二冠を果たした底力に期待です。
▲ブラックサファイアは、近3走がすべて730キロで、6着だったばんえいダービーと、前走は障害で苦戦。しかし2走前はひと腰で越え追い込む強い勝ちかたでした。10キロ軽い720キロなら、2走前のような持ち味を生かしたレースができるとみます。
△キタノボブサップは、ばんえいダービーが5着で、クラス別定重量だった11月のばんえい菊花賞では3着。2着カイセドクターとは今回と同じ20キロ差で5秒6差でした。710キロは軽くありませんが、連争いできるチャンスはあるでしょう。
1月25日(月)の見どころは枠順確定後に掲載します。