充実アバシリルビーが重賞初制覇
12月6日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝2番人気のアバシリルビーが優勝。3回目の重賞挑戦で初タイトルを奪取し、3歳女王の座に就きました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.アーティウィング(670) 46.9
2.コウシュハハイジー(670) 12.6
3.キラリ(670) 60.8
4.エンゼルフクヒメ(670) 1.8
5.アヴエクトワ(670) 33.0
6.フォルテシモ(670) 12.8
7.ヒメトラマジック(670) 20.5
8.ドラゴンチナツ(670) 67.6
9.アバシリルビー(670) 2.6
10.ニセコヒカル(670) 20.8
今年2月の黒ユリ賞を制しているエンゼルフクヒメが1.8倍で1番人気。B3昇級後も堅実に駆けるアバシリルビーが2.6倍で2番人気。地力強化がうかがえるコウシュハハイジーが12.6倍と離れた3番人気で、上位2頭に人気が集中しました。
勢いよくアバシリルビーが先頭で第1障害を越えると、後続も差なく追走。キラリが少し置かれて最後方からとなります。ペースが落ち着くとアヴエクトワが先頭に替わり、アーティウィング、エンゼルフクヒメらも位置取りを上げてきます。各馬慎重に刻みながら歩を進め、アヴエクトワがわずかに先頭、57秒というぺースで第2障害に到達しました。
アヴエクトワが最初に登坂を開始するもひと息。差なく仕掛けたヒメトラマジックがふた腰先頭でクリアすると、止まりかけながらもひと腰で越えたフォルテシモとニセコヒカルが続きます。人気を集めたエンゼルフクヒメとアバシリルビーはそれぞれ4、5番手から追う展開となりました。
障害を越えた後、脚勢が目立ったのがアバシリルビー。すぐに先行勢にとりつき、残り30メートル手前で先頭に立ちます。外からニセコヒカルもじわじわと脚を伸ばしますが、ゴール手前で脚色は同じになり、アバシリルビーがこれを振り切って勝利。エンゼルフクヒメもゴール前で迫りましたが3着でした。
勝ったアバシリルビーは、黒ユリ賞では1番人気に推されるも3着に敗れましたが、見事雪辱を果たし世代女王の座に就きました。これで7戦連続連対となり、1078キロという馬格からもまだまだ上を目指せそうな存在。同世代の牡馬相手には今年3月のイレネー記念は7着でしたが、今後は牡馬相手でも好勝負を期待したいところです。
西将太騎手「素直に嬉しいです。みんな重たい荷物だと思っていたので、いつも通りで変わったことをしないように乗りました。障害も降り口の切れもいい感じで、辛抱強くゴールまで保ってくれたと思います。最後まで油断できないと思っていたので、ゴールに入っても油断しないようにしました。調子を崩さないようにここ(ばんえいオークス)まで持っていけたらと思っていました」