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6/22柏林賞予想 山崎エリカ

2014年6月22日(日)

牝馬初制覇に期待

 今シーズンの4歳限定戦すずらん賞とライラック賞では、大きく着順が入れ替わりました。振り返ってみれば、今年のポプラ賞、クリスタル特別も前記の2レースと勝ち馬も違えば、着順も大きく違います。その一番の理由は能力差があまりないということですが、なるべくなら決め手を生かしたい馬が多いというのも波乱の要因でしょう。

 今回も展開を考えた場合、どの馬が逃げるのかよくわかりません。しかし、確かなのは障害力を生かしたいコウシュハクィーンは、何かしらのアクシデントがない限り、セフティリードを奪っていくだろうということ。このタイプはあまり展開に左右されることなく、自分の競馬をするだけなので、コウシュハクィーンの近走成績のように着順が安定します。また、今シーズン順調さを欠いている実績馬が多い中で、順調に来ているのもこの馬の強調材料です。よって、コウシュハクィーンに◎。

 ○は前哨戦ライラック賞の勝ち馬クインフェスタ。この馬はレース序盤でゆっくりレースを進めて、道中から積極的に動いて良さが出るタイプ。すすらん賞のように序盤から速い流れになると脆さが出ますが、嵌ればライラック賞のように強く、高重量戦のゆったりとした流れならば上位争いに加わってくる可能性が高いでしょう。

 ▲はすずらん賞の勝ち馬でここでは格上のコウシュハウンカイ。この馬は本来、前で立ち回りたいタイプですが、増量とともに前に行けなくなってきているのでその辺りがどうか? 今回もオレノココロに次いで重い710㎏を背負うことになり、強さは認めても好条件とは言えないので狙い下げました。

 △に昨年のばんえい大賞典5着、ばんえい菊花賞6着と、高重量戦では意外と善戦しているオホーツクノタカラ。この馬はレース序盤で置かれてしまうので、軽量戦の時計勝負は向きませんが、道中のペースが緩む高重量戦ならば、序盤のスピード不足を道中でカバーできます。逃げ馬不在の高重量戦はこの馬にとっての理想的な条件だけに、ひょっとしたら大激走があるかもしれません。

 他ではクリスタル特別の勝ち馬で、すずらん賞のでも2着のダイコクパワー。今回もライラック賞同様に大外枠ですが、もともとの能力を考えると侮れません。あとはばんえいダービー馬で今年のポプラ賞の勝ち馬でもあるオレノココロ。この馬は今シーズン5戦目。トップハンデ720㎏は割引材料ですが、前々走のライラック賞では4着と善戦していることから、そろそろ馬券圏内に食い込んできても不思議ではないでしょう。

 ◎ (7)コウシュハクィーン
 ○ (3)クインフェスタ
 ▲ (6)コウシュハウンカイ
 △ (5)オホーツクノタカラ
 △ (9)ダイコクパワー
 △ (1)オレノココロ

 馬複
 3-7 1300円
 6-7 1200円
 7-5,9,1 500円 計4000円
 3連複
 7-3,6,5,9,1 200円 計2000円

6/22柏林賞予想 矢野吉彦

2014年6月21日(土)

人気になりそうもない馬で

 あ~ぁ、なんで単勝最低人気のニシキエーカンが激走しちゃうんでしょうねぇ。まぁ振り返ってみれば、「思い切って狙う」と書いて軸馬にしたフジダイビクトリーが1番人気になって、それが勝ったのに馬券が当たらなかったくらいで、なんだかピントがズレちゃってたような気もしますが。

 というわけで、相変わらず一筋縄ではいかないことを痛感させられた旭川記念の記憶が消えないうちに、早くも次の重賞、柏林賞です。
 ここもねぇ、まともには収まらないと思うんですよ。3月以降の主な4歳戦の1~3着馬の人気を見て下さい。

 ポプラ賞=5→3→1
 クリスタル特別=4→5→6
 すずらん賞=4→3→5
 ライラック賞=9→1→4

 どうです? 1番人気が2、3着に1回ずつ来ているだけで、あとはすべて3番人気以下。ってことは、前走の着順やそれ以前の重賞成績、さらには負担重量差なんて、ハッキリ言って関係ないわけです。どうやって予想したらいいんでしょう?
 ばんえいには時々こういう厄介なレースがあります。ここは運試しと思って馬券を買うのがいいかもしれません。今回、1、2番人気になりそうもなく、かといって、実績がない、調子が悪そうと決めつけられない馬というのを探すと、オレノココロ、ショウチシマシタ、クインフェスタ、コウシュハウンカイ、ダイコクパワーあたりになるでしょう(つまり、コウシュハクィーンとセイコークインが人気を集めると読んでいるわけです)。
 そこで結論。名前を挙げた5頭の馬単ボックスを買ってみます。これをまず200円ずつ。そして、5頭が1着で、2着がコウシュハクィーン、セイコークインという馬単も200円ずつです。

 馬単ボックス
 1,2,3,6,9 200円 4000円
 馬単
 1,2,3,6,9→4,7 200円 2000円

 ずいぶん情けない運試しとお思いでしょうが、私の度胸ではこれが精一杯です。どうかご勘弁を!

6/22柏林賞予想 須田鷹雄

重量有利なコウシュハクィーン

 前走の内容が良かった△コウシュハウンカイ、実績のある△オレノココロあたりも馬券は売れそうだが、やはりちょっと引っかかるのが重量。あっさり上がればなんとかなる他馬との重量差だが、仮にハマってしまったら「やっぱり」という結果になる。ここは相対的に重量有利な◎コウシュハクィーンから入りたい。
 着順が示すようにとにかくレースぶりは安定しているし、前へ行って自分でレースを作れる点も良い。馬場状態がどうなっても大きな影響を受けない点も魅力だ。

 問題はヒモ選び。シルシのつくレベルの馬から、後手後手の競馬になりがちなナナノチカラと端枠のダイコクパワーを除き、◎軸1頭の相手5頭3連単マルチ。△△◎といった結果になるとガミる可能性もあるが、それはそれとして受け止めつつ高めの組み合わせを待つマルチだ。

 ◎7コウシュハクィーン
 ○4セイコークイン
 ▲3クインフェスタ
 ☆2ショウチシマシタ
 △6コウシュハウンカイ
 △1オレノココロ

 3連単軸1頭マルチ
 7→1,2,3,4,6 100円 計6000円

6/22柏林賞予想 斎藤修

好調最軽量コウシュハクィーン

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

 この世代はここまで勝ったり負けたりで、しかも接戦が多く、実力の優劣がつけがたい。コウシュハクィーンは2着以内を外さないと見て、穴を狙って手広く。

 ◎7コウシュハクィーン
 ◯1オレノココロ
 ▲6コウシュハウンカイ
 △2ショウチシマシタ
 △4セイコークイン
 △3クインフェスタ
 △9ダイコクパワー

 3連単
 7→1,2,3,4,6,9→1,2,3,4,6,9 100円
 1,2,3,4,6,9→7→1,2,3,4,6,9 100円 計6000円

今週の見どころ(6/21~6/23)

2014年6月20日(金)

 6月22日(日)のメインには、柏林賞が組まれています。銀河賞(9月14日)、天馬賞(15年1月3日)へと続く4歳シーズン三冠の第1弾。最大ハンデ差が40キロあり、さらには前哨戦・ライラック賞が牝馬の上位独占だったということが予想を難しくしている感も。なお、1着馬には7月27日に行われる3歳との混合重賞・はまなす賞への優先出走権が与えられます。

帯広競馬場でのイベントはこちら

 6月21日(土)のメイン第10レースは、拓成湖特別(A1・A2級混合・20:10発走予定)。A1級5頭とA2級4頭が争います。
 トレジャーハンターはA1へ降級した今季6戦し勝ち星こそないものの2着2回、4着3回、5着1回と善戦続き。その6戦はすべてオープン馬との対戦でしたが、今回はA2級との戦いで、相手関係が明らかに有利です。障害のキレも文句なしの近況だけに、是非ともモノにしたい一戦でしょう。
 A2級勢には好調馬が揃いましたが、その筆頭はクロフネオーザンでしょう。前走の層雲峡特別(A2級混合)で4着と敗れ連続連対は4でストップしましたが、賞金別定5キロを課せられながら、障害を早めに越えて勝ち馬と5秒6差であれば悪くありません。決め手比べでは分が悪いので、第2障害を先頭でクリアしたいところです。
 グランドペガサスは層雲峡特別では流れに乗れず9着と惨敗しましたが、今季の2勝はともにクロフネオーザンを2着に従えてのもの。このメンバーに入っても勝ちきる能力はあるはずです。
 A1級のシベチャタイガーは層雲峡特別では唯一のA1級馬でトップハンデながら5着に踏ん張りました。シーズン当初にくらべ障害のカカリもよくなってきたので、前進が見込めそうです。

 6月22日(日)のメイン第10レースには、4歳シーズン三冠の初戦・第8回柏林賞(20:10発走予定)が行われます。
 別定重量戦のため、実績ある格付上位馬ほど重いハンデを課せられています。3年連続で690キロのB級馬が勝っているというデータもあるので、ダイコクパワーに期待します。3歳三冠は4、5、4着で、昨季最終開催(3月23日)のクリスタル特別(4歳オープン)では第2障害差のない2番手クリアから抜け出しを決め、8秒4差で快勝しています。今季ここまでに行われた4歳オープン特別2戦では、すずらん賞が2着で、ライラック賞(5月31日)は7着でしたが大外10コースが響いた可能性もあり、さほど気にする必要はないでしょう。追走で大きく離されなければ、世代屈指の末脚で重賞初制覇の可能性が高いとみます。
 コウシュハウンカイ(710キロ)は3歳三冠の二冠目・ばんえい菊花賞を制した実力馬。同レースはゴール前が4頭による激戦となりましたが、この馬が持ち前の持久力・しぶとさを見せつけた格好です。ほかの二冠でもともに3着に入っており、ここも崩れるシーンは考えにくいです。
 前哨戦のライラック賞は牝馬が1~3着を占めましたが、なかでも注目は2着惜敗だったコウシュハクィーン(680キロ)。続く前走層雲峡特別(A2級混合)では障害巧者ぶりを発揮し、あっさり抜け出しを決めています。もともと3歳三冠の一冠目・ばんえい大賞典勝ちがある実績馬。馬体も充実しており、ここでも楽しみといえます。
 ライラック賞5着、層雲峡特別3着と復調気配を感じさせる2歳シーズン・チャンピオンのショウチシマシタ(700キロ)や、ばんえいダービー馬でトップハンデ720キロのオレノココロも差は感じません。

  6月23日(月)のメイン第10レースは、瑞鳳賞(5歳牡馬オープン・20:10発走予定)。5歳オープン戦としては、3月23日のオッズパーク賞スターライト特別(牡馬6頭、牝馬3頭)以来で、同レースに出走していた5頭と、その他4頭の争いです。
 注目はホクショウユウキでしょう。柏林賞、銀河賞に続き正月の天馬賞も勝ち4歳シーズン三冠を達成した後、昨季の出走はなし。今季は開幕から5、3、3、3着と好走を続けていました。前走の重賞・旭川記念は障害巧者らしからぬレースぶりで最下位でしたが、その時より90キロも軽ければ修正は可能。実績ある同世代限定戦だけに、巻き返しが期待できそうです。
 ニシキエーカンは柏林賞、天馬賞とも2着など、ホクショウユウキが相手では苦戦続きで、同馬が不在のスターライト特別でも2着と勝ちきれませんでした。しかし、前走の旭川記念では自慢の末脚を駆使して2着と、ホクショウユウキが障害で自滅したとはいえ先着を果たしています。障害次第という面はあるので、続けての好走は少ないタイプですが、前走770キロながらひと腰で切ったところを見ると、よほど調子が良いのでしょう。
 4歳三冠が3、2、3着で、スターライト特別を勝ったテンカムソウや、スターライト特別で逃げて3着に粘ったワールドピサも争覇圏でしょう。

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