5月11日(日)、出走全馬が勝利経験のある2歳馬という2歳受賞-1組戦が行われ、ホクショウキズナ(牡、槻舘重人厩舎)が逃げ切り勝ちを収めました。昨年11月23日に行われた全道祭典ばんば1歳馬決勝大会で圧勝を収めていた素質馬だけに、今後の活躍が期待されます。なおサダエリコの仔で、新馬戦では2着に52秒6もの差をつけて圧倒したセンゴクエースは同レースでは出走取消となっています。
5月17日(土)のメイン第10レースは、あやめ特別(A2・B1級決勝混合・20:10発走予定)。A2級混合(5月12日)、B1級(5月10日)の両予選上位馬による一戦で、A1級2頭、A2級3頭、B1級3頭が争います。
A2級のクロフネオーザンは今季4戦して2勝、2着1回という好調馬。2走前のさつき特別(A1・A2級決勝混合)では、逃げ切り勝ちを収めたA1級のアオノレクサスと、フジダイビクトリー、オイドンの両オープン馬に続く4着に善戦すると、続くA2級混合予選では第2障害先頭クリアから、ショウチシマシタ(今回は回避)の追撃をコンマ8秒振り切って勝利しています。今回は再びクラス混合の特別戦ですが、さつき特別ほどの強敵は不在。あっさり連勝を決めてくれそうです。
同じくA2級のワールドピサは今季初戦の卯月特別(A2級-1組混合)では第2障害先頭から2着に踏ん張っています。A2級混合予選では少し位置取りがうしろになり4着でしたが、今回は流れが落ち着くであろう特別戦。前々で進められれば、上位争いに加わってきそうです。
ヤマノウンカイはA2級混合予選で7着。B1級で2連勝して昨季を締めくくりましたが、A2級スタートの今季は先行して粘る本来のレースができていません。とはいえB1級馬もいる(しかもB1級予選の上位3頭が揃って不在)という今回のメンバーに入れば、巻き返しが期待できるかもしれません。
5月18日(日)のメイン第10レースは、スーパートレーナー賞(3歳以上選抜・20:10発走予定)。昨季のリーディング上位調教師が管理する3歳以上B級馬による選抜戦です。
B1級の6頭中、4歳馬以外の4頭は5月5日のつつじ特別(B1級-1・2組決勝混合)で対戦しています。格でいえば昨季A2級で勝ち星があるヒロノヤマト(4着)とホンベツイチバン(5着)。ともに障害巧者ですが、やや詰めを欠く面は否めません。ハンデで有利なのがアグリローズ(3着)。牝馬らしい切れ味が武器で、つつじ特別では第2障害離れた6番手から追い込んでいます。フクトクはつつじ特別2着を含め、今季4戦すべて人気以上の着順。あまり前半で置かれなければここでも好勝負が望めそうです。
B1級の4歳牝馬コウシュハクィーン、セイコークインは同条件のB級選抜戦・スーパージョッキー賞(5月3日)で2、3着に入っています。ここも軽量を生かしたいところでしょう。
ジャングルソングは年度替わりでB1からB3へ降級して、2、3、3、1着と好走続き。相変わらず障害には甘さがありますが、決め手を武器に僅差の勝負に持ち込んでいます。ハンデを考えても争覇圏でしょう。
5月19日(月)のメイン第10レースは、五月雨特別(A1級混合・20:10発走予定)。オープンの2頭とA1級の8頭が争います。
アオノレクサスは今季開幕からすべて逃げ切りで3連勝中。前走さつき特別(A1・A2級決勝混合)では、ほとんど差なく障害を降りたフジダイビクトリーを残り30メートルで引き離してからは、差を詰められることもなく、危なげなく押し切っています。ここ3走で今回のメンバー中、ホリセンショウを除くすべての馬を下しており、今回から賞金別定5キロを課せられても、勢いは止まりそうにありません。
ホリセンショウは今季初戦の前走ばんえい十勝オッズパーク杯では7着。第2障害で真っ先に仕掛けたものの、なかなか越えられず、障害巧者ぶりを発揮できませんでした。とはいえ、昨季、帯広記念勝ちの実力を考えると、相手関係を考えれば巻き返しても不思議ないでしょう。
ウメノタイショウは昨季終盤にはオープンとの混合戦で連勝するなど、好調のままシーズンを終えました。今季は初戦のA2級-1組混合特別で接戦をモノにしていますが、アオノレクサスとの対戦となった近2走では3、7着。前走さつき特別と同様、先行馬が多数の組み合わせなので、うまく捌けるかでしょう。
今季3戦がアオノレクサスの2、4、5着というトレジャーハンターや、トップハンデながら前走の4歳オープン特別をあっさりと逃げ切ったコウシュハウンカイも楽しみです。