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今週の見どころ(5/17~5/19)

2014年5月16日(金)

 5月11日(日)、出走全馬が勝利経験のある2歳馬という2歳受賞-1組戦が行われ、ホクショウキズナ(牡、槻舘重人厩舎)が逃げ切り勝ちを収めました。昨年11月23日に行われた全道祭典ばんば1歳馬決勝大会で圧勝を収めていた素質馬だけに、今後の活躍が期待されます。なおサダエリコの仔で、新馬戦では2着に52秒6もの差をつけて圧倒したセンゴクエースは同レースでは出走取消となっています。

 5月17日(土)のメイン第10レースは、あやめ特別(A2・B1級決勝混合・20:10発走予定)。A2級混合(5月12日)、B1級(5月10日)の両予選上位馬による一戦で、A1級2頭、A2級3頭、B1級3頭が争います。
 A2級のクロフネオーザンは今季4戦して2勝、2着1回という好調馬。2走前のさつき特別(A1・A2級決勝混合)では、逃げ切り勝ちを収めたA1級のアオノレクサスと、フジダイビクトリー、オイドンの両オープン馬に続く4着に善戦すると、続くA2級混合予選では第2障害先頭クリアから、ショウチシマシタ(今回は回避)の追撃をコンマ8秒振り切って勝利しています。今回は再びクラス混合の特別戦ですが、さつき特別ほどの強敵は不在。あっさり連勝を決めてくれそうです。
 同じくA2級のワールドピサは今季初戦の卯月特別(A2級-1組混合)では第2障害先頭から2着に踏ん張っています。A2級混合予選では少し位置取りがうしろになり4着でしたが、今回は流れが落ち着くであろう特別戦。前々で進められれば、上位争いに加わってきそうです。
 ヤマノウンカイはA2級混合予選で7着。B1級で2連勝して昨季を締めくくりましたが、A2級スタートの今季は先行して粘る本来のレースができていません。とはいえB1級馬もいる(しかもB1級予選の上位3頭が揃って不在)という今回のメンバーに入れば、巻き返しが期待できるかもしれません。

 5月18日(日)のメイン第10レースは、スーパートレーナー賞(3歳以上選抜・20:10発走予定)。昨季のリーディング上位調教師が管理する3歳以上B級馬による選抜戦です。
 B1級の6頭中、4歳馬以外の4頭は5月5日のつつじ特別(B1級-1・2組決勝混合)で対戦しています。格でいえば昨季A2級で勝ち星があるヒロノヤマト(4着)とホンベツイチバン(5着)。ともに障害巧者ですが、やや詰めを欠く面は否めません。ハンデで有利なのがアグリローズ(3着)。牝馬らしい切れ味が武器で、つつじ特別では第2障害離れた6番手から追い込んでいます。フクトクはつつじ特別2着を含め、今季4戦すべて人気以上の着順。あまり前半で置かれなければここでも好勝負が望めそうです。
 B1級の4歳牝馬コウシュハクィーンセイコークインは同条件のB級選抜戦・スーパージョッキー賞(5月3日)で2、3着に入っています。ここも軽量を生かしたいところでしょう。
 ジャングルソングは年度替わりでB1からB3へ降級して、2、3、3、1着と好走続き。相変わらず障害には甘さがありますが、決め手を武器に僅差の勝負に持ち込んでいます。ハンデを考えても争覇圏でしょう。

  5月19日(月)のメイン第10レースは、五月雨特別(A1級混合・20:10発走予定)。オープンの2頭とA1級の8頭が争います。
 アオノレクサスは今季開幕からすべて逃げ切りで3連勝中。前走さつき特別(A1・A2級決勝混合)では、ほとんど差なく障害を降りたフジダイビクトリーを残り30メートルで引き離してからは、差を詰められることもなく、危なげなく押し切っています。ここ3走で今回のメンバー中、ホリセンショウを除くすべての馬を下しており、今回から賞金別定5キロを課せられても、勢いは止まりそうにありません。
 ホリセンショウは今季初戦の前走ばんえい十勝オッズパーク杯では7着。第2障害で真っ先に仕掛けたものの、なかなか越えられず、障害巧者ぶりを発揮できませんでした。とはいえ、昨季、帯広記念勝ちの実力を考えると、相手関係を考えれば巻き返しても不思議ないでしょう。
 ウメノタイショウは昨季終盤にはオープンとの混合戦で連勝するなど、好調のままシーズンを終えました。今季は初戦のA2級-1組混合特別で接戦をモノにしていますが、アオノレクサスとの対戦となった近2走では3、7着。前走さつき特別と同様、先行馬が多数の組み合わせなので、うまく捌けるかでしょう。
 今季3戦がアオノレクサスの2、4、5着というトレジャーハンターや、トップハンデながら前走の4歳オープン特別をあっさりと逃げ切ったコウシュハウンカイも楽しみです。

今週の見どころ(5/10~5/12)

2014年5月 9日(金)

 5月12日(月)のメイン・とかち皐月賞から3歳三冠を目指す戦いがスタート。特別戦であるこのレース、とかちダービー(6月9日)を経て、三冠レースのばんえい大賞典(8月24日)、ばんえい菊花賞(11月2日)、ばんえいダービー(12月21日)へと続いていきます。今季開幕から各馬とも古馬との戦いを強いられており、世代限定戦で変わり身を示す馬が出てくるのかにも注目です。

 5月10日(土)のメイン第10レースは、エメラルド特別(オープン・20:10発走予定)
 メンバー9頭中に重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯の出走馬が6頭いる組み合わせ。なかでも5着に健闘した4歳馬オレノココロに注目します。そのばんえい十勝オッズパーク杯では、第2障害を先頭で越えると、キタノタイショウにこそ交わされたものの、4頭がほぼ横一線となった接戦の2着争いに加わりました。名だたるオープンの強者たちに一歩も引かないレースぶりから、今後の活躍が非常に楽しみになりました。今回も若馬の10キロ減があり、しかも特別戦で重量が軽くなるため、最後まで踏ん張れる可能性が高いと見ます。
 インフィニティーはばんえい十勝オッズパーク杯では4頭が最大1秒1差という2着争いを制しました。今季初戦の前々走・スプリングカップ(オープン)でも2着に入っており、ここも崩れるシーンは想像できません。
 オイドンはスプリングカップでインフィニティーを破っています。続く近2走は障害でややもたついていますが、前走さつき特別(A1・A2級決勝混合)ではこの馬らしい末脚を見せており、状態は上向きといえそうです。
 キタノタイショウはばんえい十勝オッズパーク杯2連覇を達成し意気上がるところ。ただ、重賞とそれ以外では仕上げにかなりの差がある印象もあり、別定10キロ増の重量も考えると勝ち切るまでは微妙かもしれません。

 5月11日(日)のメイン第10レースは、カーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン・20:10発走予定)
 ダイリンビューティは昨年12月のレディースカップ(4歳以上牝馬選抜)で2着に入ると、今年1月の重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)では第2障害2番手クリアから抜け出し快勝しています。前走の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯では第2障害を越えられず競走中止。能力再検査明けとなりますが、もともとは障害巧者で、今回は実績ある牝馬限定戦だけに、巻き返しへ期待がかかります。
 アアモンドマツカゼはレディースカップを制し、ヒロインズカップでは4着。両レースともダイリンビューティより10キロ重かったものが、今回は同重量に。今季は5、2、6着と勝ち星がありませんが、障害のカカリは良好で、牝馬限定戦であれば、好勝負が望めそうです。
 若い4歳が4頭出走していますが、なでも注目はB1級のコウシュハクィーンセイコークイン。昨年12月のばんえいオークスで3、2着だった両馬は、前走スーパージョッキー賞でも2、3着と好走しています。格上で年長の牝馬も相手となりますが、最軽量ハンデを生かせれば見せ場以上を演出してくれるかもしれません。

  5月12日(月)のメイン第10レースは、とかち皐月賞(3歳オープン・20:10発走予定)
 メンバー10頭中、牡馬8頭のうち7頭は若草特別(3月23日・3歳牡馬オープン)を使われており、牝馬2頭は福寿草特別(3月23日・3歳牝馬オープン)の1、3着馬です。
 ホクショウマサルは3月9日に行われた明け3歳ナンバー1決定戦・イレネー記念(定量)で接戦をモノにすると、続く若草特別は最大30キロ差のトップハンデを克服し、強烈な末脚で差し切り勝ちを収めています。今回は牝馬も加わりハンデ差はさらに広がっていますが、レースぶりには注目です。
 イレネー記念2着のハクタイホウは今季2走しB2級で8、1着。両レースとも第2障害は2番手で越えており、詰めの甘さが出たか、出なかったかが着順を大きく左右した格好。昨季、世代最多の10勝を挙げた実力馬で、ここも踏ん張り次第といったところです。
 若草特別2着オオゾラシンスケ、同6着ソウテンブルーはともにスピードタイプで、軽ハンデを利しての逃げ込みに警戒が必要でしょう。
 カイシンゲキは昨季後半には3歳(2歳)A級-1組、2組で勝ち負けできるまで成長してきました。特別戦への出走は今回が初めてですが、どこまでやれるでしょうか。

今週の見どころ(5/3~5/5)

2014年5月 2日(金)

 ゴールデンウイーク後半のばんえい十勝は、5月3日(祝・土)~5日(祝・月)の3日間。帯広競馬場では、前回も好評だった「TOKACHIご当地グルメバトル」や、映画『銀の匙Silver Spoon』ロケ地巡り・バックヤードツアーをはじめとした様々なイベントが実施されます。白熱のレースともどもお楽しみください。なお、5日のスカパー!での放映は、765chに変更(無料)となります。

 5月3日(祝・土)のメイン第10レースは、スーパージョッキー賞(20:10発走予定)。昨季のリーディング上位騎手が3歳以上B級選抜馬に騎乗し争います。
 A1から年度替わりでB1に降級してきたキンノカミ(尾ヶ瀬馨騎手)に注目。今季初戦の前走B1級-2組(4月27日)では、第2障害ひと腰先頭クリアから押し切って完勝と格の違いを見せつけました。ハンデ差も最大30キロであれば克服可能でしょう。
 今季A2からB3へ大幅降級となったトモエエーカン(西謙一騎手)が続きます。初戦のB3級-4組で圧巻の逃げ切り勝ちを収めると、その後も僅差の2、2着に入っています。障害のキレもよく、持ち前のスピードを生かしてここも首位争いが期待できそうです。
 今季初日・4月13日のB1級-2組、前走すずらん賞(4歳オープン)とも僅差3着だったのがセイコークイン(松田道明騎手)。前走では今回より10キロ重い620キロで好内容を残しており、引き続き最軽量ハンデのここでも楽しみでしょう。
 B3級で2連勝していたタイソンショウ(鈴木恵介騎手)は前走B2級-1組特別では4着でしたが、障害はひと腰で切っていました。障害巧者だけに今回も楽しみです。

 5月4日(祝・日)のメイン第10レースは、さつき特別(A1・A2級決勝混合・20:10発走予定)。A1級混合(4月27日)、A2級混合(4月26日)の両予選上位馬による一戦です。
 今季2戦2勝のアオノレクサスが注目を集めそう。水晶特別(A1級混合)、続くA1級混合予選とも第2障害先頭クリアから踏ん張っています。負担重量が重いと詰めを欠く傾向もありますが、今の時期の重量であれば心配はいらないでしょう。今季はオープンからA1に降級しており、ハンデも有利です。
 今季初戦のスプリングカップ(オープン)を完勝したオイドンは、A1級混合予選では1番人気で5着に敗退。シーズンをまたいでの連続連対が8で途切れました。障害で苦戦したのが響いたか最後までリズムに乗れませんでしたが、時にはこういうこともあるでしょう。これだけでは見限れません。
 水晶特別3着で、A1級混合予選2着のフジダイビクトリーも障害巧者だけに大崩れはなさそうです。
 A2級混合予選勢はすべてA2級格付。1番人気・4着で障害巧者のグランドペガサス、A1からの降級馬で同3着など大崩れの少ないスギノハリアーに注目です。

  5月5日(祝・月)のメイン第10レースはつつじ特別(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組混合(4月28日)、B1級-2組(4月27日)の両予選上位馬による一戦ですが、回避馬が相次ぎ7頭立てとなりました。
 有力どころは、年度替わりでA2からB1へ降級してきた各馬。なかでも、3月21日の楽天競馬リニューアル記念(A2級-1組)の勝ち馬ホンベツイチバンに注目。同レースがA2昇級初戦ながら、障害巧者ぶりを見せつけました。その1戦のみで今季からB1へ降級し、初戦の春駒特別(B1級-1組)2着、続く前走B1級-1組混合予選でも1着。ともに第2障害を先頭で越える安定したレースぶりが光ります。
 ヒロノヤマトもA2からの降級馬で障害巧者。春駒特別、B1級-1組混合予選とも3着でした。障害次第の面はあるもののB1級-2組予選で2着だったマルニセンプーも有力でしょう。
 降級組以外では、B1級-1組混合予選2着のアグリローズに注目。牝馬らしい切れ味が武器で、最軽量を生かしたいところです。

ばんえい十勝オッズパーク杯 予想結果

2014年4月28日(月)

須田:3連単5-4-3 300円的中! 収支+11,760円
山崎:ハズレ 収支-6,000円
斎藤:ハズレ 収支-6,000円
矢野:ハズレ 収支-6,000円

【ここまでの集計】
投資額 6,000円×1R=6,000円

須田 +11,760円
山崎  -6,000円
斎藤  -6,000円
矢野  -6,000円

4/27ばんえい十勝オッズパーク杯回顧

キタノタイショウ圧巻の走りで重賞10勝目!

 27日(日)は今季最初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上選抜馬)が行われ、単勝2番人気のキタノタイショウが優勝。昨年に続くこのレース連覇を果たすとともに、重賞10勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ


  1. テンカムソウ 15.4

  2. ニュータカラコマ 8.3

  3. ホクショウユウキ 5.3

  4. インフィニティー 2.4

  5. キタノタイショウ 5.1

  6. ホリセンショウ 16.7

  7. ホクショウダイヤ 20.7

  8. オレノココロ 15.6

  9. フクドリ 11.2

  10. ダイリンビューティ 49.7


 昨年度のばんえい記念を制したインフィニティーを筆頭に、同レースの上位馬がこぞって参戦した今回の一戦。基礎重量700キロ台前半ながら馬場水分が0.8%と力の要る馬場となり、スピードとパワー両面が問われるレースとなりました。

 砂煙を巻き上げ、各馬いっせいにスタート。道中は横一線のまま推移し、中間点でもほぼ差のない展開。他馬の出方をうかがっているのか、そのままの態勢で第2障害を迎えました。
 最初に動いたのはホリセンショウでしたが、それを見て各馬が登坂を開始。抜群のかかりを見せたのはオレノココロで、ほぼ同時にホクショウユウキ、インフィニティーも障害を突破。キタノタイショウ、ニュータカラコマ、ホリセンショウ、ホクショウダイヤと続き、ここまでが勝負圏内。混戦模様を呈して、最後の我慢比べに挑みます。
 先行各馬も軽快に脚を伸ばしますが、それ以上の豪脚を見せたのはキタノタイショウ。みるみる先団に取りつき、残り30メートル付近で一気に先頭に躍り出ます。そして、そこからはまるで後続との差を測るかのように、大河原騎手の手がまったく動かない状態で先頭をキープ。そのままの"体勢"で余力十分にゴールまで荷物を運び切りました。キタノタイショウから遅れること4秒1差の2着争いは、4頭が並んだままゴールに飛び込み、目視では判別が難しくなりました。ジャッジはインフィニティーが先着。さらに0秒2差の3着にホクショウユウキが入り、同タイムの4着にニュータカラコマ。さらに0秒9差の5着にオレノココロが入線するという大激戦で幕を閉じました。

 キタノタイショウは前述の通り重賞10勝目。2009年のイレネー記念を皮切りに6年連続(暦年)で重賞制覇を果たしており、タイトル数をふた桁に乗せました。特に今回の勝ちっぷりは圧巻で、さらなる飛躍を感じさせる好内容。今シーズンはこの馬の動向から目が離せそうにありません。

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大河原和雄騎手「無事に勝ててホッとしました。120%の力を出してくれましたね。この馬はとても臆病で、テンションが高いと逆に力が出せません。レース前に落ち着かせるようにしていますが、今回はパドックに入る時点で"大丈夫だ"と感じました。あとはレース展開次第だけでしたが、この馬の良さが出た内容で勝てました。自身も昨日復帰して、今は一勝一勝積み重ねていきたいです。このあとは3003勝目が目標です」

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