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3/16ポプラ賞予想 須田鷹雄

ワールドピサで、雪に願うこと

 この原稿を書いている時点で、日曜の帯広は雪50%の予報。金・日(・月)となる変則開催に加えてビミョーな天気予報で馬場が読みづらいが、「軽くなったほうが荒れそう」という個人的希望から、軽くなる前提で考えたい。なにしろ私はちょっとやそっとの穴を取っただけでは解消できない借金を背負っている。

 金曜の開催は、どちらかというと外枠中穴馬の好走が目立ったように思う。中1日あるので日曜にもアテにできるかは分からないが、その線で買いたくなるのが◎ワールドピサだ。
 重賞で好走歴もあり大敗歴もありという馬だが、天馬賞をはじめヒドい結果になったときというのは「前走・前々走に比べていきなり重量増+2.0%以下」という条件。今回は前々走を735キロで勝ったあとの740キロでアローワンスを貰う立場だし、雪の降りだしタイミングによっては得意の馬場になる可能性はある。個人的に「ニシケン+先行馬+カル馬場」は得意パターンなので、ぜひ早くから降ってほしいところだ。

 ◎8ワールドピサ
 ○10ニシキエーカン
 ▲4オレノココロ
 △3アサヒリュウセイ
 △5コウシュハウンカイ
 △7テンカムソウ

 3連単軸1頭マルチ
 8→3,4,5,7,10 100円 計6000円

3/16ポプラ賞予想 斎藤修

連勝中のテンカムソウから

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

 ◎7テンカムソウ
 ◯8ワールドピサ
 ▲10ニシキエーカン
 △9クインフェスタ
 △5コウシュハウンカイ
 △2コウシュハクィーン

 3連単1頭軸マルチ
 7→2,5,8,9,10 100円 計6000円

今週の見どころ(3/14・3/16~17)

2014年3月13日(木)

 今週のばんえい十勝は、3月14日(金)、16日(日)・17日(月)の変則3日間開催。16日(日)のメインには4歳・5歳混合による重賞・ポプラ賞が組まれています。年齢差によるハンデが設定されていないためか、重賞に再格付けされた過去3回では、経験で勝る5歳が2勝、2着3回、3着1回と優位な成績を収めています。

今週のコース使用方法出走馬が9頭以下の場合)】
→10コースに最後の番号の馬が入るように使用(詳細はこちら

 3月14日(金)のメイン第10レースは、アクアマリン特別(A2級-1・2組決勝・18:05発走予定)。A2級-1組(3月8日)、A2級-2組(3月9日)の両予選上位馬による一戦です。
 1組予選を制した5歳馬エビスダイチに注目。2月23日のウインターカップ(A1・A2級-1組混合)でコンマ6秒差2着と近走の特別戦で好走実績もあります。5歳馬には今季いっぱい、特別戦では10キロの減量特典があり、予選で接戦を演じた2着馬が回避したのも有利。連勝の可能性が高そうです。
 同5着アローファイターはA2級限定の特別戦では、今季4戦して2着1回、4着2回など大崩れが少ない成績。持ち味である障害力を生かしてここも上位をうかがいます。
 2組予選組では5着レットフジに注目。逃げ切り勝ちを収めたフクノカミカゼからはかなり離されての障害クリアでしたが、6秒差まで押し上げてきました。ペースが落ち着く特別戦では善戦傾向があるので、巻き返しが狙えそうです。

  3月16日(日)のメイン第10レースは、重賞・第35回ポプラ賞(4歳・5歳混合・18:05発走予定)
 クラス別定重量で争われ、唯一オープン格付の5歳馬ニシキエーカンがトップハンデで760キロ、A2級の牝馬コウシュハクィーンら3頭が710キロで、最大50キロ差がつきました。
 4歳シーズン三冠を達成した同世代の強敵ホクショウユウキが回避したとなれば、ニシキエーカンが断然でしょう。三冠では、一冠目・柏林賞と三冠目・天馬賞が2着でした。3走前のダイヤモンドダスト賞(5歳オープン)ではトップハンデで6着でしたが、ここにも出走している3着ワールドピサとは1秒9と僅差。2着テンカムソウとは4秒5差でしたが、今回はハンデ差が10キロ縮まります。3歳3月のイレネー記念以来となる重賞制覇へ期待が高まります。
 勢いがあるのがテンカムソウ。天馬賞3着、ダイヤモンドダスト賞2着を含む近8走がすべて3着以内で、目下3連勝中です。世代限定戦では崩れの少ない成績だけに、ここでも上位が望めそうです。
 4歳は5頭中3頭が牡馬で、昨年12月に行われた定量戦・ばんえいダービーの1~3着馬。いずれもA1級格付だけに、今回も3頭には重量差がつきません。となれば、ダービー馬オレノココロが筆頭格。昨年7月の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)で3着という実績もあります。

  3月17日(月)のメイン第10レースは、白樺賞(オープン・A1級決勝混合・18:05発走予定)。オープン-2組混合(3月9日)、A1級(3月10日)の両予選上位馬による一戦です。
 オープン-2組混合予選の勝ち馬ウメノタイショウに期待。残り30メートル付近では5頭がほぼ横一線でしたが、そこから力強く抜け出してきました。障害巧者だけに、特別の重量でも不安はなし。2、4、5着馬が予選よりさらに5キロずつ別定重量を課せられている(3着馬は回避)だけに、ハンデの面でも有利です。
  オープン-2組混合予選でコンマ5秒差2着スギノハリアーは前々走のA1・A2級決勝混合では、逆にウメノタイショウにコンマ5秒差をつけて勝利しています。こちらも障害巧者だけに、特別へ替わるのは歓迎といえます。
 アオノレクサスはオープン-2組混合予選で5着とはいえ、4、3走前にはオープン特別で連続2着に入っている実績は断然。ハンデは楽ではありませんが、この馬以外はすべてA1級と相手関係が有利なのは明白でしょう。
 A1級予選は雪中競馬となり、アアモンドマツカゼコマクインとスピードのある牝馬2頭がワンツーを決めました。今回も先行策からどこまで踏ん張れるでしょうか。

イレネー記念 予想結果

2014年3月10日(月)

山崎:ハズレ 収支-6,000円
斎藤:ハズレ 収支-6,000円
矢野:ハズレ 収支-6,000円
須田:ハズレ 収支-6,000円

【ここまでの集計】
投資額 6,000円×23R=138,000円

山崎 +64,400円
斎藤 -37,870円
矢野 -53,180円
須田 -71,070円

3/9イレネー記念回顧

2014年3月 9日(日)

ホクショウマサルが2歳シーズン王者に!

 9日(日)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のホクショウマサルが優勝。重賞初制覇を果たし、2歳シーズンチャンプの座に就きました。

 馬場水分は1.7%と、やや力の要る馬場状態でスタート。勢いよく飛び出した各馬ですが、中間点付近からは慎重に歩を進めます。ブラックニセイ、アアモンドセブン、ホクショウマサル、ハクタイホウなどが馬群をリードし、他馬は少し置かれるような展開で第2障害を迎えました。
 この4頭がほぼ同時に仕掛け、なかでもホクショウマサル、ブラックニセイが上々の登坂。しかし、ブラックニセイは天板でヒザを折り、その間にホクショウマサルが先頭で突破。やや遅れてハクタイホウ、少し離れてホクショウメジャーとブラックニセイ、キサラキクと続きました。
 基礎重量690キロだけあって各馬の脚どりは重く見え、特にホクショウマサルはさすがに苦しい歩みに。これに内からハクタイホウ、外からキサラキクが迫って、いよいよ残り10メートル。そして残り5メートルでホクショウマサルがストップ。万事休すかと思われたところ、ハクタイホウも横に並んで脚を止めてしまいます。ここで牝馬のキサラキクが先頭に躍り出て、そしてゴール線上、勝ったかと思われましたが、キサラキクもここで痛恨のストップ。立て直したホクショウマサルが勢いよくかわしてゴールに飛び込み、激戦に終止符を打ちました。0秒3差でハクタイホウが2着。キサラキクは奮闘及ばず、3着となりました。

 まさに薄氷の勝利。「少し焦った」と阿部武臣騎手が話したように、ホクショウマサルがゴール直前で止まった時には勝負圏外かと思われました。ただ、早め早めでレースを引っ張ったことで、他馬に脚を使わせたことが勝利に結びついた印象。この馬の底力を強く感じさせる内容でした。今後もイレネー記念馬の名に恥じないレースぶりが期待できそうです。
 2着のハクタイホウは、いうまでもなく惜しい競馬でした。ただ、デビューから【10・6・4・1】で5着以下がない成績からも、タイトル奪取のチャンスはすぐにでも巡ってくるでしょう。先々も目が離せない存在です。
 牝馬キサラキクは黒ユリ賞に続く2つめのタイトルが、スルリと抜け落ちていってしまいました。そうは言っても、牡馬相手に互角以上の立ち回りを見せたのは収穫のはず。来年度の三冠戦線も盛り上げてくれそうです。

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阿部武臣騎手「いつもは第2障害まで先頭の馬に追いつかないことがありましたが、きょうはうまく追いつくことができました。障害は良い馬なので、そのまま逃げ切りたいと思いましたが、後続馬が追い上げてきたときは少し焦りました。他の馬も止まってくれたのでチャンスをものにすることができました」

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