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今週の見どころ(7/12~7/14)

 7月13日(日)のメインには、古馬重賞・北斗賞が組まれています。6月15日に行われた旭川記念では1~4着までを6、5、6、6歳と若い世代が独占しましたが、その4頭はここへも出走。再度古豪たちをしりぞけるのか注目を集めそう。7月21日まで実施されている「ばんえいグランプリ・ファン投票」でも、ここで上位に入ることが最大のアピールになるはずです。

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 7月12日(土)のメイン第10レースは、文月特別(B2級-1・2組決勝・20:10発走予定)。B2級-1組、B2級-2組(ともに7月6日)の両予選上位馬による一戦です。
 予選はともに同じ日に同じ馬場コンデイション(馬場水分1.2%)で実施されたということで、勝ち時計が速かった1組予選勢を中心視します。なかでも注目は勝ち馬アアモンドヤマトでしょう。前走から平場でも賞金別定5キロを課せられていますが、第2障害2番手クリアから抜け出し快勝。今季、A2級やB1級との混合戦でも勝ち負けしてきただけに、B2級限定戦では一枚上の実力を示しました。引き続き同じクラス同士では、連勝が濃厚といえそうです。
 3走前のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)を差し切り、1組予選では2着に追い込んだジャングルソングも目下絶好調だけに、引き続き要注目です。
 レットダイヤは前々走が9着、1組予選が5着と動きがひと息ですが、障害巧者だけに巻き返しがあるかもしれません。
 2組予選勢では2着キタノサムライに期待。強烈な末脚が武器で、ジャングルソングとの決め手比べも楽しみです。

 7月13日(日)のメイン第10レースは、重賞・第22回北斗賞(20:10発走予定)。今季の収得賞金60万円につき10キロ増となる別定重量戦で、キタノタイショウ(ばんえい十勝オッズパーク杯1着)、フジダイビクトリー(旭川記念1着)が10キロ増の800キロ、その他8頭は790キロでの出走です。
 オイドンは旭川記念では2番人気で3着。逃げ切り勝ちを収めたフジダイビクトリー、ニュータカラコマ(4着)、ニシキエーカン(2着)の先団3頭からやや離れた4番手で第2障害を越えると、着実に末脚を伸ばし、ニュータカラコマを交わして3秒1差まで迫りました。前走のミントスポット杯(オープン)も障害に重点を置き無理に前半追走せず、ひと腰クリアからニュータカラコマの2着まで伸びています。ここも障害がポイントですが、現在の状態であれば、好勝負が望めそうです。
 ニュータカラコマは、ばんえい十勝オッズパーク杯では追い込んで届かず、旭川記念は先行して粘れずとレースぶりは異なりますが、今季の重賞2戦ではともに4着と崩れていません。こちらも障害に課題がありますが、前走ミントスポット杯では抜群のカカリを見せており、実績的にも重賞の今回も大きくは崩れないでしょう。
 旭川記念で古馬重賞初制覇を成し遂げたフジダイビクトリーは、ミントスポット杯では1番人気で5着。それほど決め手があるタイプではないので、第2障害を越えたのが離れた6番手では仕方ないところです。重賞の荷物は歓迎だけに、障害巧者らしいレースで巻き返しを狙いたいところです。
 旭川記念の2着馬で、前走の瑞鳳賞(5歳牡馬オープン)が圧巻の逃げ切りだったニシキエーカンも軽めの馬場になれば楽しみ。旭川記念10着、瑞鳳賞6着とこのところ精彩を欠いているホクショウユウキですが、もう少しやれてもいいはずです。

  7月14日(月)のメイン第10レースはユリウス特別(A2級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。A2級-1組(7月5日)、A2級-2組混合(7月7日)の両予選上位馬による一戦で、A1級はシベチャタイガーのみ。残り7頭はすべてA2級となりました。
 1組予選で鮮やかに逃げ切ったセイコークインの連勝に期待します。3走前のムーンストーン特別(B1級-1組混合)でも逃げ切り勝ちを収めており、5秒5差の2着がホンベツイチバン(1組予選5着)で、8秒8差の3着がヤマノウンカイ(2組混合予選2着)、10着がフクトク(1組予選2着)と特別でも実績を残しています。引き続き最軽量ハンデで出走できる今回も有力といえます。
 ムーンストーン特別大敗後の近2走では2、2着と巻き返しているフクトクや、1組予選3着で障害巧者のクインフェスタらも侮れません。
 2組混合予選の1~3着は、第2障害を降りた順番どおりでの決着。逃げ切り勝ちを収めたシベチャタイガーは、格付・実績ともメンバー中最上位。7戦連続して掲示板を確保していますが、障害を越えた番手より着順を上げてくることは少ないタイプだけに、連勝するには先頭クリアが必須でしょう。2着ヤマノウンカイも勝ちきれないタイプで、ここも障害力を生かした積極策でどこまで粘れるでしょうか。3着ニシキエースは障害のデキ次第といえます。

今週の見どころ(7/5~7/7)

2014年7月 4日(金)

 7月7日(月)のメインには、今年新設された3歳・4歳混合の特別戦・天の川賞が組まれています。オープンやA級格付馬には出走資格がなく、次開催(7月27日)に行われる重賞・はまなす賞へ向けて、出走馬たちは番組賞金の上積みを狙いたいところでしょう。

 7月5日(土)のメイン第10レースは、わし座特別(B1級-1組・20:10発走予定)
 今季開幕から12戦連続連対(うち6勝)というトモエエーカンがB1昇級初戦です。今年の1月にはA1級混合特別を制している(当時この馬はA2級)実績は、ここに入ってもヒケを取りません。重量的には前走より20キロ増と厳しいですが、まだまだ連対を伸ばせそうです。
 前走の白鳳賞(5歳牝馬オープン)で1、2着のフレグランスキュートエンジェルにも注目。特にキュートエンジェルは持ち前の障害力を生かし、目下3戦連続連対と好調。前走は逃げ切り勝ちを収めたフレグランスより10キロ重い負担重量ながら、同馬に最後まで食らいつく好レースでした。今回はフレグランスとは同重量となるだけに、こちらを上に取る手もありそうです。
 5歳の牡馬サカノテツワンは前々回が出走取消、前回が競走除外と、このところ順調に使えていませんが、B1級であれば力量的に上位の存在といえます。
 ライトアームは4走前にはA2級混合特別を制している実力馬。その後は精彩を欠いていますが、ペースが落ち着く特別戦で変り身があるかもしれません。

 7月6日(日)のメイン第10レースは、こと座特別(オープン・A1級混合・20:10発走予定)
 アオノレクサスが2開催空けて、久々の出走です。開幕から4連勝し、賞金別定5キロ増となった前走大雪賞(オープン・A1級-1組混合)こそ2着と敗れましたが、ニュータカラコマと2秒差であれば悲観する必要はありません。今回はオープンに昇級しての一戦ですが、そのニュータカラコマが不在だけに、マイペースに運んで押し切れるでしょう。
 トレジャーハンターは今季7戦して2着2回、3着1回、4着3回、5着1回という成績。大雪賞が4着で、1番人気に推された前走の拓成湖特別(A1・A2級混合)でも3着と勝ち切れませんでしたが、障害の安定感は抜群です。ここも終いの踏ん張り次第ですが、まず大きくは崩れないでしょう。
 今季は牡馬相手でも善戦を続けているアアモンドマツカゼも、ハンデ差を生かしての好走が期待できそうです。

  7月7日(月)のメイン第10レースは、天の川賞(20:10発走予定)。B1級~C1級の3・4歳馬による特別戦(C級馬の出走はなし)で、3歳2頭と4歳8頭が争います。
 3歳のハクタイホウが4歳馬をまとめて面倒見る場面がありそうです。前走の渡島家畜商北斗大野支部杯(B1級-1・2組決勝混合)では、A1やA2級からの降級馬たちを一蹴。障害で抜群のカカリを見せての逃げ切りで、目下、絶好調といえます。格下ばかりの今回は負けられません。
 もう1頭の3歳で牝馬のアサヒメイゲツは近2走では障害への不安も見せておらず、3、1着の好成績。前走のB4級-2組では持ち前の決め手も発揮し、鮮やかな抜け出しを決めました。現状を考えれば、引き続き最軽量ハンデで出走できるここでも好勝負が期待できそうです。
 4歳ではフクミツに注目。B2昇級初戦の2走前が好内容の2着で早くもクラス通用のメドを立てると、決勝で相手強化となった前走も4着とはいえ、障害では崩れていませんでした。障害力を生かせる特別戦は歓迎といえます。
 同じく4歳のB2級馬マツリダワッショイはなかなか勝ちきれませんが、障害は安定しています。前々で競馬ができれば、この相手であれば侮れません。

今週の見どころ(6/28~6/30)

2014年6月27日(金)

 6月15日に旭川記念が行われたばかりですが、早くも次開催(7月13日)には北斗賞が控えており、その両重賞の中間にあるオープン特別が29日(日)のミントスポット杯です。旭川記念は、勝ったフジダイビクトリーをはじめ3、4着も6歳馬で世代レベルの高さを示しましたが、今回もその3頭が出走。また、ここには不在ですが旭川記念では単勝最低人気で2着に食い込んだ5歳馬ニシキエーカンは先週の瑞鳳賞(5歳牡馬オープン)を圧勝。北斗賞でも若い世代が旋風を巻き起こすのか。まずはミントスポット杯に注目です。

 6月28日(土)のメイン第10レースは、渡島家畜商 北斗大野支部杯(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組混合(22日)、B1級-2組混合(23日)の両予選上位馬による一戦で、A2級3頭、B1級4頭、B2級3頭が争います。
 1組混合予選の勝ち馬でB2級格付のトモエエーカンに注目します。今季開幕から11戦連続連対(うち6勝)。昨季オフにA2からB3へ大幅降級したこともありますが、とにかく絶好調です。予選はB1級が相手で、今回はA2級馬もいますが、クラスハンデを考えれば、易々と乗り越えてしまいそうです。
 アアモンドヤマトも今季10戦して5勝、2着3回、3着2回と崩れなし。トモエエーカンの今季2着5回のうち3回はこの馬が土をつけたものです。1組混合予選は3着。収得賞金の関係で特別では別定5キロが課されますが、互角の戦いが可能でしょう。
 1組混合予選では前述2頭に割って入り2着ハクタイホウも引き続き楽しみ。まだ3歳ですが、決め手はこのメンバーでも十分通用しそうです。
 2組混合予選組は成績に波がある馬が多い印象。勝ち馬スギノハリアーも流れに乗れないとあっさり人気を裏切ることがありますが、近2走は先行して2、1着と好気配を見せています。

 6月29日(日)のメイン第10レースは、ミントスポット杯(オープン・20:10発走予定)。今開催は、5歳オープン特別や4歳重賞・柏林賞が組まれているため、旭川記念2着ニシキエーカン、同10着ホクショウユウキや、4歳の強豪オレノココロらは不在となっています。
 注目は旭川記念で4着だったニュータカラコマでしょう。前々走の大雪賞(オープン・A1級-1組混合)で今季初勝利。意気揚々と参戦した旭川記念では、第2障害2番手クリアから末脚が切れませんでしたが、17キロの馬体減の影響もあったかもしれません。それでも、勝ったフジダイビクトリーとは3秒5差で、今回は同馬と10キロ差つくことで、逆転も可能でしょう。
 フジダイビクトリーは前走旭川記念が鮮やかな逃げ切り勝ち。5戦連続連対という勢いに加え、ホクショウダイヤの回避による繰り上がりという運も味方にしての古馬重賞初制覇でした。今回から特別では一気に賞金別定10キロ増となりますが、障害巧者なのでさほど苦にしないはず。3連勝もありそうです。
 オイドンは前走旭川記念で3着。馬体重はマイナス38キロでしたが仕上げてきたという感じで、第2障害やや離れた4番手クリアから3秒1差まで伸びた惜しいレースでした。障害のカカリという点では負担重量が軽くなるのは歓迎ですが、ペースが速くなると追走が苦しくなるのが、もどかしいところです。

  6月30日(月)のメイン第10レースは、白鳳賞(5歳牝馬オープン・20:10発走予定)。3月まであった特別戦での10キロ減がなくなり、今季は苦戦気味という馬が多いメンバー構成となりました。
 4歳シーズンの実績を重視すればカネサマドカでしょうか。昨年11月に行われた4歳女王決定戦・クインカップでは鮮やかな逃げ切り勝ちを収めています。その後はなかなか先行できず、A2級からスタートの今季も苦戦続きですが、同世代の牝馬が相手であれば、恐らく変り身が見込めるはずです。
 近況の充実度ではキュートエンジェル。クインカップは8着でしたが、今季は7戦して1勝、2着2回をはじめすべて掲示板に載っています。特に近2走はともに第2障害先頭クリアから1、2着と波に乗っており、ここでも障害巧者ぶりを発揮してくれそうです。
 クインカップでは2番人気で最下位に敗れたベニコマも、障害のカカリ次第では決め手を発揮し上位争いに加わりそう。同7着マゴコロも流れひとつで差はないところです。

柏林賞 予想結果

2014年6月23日(月)

矢野:馬単9→6 200円的中! 収支+2,220円
須田:ハズレ 収支-6,000円
山崎:ハズレ 収支-6,000円
斎藤:ハズレ 収支-6,000円

【ここまでの集計】
投資額 6,000円×3R=18,000円

須田  -240円
矢野  -9,780円
山崎 -18,000円
斎藤 -18,000円

6/22柏林賞回顧

ダイコクパワーが世代上位の力を示す!

 22日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝4番人気のダイコクパワーが優勝。悲願の重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.オレノココロ 16.3
 2.ショウチシマシタ 27.1
 3.クインフェスタ 6.0
 4.セイコークイン 13.5
 5.オホーツクノタカラ 76.1
 6.コウシュハウンカイ 4.1
 7.コウシュハクィーン 1.8
 8.ナナノチカラ 27.7
 9.ダイコクパワー 10.2

 もっとも重量を課せられたオレノココロが720キロ、最低重量がコウシュハクィーン、クインフェスタ、セイコークインの680キロ(牝馬20キロ減を含む)と、最大40キロ差がついた一戦。このハンデ差が、馬場水分2.7%の舞台でどう作用するかが焦点となりました。

 道中はオレノココロ、ダイコクパワー、コウシュハクィーンあたりが先行。オホーツクノタカラとナナノチカラがやや離れて追走しましたが、他馬はほぼ横一線で第2障害を迎えました。
 各馬じっくりためたのち、最初に動いたのはショウチシマシタ。それを合図に他馬もいっせいに仕掛けます。ヒザを折る馬も出ているなか、最初に登り切ったのはコウシュハウンカイ。やや遅れてダイコクパワー、オレノココロ、コウシュハクィーンもクリアし、追撃態勢に入りました。
 先頭を行くコウシュハウンカイの脚いろは上々でしたが、追ってきたダイコクパワーがそれを上回る瞬発力を発揮。1歩ずつ差を詰めにかかります。そして残り10メートルでコウシュハウンカイに並び掛けると、勢いそのままにこれを抜き去り、1馬身ほどの差をつけてゴールしました。1秒3差の2着にコウシュハウンカイ。障害7番手から猛追したナナノチカラが3着で入線しました。

 ダイコクパワーは今回、牡馬のなかでは最低重量の690キロでした。牝馬20キロ減を考慮すれば、もっとも軽い重量で出走したことになり、そのハンデ差が末脚の差に直結したといえるでしょう。ただ、これまでもはまなす賞で2着、ばんえいダービー4着などがあり、この世代での力上位は疑いのないところ。今後の重賞でも、重量や展開次第で好勝負を演じてくれることでしょう。

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大口泰史騎手「直前の雨で馬場が軽くなりタイムも速くなりましたが、よく差し切ってくれました。ゴール前では軽ハンデと、その湿った馬場が味方してくれました」

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