8月24日(日)のメインには、重賞・ばんえい大賞典が組まれています。ばんえい菊花賞(11月2日)、ばんえいダービー(12月21日)へと続いていく3歳三冠路線の第1弾。ほかの二冠と比べて、波乱傾向が強いですが、その立役者となっているのが、13年1着コウシュハクィーン(5番人気)、12年3着ニシキウンカイ(8番人気)、10年2着ツジノコウフクヒメ(5番人気)、09年1着ワタシハスゴイ(5番人気)といった牝馬勢。今年の3歳世代は例年以上に牡馬が優勢ですが、はたして牝馬が食い込める余地があるのか。注目の一戦です。
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8月23日(土)のメイン第10レースは、サッポロばんえい缶発売記念(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組(8月16日)、B1級-2組混合(18日)の両予選上位馬による一戦で、2組混合の4着馬タカラハヤヒメがA2級で、ほかの7頭はB1級格付です。
注目は1組予選で鮮やかな逃げ切り勝ちを収めたキュートエンジェル。前々走のアルタイル特別(B1級-1・2組決勝)では逃げ粘れず、先着を許したアアモンドヤマトに2秒7差をつけ雪辱しました。今回は再び特別戦ですが、予選でのアアモンドヤマトとの25キロ差が、30キロ差にひらくことで連勝が期待できそうです。
アアモンドヤマトが相手筆頭。1組予選で2着と敗れ4連勝なりませんでしたが、キュートエンジェルは終いの踏ん張りに課題があるタイプだけに、第2障害で大きく離されなければ、アルタイル特別の再現もありそうです。
アルタイル特別が3着で1組予選が4着というトモエエーカンにも引き続き注目。特別戦の荷物のほうが追走もしやすいはずで、末脚が炸裂するかもしれません。
8月24日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠の第1弾・第39回ばんえい大賞典(20:10発走予定)。
注目はハクタイホウ。2歳シーズンでは世代最多の10勝を挙げたものの、三冠での3、4、2着をはじめ、重賞・特別勝ちは、産地限定で相手が軽かった南北海道産駒特別のみと、やや底力に欠ける面も見られました。しかし、今年5月のとかち皐月賞(3歳オープン)で圧巻の逃げ切り勝ちを収めると、続くとかちダービー(3歳オープン)ではカイシンゲキにこそ逃げ切りを許したもののジワジワ差を詰めて2着。そして6月のB1級特別は第2障害先頭クリアから快勝と、いよいよ素質が開花してきた様子。赤塚健仁騎手ともども初重賞制覇を目指します。
カイシンゲキはとかちダービーでは鮮やかに逃げ切って、ハクタイホウにとかち皐月賞(2着)の借りを返しています。前走の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)でもゴール寸前まで逃げ粘って2着と好調で、こちらも初の重賞勝ちが狙えそうです。
ホクショウメジャーはとかち皐月賞、とかちダービーとも4着。はまなす賞では10着と大敗しましたが、軽めの馬場が合わなかったのかもしれません。もともとは、2歳一冠目・ナナカマド賞勝ちがある実力馬でもあり、障害力を生かして二強に挑みます。
とかち皐月賞、とかちダービーとも3着だったアサヒメイゲツや、2歳女王で三冠目・イレネー記念3着もあるキサラキクらの牝馬も切れ味を武器に食い下がりたいところです。
8月25日(月)のメイン第10レースは、JRAジョッキーDAY特別(オープン・20:10発走予定)。
オイドンは前走の重賞・ばんえいグランプリでは1番人気に推されましたが第2障害で苦戦して5着。初となる800キロ台の負担重量も響いたかもしれません。しかし今回は、障害2番手から鮮やかに差し切った2走前・オッズパーク賞サマーカップ(オープン)と同じ特別の舞台だけに、持ち前のスピードで押し切りが狙えそうです。
サマーカップでは4着だったニシキエーカンは、前開催はとかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)を使われて2着。トップハンデを課せられながらも、しっかり追い込んで、勝ち馬と3秒0差とオープン馬の意地をみせました。ここでも引き続き好勝負が望めそうです。
サマーカップでは逃げて2着だったアオノレクサスも有力でしょう。
ニュータカラコマは、オープン馬は同重量だったばんえいグランプリでは3着でしたが、賞金ハンデ(別定15キロ)がつくここではどうかといったところです。