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今週の見どころ(8/23~8/25)

2014年8月22日(金)

 8月24日(日)のメインには、重賞・ばんえい大賞典が組まれています。ばんえい菊花賞(11月2日)、ばんえいダービー(12月21日)へと続いていく3歳三冠路線の第1弾。ほかの二冠と比べて、波乱傾向が強いですが、その立役者となっているのが、13年1着コウシュハクィーン(5番人気)、12年3着ニシキウンカイ(8番人気)、10年2着ツジノコウフクヒメ(5番人気)、09年1着ワタシハスゴイ(5番人気)といった牝馬勢。今年の3歳世代は例年以上に牡馬が優勢ですが、はたして牝馬が食い込める余地があるのか。注目の一戦です。

※「JRAジョッキーDAY(8/25)」をはじめとする帯広競馬場でのイベントはこちら

 8月23日(土)のメイン第10レースは、サッポロばんえい缶発売記念(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組(8月16日)、B1級-2組混合(18日)の両予選上位馬による一戦で、2組混合の4着馬タカラハヤヒメがA2級で、ほかの7頭はB1級格付です。
 注目は1組予選で鮮やかな逃げ切り勝ちを収めたキュートエンジェル。前々走のアルタイル特別(B1級-1・2組決勝)では逃げ粘れず、先着を許したアアモンドヤマトに2秒7差をつけ雪辱しました。今回は再び特別戦ですが、予選でのアアモンドヤマトとの25キロ差が、30キロ差にひらくことで連勝が期待できそうです。
 アアモンドヤマトが相手筆頭。1組予選で2着と敗れ4連勝なりませんでしたが、キュートエンジェルは終いの踏ん張りに課題があるタイプだけに、第2障害で大きく離されなければ、アルタイル特別の再現もありそうです。
 アルタイル特別が3着で1組予選が4着というトモエエーカンにも引き続き注目。特別戦の荷物のほうが追走もしやすいはずで、末脚が炸裂するかもしれません。

 8月24日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠の第1弾・第39回ばんえい大賞典(20:10発走予定)
 注目はハクタイホウ。2歳シーズンでは世代最多の10勝を挙げたものの、三冠での3、4、2着をはじめ、重賞・特別勝ちは、産地限定で相手が軽かった南北海道産駒特別のみと、やや底力に欠ける面も見られました。しかし、今年5月のとかち皐月賞(3歳オープン)で圧巻の逃げ切り勝ちを収めると、続くとかちダービー(3歳オープン)ではカイシンゲキにこそ逃げ切りを許したもののジワジワ差を詰めて2着。そして6月のB1級特別は第2障害先頭クリアから快勝と、いよいよ素質が開花してきた様子。赤塚健仁騎手ともども初重賞制覇を目指します。
 カイシンゲキはとかちダービーでは鮮やかに逃げ切って、ハクタイホウにとかち皐月賞(2着)の借りを返しています。前走の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)でもゴール寸前まで逃げ粘って2着と好調で、こちらも初の重賞勝ちが狙えそうです。
 ホクショウメジャーはとかち皐月賞、とかちダービーとも4着。はまなす賞では10着と大敗しましたが、軽めの馬場が合わなかったのかもしれません。もともとは、2歳一冠目・ナナカマド賞勝ちがある実力馬でもあり、障害力を生かして二強に挑みます。
 とかち皐月賞、とかちダービーとも3着だったアサヒメイゲツや、2歳女王で三冠目・イレネー記念3着もあるキサラキクらの牝馬も切れ味を武器に食い下がりたいところです。

 8月25日(月)のメイン第10レースは、JRAジョッキーDAY特別(オープン・20:10発走予定)
 オイドンは前走の重賞・ばんえいグランプリでは1番人気に推されましたが第2障害で苦戦して5着。初となる800キロ台の負担重量も響いたかもしれません。しかし今回は、障害2番手から鮮やかに差し切った2走前・オッズパーク賞サマーカップ(オープン)と同じ特別の舞台だけに、持ち前のスピードで押し切りが狙えそうです。
 サマーカップでは4着だったニシキエーカンは、前開催はとかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)を使われて2着。トップハンデを課せられながらも、しっかり追い込んで、勝ち馬と3秒0差とオープン馬の意地をみせました。ここでも引き続き好勝負が望めそうです。
 サマーカップでは逃げて2着だったアオノレクサスも有力でしょう。
 ニュータカラコマは、オープン馬は同重量だったばんえいグランプリでは3着でしたが、賞金ハンデ(別定15キロ)がつくここではどうかといったところです。

今週の見どころ(8/16~8/18)

2014年8月15日(金)

 8月17日(日)のメインには、定量500キロのスピード戦・稲妻賞が組まれています。疾風賞、地吹雪賞と続いていく、スピードスター賞(来年2月9日)のトライアル第1弾です。昨年の勝ち時計は1分03秒2(馬場水分3.0%)でしたが、馬場が軽くなれば1分を切るハイタイムでの決着もありそうです。

大井競馬場でのイベント(8/16)はこちら
川崎競馬場でのイベント(8/18)はこちら

 8月16日(土)のメイン第10レースは、山鳩賞(4歳オープン・20:10発走予定)。9月14日に行われる4歳三冠の第2弾・銀河賞の前哨戦となります。出走7頭中4頭を占める牝馬が上位独占の勢いです。
 クインフェスタコウシュハクィーンセイコークインのA2級の牝馬3頭は前開催のデネブ特別(A2級-1組)では、4番手以下をちぎっての優勝争いを繰り広げました。しかも3頭とも賞金別定5キロを課せられてのパフォーマンスだったので、強さが際立ちました。勝ったのはクインフェスタでしたが、やや腰が甘い面もあります。前半が速い流れになるようであれば障害巧者のセイコークイン、ゴール前が混戦となれば決め手あるコウシュハクィーンがやや有利かもしれません。
 4歳一冠目の柏林賞で3着と好走したA1級の牝馬ナナノチカラも障害次第では再び上位争いに加わってくるでしょう。

 8月17日(日)のメイン第10レースは、稲妻賞(3歳以上選抜・20:10発走予定)。定量500キロ(4歳10キロ減、牝馬20キロ減)での争いです。
 ホクショウバトルを中心視します。同条件では11年の地吹雪賞、12年のサマーダッシュ、13年のスピードスター賞と3勝をマークし、2着1回、3着2回で複勝率100%と実績断然。今年2月のスピードスター賞(3着)以来となる馬券絡みが期待されるところです。
 サクラリュウは7月の天の川賞(3歳・4歳混合)では530キロで僅差2着に追い込んでいることから、今回の条件に適性がありそう。
 12年の地吹雪賞で2着があるサカエキング、昨年のこのレースの3着馬ハイカラサンなど同条件の実績馬や、最軽量ハンデ470キロが魅力のファイトガールも有力でしょう。

 8月18日(月)のメイン第10レースは、オーガスト特別(A1・A2級-1組混合・20:10発走予定)。オープン1頭、A1級2頭、A2級7頭が争います。
 A2級勢は好調馬揃いですが、なかでもクロフネオーザンに注目。前走の重賞・ばんえいグランプリでは障害はしっかりこなしていましたが6着。自己条件では先行できるこの馬が追走に苦労しており、力関係はもちろん、軽めの馬場も堪えた様子でした。今季、A2級特別(クラス混合も含む)では、8戦1勝、2着4回、3着1回、4着2回と堅実なことに加え、セイコークインら強力な4歳牝馬勢が不在のここは勝機が見込めそうです。
 前開催のデネブ特別(A2級-1組)は4歳牝馬が1~3着を独占。スギノハリアーは第2障害8番手クリアから5着に追い込むのが精一杯でしたが、4着キンノカミとは2秒0差。その上位3頭がいない今回は、相手関係が楽になるのはもちろん、ペースも緩くなるはずで、巻き返してきそうです。
 デネブ特別では7着だったダイリンビューティですが、紅一点となるここではペースを握れそう。こちらも巻き返し十分とみます。
 A1級のトレジャーハンターは前走ばんえいグランプリでは7着でしたが、障害は2番手クリアと見せ場十分。ゴール前での踏ん張り次第では、格上馬の貫録を見せる場面もありそうです。

ばんえいグランプリ 予想結果

2014年8月11日(月)

矢野:3連単6-7-10 200円的中! 収支+15,100円
須田:ハズレ 収支-6,000円
斎藤:ハズレ 収支-6,000円
山崎:ハズレ 収支-6,000円

【ここまでの集計】
投資額 6,000円×6R=36,000円

矢野  -4,060円
須田 -18,240円
斎藤 -30,050円
山崎 -36,000円

8/10ばんえいグランプリ回顧

フジダイビクトリー本格化を示す!

 10日(日)は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上、ファン選抜)が行われ、2番人気のフジダイビクトリーが優勝。重賞4勝目を挙げるとともに、今季の充実ぶりを見せつけました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.クロフネオーザン 40.7
2.ホッカイヒカル 42.5
3.アオノレクサス 14.7
4.トレジャーハンター 18.1
5.インフィニティー 19.2
6.フジダイビクトリー 2.9
7.キタノタイショウ 14.1
8.オイドン 2.5
9.ホクショウユウキ 46.6
10.ニュータカラコマ 4.8

 勢いのある6歳馬3頭フジダイビクトリー、オイドン、ニュータカラコマに対し、インフィニティー、キタノタイショウといった実績馬がどう立ち向かうか。直前の雨で3.3%に上昇した馬場水分のなか、スタートが切られました。

 馬場水分が上がったことで、各馬ともあまり息を入れずに障害中間点を通過。アオノレクサストレジャーハンターが馬群を引っ張りますが、他馬も遅れず追走し、6、7頭が横並びの状態で第2障害を迎えました。
 トレジャーハンター、インフィニティー、フジダイビクトリーがほぼ同時に動き、これを見てアオノレクサスも登坂を開始。なかでもフジダイビクトリーが抜群のかかりを見せて障害を登り切り、さらにトレジャーハンターもクリア。やや遅れてインフィニティーも突破し、以下ニュータカラコマ、キタノタイショウと続きます。
 しかし先頭はフジダイビクトリー。残り20メートル付近で敢然と抜け出し、2馬身ほどのリードで終盤を迎えます。しかし、そうはさせじと鋭く伸びてきたのがキタノタイショウ。ジワジワと差を詰め、残り10メートルで射程圏、残り5メートルで馬体を併せにかかります。しかし、フジダイビクトリーもしぶとい粘りを発揮。二の脚を使ってこれを振り切ろうと、懸命に歩を進めました。その結果、わずかにフジダイビクトリーが凌ぎきり、夏のグランプリホースに輝きました。キタノタイショウはよく追い込んだものの、わずか0秒5差で無念の2着。3着には先団からジワジワと伸びたニュータカラコマが入線しました。なお1番人気のオイドンは、障害で苦戦を強いられて5着に敗れました。

 勝ったフジダイビクトリーは今年の旭川記念に続く重賞4勝目。今季はこれで【4・4・1・1】と抜群の安定感を見せており、いよいよ本格化。6歳トリオのなかでも特に安定したレースを見せており、頭ひとつ抜け出した印象です。今後も多少湿ってややスピード寄りの馬場になった際には好勝負を演じてくれることでしょう。
 キタノタイショウは今季のばんえい十勝オッズパーク杯を制したのち、今ひとつのレースが続いていましたが、ここで復活ののろし。重賞10勝の実績はダテではなく、ここから巻き返してくれるに違いありません。
 ニュータカラコマは前走で7着に敗れていましたが、巻き返しての3着。高重量にも対応できるだけに、基礎重量が重くなってくるこれからが、この馬のシーズンともいえるでしょう。さらなる活躍を期待したいところです。

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西謙一騎手「だいぶ馬のクセも把握してきていたので、結果を残せて良かったです。レースでは他の馬を気にせず、この馬のペースだけを守りました。軽めの馬場が合っているので、恵みの雨だったとも思います」

8/10ばんえいグランプリ予想 山崎エリカ

2014年8月 9日(土)

オイドンの古馬重賞初制覇に期待

 いよいよ夏の大一番、ばんえいグランプリ。今回は、ばんえいグランプリの前日、土曜日からの予想公開となり、「馬場状態がどーなの?」という感じですが、天気予報に従えば軽馬場の可能性大。これまでの実績にスピード(近走の持ち時計)を加味して予想を組み立てたいです。

 ◎には注目の6歳馬の中でも、若馬の時期から常に注目され、この世代最強と言われてきたオイドン。昨夏は喉の手術をして、長らく重賞戦線に出走できませんでしたが、久々の重賞となった昨年11月のドリームエイジカップで4着。そして38㎏の大幅馬体減で、けっして好ましい状態のようには思えなかった今年6月の旭川記念で3着。また、不利な大外枠で勢い任せに行き切って、障害で膝を付いた北斗賞でも、直線ではナンバー1のスピードを見せて3着に追い込みました。

 確かにニュータカラコマもフジダイビクトリーも力をつけてはいますが、やはりこの世代の代表はまだまだオイドン。軽めの馬場だった前走のサマーカップを勝っているように、少なくともスピードのカテゴリーではこの世代ナンバー1、現役ナンバー1でしょう。馬場が軽くなるほど、より期待が高まります。

 ○は2歳シーズンは重賞路線に乗れませんでしたが、その後力をつけて旭川記念1着、北斗賞2着のフジダイビクトリー。特に今年の勢いはメンバー中ナンバー1で、馬券圏外に敗れたのは前々走のみです。初めて800㎏以上の重量を背負い、自分から動かなければいけない立場で膝を付いても2着に粘った北斗賞の内容から、信頼にたる馬ではあります。しかし、ひと開催休ませたことが気になるために狙い下げました。今回と同じ理由で狙い下げたコウシュハウンカイはアッサリとはまなす賞を勝ちましたけど、いざ、本命にするには根性が必要なので対抗までです。

 ▲は昨年のドリームエイジカップを勝ち、今年のチャンピオンカップでも2着のトレジャーハンター。現7歳世代は活躍馬が少ないからか(?)、負けるときがド派手だからか(?)、前記の2レースではアドバルーンを打ち上げました。一戦級が相手でも十分通用する実績がありながら今回もまた影を潜めています。しかし、チャンピオンカップのこのコラムでも綴ったように、この馬は意外と強いです。近走はスピードを生かす流れになっても勝ちきれていないように、スピード面ではやや衰えを感じますが、そのぶん障害上手になってきているので、重量800㎏を背負うレースでもチャンスがあると見ました。

 △は今シーズン4連勝で3走前の大雪賞でもトップクラスのメンバー相手に2着のアオノレクサス。その後、脚部不安で休養しましたが、前走のサマーカップで2着と復調気配を見せているのでここは穴馬に仕込みます。他では昨年の帯広記念3着、岩見沢記念4着のクロフネオーザン。近走も順調そのものでメンバー中最軽量790㎏の重量と、自分のペースで競馬ができる1番枠で上位争いを期待します。

 他では若かりし頃からオイドンのライバルとして活躍していたニュータカラコマ。オイドンの居ぬ間に昨年の岩見沢記念を勝ち、今年は北斗賞も勝ちました。確かにこの馬の末脚はオイドンに負けないものがあります。しかし、障害の安定感はオイドンのほうが上。また、前走のサマーカップがイマイチだったのと、今回は不利な10番枠ということもあり、狙い下げました。

 あとは今年のばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬キタノタイショウ。スピード競馬はあまり向きませんが、旭川記念5着、北斗賞5着などの善戦ぶりから軽視も禁物なので押さえます。思ったよりも馬場が軽くないという状況になれば、ジワジワ追い上げて馬券圏内に突入する可能性は十分あります。常に過剰人気のこの馬が、意外と人気がなさそうなのが怖いです。

 ◎ (8)オイドン
 ○ (6)フジダイビクトリー
 ▲ (4)トレジャーハンター
 △ (3)アオノレクサス
 △ (1)クロフネオーザン
 △ (10)ニュータカラコマ
 △ (7)キタノタイショウ

 馬複
 8-6,4,3,1,10,7 1000円 計6000円

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