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今週の見どころ(5/18~5/20)

2013年5月17日(金)

 ばんえい十勝では、本年度第5回開催(6月8日~)より、レースによる馬場の砂の摩耗を均等にするため、出走馬が9頭以下の場合、コースの使用方法を変更します(詳しくはこちら)。
 今週の土曜・5月18日のメインには、オープン馬によるエメラルド特別が組まれています。現在のほぼベストメンバーといえる9頭が揃っており、ぜひご注目ください。

帯広競馬場でのイベントはこちら

 5月18日(土)のメイン第10レースは、エメラルド特別(オープン・20:05発走予定)
 前開催は、さつき特別(オープン混合)か重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯を使われていた馬が9頭中7頭出走しています。
 さつき特別でホクショウダイヤは断然人気に推されたものの2着でした。とはいえ障害もスムーズで、豪快な追い込みを見せてのコンマ6秒差なら悲観する必要はなく、勝ったシベチャタイガー(今回は不出走)を褒めるべきでしょう。キタノタイショウには今季初戦で大きく先着しており、巻き返しが期待されます。
 ばんえい十勝オッズパーク杯で見事な差し切り勝ちを収めたのがキタノタイショウ。今回は唯一、賞金別定10キロを課せられているのが心配ですが、実力的に大崩れはなさそうです。
 やや障害に難はありますが、さつき特別で3着だったフクドリや、ばんえい十勝オッズパーク杯2着で障害巧者のギンガリュウセイらは、脚質的に前述2頭より前で競馬が可能で、一角崩しを狙えるかもしれません。

 5月19日(日)のメイン第10レースは、スーパートレーナー賞(3歳以上選抜・20:05発走予定)。昨年度のリーディング上位調教師が管理するB級馬による選抜戦です。
 開幕から1、1、2、1、1着と勢いが止まらないテンマデトドケ(服部義幸厩舎)の相手探しといえます。特に前走(A2級混合)はA2級とB1級のオールスター戦のような顔ぶれでしたが、ゴール前鮮やかな抜け出しを決めています。B級同士のここで取りこぼしは許されません。
 ニシキエース(村上慎一厩舎)は障害で崩れても挽回できる末脚を身につけており、大崩れが少なくなってきました。テンマデトドケは強敵ですが、今回は特別とはいえ630キロだけに、うまく逃げられれば一発があるかもしれません。
 今季テンマデトドケには完敗続きのホンベツイチバン(岩本利春厩舎)も次位争いには顔を出してくる力がありそう。
 スギノファントム(金田勇厩舎)はB1昇級初戦の前走(1組特別)では6着でしたが、障害もこなせており、悪いレースではありませんでした。今回はテンマデトドケを除けば、実力差があまりないメンバー構成だけに、展開次第で上位食い込みもあるでしょう。

 5月20日(月)のメイン第10レースは、五月雨特別(A1・A2級決勝混合・20:00発走予定)。A1級混合(5月11日第11レース)、A2級混合(12日第9レース)の両予選上位馬による一戦です。
 オープンからの降級馬でA2級混合を勝ったテンマデトドケが不在だけに、A1級混合を楽勝したホリセンショウが中心でしょう。昨季最終出走ではオープン特別を制していたことを考えれば、前走の圧勝劇は驚けませんが、今回はさらに相手が楽になっています。
 A2級混合組の筆頭格は、逃げて2着だったウメノタイショウ。テンマデトドケにゴール寸前で捕まりましたが、同重量ながら2秒7差という結果は自信になったはず。こちらも昨季終盤はオープンで出走していました。メンバー中、もっとも格下のB1級ですが、最大30キロのハンデ差を考えれば、上位争い必至といえます。
 A1級混合で2着だったインフィニティーは前々走の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯でしぶとく3着に入った実績があります。繰り上がりでの出走とはいえ前々走ではオープン混合特別を制しているシベチャタイガー(A1級混合6着)も有力。A1級混合では1番人気で3着だったホクショウバトルも、軽めの馬場となれば侮れないところでしょう。

今週の見どころ(5/11~5/13)

2013年5月10日(金)

 5月13日(月)のメインには、3歳オープンによる、とかち皐月賞が組まれています。2歳シーズン二冠馬ショウチシマシタは不在ですが、それでも好メンバーが集結しました。6月10日(予定)のとかちダービー、そして三冠競走へとつながっていく3歳路線のスタートでもあり、ぜひご注目ください。

 5月11日(土)のメイン第10レースは、あやめ特別(B1級-1組・20:05発走予定)
 約5カ月の休養明け後を2戦2勝と好調なライデンロックに注目します。ともに逃げ切っての完勝で、オープン経験馬の底力を示しました。勢いのある馬が揃ったここでも、中心は譲れません。
 オレワスゴイは、前走のA2・B1級決勝混合特別では今季B1級-1組特別勝ちがあったウメノタイショウを寄せ付けず逃げ切っています。
 開幕から2、2、1着と崩れがないスギノファントムもB1昇級初戦とはいえ侮れないところ。アアモンドヤマトも前走のスーパージョッキー賞(3歳以上選抜)では、オープンからの降級馬テンマデテトドケに食い下がって2着と見どころある走りをしており、自己条件のここなら差はないでしょう。

 5月12日(日)のメイン第10レースは、カーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン・20:05発走予定)。オープンからB1級までの9頭立てで、春の女王を争います。
 注目はコマクイン。負担重量が700キロを超えたあたりから詰めの甘さが出ますが、今回の650キロであれば踏ん張りがききそう。このレースは一昨年、昨年と連覇している相性のいい舞台で、好相性の尾ヶ瀬馨騎手への乗替わりも魅力。障害力を生かして今年も逃げ切りを狙います。
 5歳のブラックパールも楽しみな存在。同世代が相手の重賞では勝ちきれませんでしたが、昨年11月のレディースカップ、今年1月の重賞・ヒロインズカップと制し、一躍古馬牝馬戦線の主役に躍り出ました。3月まであった若馬の10キロ減がなくなり、トップハンデ670キロで臨むここでも好走できるようなら、今後へ夢が広がりそう。試金石といえます。
 同じく5歳のアグリコトブキも侮れません。鎬を削ってきたライバル・ブラックパールより20キロ軽い650キロで出走できる今回は、こちらを上に取る手もありそうです。
 今年のヒロインズカップで2着のユーファンタジー(650キロ)は障害次第の面は否めませんが、末脚がハマると怖いところです。

  5月13日(月)のメイン第10レースは、とかち皐月賞(3歳オープン・20:00発走予定)。メンバーは、3月24日に行われた牡馬・牝馬それぞれの3歳オープン戦、若草賞か福寿草賞のどちらかに出走していました。
 牡馬限定の若草賞は、第2障害先頭ほぼ同時に降りたコウシュハウンカイソウクンボーイがゴールまで追い比べを続けて、コンマ7秒差でコウシュハウンカイが先着しました。同3着ダイコクパワーも離れた障害クリアながら、持ち味のキレを発揮し、2着ソウクンボーイからわずか3秒差に健闘しています。重賞勝ちがあるソウクンボーイが実績的には優位ですが、コウシュハウンカイのデビューから掲示板外を外したのが1回だけという堅実さも侮れず、10キロ軽いダイコクパワーも実力差は感じません。
 牝馬限定の福寿草賞は、3月10日に行われた重賞・イレネー記念で牝馬最先着の4着と健闘していたコウシュハクィーンが力の違いを見せ、圧巻の逃げ切りを収めました。牡馬に割って入るとしたらこの馬が有力といえそうです。

今週の見どころ(5/4~5/6)

2013年5月 3日(金)

 ゴールデンウイークも後半戦。5月4日(祝・土)~6日(振・月)の3日間、帯広競馬場では、「TOKACHIご当地グルメバトル」が行われます。また、5日(祝・日)には、競馬場内のふれあい動物園にてホースショーも実施されます。イベント盛りだくさんの帯広競馬場へぜひお越しください。

 5月4日(祝・土)のメイン第10レースは、スーパージョッキー賞(3歳以上選抜・20:05発走予定)。昨季のリーディング上位騎手による選抜戦で、B1級7頭、B2級2頭、B3級1頭が出走します。
 ハンデ差が最大20キロしかないだけに、格上B1級勢が中心でしょう。なかでも注目はテンマデトドケ(大河原和雄騎手)。開幕から2連勝し、前走のB1級-1組(4月29日)では2着に敗れたものの、離れた障害6番手から僅差2着まで伸びてきました。昨年12月には重賞・ドリームエイジカップを制している実績は断然で、ここは軸不動といえます。
 同じ前走でしぶとく3着に踏ん張ったアアモンドヤマト(鈴木恵介騎手)も昨季終盤にはA1級で安定して上位争いに加わっていた実績があります。障害のキレも悪くない現状だけに、引き続き上位争いできそう。
 ニシキセンプー(尾ヶ瀬馨騎手)は同じ前走で7着と崩れましたが、障害さえまともなら先行勢をまとめて差し切れる末脚の持ち主。前走だけでは見限れません。
 B2級のベニインパクト(工藤篤騎手)も強烈な末脚が武器。差して届かずというレースが続きますが、昨季後半にはA2級で上位争いしていたことを考えれば、上記3頭より10キロ軽いここは、さほど差のない戦いが期待できそうです。

 5月5日(祝・日)のメイン第10レースは、さつき特別(オープン混合・20:05発走予定)
 今季初戦の前走スプリングカップ(オープン)を圧勝したホクショウダイヤに注目。第2障害では抜群のカカリを見せ、先頭クリアから2着トレジャーハンターを19秒6もちぎる圧巻のレースでした。今回は、条件馬もいるなど相手関係が楽になっており、不動の軸に収まりそうです。
 相手は、A1昇級初戦ですがホリセンショウでしょう。2月3日の柏林馬事公苑特別(オープン)では、今回も出走しているオープン馬ホクショウダイヤ(5着)、フクドリ(3着)らを退けて勝利。それ以来の出走となった4月15日のA2級-1組特別でも余裕十分に逃げ切っています。柏林馬事公苑特別では、ホクショウダイヤと5キロ差でしたが、今回は10キロ差に広がっており、うまくペースを乱せればこちらが首位という可能性もありそうです。
 スプリングカップ4着フクドリは障害次第で巻き返してきそう。軽馬場に助けられたとはいえ、前走のA1級混合特別での逃げ切りが見事だったホクショウバトルにも注目です。

  5月6日(振・月)のメイン第10レースは、つつじ特別(A2・B1級決勝混合・20:05発走予定)
 A2級予選(4月27日第11レース)、B1級-1組予選(4月29日第9レース)の上位馬による一戦です。
 開幕からB1級-1組特別、B1級-1組と連勝中のウメノタイショウに期待します。ともにタイム差以上の勝利といえる内容でしたが、特に前走は、オープンからの降級馬テンマデトドケを寄せ付けないレースぶりで、確かな地力強化を感じさせました。今回は、A2級との混合戦ですが、テンマデトドケを超えるような相手はおらず、3連勝が狙えそうです。
 格上のA2級勢では、こちらも開幕から2連勝中のグランドペガサスの名前が挙がります。2戦とも文句なしの逃げ切り勝ちで、ここはウメノタイショウと一騎打ちに持ち込む気迫でしょう。
 A2級予選5着のキンノカミが一角崩し候補でしょう。前走こそ不発でしたが、抜群の切れ味が身上。昨季、A1級特別で活躍していた実績もあり、展開がハマると怖いところです。

ばんえい十勝オッズパーク杯 予想結果

2013年4月29日(月)

今年も4名の予想家による重賞予想コンテストが続きます。
ルールは昨年までと同様、1レースの予算は6000円。ばんえい十勝オッズパーク杯は、3着のインフィニティーが全員ノーマークで、残念なスタートになりました。

斎藤:ハズレ 収支-6,000円
矢野:ハズレ 収支-6,000円
須田:ハズレ 収支-6,000円
山崎:ハズレ 収支-6,000円

4/28ばんえい十勝オッズパーク杯回顧

キタノタイショウが頂点へ名乗り!

 28日(日)は重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上、前年度収得賞金順選抜)が行われ、単勝2番人気のキタノタイショウが優勝。昨年のばんえい記念で3着に奮闘した力量馬が重賞7勝目を挙げ、頂点奪取へ向けて好ダッシュを決めました。

 馬場水分は2.0%と力の要る状態。道中はアアモンドヤワラがハイラップを刻み、これをキタノタイショウ、インフィニティーなどが追う展開。ギンガリュウセイもこの一角で追走し、上位勢はほぼ離れず一団の状態で第2障害を迎えました。
 真っ先に動いたのはギンガリュウセイ。それを見てインフィニティー、マルモスペシャルなど、先行勢も仕掛けます。しかし、各馬とも決め手を欠き、苦戦を強いられました。それでもジワジワと荷物を曳き上げたのは、地力に勝るギンガリュウセイ。貫禄の先頭クリアで、リードを広げにかかります。そうはさせじと続いたのはインフィニティーで、さらに遅れてホッカイヒカル、キタノタイショウもクリアして追撃態勢に入りました。
 先頭を行くギンガリュウセイはきっちり歩き続け、追うインフィニティーもしぶとくこれに食い下がります。しかし抜群の伸びを見せて一気に先団に取りついたのがキタノタイショウで、大河原騎手の叱咤に応えてグイグイ肉薄。そして3頭が横一線でゴールになだれ込み、結果的に1着から3着まで、わずか0秒7差という大激戦となりました。リザルトはキタノタイショウが2分09秒5で差し切り勝ち。0秒3差の2着にギンガリュウセイ、さらに0秒4差でインフィニティーが3着で入線しました。1番人気のホッカイヒカルはゴール線上で脚が止まり、ニシキエースにかわされて5着となりました。

 今季初戦こそ7着に敗れたキタノタイショウですが、きっちり変わり身を見せて勝利。鋭く脚を伸ばす上々の内容で、古馬の頂点に名乗りを上げました。700キロでも1トンでも、コンスタントに荷物を運べるのが魅力で、今シーズンも目が離せない存在となりそうです。

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大河原和雄騎手「ばんえい記念後は、軽めの調整をしてきました。今回のデキに関していうと本来のものではなかったです。第2障害前で行きたがらないそぶりを見せましたが、無理をせずに馬の呼吸を合わせて騎乗しました。今日1着を獲れたのは、馬のセンスに助けられた部分が大きいですね。この馬はこれからのばんえい界を引っ張っていく馬だと思いますし、そうなってもらいたいと思っています。大切に騎乗して、少しでも盛り上げていけるよう頑張ります」

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