ばんえい十勝では、本年度第5回開催(6月8日~)より、レースによる馬場の砂の摩耗を均等にするため、出走馬が9頭以下の場合、コースの使用方法を変更します(詳しくはこちら)。
今週の土曜・5月18日のメインには、オープン馬によるエメラルド特別が組まれています。現在のほぼベストメンバーといえる9頭が揃っており、ぜひご注目ください。
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5月18日(土)のメイン第10レースは、エメラルド特別(オープン・20:05発走予定)。
前開催は、さつき特別(オープン混合)か重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯を使われていた馬が9頭中7頭出走しています。
さつき特別でホクショウダイヤは断然人気に推されたものの2着でした。とはいえ障害もスムーズで、豪快な追い込みを見せてのコンマ6秒差なら悲観する必要はなく、勝ったシベチャタイガー(今回は不出走)を褒めるべきでしょう。キタノタイショウには今季初戦で大きく先着しており、巻き返しが期待されます。
ばんえい十勝オッズパーク杯で見事な差し切り勝ちを収めたのがキタノタイショウ。今回は唯一、賞金別定10キロを課せられているのが心配ですが、実力的に大崩れはなさそうです。
やや障害に難はありますが、さつき特別で3着だったフクドリや、ばんえい十勝オッズパーク杯2着で障害巧者のギンガリュウセイらは、脚質的に前述2頭より前で競馬が可能で、一角崩しを狙えるかもしれません。
5月19日(日)のメイン第10レースは、スーパートレーナー賞(3歳以上選抜・20:05発走予定)。昨年度のリーディング上位調教師が管理するB級馬による選抜戦です。
開幕から1、1、2、1、1着と勢いが止まらないテンマデトドケ(服部義幸厩舎)の相手探しといえます。特に前走(A2級混合)はA2級とB1級のオールスター戦のような顔ぶれでしたが、ゴール前鮮やかな抜け出しを決めています。B級同士のここで取りこぼしは許されません。
ニシキエース(村上慎一厩舎)は障害で崩れても挽回できる末脚を身につけており、大崩れが少なくなってきました。テンマデトドケは強敵ですが、今回は特別とはいえ630キロだけに、うまく逃げられれば一発があるかもしれません。
今季テンマデトドケには完敗続きのホンベツイチバン(岩本利春厩舎)も次位争いには顔を出してくる力がありそう。
スギノファントム(金田勇厩舎)はB1昇級初戦の前走(1組特別)では6着でしたが、障害もこなせており、悪いレースではありませんでした。今回はテンマデトドケを除けば、実力差があまりないメンバー構成だけに、展開次第で上位食い込みもあるでしょう。
5月20日(月)のメイン第10レースは、五月雨特別(A1・A2級決勝混合・20:00発走予定)。A1級混合(5月11日第11レース)、A2級混合(12日第9レース)の両予選上位馬による一戦です。
オープンからの降級馬でA2級混合を勝ったテンマデトドケが不在だけに、A1級混合を楽勝したホリセンショウが中心でしょう。昨季最終出走ではオープン特別を制していたことを考えれば、前走の圧勝劇は驚けませんが、今回はさらに相手が楽になっています。
A2級混合組の筆頭格は、逃げて2着だったウメノタイショウ。テンマデトドケにゴール寸前で捕まりましたが、同重量ながら2秒7差という結果は自信になったはず。こちらも昨季終盤はオープンで出走していました。メンバー中、もっとも格下のB1級ですが、最大30キロのハンデ差を考えれば、上位争い必至といえます。
A1級混合で2着だったインフィニティーは前々走の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯でしぶとく3着に入った実績があります。繰り上がりでの出走とはいえ前々走ではオープン混合特別を制しているシベチャタイガー(A1級混合6着)も有力。A1級混合では1番人気で3着だったホクショウバトルも、軽めの馬場となれば侮れないところでしょう。