ホッカイヒカルが重賞2勝目!
29日(祝・日)は重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のホッカイヒカルが優勝。08年の柏林賞以来、およそ4年ぶりとなる重賞制覇を果たしました。
馬場水分は2.4%とやや軽め。道中はアグリミズキ、ホクショウダイヤあたりが馬群をリードして、これをホッカイヒカルやカネサブラックといった人気どころが追走。各馬とも差なく第2障害を迎えました。
最初に仕掛けのはホッカイヒカルで、ほぼ同時にアグリミズキも登坂開始。やや遅れてカネサブラックも仕掛け、さらに遅れてホクショウダイヤとフクドリが動きました。しかし先頭クリアはホッカイヒカル。障害に手間取る各馬を尻目に、リードを広げに掛かります。その後、カネサブラックとアグリミズキが障害を突破。ホクショウダイヤ、フクドリも追撃態勢に入りました。
しかし先頭のホッカイヒカルは楽な手応えで逃走。カネサブラックが2番手、ホクショウダイヤとフクドリが並んだ3番手から追撃しますが、その差はいっこうに詰まる気配がありません。結局、ホッカイヒカルがリードを保ったまま、先頭でゴールイン。2番手のカネサブラックは残り10メートルから脚いろが鈍り、ホクショウダイヤがゴール寸前でこれを捕らえて2着でフィニッシュしました。
ホッカイヒカルはこれが重賞2勝目で、古馬重賞は初制覇。とはいえ昨季のばんえい記念ではニシキダイジン、フクイズミ、ナリタボブサップに次ぐ4着と、地力の高さを示していました。高いレベルでスピードとパワーを兼ね備えているだけに、今後重量を問わない活躍が期待できそうです。
ホクショウダイヤは無難に障害をまとめたものの、追撃及ばず2着。ただ、しまいまでしっかり歩いた内容は悪くなく、今回は勝ち馬が強かったのと10キロのハンデ差が響いた印象。巻き返しの余地は十分にありそうです。
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阿部武臣騎手「古馬重賞には何度も挑戦しましたが、思ったような結果が出ず、ずっと勝ちたいと思っていました。今日の勝因はイチかバチかの勝負に出たこと。スタートが遅いのでひたすら歩かせ、障害も他の馬に余裕を与えず仕掛けました。降りてからも歩くタイプなので、うまく流れをつかめましたね。ホッカイヒカルは今年8歳で、一番力が出せる時期。今年1年がピークだと思うので、勝ちにこだわるレースを仕掛けていきたいと思います」