今季のばんえい十勝も、いよいよラスト3日間。3月25日(日)のメインには年度末の総決算・ばんえい記念が行われます。長年にわたり一線級で活躍してきたニシキダイジン、フクイズミ、トモエパワーもこのレースでラストランを迎えます。
32年間にわたり、ばんえいの実況アナウンサーとして活躍してきた井馬博さんも、26日(月)の開催を最後に勇退。数々の伝説を残してきた名実況が聴けるのも残り3日間。ぜひ競馬場へお越しください。
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3月24日(土)のメイン第11レースは、じゃらんカップ(A2級決勝・17:05発走予定)。3月17日第10レース(A2級-2組)、19日第10レース(A1級-3組混合)の上位馬による一戦です。
19日第10レースの上位4頭による争いとなりそう。なかでも1番人気で4着のキタノドリーマーに期待します。一旦は単独2番手に抜け出しましたが、第2障害でのロスが響いたのか、最後にやや脚を失くした格好でした。それでも勝ったハマカツから3秒1差、2着ギャンブラーキング、同タイムの3着スーパークリントンから1秒1差なら、十分、巻き返しが可能でしょう。3走前にオープン-3・4組決勝混合特別で圧勝している実績もあります。
19日第10レースでも障害巧者ぶりを見せつけたギャンブラーキング、鈴木恵介騎手への乗替わりとなるハマカツ、実績上位のスーパークリントンらが続きます。
17日第10レース組では2着スーパーオーサンに注目します。目下7戦連続連対と絶好調。今回は相手強化となりますが、その勢いを見せつけるかもしれません。
3月25日(日)のメイン第11レースは重賞・第44回ばんえい記念(17:15発走予定)。定量1トン(牝馬980キロ)で争われるばんえいの古馬頂上決戦です。
カネサブラック、ギンガリュウセイらは回避しましたが、昨年のこのレースの2~6着馬が出走してきました。
なかでも注目は昨年の5着馬ナリタボブサップ。今季初戦が11月と使い出しが遅れましたが、減っていた馬体が戻るにつれ成績も上向き目下3連勝中です。正月の帯広記念でも見せ場たっぷりの4着に善戦しており、障害巧者が完全復活といった印象です。安部憲二騎手はこのレースでは2年連続最下位ですが、今年は一気の制覇となるでしょうか。
現役ジョッキーとしてばんえい記念で最多の5勝を誇る藤野俊一騎手は、昨年の6着馬ホクショウダイヤで参戦。このコンビではチャンピオンカップで7番人気を覆し勝利をモノにしています。1トンは堪える重量ですが、馬場状態が軽くなるようなら一発の可能性もあるでしょう。
ここが引退レースとなるニシキダイジン、フクイズミ、トモエパワーの3頭ではニシキダイジンに注目。2010年の覇者で昨年は2着でした。ライバルのカネサブラックが不在だけに、順当ならこの馬が1番人気でしょうか。鈴木恵介騎手の手綱で引退レースを飾れるか注目です。
3月26日(月)の最終第12レースは蛍の光賞(A1・A2級決勝混合・17:40発走予定)。3月18日第10レース(A1級-2組)、18日第12レース(A2級-1組)の上位馬による一戦です。
今季を締めくくるこのレースの主役はコーネルでしょう。18日第12レースを含め9連勝中と破竹の進撃。近2戦では、ともに逃げ粘るエメラルドをゴール前で捕まえています。今回は特別に舞台を移して両馬が争いますが、三たび、ゴール前は激戦となりそうです。
相手筆頭はもちろんエメラルド。大崩れの少ない近走の成績が、ゴール前でも踏ん張りが利くようになったことを物語ります。ここも逃げの一手でしょう。
割って入るとすれば18日第10レースの勝ち馬キンノカミ。年が明けてから2走前まで10走連続して惜敗続きでしたが、前走でそのうっ憤を晴らしました。連勝を決め今季を終えることができるでしょうか。
2012年度のばんえい十勝は、4月14日(土)に開幕となります。