今週のばんえい十勝は、12月28日(金)~30日(日)の変則開催。30日(日)のメイン第10レースには、2歳馬による重賞・ヤングチャンピオンシップが組まれています。年末年始開催の発走予定時刻は、通常と異なっていますのでご注意ください。
29日(土)、30日(日)には大井競馬場にて、毎年の恒例となった「ばんえい十勝 in 大井」が行われます。競馬著名人による場立ち予想会(場所:正門2階ふるさとコーナー)、抽選会(30日のみ)などが実施されます。お近くの方はぜひお立寄りください。
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12月28日(金)のメイン第10レースは、オリオン特別(B2級-1・2組決勝・17:50発走予定)。B2級-2組予選(24日第7レース)の上位2頭に、B2級-1組予選(22日第11レース)の勝ち馬も回避したため混戦模様です。
ひとまずは、B2級-1組予選5着カチナノリーが中心でしょう。予選では3秒4差と着順ほど負けていません。一時のスランプは脱しており、3走前のB2級-1組特別でも2着の実績なら巻き返しは必至でしょう。
B2級-1組予選2着アローファイターは、近走の早い時計での決着にも対応できていますが、特別の落ち着いたペースのほうが力を発揮できるはず。ここはオープン経験馬の底力に期待です。
12月29日(土)のメイン第10レースは、定量500キロでのスピード決戦・地吹雪賞(3歳以上選抜・17:20発走予定)。
4歳牝馬の30キロ減で470キロと最軽量のアアモンドマツカゼに期待します。今季はすでに10勝と好調。前々走の4歳オープン特別では、課題の障害もきっちりこなして特別初勝利を挙げると、前走の自己条件戦でもスピードの違いを見せつけています。さらに負担重量が軽くなるのは歓迎で、3連勝の期待が高まります。
フクドリ(500キロ)は昨年のこのレースの2着馬。こちらもやや障害に難があるタイプで、スピード勝負を得意としています。唯一のオープン馬の貫録を示したいところでしょう。
賞金別定10キロ増になってから連敗中の牝馬ユーファンタジー(480キロ)も定量戦の今回は巻き返しのチャンスといえます。
12月30日(日)のメイン第10レースは、2歳シーズン三冠の第2弾・第14回ヤングチャンピオンシップ(17:20発走予定)。11月から12月にかけて実施された産地別特別(南北海道、北央、北見、釧路、十勝)の上位馬により争われます。
収得賞金40万円につき10キロ増となる別定重量戦で、一冠目・ナナカマド賞を制し釧路産駒特別では2着のショウチシマシタが20キロ増の600キロでトップハンデ、北央産駒特別を制した牝馬アグリナデシコが10キロ増ながら570キロで最軽量となりました。
重賞に格付けされた過去4回で、3勝、2着2回の好成績を残している十勝産駒特別組ですが、今年の1、2着はソウクンボーイ、ダイコクパワー。両馬は一冠目・ナナカマド賞でも対戦しており、その時はダイコクパワーが1位入線を果たしましたが、ゴール前で隣枠のソウクンボーイの進路を妨害したとして5着へ降着。ソウクンボーイも悔いの残る内容で4着でした。十勝産駒特別はゴール前が4頭による激戦となりましたが、ソウクンボーイが勝利し、ダイコクパワーも2着に差しています。ソウクンボーイは障害巧者で安定した先行力が武器。レースを見ていても安心感があります。一方のダイコクパワーは豪快な差し脚が魅力。若さを見せることもありますが、走ることに集中できれば能力は相当のものがありそうです。ともに負担重量は賞金別定10キロ増の590キロ。ここはどちらが先着するでしょうか。
北見産駒特別組も過去4回では、1勝、2着2回と十勝産駒に次ぐ成績を残しています。今年の北見産駒特別は、唯一、賞金別定重量(5キロ)を課せられていたキズナが、マルゲンリュウタロとの熾烈な追い比べを制しました。ただ、出走10頭中で前走が2歳-A級だったのはキズナだけと、例年よりレースレベルが低かった面は否めません。