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7/15北斗賞回顧

キタノタイショウ古馬重賞初制覇!

 15日(日)は重賞・北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、単勝5番人気のキタノタイショウが優勝。重賞6勝目を挙げると同時に、古馬重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は1.9%と重めの馬場でしたが、ナリタボブサップ、ホクショウダイヤあたりが引っ張り、馬場水分のわりにペースはやや速め。カネサブラック、キタノタイショウなどが先行集団を形成して第2障害を迎えました。
 大方の予想通り、真っ先に障害に挑んだのはナリタボブサップで、一気に天板付近まで駆け上がります。やや遅れてギンガリュウセイ、カネサブラックが仕掛け、外からホクショウダイヤ、内のキタノタイショウも続きます。しかし、二の腰が入ったナリタボブサップが先頭でクリア。抜群のかかりを見せたカネサブラックとキタノタイショウが並んで障害を下り、やや苦しみながらもホッカイヒカルとホクショウダイヤも難関を突破しました。
 先行した3頭が三つどもえの様相を呈しましたが、なかでも際立った脚いろを見せたのはキタノタイショウ。残り30メートル付近で並ぶまもなく先頭に立ち、1馬身ほど抜け出します。そこでナリタボブサップの脚が止まり、追撃するのはカネサブラックのみ。しかしキタノタイショウの脚いろが鈍りはじめ、残り10メートル付近で半馬身差、残り5メートル地点でクビ差と着実にその差が詰まります。そして荷物がゴール線を越えるあたりで、完全に併走へ。目視では、ほぼ同時と思えた決着は、わずかに0秒2差でキタノタイショウが先着し、古馬重賞初制覇の栄冠を手にしました。3着にはしぶとく追い込んだホクショウダイヤが入線しています。

 しまいこそ甘くなったものの、キタノタイショウが悲願の古馬重賞初制覇。これまでもチャンピオンカップ2着や、今年の旭川記念4着など随所で力を示してきましたが、これで名実ともに古馬トップクラスに名を連ねたことになります。09年の3歳二冠馬が、待ちに待った本格化。今後も古馬重賞をおおいに盛り上げてくれる存在に違いありません。

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大河原和雄騎手「スタートがよかったのが、きょうのポイントでした。馬場は軽かったですし、最後もよく辛抱してくれました」

7/15北斗賞予想 山崎エリカ

2012年7月15日(日)

ホクショウダイヤの成長力に期待

 これまでにないほどの不振に陥っていたカネサブラックが旭川記念で復活を果たしました。旭川記念だけ走れれば、ここもカネサブラックということになるのでしょう。しかし、ひと開催お休みさせたことが気掛かりです。少なからずとも疲れが出たのではないでしょうか。

 そこで今回の◎はホクショウダイヤにします。ホクショウダイヤは昨シーズンのチャンピオンカップの勝ち馬で、ばんえい記念でも5着となかなかの走りを見せました。そして今年のばんえい十勝オッズパーク杯でも2着と好走しています。そのことからカネサブラックやナリタボブサップとそれほど差のないレベルに到達しているように感じられます。旭川記念では障害で膝をついて7着に敗れましたが、前走ミントスポット杯では復調を見せているので体調面での不安もないでしょう。

 ○はばんえい記念の3着馬で、旭川記念2着のナリタボブサップ。同馬もひと開催お休みさせた後の一戦になりますが、今シーズンに入って安定した走りを見せている点、ホクショウダイヤやカネサブラック、ホッカイヒカルよりも重量が10kg軽い点は評価できます。

 ▲は旭川記念で5ヵ月半ぶりの重賞制覇を遂げたカネサブラック。少なくとも昨シーズンの帯広記念までは絶対的な存在だったわけですから、ここも軽視はできないでしょう。

 あとは△にばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬で、旭川記念3着のホッカイヒカル。本番では善戦止まりですが、前走ミントスポット杯ではホクショウダイヤやホッカイヒカルを下して勝利しているキタノタイショウ。他では昨年の北斗賞の2着馬で、障害ひとつで3着...運がよければ2着くらいならあるフクドリ。

 ◎ (9)ホクショウダイヤ
 ○ (4)ナリタボブサップ
 ▲ (5)カネサブラック
 △ (2)ホッカイヒカル
 △ (3)キタノタイショウ
 △ (1)フクドリ

 馬複
 9-4,5 各2000円
 2-9 500円
 3-9 300円
 1-9 200円
 3連複
 9-4,5,2,3,1 各100円

7/15北斗賞予想 矢野吉彦

2012年7月14日(土)

今回も10歳コンビがワンツー

 さぁ、なにはともあれ、そろそろ当てなきゃいけませんね。今回は古馬の重賞、北斗賞。まずは旭川記念で貫禄を見せたカネサブラックとナリタボブサップの10歳馬コンビについて考えましょう。
 両馬は5歳だった07年にこのレースに初参戦。それからの成績は、カネサブラックが6着、欠場、1着、1着、欠場。ナリタボブサップが7着、1着、3着、5着、欠場となっています。今回はともに2年ぶりの出走。初参戦の時を除いて、出れば頭を取っているカネサブラックを素直に軸にしていいと思います。
 一方のナリタボブサップ。ゴール前で甘くなることが多いこの馬が最近いい感じになってきているのは、フクイズミのような強烈な差し脚で迫ってくる馬がいなくなったからかもしれません。おととしの5着はふがいなかったですが、ここは巻き返してくるでしょう。前走に続いて両馬のワンツーになる可能性は高そうです。
 ところで、この古豪に他の馬がどうしてなかなか勝てないのか。それは、他の馬が、ほとんど帯広コースだけでレースをしてきたから、という気がします。帯広単独開催になってからのばんえい競馬は、力で勝負というより、スピード比べになってきていると思いませんか? 若馬のうちに出世するのはスピードのある馬。それが、重いソリを引く古馬の重賞になると、パワー不足で勝負にならない。4場持ち回りで開催していた頃をどれだけ経験しているかで、古豪たちとそれより下の世代の間に格差があるような・・・。これって、私だけの偏見でしょうか。
 それはともかく、あらためてこのレースの過去を振り返ると、ホクショウダイヤが09年は2着、10年は3着と健闘しています。このレースへの相性の良さと見て、この馬もピックアップ。さらに、去年は5歳のキタノタイショウが3着。5歳でこの成績は大したもので、ひょっとしたらこのあたりの重量がこの馬にはちょうどいいのでは、と考えて、これも買うことにします。
 逆に、旭川記念3着のホッカイヒカルは、800㎏超の重量に良績なし、ということで、これまで狙ってきた馬ではありますが今回は思い切って外しちゃいます。これが吉と出るか凶と出るか?
 で、馬券は、カネサブラックとナリタボブサップを1、2着と1、3着、さらに2、3着にした3連単。もう1つの着順にホクショウダイヤとキタノタイショウをマークします。2頭軸3連単マルチにしないのは、購入金額にメリハリをつけるため。カネサ+ナリタが1、2着のパターンを700円ずつ、1、3着のパターンを500円ずつ、2、3着のパターンを300円ずつで計6000円としておきます。では、今回はこのへんで!

 3連単
 4,5→4,5→3,9 700円 計2800円
 4,5→3,9→4,5 500円 計2000円
 3,9→4,5→4,5 300円 計1200円

7/15北斗賞予想 須田鷹雄

10キロ有利なナリタボブサップ

 ここは◎ナリタボブサップの1着決め打ちで狙ってみたい。
 長期休養後精彩を欠いていた同馬だが、馬体重こそ戻り切らないものの、成績は安定してきた。ここ3走にしても紙一重の競馬だ。
 もともと肝心なところで詰めの甘い馬であり3連単のアタマに決め打てるタイプではないのだが、今回は○カネサブラック、▲ホクショウダイヤ、△ホッカイヒカルに10キロもらえる立場。そのアドバンテージで詰めの甘さを補えると考える。
 同重量の☆キタノタイショウを含めた○▲☆を2着候補とし、3着候補には△ギンガリュウセイを追加。組み合わせによっては取りガミの危険もあるが、高めに本音のある馬券ということで以下に示す3連単フォーメーションを組む。

 ◎4ナリタボブサップ
 ○5カネサブラック
 ▲9ホクショウダイヤ
 ☆3キタノタイショウ
 △2ホッカイヒカル
 △6ギンガリュウセイ

 3連単
 4→3,5,9→2,3,5,6,9 各500円

7/15北斗賞予想 斎藤修

順当ならカネサ、穴ならギンガ

 詳細はオッズパークのブログをご覧ください。

 ◎5カネサブラック
 ◯6ギンガリュウセイ
 ▲3キタノタイショウ
 △4ナリタボブサップ
 △2ホッカイヒカル
 △9ホクショウダイヤ
 △7テンマデトドケ

 馬単
 5→2,3,4,6 900円 計3600円
 馬複
 6-2,3,4,5,7,9 400円 計2400円

 初心者かと思うような馬券の買い方でちょっと恥ずかしいが、旭川記念とまったく同じメンバーとはいえ、同じような結果にはならないのがばんえい競馬の難しいところでもあり、面白いところ。ゆえに下手な鉄砲...的な非常識な買い方でもしないと穴馬券も当たらないわけで・・・と言い訳をしておく。

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