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3/9イレネー記念予想 矢野吉彦

2008年3月 8日(土)

一発逆転ならニシキエース

 いやぁ、先週のチャンピオンカップ、我ながら見事でしたね。参考レースの映像を穴の空くほど見ながら、ああでもない、こうでもないと悶絶寸前のところまで考え抜いた結果、ほぼ完璧な予想をご披露できました。たぶんこんなことは何年に1回あるかないか、なので、私の予想は当分アテにしないほうがいいかもしれませんよ!

 さて今度は、昨年デビューした馬のチャンピオンを決める伝統のイレネー記念。まず、過去5年の結果について、いろいろ調べてみました。各年のメンバーの中で最も多く勝ち星を挙げていた馬の成績は2勝、2着2回、3着1回。好成績と言えますが、負けることもあるし、連絡みしなかったこと(03年のサダエリコが3着)もあるわけです。今年のホクショウジャパンを馬単の頭に固定しちゃうのは危険ということかも。
 次に、連対馬10頭がこのレースを迎えるまでの連対率は、最も低かった馬でも4割を超えていました。今回、コトブキタイガー、リードムサシ、ニシキボス、ウメノタイショウ、カイセテンザンの連対率は4割未満。これはちょっと割り引いて考えたほうがいいでしょう。
 そして、連対馬の馬体重。10頭中6頭が当日1000キロ以上、最も軽い馬でも960キロ(02年2着のホクショウダイヤ)ありました。どの馬にとっても初めてとなる高重量戦だけに、ある程度の馬格がないと勝負にならない、ってことです。ついでに言えば、ここ5年の勝ち馬はすべて体重1000キロ以上の馬でした。
 さて、今回。定量戦で実力通りの決着になるはずのレースですが、年末の2歳特別・ホクレン杯が前日の大雪の影響で馬場水分7.5%の超スピード馬場で行われたこと、出走馬のほとんどが顔を揃えた前走のえぞりす特別が馬単3万円の大波乱になった(本命のホクショウジャパンが6着、2番人気のオレワスゴイが5着にコケた)こと、などを考えると、波乱ムードもチラホラ。さぁ、よ~く考えましょう!
 えぞりす特別のホクショウジャパンは第2障害まで1度も止まらずに40秒で行ってしまいました。馬場水分3.5%、トップハンデにもかかわらず、です。それが響いたか、第2障害でちょっとヒザを折りかけ、ゴール寸前でもいったん止まって、勝ち馬から約20秒差の6着。第2障害までにひと息入れていたら、もうちょっといい勝負になっていたのでは、と思わせる内容でした。第2障害も最初のひと腰で天板近くまで上がっていますし、ふた腰目もすぐに入っていましたから、登坂力にそれほど問題はなさそうです。今回は高重量戦で第2障害まで息を入れながら行けるでしょうから、無理に先を争う必要もないでしょう。ジックリ構えて力勝負に持ち込めば、メンバー中最多勝の実績が生きると見ます。
 で、これを負かすとすれば、ホクレン杯2着で、ここ2戦ホクショウジャパンに先着しているオレワスゴイになるんでしょうが、この馬の前走は物足りなかったような気がします。第2障害まで2度息を入れながら、第2障害はひと腰目でそれほど上まで上がれず、なんとかクリアして3着はあるかなと思ったら、ゴール前で止まって5着でした。それならむしろ、えぞりす特別で先行グループに加わり、第2障害の天坂まで脚をかけながら、ヒザを折って大敗したニシキエースのほうがおもしろそう。一発大逆転の大穴はこの馬でしょう。
 そしてもう1頭。2着ならありそうな穴馬がライデンロック。第2障害が高くなり、荷物も重くなって、さらに時計もかかるようになった近走で成績を上げてきています。馬体重が増加傾向なのも好材料。ちょっと買っておきたいですね。
 定量戦でハンデ差がなくなることを考慮すれば冒険的予想になっちゃいますが、そうでもしなければ穴馬券は取れないと腹をくくりました。まずはホクショウジャパンとニシキエースの馬単折り返し。あとは両馬を頭に、2着オレワスゴイ、ライデンロック、マルモスペシャルの馬単を。ホクショウジャパン→オレワスゴイの馬単はあくまで押さえで、それ以外の組み合わせが勝負です。連対率3割台のウメノタイショウは思い切って消しちゃいます。
 調子に乗って長々書いちゃいました。果たして先週に続くホームランを飛ばせるでしょうか? では、今回はこのへんで。

3/9イレネー記念予想 斎藤修

負けられないホクショウジャパン

 それにしてもチャンピオンカップの矢野さんの予想はお見事でした。
 ぼくのほうはといえば、今シーズンまったく予想が冴えないまま。昨シーズンは、たしか矢野さんとぼくの予想で、重なる買い目だけを買っておけば当たったということが何度かあったのに、今シーズンは、どうやらぼくの買い目をはずしたところで矢野さんの買い目を買っておけば当たってるような気がする。
 今シーズン、重賞は残り2つだけど参考までに。

 ところで先日ミサキスーパーの引退式が行われ、このイレネー記念当日にはアンローズの引退式が行われる。
 帯広だけの開催になってどうかと言われたアンローズ。引退レースとなるばんえい記念はさすがにきびしいと思うが、最後の最後で帯広で2連勝。帯広で勝てないままの引退ではちょっと寂しいものになったかもしれず、ほんとうによかった。
 初勝利となった2月17日のたちばな賞はフクイズミの追撃を振り切ってなんとか勝ったというレースだったが、前走ひな祭り特別は先頭で障害を越えるとそのまま後続を寄せつけず危なげのない勝利。今まで勝てなかったのはなんだったんだというレースぶりではあった。

 さて、今シーズンデビューした馬たちの総決算、イレネー記念。
 シーズンを通してこの世代を引っ張ってきたのはまぎれもなくホクショウジャパン。しかし息切れしたのかここ2戦は4、6着。
 4着に敗れた前々走つばき特別は、勝ったオレワスゴイと10キロ差、最軽量のプリンセスビジンとは40キロ差があった。6着に敗れた前走えぞりす特別は、勝ったのが最軽量のウィナーナナで35キロの差があった。3歳のこの時期で、これだけの差があって勝てというのは無理かもしれない。
 ただ、馬場が軽かったとはいえ、3走前のホクレン杯ヤングチャンピオンシップでは10キロ差のオレワスゴイ、35キロ差のウィナーナナを負かしているだけに、定量戦の今回は負けるわけにはいかない。
 相手は、前々走のつばき特別を勝ったオレワスゴイと考えるのが普通だろうが、どうもこの馬は安定感に欠けるところがあって狙いどころがむずかしい。そこで、前走えぞりす特別は勝負にならなかったものの、元旦の初夢特別を1番人気で勝ったマルモスペシャルを相手筆頭とする。
 オレワスゴイも当然一発の可能性はあり、連下には今年になってオープンの好走歴があるニシキエース、ニシキボスで。
 ホクショウジャパンで絶対とも言い切れないので、馬単ではなく馬連複でホクショウジャパンから。
 ◎ホクショウジャパン
 ○マルモスペシャル
 ▲オレワスゴイ
 △ニシキエース
 △ニシキボス

3/9イレネー記念プレビュー

2008年3月 7日(金)

 3月9日(日)のメインは明け3歳馬のチャンピオン決定戦・第39回イレネー記念。670キロ(牝馬650キロ)の定量で争われるレースです。近走のオープン戦でハンデに悩まされてきた実績馬たちの巻き返しが期待できるでしょう。
 中心は、昨年12月のヤングチャンピオンシップ優勝の実績があるホクショウジャパン。近2走のオープンでは他馬と最大35~40キロ差のトップハンデを課せられ4、6着に敗れています。しかし逆に考えれば、これだけ荷物を積まれても大敗しないところがこの馬の強さを物語っているといえます。
 相手筆頭は、ヤングチャンピオンシップ2着など、ホクショウジャパンと好勝負を繰り広げているオレワスゴイ。ホクショウジャパンから大きく離されずにレースを進め、末脚勝負に持ち込めば勝機もあるでしょう。
 この2頭の壁は高いですが、一角崩しを狙うなら年明けに特別勝ちのあるマルモスペシャルウメノタイショウニシキボスらが有力でしょう。
 不気味なのがカイセテンザン。A2戦を連勝しオープン昇級後も3、5、2着と一度も掲示板を外していません。有力馬たちとの勝負づけも済んでおらず大駆けの可能性を秘めています。

出走表はこちら

【参考レース】


12/30ヤングチャンピオンシップ(勝ち馬:ホクショウジャパン)
 2/11つばき特別(勝ち馬:オレワスゴイ)
2/24えぞりす特別(2着:カイセテンザン)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(3/8~3/10)

 今週日曜日(9日)には明け3歳馬による重賞・イレネー記念が行われます。その当日、NARグランプリ2006ばんえい最優秀馬にも選ばれた名牝アンローズ引退式(14:55ころより帯広競馬場スタンド正面)も行われます。帯広初勝利となった今年2月17日のレースから2連勝中と好調な同馬は現在、引退レースのばんえい記念(3月23日)に向け調整されています。
 なお8日(土)と10日(月)は、全11レース制。第1レースの発走時刻は普段より30分繰り下がり11:30となりますのでご注意ください

 3月8日(土)のメイン第10レースは弥生特別(600万円未満)。前開催のオオワシ特別の再戦模様となりました。
 コマタイショウは安定した登坂力と、並ばれても抜かせない根性を武器に、近4走の600万円未満、混合700万円未満ですべて連対と好調です。その4走で今回のメンバーのほとんどに先着している実績がありここは不動の中心です。
 相手筆頭はハマナカキング。近2走は障害でてこずり7、9着に敗れていますが、それまではこのクラスでも上位を賑わせていた馬。もともとは障害巧者だけに、今回は久々となる鈴木恵介騎手での巻き返しに期待したいところです。
 ほか、このクラスの上位安定勢力のミスターハヤサキ、昇級戦だったオオワシ特別でも4着に健闘したフクノカミカゼも争覇圏でしょう。

 3月9日(日)のメイン第11レースは3歳重賞・第39回イレネー記念。(16:30発走予定)。このレースは別掲のイレネー記念プレビューをご覧ください。

 この日の第10レースに、ウィナーズカップ(重賞優勝馬・特別競走優勝馬限定)が行われます。先週行われた重賞・チャンピオンカップに出走できなかったメンバーによる一戦。クラス別定戦でハンデ差がひらきましたが、実績あるオープン馬が中心となりそうです。
 そのなかでも抜けた存在がフクイズミ。オープンで4走連続して2着と勝ち切れないレースが続きますが、相手関係が楽になったここなら豪快な末脚で突き抜ける場面がありそうです。
 焦点は、障害巧者ホクトキング、実績上位のタケタカラニシキ、安定したレースぶりが光るホシマツリらによる2着争いでしょう。

 3月10日(月)のメイン第10レースは夢見月特別(500万円未満)です。
 ここは昇級戦でもタカラオーシャンに期待します。近11走で7勝、2着3回と充実一途の近況。その7勝にはトカチプリティーら格上馬たちを破ったオールカマーでのものも含まれています。道中の位置取り不問で使える末脚は大きな武器。上位争いは必至です。
 相手は、前開催の同条件戦を障害先頭から押し切ったイナノプリンセスや、安定した障害力が光るヒロノドラゴン、テンのスピードなら負けないエメラルド、大崩れのないコーネルら5歳勢が有力でしょう。

レース回顧(3/1~3/3)

2008年3月 4日(火)

 1日(土)は桜月特別(4歳以上430万円未満)が行われ、4番人気のホクショウドラゴンが優勝。7月以来、7カ月半ぶりの勝利を挙げました。
 第2障害はユウシテンザンが先頭でクリアし、ホクショウドラゴンが2番手。以下ヒロノタキオン、ダイニハクリュウと続きました。そこから脚を伸ばしたのがホクショウドラゴンで、残り20メートル付近で先頭に躍り出ると半馬身ほどの差を保ったままゴールを果たしました。2着にユウシテンザンで、やや遅れた3着にヒロノタキオンが入線。

 2日(日)はメインレースに重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、今季重賞競走優勝馬・指定特別競走優勝馬)が行われ、ツジノコウフクが重賞2勝目を挙げました。このレースについては別掲のチャンピオンカップ回顧をご覧ください。

 この日の第10レースに行われたのは池田町馬事振興会30周年記念(4歳以上360万円未満)。ここはアオノキセキが優勝し、10月の昇級以来、現級初勝利を果たしました。
 ニシキコブラが先頭で第2障害を越え、キンハンター、アオノキセキが続く展開。先頭のニシキコブラは残り30メートル付近から脚いろが鈍りはじめ、徐々に後続2頭が迫ってくる苦しい展開。残り10メートルで3頭がほぼ横並びとなったのち、さらにニシキコブラとアオノキセキの争いに。結果0秒4差の接戦は、アオノキセキに軍配が上がりました。キンハンターが流れ込んで3着。

 3日(月)のひな祭り特別(4歳以上オープン混合)アンローズが勝ち、前走の帯広初勝利に続く連勝。引退を控えた同馬が、ここへきて調子を上げてきました。
 先頭で第2障害を越えたアンローズは、一気に後続との差を広げ独走状態。大河原和雄騎手もほぼ動かないまま残り10メートル標識を過ぎると、ゆうゆうと1着でゴールしました。障害3番手クリアから押し上げたバンゼンが2着入線と思われたところ、ゴール手前で痛恨のストップ。その間にシンエイキンカイが差し返して2着。立て直したバンゼンが3着入線となりました。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

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