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レース回顧(3/15~3/17)

2008年3月18日(火)

 15日(土)はオッズパーク2周年記念(4歳以上360万円未満)が行われ、1番人気のコブラダイオーが勝利。前走の勝入戦に続く連勝を果たしました。
 第2障害は、真っ先に仕掛けたコブラダイオーが2、3腰で先頭クリア。残り30メートル付近に差しかかったあたりで、ようやく後続が障害を越える展開で、独走態勢を築きました。残り15メートル付近でいったん脚が止まったものの、後続との差は十分。結局2着に12秒差をつけて、そのまま逃げ切りました。2番手で障害を越えたキンハンターが、そのままの位置でゴールイン。4番手クリアのゴールデンコトブキが3着まで押し上げています。

 16日(日)に行われたのは白樺賞(4歳以上オープン混合)。ここはニシキダイジンが制し、重賞ウィナーの実力を見せつけました。
 シンザンウィークが早めに第2障害に挑みましたが、真っ先に越えたのはニシキダイジン。これにバンゼン、ホシマツリ、ホクトキングが続く展開となりました。残り30メートルを切ってホクトキングが先頭に立つと、ニシキダイジンは脚いろが鈍って4番手に後退。ところが残り10メートル付近で今度は先行各馬が苦しくなり、ニシキダイジンが追撃開始。逃げるホクトキングに、ニシキダイジンが並びかけたところがゴールで、結果ニシキダイジンに軍配が上がりました。しぶとく脚を伸ばしたホシマツリは3着止まり。

 17日(月)は春風特別(4歳以上300万円未満)が行われました。ここは1着ホワイトオーザン、2着ロングトップと人気どおりの決着になっています。
 第2障害はホワイトオーザンが先頭で下り、トマランサーとライズドラゴンが僅差で続く展開。トマランサーは早くも脚いろが鈍って脱落し、代わって4番手クリアのロングトップが台頭。勝負の行方は3頭に絞られました。先頭のホワイトオーザンも徐々に失速して苦しい展開となりましたが、結局は障害でのリードがきいて逃げ切り勝ち。よく追い込んだロングトップが0秒7差の2着で、ライズトップが流れ込んで3着入線を果たしました。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(3/15~3/17)

2008年3月14日(金)

  今季のばんえい競馬の開催も残すところあと6日間。オーラスを迎え各陣営とも力が入ります。より一層の熱戦が期待できそうです。
 来週日曜(23日)には年度末の大一番・ばんえい記念が行われますが、当日のプレミアムラウンジの利用には事前の予約が必要です。この日は、「ばんえい記念特別プラン」(4000円)として普段のサービスにはない様々な特典が提供されます。どうぞお早目にご予約ください(定員に達したため予約は締め切りました)。
 さて今週の3日間はともに全11レース制での施行。第1レースの発走時刻は普段より30分繰り下がり11:30となりますのでご注意ください。

 3月15日(土)のメイン第10レースはオッズパーク2周年記念(360万円未満)です。
 中心は前開催の勝入別定360万円未満を圧勝したコブラダイオー。これで昇級後は4戦3勝と好調です。特別戦の重量増は、抜群の障害力を誇る同馬にとっては有利に働きそう。今回も勝ちパターンである早め障害からの押し切りに期待できるでしょう
 昇級3戦目の変わり身に期待したいのがキンハンター。道中は後方に控え障害を越えて一気に追い込む競馬が信条です。300万円条件ではコブラダイオーと好勝負を繰り広げており、実力的には見劣りしません。
 ほかにも、先行力魅力のニシキコブラ、このクラスで好走続くキヨマサ、実績上位のアオノキセキら楽しみなメンバーが揃い、好レースが期待できるでしょう。

 3月16日(日)のメイン第10レースは白樺賞(オープン混合)です。
 ここはオープン下級相手に好走を続けるホクトキングに期待します。ここ2戦は惨敗していますが、前々走(4着)はオープン一線級との対戦、前走ウィナーズカップ(7着)は、最大90キロ差のトップハンデ(タイ)を負ったことが敗因。今回は混合戦で、相手関係が格段に楽になったことで巻き返しは必至でしょう。
 この条件の上位安定勢力ヤマノミントホシマツリも有力。決め手あるシンザンウィーク、700万円条件への昇級初戦の前走・オープン混合で3着に好走したバンゼンらの700万円条件勢も侮れません。

 3月17日(月)のメイン第10レースは春風特別(300万円未満)です。
 実力伯仲のメンバーが揃い混戦が予想されますが、近2走のこの条件で連続2着に健闘しているライズドラゴンに注目します。早めの障害クリアから流れ込むのが勝ちパターン。前々走で先着されたキクスイホマレは障害しだいのところがあり、前走で突き放されたコーネルフジは23日のスターライト特別出走予定のため今回は不在。ここはライズドラゴンが順当に勝利で決めてくれるでしょう。
 ホワイトオーザンが相手の筆頭。近7戦の同条件戦で4着以内6回の安定感は魅力です。やや決め手不足なところはありますが、今回も上位進出が期待できます。
 障害さえまともならシンエイイナズマもそれほど差はありません。

やっぱり馬が好き(第47回) 旋丸 巴

2008年3月13日(木)

ナリタボブサップと私の関係は…

 ばんえい廃止の崖っぷちにあった一昨年末。帯広中心街で行われた「存続署名」の様子を取材に行った私に、一人の青年が近寄って来て曰く

 「ばんえいが廃止になったら、旋丸さんの協賛レースで優勝したナリタボブサップも肉になっちゃいますよ」

 そ、それは分かってるけど……この若者は誰? と、硬直することしばし。だって、私の顔のみならず、私の協賛レースと、その勝ち馬まで知っているとは、マニアにしても凄過ぎるし。という、この青年の正体については、一旦、置くとして……。

 「私の協賛レース」と記したのは、平成17年2月20日、同年ばんえい記念当日の第7競走で行われた3歳オープン特別のこと。偉そうに拙名を冠した協賛レースだけれど、このレース、我が大恩人であるJRA調教師=小檜山師と当情報局の斎藤編集長が、馬事文化賞受賞を祝ってプレゼントしてくれたもの。

 という訳で、私にとっては生涯の思い出となったレースだけれども、しかし、である。しかし、一般の人にとって、このレースが特に印象深かったとも思えないし、優勝馬ナリタボブサップだって、この署名の日の時点では、未だ800万円未満クラスの馬。

 だから見知らぬ青年に、その時の話をされた私は、寒風吹きすさぶ署名場所で呆然してしまったのである。

 って、随分、前置きが長くなっちゃったけど、実を言うと、私に声をかけたこれなる青年は、ナリタボブサップ生産牧場の御曹司さん。

 「なーんだ、それなら、私や私の協賛レースを知っていても不思議はないわね」と得心したのだが、この衝撃的な出会いを経て、私は御曹司さんと腐れ縁が出来……いえいえ、仲良しになった訳で、のみならず、以降、この方には様々な場面で助けられることばかり。「今じゃ、すっかり仲間なのさ」と、私が勝手に言いふらすまでになったのである。

 というような次第であるから、ナリタボブサップについても、何だか、とっても親近感を感じるようになったのは当然の成行き。

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ナリタボブサップ

 御曹司さん、ナリタボブサップが走る日は決って「今日はダメでしょ」と、のたまうのだけれど、そういうホラには騙されず、せっせとこの馬の馬券を買い、応援した。その私の盛大なる応援の甲斐あって、ナリタボブサップは今年度11月には北見記念を制し、めでたく重賞初制覇。その後、オープン2戦を挟んで、1月2月には帯広記念も制覇し、押しも押されぬ一流馬に成長したのは、ご案内の通り。繰り返すけど、これ全て私の大々的応援が後押ししたものであって(これ以上書くと、友達と読者を失うから、以下省略)。

     *     *     *

 以上のような経緯によって、ナリタボブサップ応援団員となった私。だから、ボブ・グッズも作りましたよ~。

 まずは、御馴染みのマグカップ。既に販売しているフクイズミやアンローズと、お揃いの大振りのマグカップ。1200kgもの巨体をイメージして「漆黒の重戦車」って文字も入れました。コピー・センスに恵まれない私としては、上出来のコピーだと自画自賛してるんだけど、読者の皆様、いかがでしょーか?

 もうひとつ、ナリタボブサップTシャツってのも作りましたぜ、へっへっへっ。こちらは、もっと恰好良く「Big weight Make Big success NARITABOBSAPP」とのコピー入り。英検マイナス10級を自負する私だから、勿論、こんな洒落たコピーが考え付くはずもなく、友人・知人から募集して決めたんだけど、どーです、なかなか恰好良いでしょーが。

080313-2.JPG

 と、ナリタボブサップを応援していたら、いつの間にやら、今年度もあと僅か。いよいよ、ばんえい競馬最大の祭典「ばんえい記念」が近づいてきた。

 勿論、ナリタボブサップも出走してくれるはずで、だから、今年のばんえい記念、その馬券購入は迷わないのである。ナリタボブサップから、愛しのアンローズへ1点!

 うーん、だけど、さすがにこれだけでは馬券的妙味に欠けるから、馬場が重くなって有利になった力馬シンエイキンカイも絡めて……あ、いや、待てよ、重馬場で1トンをひくなら前年覇者のトモエパワーを丸無視する訳には行かないよね。トモエをチョイスするなら同厩のカネサブラックも視野に入れないといけないし、タケタカラニシキだって、ひょっとしてひょっとするかも……なんて、え~ん、結局、今年も迷いまくりのばんえい記念だよ~ん。

 と、混迷を極める私の思考は、この際、置き去りにして、最後に珍しい写真を掲げておきましょうね。

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 この馬、誰だか……分かるわけないよね。この馬の名前は華旭(かきょく)。そう、ナリタボブサップの父馬なんである。御曹司さんが撮影したものを許可を得て掲載させてもらったのだけれど、黒い馬体といい、キツネ色の鼻先といい、ナリタボブサップそっくり、でしょ? こんな珍しい写真を見ることが出来たラッキーなあなた! この幸運で、ばんえい記念も的中間違いなし……かもね。

レース回顧(3/8~3/10)

2008年3月10日(月)

 8日(土)は弥生特別(4歳以上600万円未満)が行われ、フクノカミカゼが勝利。3分に及んだ熱戦を見事に制しました。
 第2障害はコマタイショウが仕掛けるも、遅れて挑んだフクノカミカゼがひと腰でクリア。他馬を置き去りにして、一気にリードを広げました。しかし残り5メートル付近で脚が止まると立て直しにも時間が掛かり、追い込んできたミスターハヤサキが並びかける展開。いったんは勝負の行方がわからなくなりましたが、ようやく立て直したフクノカミカゼが後続の追撃を振り切ってゴールイン。障害4番手から止まることなく追い込んできたミスターハヤサキが、1秒差で2着。同じく障害5番手から歩き続けたアローコマンダーが3着で入線。

 9日(日)に行われたのは重賞・イレネー記念(3歳オープン)。ここはオレワスゴイが制し、明け3歳チャンプの座に就きました。このレースについては別掲のイレネー記念回顧をご覧ください。

 この日の第10レースにはウィナーズカップ(4歳以上、今季重賞競走優勝馬・指定特別競走優勝馬)が行われました。ここを制したのは4歳牝馬のプリンセスモモ。2着にも4歳牝馬のエリザベスライデンが入り、馬連単は3万6660円の高配当となりました。
 早めに障害にチャレンジしたプリンセスモモが、並みいる先行馬を退け先頭でクリア。これにニシキダイジンが続き、ホクトキング、ホシマツリ、エリザベスライデンが一団で追いかける展開となりました。しかし660キロの軽量も生きたか、プリンセスモモの逃げ脚も快調で、ゆうゆうと先頭でゴール。同じく軽量650キロのエリザベスライデンが、先行各馬を交わして2着入線。流れ込んだホシマツリが3着。1番人気のフクイズミは、障害で詰まるこの馬の負けパターンにはまり、6着に敗れました。

 10日(月)は夢見月特別(4歳以上500万円未満)が行われ、3番人気のコーネルが勝利。ここ12戦で7勝と、好調ぶりを見せつけました。
 ヒロノドラゴンが先頭で第2障害を抜け、2番手でコーネルとストロングペガサスが並んでクリア。これを追うかたちでタケトップクインとエメラルドも続いていきました。先頭のヒロノドラゴンは徐々に脚いろが鈍り、残り20メートル付近でコーネルとストロングペガサスが先頭へ。特にコーネルの脚いろがよく、そのまま後続を突き放してゴールを果たしました。障害5番手から追い込んだエメラルドが2着。障害6番手からあきらめることなく追い込んできたワカテンザンが、ゴール寸前でヒロノドラゴンとストロングペガサスを交わして3着で入線しています。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

3/9イレネー記念回顧

2008年3月 9日(日)

オレワスゴイ好内容で世代の頂点へ

 9日(日)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、オレワスゴイが優勝。デビューから2歳戦線を牽引してきた同馬が、世代チャンプの座に就きました。

 馬場水分は0.8%まで下がり、若馬にとっては試練ともいうべき舞台。第1障害は各馬すんなり越えたものの、中間部では刻みながら進む展開。一団となりながら、ようやく第2障害下へたどり着きました。
 真っ先に挑んだのはマルモスペシャル。それに呼応するかたちでオレワスゴイ、ホクショウジャパンの人気両馬が仕掛けました。なかでも抜群の登坂力を見せたのはオレワスゴイ。一気に障害をクリアして、後続とのリードを広げます。離れた2番手でニシキボスが越え、続いてマルモスペシャル、ウメノタイショウがクリアしていきました。
 オレワスゴイの逃げ脚は快調で、15メートルほどのリードを保ったまま残り10メートル。王者の風格さえ漂わせるレースぶりでそのまま脚を伸ばすと、楽にゴール線を通過しました。2番手追走のニシキボスは、最後に脚いろが鈍ったものの2着入線。マルモスペシャルはゴール前でいったん脚が止まりましたが、後続の追撃を振り切って3着を確保しています。
 なおホクショウジャパンは障害で再三ヒザを折り、最後は転倒。ほとんどの馬が入線後も障害で詰まっており、結局最下位に敗れました。

 オレワスゴイは、もちろん重賞初制覇。能力検査で一番時計を出した逸材が、力どおりに世代の頂点をゲットしました。時おり大敗するシーンもありましたが、今回のレースぶりを見る限り力上位は明らか。重馬場・高重量に対応、と言うより適性を示したことは、今後の大きな飛躍を感じさせます。来年度の活躍が今から楽しみとなりました。
 2着のニシキボスは、シーズン後半に力をつけた1頭。ヤングチャンピオンシップで僅差の4着となりトップクラスに名を連ねましたが、やはりこの馬の真価は0秒7差でオレワスゴイを振り切った1月の若駒特別、そして同じくオレワスゴイに0秒5差まで迫った2月のつばき特別。そして今回の一戦で、世代を代表する1頭に成長したことは確定的。今後もその走りに注目が集まることでしょう。

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