1月2日(金)のメインは4(3)歳以上では今季初のBG1競走・第31回帯広記念。890キロ(牝馬20キロ減)から本年度の収得賞金120万円ごとに10キロ加増となる別定重量で争われます。12月30日は降雪のなかでのレースとなりましたが、その後はまずまずの天気が続いており、当日はばんえい競馬の醍醐味であるパワフルなレースが期待できそうです。なおこの帯広記念は第10レースに行われますのでご注意ください。
パワータイプといって名前が挙がるのはトモエパワー、スーパークリントン、スターエンジェルでしょうか。
この3頭から、ここは牝馬スターエンジェルに期待します。ばんえい記念3着をはじめ昨年出走した重賞7戦で2着1回、3着3回と安定して上位に食い込んでいます。他馬が苦しむ乾いた馬場で切れ味を発揮してくるのがこの馬。力のいる馬場+高重量と条件の揃った今回は、近走成績を度外視して狙う手がありそうです。
相手はカネサブラック、フクイズミ、スーパークリントンが有力。
カネサブラックは障害力・スピードのバランスがとれた1頭。近走も大崩れのない競馬を続けており、昨年のこのレース2着の雪辱を誓います。
牝馬フクイズミは880キロが課題も、10月5日の岩見沢記念(820キロ)1着、11月30日の北見記念(850キロ)4着と高重量戦にも高い適性をみせています。時計がかかる重馬場なら追走にも苦労せず、早めに障害を越えられれば持ち前の末脚が炸裂する場面も考えられます。
スーパークリントンは北見記念を障害先頭から押し切って久々のタイトル奪取。不得意な軽馬場を克服しての勝利でひと皮むけた印象です。もしここも好走するようであれば、ポスト・トモエパワーとして名を上げてきそうです。
このレース連覇を目指すナリタボブサップはここも圧勝して不思議ない実力の持ち主です。しかし近走得意の軽馬場でも勝ち切れないことが多く、昨年ほどの勢いは感じられません。
ばんえい記念を2連覇中のトモエパワーは今季未勝利も、重賞では北斗賞2着、岩見沢記念4着など、まずまずの成績を残しています。高重量戦は有利ですが、年々ズブくなっている印象がありこの重量でも勝ち切れるかは微妙なところ。今季初勝利はばんえい記念までお預けかもしれません。
【参考レース】
08.1/ 207年度帯広記念(勝ち馬:ナリタボブサップ)
10/ 5岩見沢記念(勝ち馬:フクイズミ)
11/30北見記念(勝ち馬:スーパークリントン)